ゴジラvsメカゴジラ
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『ゴジラvsメカゴジラ』(ゴジラたいメカゴジラ、または、ゴジラ ブイエス メカゴジラ)は1993年に公開された日本映画で、ゴジラシリーズの第20作である。1991年12月11日公開。観客動員数は380万人。キャッチコピーは「この戦いで、すべてが終わる。」 デザインを一新したメカゴジラ、30年ぶりに復活したラドンなどゴジラ作品の人気怪獣がそろっている。 主要襲撃地点:アドノア島、四日市市、鈴鹿市、京都市、大阪市梅田、千葉市幕張。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 登場怪獣
- ゴジラ:今回はベビーゴジラのピンチの時に現れる。一度はメカゴジラに倒されるも、ラドンの生命エネルギーにより復活。身長100メートル。今作においてラドンの生命エネルギーを受け、赤色熱線を発射する能力が加わった。今作では京都タワーや千葉マリンスタジアムを破壊。
- メカゴジラ:海中に沈んでいたメカキングギドラをサルベージし、23世紀の地球の科学力を徹底的に解析して誕生した究極の対ゴジラ兵器。身長120メートル。ゴジラの熱線を完璧に防ぐ、ダイヤモンドコーティングの外装を持ち、背中にジェット推進装置を4つ備え、飛行が可能。さらにガルーダと合体してスーパーメカゴジラとなることで、機動力・出力の向上とともに、ガルーダに装備されたメーサー砲二門も使用可能になる。
- ラドン:アドノア島に眠っていた卵から孵化したプテラノドンが、使用済み核廃棄物の放射能により怪獣化した。体長70メートル。一度はゴジラに敗れるがファイヤーラドンとして復活し、口から赤色のウラニウム熱線を吐く。
- ベビーゴジラ:アドノア島にあった巨大翼竜のものと思われていた卵(卵は2つあり、片方からはラドンが既に孵化していた)より孵化したゴジラザウルスの赤ちゃん(ゴジラザウルスはプテラノドンに托卵する習性があったらしい)。身長1.64メートル。
- シプニオキス:アドノア島にあった巨大翼竜の巣に生えていたシダ類の植物。精神科学センターの子供たちが超能力でこの植物の波動を読み取り「エスパーコーラス」を作り上げた。エスパーコーラスは同じ中生代の生物のベビーゴジラとラドンに空間を超えて影響を与えた。
[編集] ストーリー
1992年。立て続けに見舞われたゴジラ被害に対応すべく、国連はG対策センター、および対ゴジラ部隊Gフォースを筑波に設置した。G対策センターは対ゴジラ戦闘マシンの開発計画として、まず1号機ガルーダを試作。しかしガルーダは攻撃力に問題があり、新たに2号機の開発に取り掛かる。海底に沈むメカキングギドラを引き揚げ、23世紀のテクノロジーを解析。そして、究極の対ゴジラ兵器『メカゴジラ』が完成した。
その頃、ベーリング海のアドノア島で翼竜の化石が見つかり、さっそく調査隊が出向いたところ、そこには孵化した後の卵の殻と孵化していない卵があった。調査隊が卵をヘリに持ち込み分析していたところ、巨大な翼竜・ラドンが姿を現す。逃げ惑う調査員たちに追い討ちをかけるかのごとく今度は海からゴジラが姿を現し、ラドンと戦いを始めた。隙を見て島から脱出した調査員たちは持ち帰った卵を京都の生物工学研究所の五条梓の元に持ち込む。
無類の翼竜好きのGフォース隊員・青木一馬は、卵のことを知って梓を訪ね、悪戯心から研究室にあった植物の化石を持ち帰ってしまう。ところが、三枝未希がその植物から奇妙な波動を感じた。さらに、そこから再現された音楽を聴いた卵が突如孵化を始めた。ゴジラザウルスの赤ちゃんが生まれたのだ。そして、ベビーと名付けられた同族を求め、ゴジラが四日市市に上陸した。Gフォースはメカゴジラの出撃命令を下し、メカゴジラはゴジラに向いて飛び立っていく。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- 青木一馬:高嶋政宏
- 五条梓:佐野量子
- 三枝未希:小高恵美
- 佐々木拓也(メカゴジラパイロット・大尉):原田大二郎
- 曽根崎淳(メカゴジラシューター・少尉):宮川一郎太
- 瀬川(G対策センター長官):佐原健二
- 麻生孝昭(Gフォース司令官):中尾彬
- 兵藤巌(Gフォース兵器開発主任):上田耕一
- 細野(精神開発センター所長):高島忠夫
- 油田調査会社社員:ラサール石井
- 大前博士:川津祐介
- ゴジラ:薩摩剣八郎
- メカゴジラ:福田亘
- ベビーゴジラ:破李拳竜