横浜銀行
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横浜銀行のデータ | |
英名 | The Bank of Yokohama,Ltd. |
統一金融機関コード | 0138 |
SWIFTコード | HAMAJPJT |
頭取 | 小川是(おがわ ただし) |
店舗数 | 国内195店 (本支店187 出張所8) 海外4店 (駐在員事務所4) (2006年9月30日現在) |
設立日 | 1920年12月16日 |
資本金 | 2,153億500万円 (2006年9月30日現在) |
預金量 | 9兆3,003億円(単体) 9兆2,722億円(連結) (2006年9月30日現在) |
総資産 | 10兆4,989億円(単体) 10兆7,467億円(連結) (2006年9月30日現在) |
従業員数 | 3,602人 (2006年9月30日現在) |
本店 | |
所在地 | 〒220-8611 |
横浜市西区みなとみらい3丁目1番1号 | |
電話番号 | 045-225-1111 |
外部リンク | 横浜銀行 |
株式会社横浜銀行(よこはまぎんこう、The Bank of Yokohama, Ltd.)は、神奈川県横浜市に本店を置く地方銀行である。略称は浜銀(はまぎん)。
目次 |
[編集] 概要
日本では最大規模の地方銀行である。横浜市・川崎市・横須賀市の指定金融機関であり、神奈川県庁、横浜市役所、川崎市役所、相模原市役所に支店または有人出張所を置く(厚木市役所にも納税専門窓口がある)。また日本最大規模の地方銀行ということもあり、神奈川県内、特に横浜市内や川崎市内に店舗が非常に多く、東京都町田市など神奈川県に隣接する地域でも店舗数は比較的多い。長らく総資産額で地方銀行の首位の座にあったが、2007年4月発足予定のふくおかフィナンシャルグループに抜かれることが決定的となっている。
神奈川県外では、東京都、愛知県、大阪府、さらに明治期の生糸貿易の名残で群馬県に支店を持つ。景気の回復感から2005年より、新たに今まで出張所であった拠点を支店に格上げしたり、バブル期以来出店の無かった東京都内に支店を出店させるなどして営業面では攻勢に転じはじめた。
みなとみらい地区にある本店ビルは、約150mの高さを誇り、銀行の本店ビルとしては日本一の高さである。
歴代頭取は大蔵事務次官が就任しており、現会長の平沢貞昭も大蔵省OBからの起用であった。現頭取の小川是は、大蔵省退官後日本たばこ産業の顧問を経て就任した。
[編集] 歴史
[編集] 生い立ち
全国地銀の多くが有力両替商や旧国立銀行を母体としているのに対し、横浜銀行の前身・横浜興信銀行は第一次世界大戦後の反動恐慌下で破綻した銀行を整理する目的で設立されており、いわば現在の整理回収機構に近い、どちらかといえば後ろ向きな業務を主業とする銀行として発足した。
その後、1928年には第二銀行(1874年に横浜為替会社を母体に設立された旧・横浜第二国立銀行の後継行)が合流。横浜興信銀行が存続行となり、また第二銀行の横浜市本金庫業務(現在の指定金融機関)の承継に伴う地元・横浜市との結びつきも強化された。さらに神奈川県農工銀行(のち日本勧業銀行に合併。現在のみずほ銀行)から神奈川県本金庫業務が移管された。
こうした経緯もあり、戦時下の「一県一行運動」の際には政府から神奈川県下の統合主体に選ばれ、スルガ銀行を除く県下各行を統合し、名実共に神奈川県を代表する地方銀行に成長した。この際、川崎財閥系の明和銀行(本店・小田原市)や鎌倉銀行(本店・鎌倉市)等を統合したため、同じ川崎財閥系の第百銀行を合併した三菱銀行との関係が生じ、現在も三菱東京UFJ銀行とは親密な関係にある。
なお1944年、横浜市に本店を置く都南貯蓄銀行を合併したが、同行は合併直前まで他の大都市に本店を置く貯蓄銀行の集合体・日本貯蓄銀行(後の協和銀行、あさひ銀行を経て現在のりそな銀行)の統合に参加する予定となっていた。同行の合併で神奈川県随一の銀行となる。
戦後の復興期に業容が拡大し、1969年に埼玉銀行(のちあさひ銀行を経て現在の埼玉りそな銀行)が都市銀行に転換したことにより、横浜銀行が日本最大の地方銀行となった。
[編集] 沿革
- 1920年12月16日 横浜興信銀行として設立(七十四銀行と横浜貯蓄銀行の破綻整理として)
- 1927年 左右田銀行を合併
- 1928年 第二銀行を合併
- 1941年 鎌倉銀行、秦野銀行、足柄農商銀行、相模銀行、平塚江陽銀行、明和銀行を合併
- 1957年 横浜銀行に改称
[編集] 主要融資系列
[編集] システム・ATM
同じく地方銀行でほくほくフィナンシャルグループ傘下の北陸銀行と北海道銀行との「共同利用型基幹システム」を利用している。このため、同行のATMでは北陸銀行・北海道銀行のほか、神奈川銀行のキャッシュカードによる出金手数料は自行扱いとなる(ただし、コンビニATMでは対象外)。
また小田急の駅にステーションATMを設置し、全国のセブン銀行のATMでも取り扱い可能である(入出金とも要手数料。その後、2007年5月頃を目処にイーネット及びローソンATMとも提携すると発表している)。そのため、一部地域(とくに当地の神奈川)では横浜銀行が全国銀行であると思っている人もいる。また、ATMでは硬貨を出金できなかったが、店舗では可能になった。
かつて、旧あさひ銀行とATM相互開放などの提携を組んでいたが、大和銀行との統合によるりそなグループ発足時に解消した。
2007年春から、JR東日本の VIEW ALTTE と提携予定。
[編集] グループ企業
- 浜銀総合研究所
- 浜銀ファイナンス
- 横浜キャピタル
- 浜銀抵当証券
- 横浜信用保証
- 横浜キャリアサービス
- 横浜事務サービス
- 浜銀モーゲージサービス
- 浜銀総合管理
- はまぎん事務センター
[編集] 過去に在籍した著名人
[編集] その他
- 同じ横浜を本拠とする横浜ベイスターズは毎年の様に負け越し、他球団から見れば貯金であるため、横浜銀行と揶揄されることがある。ただし、横浜銀行はベイスターズと直接的な関係はない。
- イメージキャラクターは水野真紀。また、最近まで通帳などのキャラクターはトムとジェリーだった。