テツワン探偵ロボタック
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『テツワン探偵ロボタック』(テツワンたんていロボタック)は1998年3月8日から1999年1月24日までテレビ朝日系で全45話が放送された特撮番組。また、『メタルヒーローシリーズ』の第17作目で、現時点での同シリーズの最終作品でもある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
メタルヒーローシリーズ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第16作 | ビーロボ カブタック |
1997年2月 - 1998年3月 |
第17作 | テツワン探偵 ロボタック |
1998年3月 - 1999年1月 |
目次 |
[編集] ストーリー
平和な夢が丘の町に現れたイヌ型ロボットのロボタック。彼の目的は祖国ハラッパ国を救うというアイテム「ランドツール」を探すことであった。シャードック探偵社で働く羽目になったロボタックは、探偵社社長の甥のカケル少年ら夢が丘少年探偵団と協力し、シャードックのライバル・ゴールドプラチナ社のロボットのダークロー一味を相手に、ランドツール争奪戦を繰り広げる。
[編集] 作品特徴
前作『ビーロボカブタック』では、物語のメインである「スターピース探し」が、時として回ごとのストーリーに支障をきたすという難点があったが、本作ではストーリー面に重点が置かれている。少年探偵団や怪盗チェリーなど、子供向け探偵活劇の要素がふんだんに取り入れられたが、前作からのコメディ要素は薄めとなっている。撮影方式が統一されていなかったビーロボのスーパーチェンジと違い、ロボタックを始めとしたジシャックロボたちの変形描写は全てCGで製作されている。番組途中で「燃えろ!ロボコン」の制作が発表されたため、1年間放送できずに打ち切りになっている。
[編集] 主な登場キャラクター
[編集] ハラッパロボ
この世界のロボットは人間によって生み出されるケースとロボットによって生み出されるケースの二つがある。共通する事は、生まれた時にある程度の設計基準はあるが、それ以降はほぼ独自に生活し財産を蓄え生活するという、人間とほぼ変わりない生活をしている。
その為、登場ロボットは何かしらの一般職業についており、つねに行動を共にするわけではない。(これはビーロボカブタックや特捜ロボジャンパーソン世界と同じ)
各ロボット達は何かしらの童話や神話等をモチーフとしており、それにそった性格やキャラ設定がつけられている。
[編集] シャードック探偵事務所
- ロボタック - 声:佐々木望、スーツアクター:神尾直子→東福子(Nモード)、日下秀昭(Sモード)
- ハラッパ国からやってきた犬型ロボット。ワンダフルートでNモードからSモードに変身する。日本に来た目的は祖国であるハラッパ国を救う宝物「ランドツール」を探すためである。最初はアメリカを目指していた。2日間飲まず喰わずにいたとき、シャードック探偵社に来訪。食べさせてもらった代償に、住み込みで雇われ探偵として働く。ソーセージが大好物。Sモード時の武器はRKバー。実はゴールドプラチナ社社長トラボルトの弟である事が終盤になって発覚する。
- モチーフは童話花さかじいさんに出てくる愛犬ポチ。『ここホレワンワン』
- カメロック - 声:堀秀行、スーツアクター:宮崎剛
- 沈着冷静の亀型ロボット。チャイナからロボタックを追って日本にやって来た。探偵社に住み込まず、自ら近場のマンションを借りている。Sモード時の武器はカメラズーカ。ウサギ型ロボットであるミミーナに猛烈なラブアタックを受けられている。
- モチーフは童話浦島太郎に出てくるカメ。
[編集] 夢が丘警察
- モグラッキー - 声:三田ゆう子、スーツアクター:水谷健
- フランス・パリ出身のモグラ型ロボット。「フランス帰り」なのか、どこかの外国人風の会話をする。パリ市警の勤務経験があり、正義感は人一倍。ワインが大好物。Sモード時の武器はラッキードリル。地中活動型なので強烈な光に対してセンサーが拒絶反応を起こす。それを利用され、唐松警部によりほぼ強引にパリ市警から夢が丘警察へと転属する。
- モチーフは名前のスラングであるラッキー。
[編集] 夢が丘小学校
- タッカード - 声:古川登志夫、スーツアクター:的場耕二
- 熱血系教育型の鷹型ロボット。カケルたちの担任教師を務める兄貴分。どうも教職に就いてからろくに里帰りをしておらず、故郷の危機についてまったく知らなかった事を、テレビ未放送部分である台本で生徒たちにつっこまれた。
- モチーフは不明。一説ではタカとかけて人間の名前と混同する命名であったとか。
[編集] ゴールドプラチナ社
