関東バス丸山営業所
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関東バス丸山営業所(かんとうバスまるやまえいぎょうしょ)は、東京都中野区江古田一丁目にある関東バスの営業所。
敷地内には、子会社であるケイビーバス丸山営業所を併設していて、すべての路線でケイビーバスに委託されている。
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[編集] 沿革
[編集] 現行路線
[編集] 池袋線
池袋線は、終戦直後の1949年4月1日に東都乗合自動車(現在の国際興業バス)との共同運行により開通した路線である。中野駅から新青梅街道方面へ北上する路線としては最も古く、中央線と池袋を結ぶバイパス線の役割を担った路線である。現在も2社の共同運行は変わっておらず、概ね半々の割合で運行されている。
西武新宿線の新井薬師前駅は「前」が付くが、停留所は「新井薬師駅」である。新井薬師寺(梅照院)最寄りである「新井薬師前」停留所と混同を防ぐ為と思われる。
また、この路線は国際興業バス側が中型のツーステップバス、関東バスはスロープ板付きの中型ワンステップバスまたは中型ノンステップバスによる運行が多いが、両者共に大型のノンステップバスで運行することもあり、使用車種が豊富である。
[編集] 茂呂線
- 中41:中野駅~北野神社前~新井薬師駅~哲学堂~丸山営業所~江古田駅
- 中41-1:中野駅~北野神社前~新井薬師駅~哲学堂~丸山営業所(←豊玉北)~江古田駅(深夜バスのみ)
- 中12:中野駅~新井薬師前~新井薬師駅~哲学堂~江原中野通~江古田駅
- (出入庫):丸山営業所前~江古田駅
- 中10:中野駅~新井薬師前~新井薬師駅~哲学堂~丸山営業所(出入庫)
茂呂線は、中野駅と西武池袋線・江古田駅を結ぶ路線であり、丸山営業所経由と江原中野通経由の2系統がある。西武新宿線の踏切(朝は1時間に40分以上遮断)と新井交差点の渋滞に阻まれるため、路線の中野側では通勤時間帯を中心に定時運行が困難である。
線名の「茂呂」とは、板橋区小茂根の旧町名であり、1950年7月1日に開通した当初の運行区間が中野駅~茂呂であったことに由来する。西武池袋線以北に達する路線は、池袋線に次いで2線目であり、開通によって板橋区の南部まで一気にエリアを拡大したことになる。当時は、江古田駅東側の踏切を渡り、小竹町を経由するコースで運行されていた。
路線はその後、1960年代に江古田駅以北が道路状況のよい環七経由に変更され、一時城北高校前に達していたこともあったが、長らく中野駅~丸山営業所~茂呂郵便局前(現・小茂根。のちの中40系統)を軸に運行されてきた。ルートを大幅に変えてまで江古田駅から小茂根までの短い区間を維持したのは、かつて練馬区と板橋区の境界に位置する小竹、小茂根、羽沢などの町には鉄道がなく、最寄りの江古田駅に接続するバス路線の価値が高かったためである。しかし、1983年に有楽町線、西武有楽町線が延伸開業し小竹向原駅、新桜台駅が開設されると、付近の乗客は鉄道へと流れ、バスの利用者は徐々に減少していった。
その後、次第に小茂根まで運行する便は数が減っていき、結局1997年限りで廃止となった。こうして、茂呂線は江古田駅までの系統だけが残り、「茂呂」へは行かなくなったわけである。なお、小茂根では折り返しの際に環七通りを横切る必要があり、交通整理員が上下4車線の交通をすべて停止させた上でバスを発車させていた。この危険を排除する必要のあったことが、廃止に至ったもう1つの側面としてあるとも言われている。
中40のみ停車していた江古田周辺の停留所(武蔵大学前、豊玉北一丁目、北新井公園)については廃止せず、その後も深夜バス系統(中41-1)を迂回運行させることで存続させている。
[編集] 中村橋線
- 中24:中野駅~北野神社前~下田橋~江古田住宅~下徳田橋~南蔵院~中村橋
- 中27:中野駅~北野神社前~下田橋~江古田住宅~慈生会病院~江古田の森
- (出入庫):丸山営業所~(慈生会病院←)江古田の森
中村橋行と江古田の森行が分岐する合同住宅まで通勤時間帯は5分毎、帰宅時間帯は6分毎、以降中村橋方面へは通勤時間帯は15分毎、帰宅時間帯は20分毎に運行される。 中野駅行は途中、下徳田橋でダイヤ調整(1~6分程度)を行い、大下橋付近まではほぼ定刻運転される。以降は西武新宿線の踏切(朝は1時間に40分以上遮断)と新井交差点の渋滞に阻まれる為、終着時刻は大きく乱れることが多い。 中27系統は、2007年3月31日まで運行されていた中23を路線変更したもの。江古田住宅までの経由地は以前と変わらない。
- 中20:中野駅~北野神社前~下田橋~丸山営業所(出入庫)
早朝の出庫便および夕方以降の帰庫便のほか、ラッシュ終了後の入庫に運行される。 停留所記載便の他にも昼間の毎時1~2本程度の割合で出庫便および帰庫便がある。ただし、中野駅始発の帰庫便は乗り場を経由せずに降車場から直接折り返すことが多い為、利用の機会は少ない。
- (出入庫):丸山営業所~江古田住宅~合同住宅~中村中学校~中村南三丁目~中村橋(出入庫。早朝・夜間のみ運行)
中村南三丁目経由と案内される、下徳田橋~中村南三丁目間において、他社を含め他路線が経由しない独自の経路をたどる路線である。近隣に並行路線が多いため、運行回数は出入庫を兼ねた最少限度となっており、現在の運行回数は一日2往復以下である。
[編集] 高円寺線
- 高60:高円寺駅北口~野方駅北口~野方消防署(←桜台駅,下新街→)練馬駅(循環)
- 高70:高円寺駅北口~野方駅北口~野方消防署~丸山営業所(出入庫)
- 丸山営業所→下徳田橋→下新街→練馬駅(出庫)
- 丸山営業所←新江古田駅←桜台駅←練馬駅(入庫)
[編集] 関連項目
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