尺土駅
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尺土駅(しゃくどえき)は、奈良県葛城市にある、近畿日本鉄道の駅。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
島式2面4線のホームを持つ待避可能な橋上駅舎駅で、南大阪線と御所線は方向別でホームを共有している(南大阪線古市~橿原神宮前間では、端の2駅を除いて唯一の待避可能駅)。ホーム有効長は8両分で、改札口は1ヶ所のみ。古市寄りに引上線があり、御所線の線内折返し列車のほか、ラッシュ時に運転される橿原神宮前方面からの折返し列車が使用する。
かつては2面3線の国鉄型配線(下り方面が1面1線、上り方面が1面2線)であったが、この駅で緩急結合や特急待避を行っており、列車の出入りはアクロバット的であった。下り本線に下り普通、上り本線に下り急行、上り待避線に上り準急が停車して、構内踏切を経由するものの下り列車の緩急結合を行い、急行が出た直後に上り特急が本線を通過して準急が特急待避をしたなどのダイヤが組まれていた。
1・2 | 南大阪線(下り) | 橿原神宮前・吉野方面 |
---|---|---|
御所線(下り) | 御所行き | |
3・4 | 南大阪線(上り) | 古市・河内長野・大阪阿部野橋方面 |
御所線(上り) | 線内折返し列車の降車ホーム |
配線上では外側の1・4番線が待避線となっているが、どういうわけか待避列車の方が本線側(2・3番線)で待避を行い、優等列車は待避線を経由して鈍行列車を追い抜くことが殆どである。
[編集] 利用状況
- 2005年11月8日の調査結果によると、1日の利用客は4975人。
- 近鉄の全調査対象駅(323駅)中、121位。
- 南大阪線・吉野線の駅(43駅、他線接続駅含む)の中では、18位。
- 奈良県内の近鉄の駅(90駅)の中では、33位。
御所線の分岐駅であり、特急も含め全ての列車が停車するが、周辺は閑静な住宅街となっており、乗換駅の機能に特化された感がある。
[編集] 駅周辺
[編集] 歴史
- 1929年(昭和4年)3月29日 大阪鉄道古市~久米寺(現在の橿原神宮前)間延伸時に開業。
- 1930年(昭和5年)12月9日 南和電気鉄道が尺土~南和御所町(現在の近鉄御所)間開通、乗換駅となる。
- 1943年(昭和18年)2月1日 関西急行鉄道が大阪鉄道を合併。関西急行鉄道と南和電気鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)4月1日 関西急行鉄道が南和電気鉄道を合併。関西急行鉄道単独の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 戦時統合により関西急行鉄道が南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身。後に再独立)と合併。近畿日本鉄道の駅となる。
- 1999年(平成11年)3月16日 特急停車駅に格上げ。
[編集] 隣の駅
- 御所線
- 準急・普通
- (磐城駅 -) 尺土駅 - 近鉄新庄駅
- 準急・普通