- トラボルト - 声:山口勝平、スーツアクター:神尾直子(Nモード)、菊地寿幸(Sモード)
- ゴールドプラチナ社の会長。ロボタックのライバルのトラ型ロボットだが、終盤で猫型ロボットと判明する。(これはトラ型バイオチップの開発が難航した為、完成するまでの繋ぎとして猫型バイオチップを代用したことによる。) 時期的にロボタックとその同世代よりも前に作られた型だが、性能は他のロボットたちよりも一回り上。ハラッパ国滅亡を企んでいる。阪神タイガースのファン。Sモード時の武器はイナズンバー。実はロボタックの兄であり、その事実を知っていたがあえて隠していた。
- モチーフは『猫』。犬は喜び庭駆け回り猫はコタツで以下とにかく弟で犬のロボタックと対照的に絡み合わせている。
- ダークロー - 声:柴本浩行、スーツアクター:今井靖彦
- ゴールドプラチナ社に雇われているライバルのカラス型ロボット。特にカメロックとはライバルにあたり、ハラッパ国を亡命されてきた。ロボタックを邪魔することを楽しみにしている。Sモード時の武器はカラスライサー。鳥型であるのだがなぜか高所恐怖症。夢が丘支店の支店長代理というあいまいな立場。
- モチーフは日本の童謡『夕焼け小焼け』や、そのパロディ歌詞で8時だョ!全員集合でも歌われた『カラスの勝手』など日本のカラスに関する故事複数から。
- カバドス - 声:室園丈裕、スーツアクター:小倉敏博
- カバ型ロボットで、ダークローの子分。彼もハラッパ国を亡命された。Sモード時の武器はマサカリホーク。兄貴分であるダークローを支店長代理と呼び慕っている。
- モチーフは童話『金太郎』の金太郎。
[編集] 一般市ロボ
[編集] ハラッパ国
- 長老 - 声:大山豊
- ハラッパ国を治めている長老。
- マスターランキング - 声:大木民夫
- ランドツールを守るべく、平等な仲裁に徹する審判ロボット。クジラ型の走行ユニットの上にゾウ型の上半身が乗った姿をしており、走行ユニットが変形してランキングアリーナになる。
- モチーフはインド神話。ゾウは神である。
- 子象ロボット - 声:西川宏美
- マスターランキングに従事する4匹の子象。
- モチーフは猿。見ざる・言わざる・聞かざるのように語尾がゾウになるようにかけている。
- 準備するゾウ
- 道具の準備担当。頭に鉢巻を巻いている。
- 監視するゾウ
- 選手の監視担当。眼鏡をかけている。
- 邪魔するゾウ
- 選手の妨害担当。頭に悪魔の角が生えている。
- 反省するゾウ
- 罰ゲーム担当。頭に鬼の角が生えている。
- スピーダム / スピーディーワンダー - 声:堀川亮(現:堀川りょう)、スーツアクター:矢部敬三
- 犬型ロボット。時期ハラッパ国長老候補と呼ばれる科学者で、マイトバーンの設計者でもある。赤色に熟したワンダシードをマイトバーンと食べることで、スピーダム主体の合体であるスピーディーワンダーに変身する。礼儀正しく任務に忠実な性格。スピーディーワンダー時の武器はスピーディーキャノン。
- モチーフは『犬猿の仲』の犬。ロボタックとトラボルトの関係を知っていたが、なぜか黙っていた。どうも皆知っているものだと思っていたので忘れていたらしい。
- マイトバーン / マイティーワンダー - 声:龍田直樹、スーツアクター:千田義正
- サル型ロボット。スピーダムと対を成すロボットであるが性格は正反対で自由奔放かつ自分勝手。作品中、確認される限りでは唯一ロボットによって生み出されたロボットである。
- 緑色の未成熟のワンダシードをスピーダムと食べることで、マイトバーン主体の合体でマイティーワンダーに変身する。マイティーワンダー時の武器はマイティーキャノン。当初は悪の心(?)によってロボタックたちに襲いかかっていたが、終盤にマイトバーンの回路が正義に切り替わったため、正義のロボットとしてロボタックたちに協力した。
- モチーフは『犬猿の仲』の猿。
[編集] 人間
[編集] 夢ガ丘少年探偵団
- 雪柳カケル(ゆきやなぎ かける) - 演:村上悦也
- ロボタックの友人で、「夢ガ丘少年探偵団」(略称YST)を率いるリーダー。「ワンダフルート」を操ることができる。両親は仕事の関係で海外在住。そのため近所に住む杉に面倒を見てもらっている。終盤では両親のいる海外に渡った。
- 梅田コータ(うめだ こうた) - 演:岡野洋祐
- YSTのムードメーカー。ボケをかますのが上手い。
- 榊シゲル(さかき しげる) - 演:吉田由
- YSTのメンバー。幼少のトラウマによる餃子恐怖症だったが、自分の意志で克服できた。
- 橘ミサキ(たちばな みさき) - 演:黒川芽以
- YSTの紅一点。心優しき持ち主だが、時には大胆な行動に出ることも。
[編集] シャードック探偵事務所
- 杉薫(すぎ かおる) - 演:大高洋夫
