ZYYG
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ZYYG | ||
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基本情報 | ||
ジャンル | J-POP、J-ROCK | |
職業 | バンド | |
活動期間 | 1993年~1999年 | |
レーベル | B-Gram RECORDS | |
事務所 | SEAS | |
メンバー | ||
高山征輝(ボーカル) 後藤康二(ギター) 加藤直樹(ベース) 藤本健一(ドラム) |
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旧メンバー | ||
栗林誠一郎(ベース、キーボード、コーラス) |
ZYYG(ジーグ)とは、ボーカル高山征輝、ベース栗林誠一郎で1993年に結成された日本の音楽ユニット。
目次 |
[編集] 概要
1994年にギター後藤康二、ドラムス藤本健一が参加し、栗林誠一郎が脱退すると新たにベース加藤直樹が加入し、バンドサウンド化する。栗林脱退を契機として、サウンド面を含めて大きく変貌を遂げたことから、栗林在籍時を「第1期」、加藤加入以後を「第2期」と呼び表す習慣があり、公式に認められている分類ではないが、本稿ではその分類に則って記述を行うものとする。
なお、このバンド名は長戸大幸ではなく、高山が命名した。由来については諸説あるが、「Z」「Y」「G」それぞれに男性的なイメージがあること、「ZYYG」という単語が語感が好いことなどから考えられたものといわれている。ただし、BAAD、DEENとの由来とはまったく関係ない。
[編集] 略歴
- 1993年- 「君が欲しくてたまらない」でデビュー。
- 1994年- 後藤、藤本が加入。栗林が脱退し、加藤が加入。
- 1996年- 初のライブツアーを行う。以後ライブ活動がZYYGの活動全体において非常に大きな比重を占める。
- 1997年- クリスマス期のライブ以後、表立った活動が無くなる。
- 1999年- FC会報にて解散を宣言。ベスト盤等のリリースやライブは実施されなかった。
- 2005年12月- 解散時行われなかった、ラストライブを実施することが発表される。
- 2006年2月11日- 高山、後藤、加藤、藤本で一夜限りのラストライブを行う。
[編集] メンバー
[編集] 第1期ZYYG
- 福岡県出身。デビュー曲を除く全ての作詞を担当。ビーイングの主催するBADオーディションに合格し、デビュー。同期には、元BAAD、現doaの大田紳一郎がいる。ZYYG解散後はBON-BON BLANCOの1stアルバム「BEAT GOES ON」の収録曲「LIVE」の作曲を手がけた。
- 東京都出身。在籍時はデビュー曲を除く全ての作曲、並びに全ての楽曲の編曲を担当。ZYYGでの活動と平行して作曲家としても活躍、ZARD、WANDS、MANISH、DEEN、柳原愛子(現在は、三森愛子)の楽曲を手がける。
- 山口県出身。ZYYGにはサポートメンバーとして参加していた。後にDEENに加入、作曲も多く手がける。
- 折居直喜(おりい なおき)- ギター
- 福岡県出身。ZYYGにはサポートメンバーとして参加していた。
[編集] 第2期ZYYG
- 兵庫県出身。血液型O型。高山と並ぶソングライターとして、バラードからパンキッシュなナンバーまで幅広く手掛ける。最近では、岸本早未、竹井詩織里、三枝夕夏 IN dbなどの作曲・編曲を手がけている。また、アーティスト名では「ck510」としての活動も行っている。
- 東京都出身。栗林脱退後のシークレットライブへの参加を経て、正式に加入。松井常松と並ぶダウンピッキングの名手である。
- 三重県出身。パワフルかつテクニカルなドラミングで、加藤と共にZYYGのビートを支えた。近年プログレッシブ・ロックの重鎮GERARDに参加、活動の幅を広げている。
[編集] 音楽性
ZYYGは活動の全期間を通じ、一貫してギターを中心としたビートサウンドに重点を置いている。
- 第1期
- 音楽面のイニシアティブは栗林が握っていた。元々AORに愛着を持つ栗林であるが、ZYYGの楽曲ではブリティッシュなロックナンバーを多く手掛けている。しかし栗林にとっては不得手な指向性であったためか、或いは高山の音楽性との間に齟齬を生じたためか、音楽性の完成を見る前に栗林の脱退によってピリオドが打たれた。
- 第2期
- 音楽面のイニシアティブは高山が握りつつ、他の3人も積極的にZYYGサウンドの構築に寄与するようになる。またビジュアル面においても、派手めのメイク、黒やレザーを基調としたファッションなど、グラム・ロックやBOOWYの影響を色濃く感じさせる。
- 2ndアルバム「Noizy Beat」において「強力なビートに裏打ちされたアグレッシブなギターロック」というサウンドは完成を見る。「ビート」を重要視しつつパンク・ロック、スカ、ロックン・ロール等幅広いサウンドを提示している。
- 3rdアルバム「SWEET PUNKS」では高山の故郷、福岡県が生んだめんたいロック※をZYYGなりのサウンドで表現、よりタイトなビートに乗せる攻撃的なメロディーと歌詞で強力なアルバムに仕上げた。またリリース前後からライブ活動が頻繁になり、「ライブで再現できない音は出さない」というスタンスで録音されたため3作中最もライブ感溢れるアルバムとなった。
[編集] LIVE
