てれびくん
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てれびくんとは、
てれびくんは小学館により発行されている雑誌。講談社のテレビマガジンと同じく、主に未就学児童の男子を対象としている。
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[編集] 特徴
『小学館BOOK』の流れを組む形で1976年に創刊。創刊当時は教育評論家の阿部進が監修を行っていた。特撮、アニメの特集、漫画、付録(紙を組み立てるもの)で構成される。 創刊当初は『週刊少年サンデー』、小学館学習雑誌で掲載されていた作品や講談社が掲載権を獲得していなかった作品を主に連載。 そのため、ラインナップの面で当時の『テレビマガジン』を圧倒した。かつては、徳間書店の『テレビランド』や秋田書店の『冒険王(後にTVアニメマガジン)』も存在しており、ライバルとしてしのぎを削っていたが、現在における児童雑誌は、テレマガと本誌のみである。
創刊時のキャッチコピーは『小学館のテレビ教育雑誌』。77年の中頃から『小学館のテレビ雑誌』、80年4月号から有名なキャッチコピーである『日本一のテレビ雑誌』となり、実に25年間も続いた。2006年から『日本一のヒーロー雑誌!!』となり現在に至っている。
『スーパー戦隊シリーズ』、『タイムボカンシリーズ』、東映本社制作のロボットアニメ、藤子不二雄アニメが初期のメインで、1978年ごろからリバイバルブームの影響を受けて『ウルトラシリーズ』の特集記事やコミカライズ作品を活発的に掲載した。同時期にザ・ドリフターズやピンクレディーといった当時の人気タレント、読売ジャイアンツの王貞治選手(当時)の特集記事も組まれていた。またテレビ教育雑誌というキャッチコピーもあって、主に親読者向けのため創刊時から77年頃までは『おうちの方のページ』が設けられ、阿部進と著名人との対談が行われていた。
1980年、『電子戦隊デンジマン』の放送とともにスーパー戦隊シリーズの掲載を再開、同シリーズは現在もメイン連載として大きく取り上げている。『仮面ライダーシリーズ』の掲載は、1987年に仮面ライダーBLACKの原作漫画となる『仮面ライダーBlack』が『週刊少年サンデー』で連載されることになったと同時に開始され、以降の作品全て掲載し現在も続いている。
また『バトルフィーバーJ』は、放送当時の雑誌展開で本誌は一切掲載していなかったが(学年誌ではコミカライズ版などを掲載していた)、1981年以降からはブロマイド商品他等の写真を掲載している。 ウルトラシリーズでは、ウルトラマンパワード~ウルトラマンガイアも本誌を含め小学館の雑誌では写真を掲載しなかったが、ウルトラマンコスモス時にブロマイド商品他等の写真を掲載している(Gのほうは、ビデオ版発売時は掲載していなかったが、テレビ放映時では掲載している。また、ウルトラマンダイナ以降の劇場版も、公開期間中に掲載している)。ただし平成ウルトラセブンシリーズ全般は、小学館の各雑誌でも特集記事を行っていた。 1980年代には集英社『週刊少年ジャンプ』で原作漫画が連載されていたアニメ作品の掲載を行っていた時期があった(一ツ橋グループだったことも大きい)。特に『ドラゴンボール』は放映開始前から強力にプッシュしており、絶大的なヒット作となり大成功を得た。
コンピューターゲームの特集にも力を入れていた時期もあり(代表的な物に『ゲーム&ウオッチ』)、特に当時メジャーになりつつあったファミコンを、他の児童雑誌より先に大々的に特集していた(1986年がその最盛期)。このときは兄弟誌の『コロコロコミック』で、毎回のようにファミコンの特集を行っていたことが大きい。紹介するソフトによっては、攻略記事も掲載されることもあり(藤子不二雄系が多い)、その内容は当時の『ファミコン通信』や『ファミマガ』などのゲーム雑誌に勝るともとも劣らないものであった。『スターソルジャー』や『スーパーマリオブラザーズ』などのゲームをテーマにした付録が存在したのも、それがひとつの理由となっている。また電子ゲーム掲載時代も、攻略記事が掲載されていた(『ゲームセンターあらし』の掲載が大きい)。もっとも、時代が下るごとに取り上げる幅は狭くなっていったが、それでも『ストリートファイターII』といった人気ゲームについては、特集記事を組むこともあった。 ちなみに、コロコロと同様にハドソン系や任天堂系のゲームを多く扱っていた。