- シャードック探偵社社長で、カケルとは親戚(カケルの母の弟)にあたる。探偵とは名ばかりで、殆どサボったり、バイトをする日々を送っているが、土壇場で底力を発揮する。実は元刑事。終盤では、自らの探偵事務所を閉じて、カケルのいる海外に渡った。
[編集] 夢ガ丘警察
- 唐松刑事(からまつ) - 演:赤星昇一郎
- 杉の先輩にあたる刑事。怪盗チェリー逮捕を夢見ている。
[編集] 一般市民
- 山茶花三郎(さざんか さぶろう) - 演:イジリー岡田
- アパートで一人暮らしをしている中年。
[編集] ゴールドプラチナ社
- 高峯桜子/怪盗チェリー(たかみね さくらこ) - 演:大竹一重
- ゴールドプラチナ社本社幹部。ダークローとカバドスを雇い入れた。天下無敵の「怪盗チェリー」に変装し、杉たちを陥れている。
[編集] ハラッパ国
- 高峯裕一郎(たかみね ゆういちろう) - 演:沼崎悠
- 桜子の実父。工学博士で、ロボタックたちの生みの親。娘・桜子と息子・トラボルトがぐれた原因が、この人の説明不足であった事から、後の視聴者から『悪の元凶』と言われる。(物語構成上、この人が二人にきちんと事の説明をしていればここまで騒ぎが発展しなかったので)
[編集] スタッフ
- 原作:八手三郎
- 脚本:山田隆司、宮下隼一、西園悟、扇澤延男、お~いとしのぶ、浦沢義雄
- 音楽:若草恵
- 撮影:松村文雄
- 助監督:加藤弘之、鈴村展弘
- 特撮監督:佛田洋
- アクション監督:J・ムラカミ
- プロデューサー:上田めぐみ(テレビ朝日)、日笠淳、丸山真哉(東映)
- 監督:渡辺勝也、岩原直樹、石田秀範、坂本太郎
- 製作:テレビ朝日、ASATSU、東映
[編集] 主題歌
過去にスーパー戦隊シリーズで主題歌を歌った影山がこの最終作で最後の主題歌を飾った。
- ED
[編集] 放送リスト
- 犬も歩けば迷探偵
- 助けた亀の恩返し
- 迷走!! 巨大すごろく
- 進め!! 少年探偵団
- 怪盗チェリー現る!!
- 行方不明の初恋捜し
- 笛に呼ばれて犬忙し
- 犬の一念岩をも砕く
- 因縁対決カラスVS亀
- おじさん探偵ド根性
- 不死身の男はハゲ頭?
- 正義のはぐれカラス
- 山茶花さん最悪の日
- 恋する餃子の涙
- ライバルは天才探偵
- ボンジュールでーす
- モグラ刑事に乾杯!
- 黒い悪魔の危険な罠
- ウサギの恋愛大作戦
- 猛虎爆発! トラ会長
- 急展開! 新たな決意
- 邪魔してバンザイ!
- 美少女幽霊の秘密
- 熱血ロボ先生の青春
- 怪盗チェリー死す!?
- タカ先生炎の新学期
- 愛の助っ人料理人
- 嵐の中の最終試練
- 腹ペコ探偵を捜せ
- フラレ男の一発逆転
- 万能電話ワンダホン
- 合体ロボは犬猿の仲
- 流れ星を受け止めろ
- 試練の橋を爆破せよ
- 最強合体ロボの弱点
- 消えた覆面レスラー
- 友情は大切デース!
- チェリーからの挑戦
- 初雪に猿ロボの初恋
- サンタをくすぐれ!
- 除夜の鐘は大嫌い!
- 悩めるKのお正月
- 思い出は最高の宝物
- 犬と猫! 運命の兄弟
- ロボタック海に死す
[編集] 放映ネット局
[編集] 補足
- ストーリーや設定など、前番組の『ビーロボカブタック』と共通点が少なくないが、ストーリー上の繋がりや世界観の共有はない。本作品のオリジナルビデオにカブタックが登場しているが、これはファンサービス的な演出である。また、第1話で杉がカブタックの最終回をテレビで見ているシーンもある。
- テレビ放送ではないが、1999年5月にスパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市 かつての常磐ハワイアンセンター)でのイベントで、『ビーロボカブタック』、『燃えろ!!ロボコン』とのコラボレーションが行われた。
- 第36話にはゲストでみちのくプロレスのザ・グレート・サスケとスペル・デルフィンが本人役で登場し協力技で敵をやっつける。しかし収録当時はお互い対立、放送日前にデルフィンはみちのくを退団。ドラマの設定上であるが、2人での最後の協力シーンとなってしまった。
- 一時期、クロスプラグ(前番組終了後に流れる短い番宣)にて、「このあとはテツワン探偵ロボタック!」と言うべきところで「このあとは、夢のクレヨン王国〜」とボケるバージョンが流れていた。また、『夢のクレヨン王国』側でも第58話「15月の旅I」にロボタックの名前が出てくる(正確にはロボタックショー)。
[編集] 外部リンク
テレビ朝日系 日曜朝8時台前半(本作までメタルヒーローシリーズ) | ||
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前番組 | テツワン探偵ロボタック | 次番組 |
ビーロボカブタック | 燃えろ!!ロボコン |
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