- ZYYGは1996年以降、リリースと平行してライブを活動の主軸に据えた。メンバーはそれぞれ、デビュー前からライブで腕を磨いており、ZYYGにおいてもバンドの成長の場と捕らえ、よりアグレッシブに、より先鋭的にバンド全体を動かして行った。その集大成が3rdアルバム「SWEET PUNKS」であり、今作は完全にライブでの演奏を意識して製作された。またファンにとってもZYYGという存在を肌で感じられる貴重な場であり、熱狂的な歓迎を持ってメンバーを迎えた。以下にZYYGのライブ活動史を記す。なお会場名はすべて当時のもの。
- 1995年- 福岡県久留米市でシークレットライブ(詳細は不明)。サポートを勤めた加藤が後に正式に加入する。
- 1996年3月26日-4月13日- LIVE ROCKIN’ HIGH Vol.01”Noizy Beat”(4公演)
- 1996年7月29日- ROCK OF AGE(対バン形式のイベント)
- 大阪厚生年金会館大ホール
- 1996年8月1日-8月5日- LIVE ROCKIN’ HIGH Vol.02”Trouble Beats”(3公演)
- 1996年10月26日- 学園祭
- 1996年11月9日- 学園祭
- 岡山吉備国際大学
- 1997年6月22日-6月28日- LIVE ROCKIN’ HIGH Vol.03”Crash Beat”(4公演)
- 1997年9月12日-10月24日- LIVE BURST CITY Vol.01”SWEET PUNKS”(20公演)
- 9月12日-横浜CLUB 24
- 9月18日-鹿児島CROSSホール
- 9月19日-熊本ジャンゴ
- 9月21日-大分TOPS
- 9月23日-松山サロンキティ
- 9月24日-広島ネオポリスホール
- 9月26日-米子ファンフェルナンデス
- 9月27日-岡山ペパーランド
- 9月29日-京都MUSE HALL
- 9月30日-岡崎CAM HALL
- 10月4日-熊谷VOGUE
- 10月9日-秋田サウンドサプライ
- 10月10日-青森1/3
- 10月12日-福島アウトライン
- 10月13日-仙台MA.CA.NA
- 10月15日-金沢VAN VAN V4
- 10月16日-長野J
- 10月18日-新潟ジャンクボックス
- 10月19日-前橋club FLEEZ
- 10月24日-市川CLUB GIO
- 1997年11月16日- 学園祭
- 東京日体荏原高等学校
- 1997年12月22日-12月27日- LIVE BURST CITY Vol.01”SWEET PUNKS-extension”(4公演)
- 12月22日-福岡DRUM Be-1
- 12月24日-名古屋HEART LAND
- 12月25日-大阪MUSE HALL
- 12月27日-東京ON AIR WEST
- 2006年2月11日- LIVE ROCKIN’ HIGH Final”ONE AND ONLY MEMORIES”
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
[編集] 第1期ZYYG
- 君が欲しくてたまらない/愛しさを抱きしめたまま 1993/5/19
- 風にまぶしい/愛したけど… 1993/11/10
- 作詞=高山征輝 作・編曲=栗林誠一郎/作詞=高山征輝 作・編曲=栗林誠一郎
- 壊したい現実/思い出にはできなくて 1994/3/4
- 作詞=高山征輝 作・編曲=栗林誠一郎/作詞=高山征輝 作・編曲=栗林誠一郎
- NO RETURN LOVE/Over The Black Fence 1994/4/23
- 作詞=高山征輝 作・編曲=栗林誠一郎/作詞=高山征輝 作・編曲=栗林誠一郎
[編集] 第2期ZYYG
- ぜったいに 誰も/最初で最後のLOVE SONG 1995/6/26
- 作詞=高山征輝 作曲=織田哲郎 編曲=ZYYG/作詞・作曲=高山征輝 編曲=ZYYG
- JULIA/Only Memories 1995/11/13
- 作詞・作曲=高山征輝 編曲=ZYYG/作詞=高山征輝 作曲=後藤康二 編曲=ZYYG
- GYPSY DOLL/BLOOD ON BLOOD/微笑みだけをくれないか(トリプルA面マキシシングル) 1996/7/22
- 作詞・作曲=高山征輝 編曲=ZYYG /作詞・作曲=高山征輝 編曲=ZYYG/作詞・作曲=高山征輝 編曲=ZYYG
- Something/CRYING MOON 1996/11/1
- 作詞・作曲=高山征輝 編曲=ZYYG/作詞=高山征輝 作曲=後藤康二 編曲=ZYYG
- LULLABY/雨に隠れた涙 1997/3/5
- 作詞・作曲=高山征輝 編曲=ZYYG/作詞・作曲=高山征輝 編曲=ZYYG
- この情熱のそばで/SO WHAT? 1997/5/21
- 作詞・作曲=高山征輝 編曲=ZYYG/作詞=高山征輝 作曲=後藤康二 編曲=ZYYG
[編集] アルバム
[編集] 第1期ZYYG
- GO-WILD 1994/7/13
[編集] 第2期ZYYG
- Noizy Beat 1996/2/26
- SWEET PUNKS 1997/8/20
- 1996年以降、積極的に展開されたLIVE活動の成果を踏まえ、かつリリース後に行われるツアーを見据えた、非常に生々しい迫力のサウンドで構成されたアルバムある。また、結果的にラストオリジナルアルバムとなった。
[編集] 外部リンク
- ZYYG OFFICIAL WEBSITE(ZYYG公式サイト)
- ck510 official web site(ck510公式サイト)
- BlueFish Sound Studio(加藤直樹公式サイト)
- Ken☆ken Web(藤本健一公式サイト)