SOTEC
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | ソーテック |
本社所在地 | 東京都中央区東日本橋1-11-15 |
設立 | 1984年4月3日 |
業種 | 電気機器 |
事業内容 | パーソナルコンピュータ及び周辺機器の開発、製造、販売とそれに付随する事業 |
資本金 | 85億2,232万円 (2005年8月25日現在) |
外部リンク | 株式会社ソーテック |
SOTEC(ソーテック)は、パソコン製造・販売メーカー。
目次 |
[編集] 概要
創業より、ラップトップ型、ノート型パソコンの販売、OEMを手がけていた。
1997年より、デスクトップ型へ進出。10万円を切るパソコンを発表、「しまったー! 99800円のパソコンなんてどう考えても安くしすぎた! うっかり、してました」というコーラスが特徴的なテレビCMを放映し、消費者にインパクトを与えた。同時に、ダイレクト販売も開始した。
その後、CD-R/RWドライブ搭載製品をいち早く販売したり、それまでの常識にとらわれない斬新なアイデアを盛り込んだ製品を多数輩出した。
しかしデスクトップ機における高い初期不良率は「安かろう悪かろう」のイメージを消費者に与えた。サポート体制も甘く、サポートランキングでは低迷を続けている。大企業など法人におけるSOTEC製品の採用が極端に少ないのはそうした背景があり、一度定着してしまった評判を回復するには至っていないのが現状である。
過去(2000年以前)アップルコンピューターのiMacのデザインを模倣したe-oneという製品を出して裁判になったことで有名。「ハイヒールパソコン」など、ややピントがずれた製品を出し市場を驚かせることもある。
今後のリバイバル・プランで、製品の質の管理を徹底する目標を掲げている。それが現実に製品の質に反映されるか今後の動向が注目される。今後マーケティング調査を充実させ、思いつきだけの奇抜さではなく消費者のニーズを先取りする製品作りに努めれば消費者の心をとらえることも可能であろう。
特定のプロバイダと契約することにより、パソコンを無料で寄贈する、「タダパソ」のサービスを2006年11月現在行っている。
[編集] 歴史
- 1977年 SOTECの前身「工人舎」設立。
- 1984年4月 SOTEC創立。社名はアマチュア無線家でもあった創業者の大邊創一に由来しており、創一テクノロジーからソーテックとなった。
- 1993年 IBM PC/AT互換のノートパソコン、「WinBook」の国内販売開始。
- 1997年 デスクトップ型パソコン、「PC STATION」の販売開始。ダイレクト販売の開始。
- 1999年 一体型パソコン、「e-one」を発売。
- 2000年「AFiNA」ブランドを発表、展開開始。
- 2000年5月16日テクニカルサポート業務を請け負う、連結子会社 株式会社ソーテック・イー・サービスを設立
- 2005年6月 社長に山田健介が就任。OCN 光「Bフレッツ」への加入を条件にパソコンを無料でプレゼントするサービス「タダパソ」開始。
- 2005年10月 本社を横浜市西区みなとみらい(横浜ランドマークタワー)から、東京都中央区東日本橋1-11-5へ移転。
- 2006年1月 新ブランド「e-three」を法人向けに販売開始。
- 2006年5月31日 現地法人社長の不祥事等による業績悪化を理由に、韓国の関連会社ソーテックコンピュータコリアを解散することを決定。[1]
- 2006年9月1日株式会社ソーテック・イー・サービスを吸収合併
[編集] 製品
[編集] PC STATION
PC STATION(ピー・シー・ステーション)は、SOTECが販売するデスクトップパソコン。店頭での販売のほか、BTOによる直販も行っている。コマーシャルでは俳優の竹野内豊が出演。
[編集] WinBook
WinBook(ウィンブック)は、SOTECが販売するノートパソコン。店頭での販売のほか、BTOによる直販も行っている。コマーシャルでは力士(当時)の舞の海が出演。
[編集] Afina
Afina(AFiNA, アフィーナ)は過去、SOTECが販売していたパーソナルコンピュータ。PC STATIONやWinBookシリーズよりもコンシューマ向けという位置づけであった。個性的なデザインを採用し、話題となる。
- AFiNA AV: オーディオメーカーのケンウッドとのコラボレーションモデル。ケンウッドのミニコンポ「Avino(アヴィーノ)」と、それにマッチした筐体デザインの本体で構成される。のちに本体部分のみの販売も開始された (AFiNA PC)。コマーシャルでは俳優の竹野内豊が出演。
- AFiNA Style: ディスプレイ一体型デスクトップ。使用時以外はディスプレイを覆いかぶせるようにキーボード部分を持ち上げることができる。コマーシャルでは歌手のパフィーが出演。
- AFiNA Note(AN250):B5サイズノートパソコン。モバイルCeleronプロセッサ500MHz搭載
- AFiNA Pad: Smart Displays端末。
- AFiNA Tablet AT: コンバーチブルタイプのタブレットPC。
- Afina AC: キューブ型デスクトップ。
- Afina AS: ディスプレイ一体型デスクトップ。その個性的なデザインから、ハイヒールパソコンと呼ばれる。
- Afina AQ: ワイド液晶ディスプレイを採用したノートパソコン。
- Afina AP: A4サイズノートパソコン。インテル Centrino モバイルテクノロジを採用。
- Afina AL: B5サイズノートパソコン。モバイルAthlon XP-Mを採用。
[編集] e-one
e-one(イー・ワン)は過去、SOTECが販売していたCRTディスプレイ一体型デスクトップ。「e-one 433」はブルーのスケルトンボディを採用するなどiMacに酷似したデザインから人気を博すが、アップルコンピュータより提訴され、1999年9月20日に東京地方裁判所が製造・販売を禁止する仮処分を決定した。和解後は全体をシルバーベースにカラーリングを変更した「e-one 500」が発売された。
[編集] e-note
e-note(イー・ノート)は過去、SOTECが販売していたノートパソコン。WinBookの下位製品。
[編集] e-three
e-three(イー・スリー)は、SOTECが法人向けに販売するパーソナルコンピュータ。PC STATIONやWinBookシリーズをベースに、BTOにより直販する。
SOTECはe-threeにより、コストパフォーマンス、高い品質、そして従来同社の弱点であった充実したサポート体制という3要素を重点に、法人 (enterprise) 向け製品を展開する方針。
[編集] 外部リンク
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