『ミニ四駆』や『ビックリマンシール』といったホビー関連記事は、コロコロと並行して行われている(というよりコロコロが先に展開してから、てれびくんが掲載するようになっている)。また、キョンシーといった変り種のキャラを特集していた時期もあった。
85年から90年までが第1期黄金期(ファミコンやジャンプアニメ、ミニ四駆やビックリマンなどといった作品を大体的に掲載し、高い評価を得たため)。第2期黄金期は96年から2001年まで(ポケットモンスターやミニ四駆の第二期ブーム、ベイブレードやゾイドなどが大ヒットした)。第3期は2003年以降(主にムシキングの大ヒットだが、このほかにポケモンがいまだ根強い人気を保っていたため)。
創刊当初はテレビ番組のコミカライズ作品を含め12本の連載漫画作品(他に絵物語4本)があったが、2000年以降は3~5本に減少している。
掲載された特撮作品の中で人気があった作品は『超全集』シリーズというムックも発売されることがあり、特に読者に人気が高かった作品は上下巻に分割して発売されることが多い。場合によっては、3冊に分割して発売されることもある(上巻、下巻、最終巻。仮面ライダークウガ超全集、仮面ライダー龍騎超全集がそれに該当する)。 アニメの場合でも、『超全書』シリーズというムックも発売されている。
またバンダイやトミー(現タカラトミー)とのタイアップが常に多いが、セガの『甲虫王者ムシキング』に関するタイアップは、コロコロや他の小学館の学習雑誌以上に多い。
[編集] 掲載作品
番組本放送時あるいは玩具発売時期に掲載されていた作品を記載。
[編集] 特撮番組
- がんばれ!!ロボコン
- スーパー戦隊シリーズ
- ウルトラシリーズ
- ザ・カゲスター
- 恐竜シリーズ
- プロレスの星 アステカイザー
- バトルホーク
- 5年3組魔法組
- ロボット110番
- 冒険ファミリー ここは惑星0番地
- ふしぎ犬トントン
- 透明ドリちゃん
- スターウルフ
- 宇宙からのメッセージ・銀河大戦
- メガロマン
- 科学冒険隊タンサー5
- ぼくら野球探偵団
- メタルヒーローシリーズ
- 星雲仮面マシンマン
- 兄弟拳バイクロッサー
- TVオバケてれもんじゃ
- 東映不思議コメディーシリーズ
- もりもりぼっくん以降
- 仮面ライダーシリーズ
- 電光超人グリッドマン - 放送終了後、オリジナルフィルムストーリー『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』が掲載。
- パワーレンジャーシリーズ
- 七星闘神ガイファード
- ブースカ! ブースカ!!
- 美少女戦士セーラームーン
- 超星神シリーズ
- 魔弾戦記リュウケンドー
[編集] 映画・ビデオ作品
- ゴジラシリーズ
- E.T.
- アニメちゃん
- 大予言 復活の巨神
- ウルトラマンVS仮面ライダー
- UFO仮面ヤキソバン
- ガメラシリーズ
- ロボコップ3
- ヤマトタケル
- 人造人間ハカイダー
- モスラシリーズ
- 魔神騎士ジャック☆ガイスト
- 超忍者隊イナズマ!
[編集] アニメ
- タイムボカンシリーズ
- 世界名作劇場
- ポールのミラクル大作戦
- ピコリーノの冒険
- ブロッカー軍団IVマシーンブラスター
- UFO戦士ダイアポロン
- マシンハヤブサ
- 長浜ロマンロボシリーズ
- グロイザーX
- ろぼっ子ビートン
- 合身戦隊メカンダーロボ
- 氷河戦士ガイスラッガー
- 超合体魔術ロボ ギンガイザー
- 激走!ルーベンカイザー
- 超スーパーカー ガッタイガー
- 未来少年コナン
- サザエさん - 70年代後半ごろまで掲載。
- 科学忍者隊ガッチャマンシリーズ
- 宇宙戦艦ヤマトシリーズ
- 宇宙魔神ダイケンゴー
- サイボーグ009シリーズ
- 未来ロボダルタニアス
- ウルトラシリーズ
- ドラえもん
- 宇宙空母ブルーノア
- 宇宙大帝ゴッドシグマ
- 伝説巨神イデオン
- がんばれ元気
- とんでも戦士ムテキング
- 怪物くん
- 鉄腕アトム
- アストロボーイ・鉄腕アトム
- 宇宙戦士バルディオス
- フーセンのドラ太郎
- 新・ど根性ガエル
- Dr.スランプ アラレちゃんシリーズ - 第1期目は1982年ごろまで掲載。リメイク版は放映期間終了まで掲載。
- 百獣王ゴライオン
- 戦国魔神ゴーショーグン
- 忍者ハットリくん
- うる星やつら - 1982年ごろまで掲載。
- ダッシュ勝平
- ガンダムシリーズ
- あさりちゃん
- 機甲艦隊ダイラガーXV
- ゲームセンターあらし
- 太陽の子エステバン
- パタリロ!
