ジュンク堂書店
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種類 | 株式会社 |
本社所在地 | 〒650-0021 兵庫県神戸市中央区三宮町一丁目6番18号 |
設立 | 1963年6月22日(株式会社大同書房) |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 専門書ならジュンク堂書店と言われるよう
書籍の販売を通して地域社会の文化に貢献する企業をめざす |
代表者 | 工藤恭孝(代表取締役社長) |
資本金 | 3985万円 |
売上高 | 348億円 |
従業員数 | 196名 |
外部リンク | http://www.junkudo.co.jp/ |
ジュンク堂書店(淳久堂書店、JUNKUDOなどの表記もある)(じゅんくどうしょてん)は、神戸や大阪、東京などの大都市圏を中心に展開している書店、又は、これを運営する株式会社ジュンク堂書店。英語表記は「JUNKUDO Co.,Ltd.」。
名称は、起業した工藤恭孝代表取締役社長の父親である工藤淳の名前に由来している。当時父親の経営していた会社キクヤ図書販売株式会社に入社したのち、書店部門(同じく父親が神戸元町に開店していた株式会社大同書房)を任され独立し、1976年に三宮センター街へ移転することになった。この際、新たに付けた店名がジュンク堂。色々な名を父親に提案したが、どれも駄目だと言われ、苦肉の策で父親の名前をひっくり返したら意外に気に入られ決定したという。
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[編集] 会社概要
ジュンク堂書店では、本を数多く取り揃え、全国に展開する店舗群の書籍販売の拠点となる巨大店舗を「本店」として、大阪と東京に開店しているが、これらはいずれも、登記上本店ではなく、あくまで店名である。なお、本社の所在地は、三宮店の所在地でもある。
三宮店は、創業の地ではないが、「ジュンク堂書店」の発祥の地であることは間違いなく、もちろん、ジュンク堂書店の店舗群の中でもっとも歴史があることは言うまでもない。2000年に増床するまでは地階と1階にあり(2階以上は別テナントであった)、したがって、三宮店の1階部分が、「ジュンク堂書店」発祥以来の売場である。かつては1階と地階をつなぐ店内階段があったが、地階が別テナントとなって数年後には撤去された。1階と2階をつなぐ階段は、2階が別テナントだった時代から設置されている。
ジュンク堂書店の戦略は「充実した品揃え」とされ、特化した分野を設けず、どの分野の書籍も万遍なく置かれているのが特徴。池袋本店(2000坪)、福岡店(1600坪)、大阪本店(1480坪)にみられるように、大型書店の基準といわれる500坪を超える売場面積の店舗が多い。また、オープンカフェの設置や読書用の椅子、机などを配置する店舗もある。同社の戦略は他の書店に多大な影響を与えたと言われている。大都市圏を中心に全国展開している。さらに鉄道書籍取扱量日本一を誇っており、特に(社)鉄道貨物協会発行の「貨物時刻表」は全国殆どの「ジュンク堂」で入手できるなど、鉄道ファン御用達の書店として有名。
[編集] 沿革
- 1963年 株式会社大同書房として神戸市生田区(現:中央区)の元町本通りで創業する。
- 1976年 三宮センター街に本社を移転し、会社名を株式会社ジュンク堂書店に改称する。
- 1982年 三宮東サンパルビルに、300坪の大型専門書専門店サンパル店が開店し、店内に喫茶コーナーが初めて設置される。
- 1988年 京都市下京区に、435坪の京都店が開店する。
- 1989年 神戸市東灘区に、神戸住吉店が開店する。
- 1991年 サンパル店の店名をブックセンターに変更し、500坪に増床する。また、センター街店の店名を、三宮店に改称する。
- 1992年 兵庫県芦屋市に、64坪の芦屋店が開店する。
- 1994年 兵庫県明石市のJR明石駅前、明石フォーラス内に明石店が開店。
- 1995年 1月17日に阪神・淡路大震災が発生し、神戸市周辺の店舗が被災する。2月から12月にかけて、被災した店舗が復興開業する。また、400坪の大分店と、350坪の鹿児島店が開店する。
- 1996年 座り読みコーナーを初めて設置した、900坪の難波店が開店する。
- 1997年 1000坪の池袋店と、900坪の仙台店が開店する。
- 1998年 大阪市に、450坪の天満橋店が開店する。
- 1999年 堂島アバンザに、1480坪の大阪本店が開店する(開店当時は国内最大の売場面積)。また、760坪の広島店と、550坪の大宮ロフト店が開店する。
- 2000年4月21日 三宮店を1000坪に増床し、新装開店する。この開店直前の同年1月31日に、1995年9月10日から同店に隣接して開業していた駸々堂書店神戸三宮店(約1000坪)の自己破産による閉店があった。
- 2001年 東京都の池袋店を、1000坪から2000坪に増床し、店名を池袋本店に改称する(国内最大の売り場面積)。また、500坪の姫路駅店と、150坪の舞子店が開店する。ブックセンター店をサンパルビルからダイエー三宮駅前店7Fに移転し550坪に増床、店名を三宮駅前店に改称する。同ダイエー8Fに200坪の漫画館三宮駅前店(漫画専門店としては国内最大級)、700坪の西宮店、1600坪の福岡店(開店時西日本最大)が相次いで開店する。
- 2002年 明石店がラ・メール(98年にフォーラスから改称)内からダイエー明石店内に移転し、585坪になる(2005年8月31日、ダイエー明石店閉鎖に伴い営業休止)。東京都の丸善店舗跡に125坪のプレスセンター店が開店する。また、神戸住吉店が260坪に、鹿児島店が360坪にそれぞれ増床する。
- 2003年 300坪の名古屋店と、470坪の仙台ロフト店が開店する。
- 2004年 1100坪の新宿店が開店する。
- 2005年 天満橋店を530坪に増床する。250坪の漫画館大分店が開店する。
- 2005年10月8日 京都BAL店、洋書・医学書が100坪で先行開店する。
- 2005年11月11日 ヒルトンプラザイースト5階に320坪の梅田店が開店。
- 2006年2月25日 京都BAL店が全面開店。
- 2006年3月15日 明石店が旧ダイエー明石店西館跡地B1~2Fに移転し再オープン。
- 2006年12月9日 ダイエー盛岡店跡地に完成したMOSSに盛岡店を開店。
- 2007年3月3日 新潟駅南口のプラーカ1のB1・1階に1300坪の新潟店が開店。
- 2007年3月17日 三宮店の上層階にあった旧映画館「三宮東映劇場・三宮東映プラザ」退去跡を使って三宮店を1400坪に増床するとともに、近隣にあった地元文具店ナガサワ文具センター本店が同店内に移転開業。
- 2007年4月1日 新潟店、プラーカ2のB1階にコミック専門館ジュンク.コム205坪を増床。計1505坪。