- 銀河烈風バクシンガー
- 愛の戦士レインボーマン
- 超時空シリーズ
- 超時空要塞マクロス - 1990年に再放送された際に、再掲載された。
- 超時空世紀オーガス
- 超時空騎団サザンクロス
- フクちゃん
- サイボットロボッチ
- 光速電神アルベガス
- パーマン
- イーグルサム
- キン肉マン
- サイコアーマー・ゴーバリアン
- キャプテン翼
- Gu-Guガンモ
- ビデオ戦士レザリオン
- ゴッドマジンガー
- 星銃士ビスマルク
- 超獣機神ダンクーガ
- オバケのQ太郎 - 3度目のアニメ化前の1976~79年まで漫画が掲載された。
- へーい!ブンブー
- プロゴルファー猿
- 忍者戦士飛影
- 蒼き流星SPTレイズナー
- ロボタン
- 銀牙 -流れ星 銀-
- 宇宙船サジタリウス
- ドラゴンボールシリーズ - Z・GT含む
- Bugってハニー
- マシンロボシリーズ
- 聖闘士星矢
- ボスコアドベンチャー
- がんばれ!キッカーズ
- ウルトラB
- ビックリマンシリーズ
- エスパー魔美
- 仮面の忍者赤影
- つるピカハゲ丸くん
- 魔神英雄伝ワタルシリーズ
- ビリ犬
- キテレツ大百科
- それいけ!アンパンマン - 1992年ごろまで掲載。
- おぼっちゃまくん
- 天空戦記シュラト
- 魔動王グランゾート
- 桃太郎伝説
- まじかるハット
- ダッシュ!四駆郎
- からくり剣豪伝ムサシロード
- ゲッターロボ號
- エルドランシリーズ
- ジャンケンマン
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
- 機甲警察メタルジャック
- 宇宙の騎士テッカマンブレード
- 超電動ロボ 鉄人28号FX
- バッグス・バニー
- クレヨンしんちゃん
- 南国少年パプワくん
- 勇者シリーズ
- 河童の三平
- バットマン
- コボちゃん
- 剣勇伝説YAIBA
- 仮面ライダーSD
- 忍たま乱太郎
- ポコニャン
- ムカムカパラダイス
- レッドバロン
- ヤマトタケル
- おまかせスクラッパーズ
- ゴールFH
- X-MEN
- T.M.N.T.
- 獣戦士ガルキーバ
- クマのプー太郎
- H2
- ストリートファイターII V
- 十二戦支 爆烈エトレンジャー
- 爆走兄弟レッツ&ゴー!!シリーズ
- 天空のエスカフローネ
- モジャ公
- 名探偵コナン
- 超者ライディーン
- ポケットモンスターシリーズ
- キューティーハニー - F版のみ掲載。
- マッハGoGoGo - 1997年のリメイク版のみ掲載
- トランスフォーマーシリーズ
- 超特急ヒカリアン
- ビーダマンシリーズ
- Bビーダマン爆外伝
- Bビーダマン爆外伝V
- B伝説!バトルビーダマン
- ドンキーコング
- 遊☆戯☆王
- おじゃる丸
- ゾイドシリーズ
- キョロちゃん
- とっとこハム太郎
- GEAR戦士電童
- 探偵少年カゲマン
- 犬夜叉
- 電脳冒険記ウェブダイバー
- 爆闘宣言ダイガンダー
- 爆転シュート ベイブレードシリーズ
- パラッパラッパー
- パワーパフガールズ
- 星のカービィ
- ロックマンエグゼシリーズ
- ボンバーマンジェッターズ
- デュエル・マスターズ
- 冒険遊記プラスターワールド
- コロッケ!
- 金色のガッシュベル!!
- Get Ride! アムドライバー
- 甲虫王者ムシキング ~森の民の伝説~
- デジモンセイバーズ
- 古代王者恐竜キング
[編集] ドラマ
[編集] バラエティ
- みごろ!たべごろ!笑いごろ!
- 8時だョ!全員集合
- オレたちひょうきん族 - ブラックデビル編まで掲載。
[編集] 人形劇
[編集] 子供番組
[編集] 玩具
- チョロQ
- 電子ゲーム
- ファミコン
- テレコマ戦士
- 武装恐竜ダイノス
- ミニ四駆
- ゾイド
- ダンガンレーサー
- プラレール
- マシンロボ ムゲンバイン
- キーボッツ
- オリガミウォーズ
[編集] オリジナル漫画
- 宇宙大作戦チョコベーダー-山下たかひろ……食玩とのタイアップ。
- おれカネゴン-田村信
- きゃぷてんボン-藤子不二雄
- 銀河の女王スーパーレディー-原作上原正三・作画秋元シゲル
- キングボンバ-永井豪
- CMとうちゃん-おだ辰夫
- それゆけ!ターザン-ヨシダ忠
- タイムトラック-細井雄二
- てれびくん-石森章太郎
- パトゴン-むさしのあつし
- ヒロインくん-よしかわ進
- 月光騎士(ムーンナイト)-桜多吾作
- ロボ球ナイン-真樹村正
- プロレスくん-立石佳太
[編集] 関連書籍
- 別冊てれびくん
- てれびくん増刊
- てれびくん特別編集
- てれびくんデラックス(超全集シリーズは特撮、超全書シリーズはアニメ)
- 超全集シリーズ(以前は大全集シリーズ)
- 超全書シリーズ
- ヒーロー超ひゃっか(てれびくん編集)
- 小学館のテレビ絵本(てれびくん編集部が関わっている場合のみ)
- てれコロコミック-コロコロコミック編集部共同