鹿児島市
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鹿児島市(かごしまし)は、九州南部に位置する市であり、鹿児島県の県庁所在地である。 桜島を望む景観の素晴らしさが似ている事から、「東洋のナポリ」と呼ばれる。
目次 |
[編集] 概要
南九州の中心的な都市であり、古くは薩摩藩の城下町として栄えた。1889年4月1日に日本で最初に市制を施行した31市の一つで、現在は九州4位の人口を擁する。また、県人口の約三分の一が集中している首位都市である。九州新幹線の完全開業により更なる発展が期待されるが、もともと鹿児島市は地理的要因により一極集中型の地域ブロックの拠点都市として発展してきた側面もあり、北九州と短時間で結ばれるようになることで、南九州エリア拠点機能の喪失(福岡への統合)や商業面におけるストロー効果などのマイナス面も懸念されてる(しかし現段階では起きておらず、むしろ開業以前より各方面で活況を呈している)。
[編集] 市勢
- 人口 : 604,723人
- 世帯 : 258,176世帯
- 登録外国人数 : 1,704人
- 面積 : 546.96km²
- DID面積 : 74.82km²
- 可住地面積 : 248.84km²
- 本土側可住地面積 : 214.64km²
- 人口密度 : 1106人/km²
- 可住地面積人口密度 : 2430/km²
- 人口増加率 : 0.09%
[編集] 地域人口
- 中央地域(48.2km²) : 294,234人
- 谷山地域(106.8km²) : 157,630人
- 吉野地域(33.2km²) : 46,184人
- 伊敷地域(57.1km²) : 56,031人
- 吉田地域(54.8km²) : 11,576人
- 桜島地域(76.8km²) : 5,843人
- 郡山地域(57.8km²) : 8,160人
- 松元地域(51.1km²) : 12,842人
- 喜入地域(61.2km²) : 12,223人
- ※全て2007年1月1日現在
[編集] 地理
九州の南端部近く、福岡市から南へ約280km、熊本市から南へ約150kmの場所に位置し、鹿児島県内の薩摩半島の北東部および桜島全域を市域とする。鹿児島湾(錦江湾)を望み、桜島などに年間約900万人の観光客が訪れる観光都市でもある。
平野部の大部分が商業地域、住宅地域、工業地域に占められ耕作地域はほとんどない。市街地に近い傾斜地や山間部の多くも宅地開発され団地やニュータウンが数多い。しかし、都市の発展に道路開発が追いついておらず、朝夕はいずれの幹線も渋滞が激しい。特に、谷山地区からの通勤渋滞は酷く大きな課題となっている。
市域中心部の対岸(直線距離約4km)に位置する桜島は、1980~90年代に比べればかなり沈静化しているが、現在もなお活発な火山活動を続けており、市中心部にもしばしば降灰する。活火山を抱えながら、これだけの人口規模を有する都市は世界的にも稀である。
- 火山に近く泉源数が多い為、市内の入浴施設の殆どが温泉である。
- 新島(しんじま)
- 桜島の北東部約1.5kmにあり、鹿児島市唯一の有人離島である。島へは鹿児島市高免町の浦之前港から行政連絡船によって渡る。
- 面積:0.13km² 周囲約2km 人口:4世帯6人 住所:鹿児島市新島町
[編集] 気候
温暖で多雨の太平洋側気候を呈する。年平均気温は18℃前後で、真夏日が年間80日前後、夏日は年間160日前後あるのに対して、冬日は年間数日程度である。市街地で真冬日になることはまずないが、郊外の丘陵地や山間部では明け方によく冷える。また市外の周囲三方を険しい峠で囲まれている為、冬季には毎年何度か降雪もある。年間降水量は概ね2,000~2,700ミリ前後で、台風の直撃を受けることも多い。年間日照時間は2000時間前後である。
[編集] 隣接自治体
※十島村・三島村については、地域は隣接していないものの、村役場が鹿児島市にあるため記載する。
[編集] 歴史
「鹿児島」という名の由来は、野生の鹿の子(鹿児)が多く生息していたからとか、多くの水夫(かこ)が住んでいたから、火山を意味するカグという言葉から由来した等諸説ある。さらに、神話から来たという説もあり現在でもどれが正しいか確定していない。しかし、「カゴ」は崖という意味の古語であり、桜島の四方が崖になっていたので島名を鹿児島(麑嶋)と称する様になり、それが郡名に拡大したという説が正しいと思われる。
都市としての始まりは、島津家第6代島津氏久が東福寺城(鹿児島市清水町)を居城にしたとき(1340年頃)とみられる。1549年(天文18年)、フランシスコ・ザビエルが現在の市域にあたる場所(祇園之洲町)に上陸し、日本初のキリスト教伝来の地となる。
19世紀の中頃にはヨーロッパの機械文明を取り入れた研究が進み、第28代島津斉彬のもと集成館(現:尚古集成館)事業として反射炉や溶鉱炉が造られ、日本における近代工業化の発祥の地となり、近代日本の黎明、明治維新において、数多くの人物を輩出し、近代日本建設の礎となる。
[編集] 近現代
- 1871年(明治4年)8月29日 廃藩置県により県庁所在地となる。
- 1889年(明治22年)4月1日 旧鹿児島城下46町及び旧近在の内1町3村の区域を以て市制施行。
- 1901年(明治34年)6月10日 市内初の鉄道路線となる鹿児島本線(現・日豊本線)国分~鹿児島間が開業。
- 1913年(大正2年)10月11日 川内線(現・鹿児島本線)が開業。
- 1914年(大正3年)1月12日 桜島が大噴火し、同時にマグニチュード7級の地震が発生。死者58名。これにより桜島は大隅半島と地続きになった(大正大噴火)。
- 1916年(大正5年)10月14日 日本で四番目である鴨池動物園が現在のダイエー鹿児島店敷地に開園。
- 1928年(昭和3年)7月1日 市内の路面電車路線を市営に移管し、鹿児島市電気局(現・鹿児島市交通局)が発足。
- 1934年(昭和10年)11月3日 全国で七番目、九州で最初に青果・水産を併せ持った鹿児島中央卸売市場が住吉町に完成。
- 1945年(昭和20年)6月17日 鹿児島大空襲。死者約2,300名。
- 1955年(昭和30年)山之口町などで公共下水道の供用開始。終末処理場を持つ公共下水道としては大阪市以西では最初で同時に全国でも戦後最も早く工事が着手され完工がなされ、戦中・戦後を含めて全国で七番目の公共下水道である。
- 1967年(昭和42年)4月29日 南側に隣接する谷山市と合併し新制の鹿児島市に。
- 1980年(昭和55年)7月10日 人口50万人を突破。
- 1989年(平成元年) 市政施行100周年。
- 1993年(平成5年)6月12日より長期的な異常多雨。8月6日、甲突川が氾濫。死者・行方不明者81名。いわゆる平成5年鹿児島大水害(8.6水害)が起きる。甲突川に架かる五石橋のうち、新上橋と武之橋が流出する。この年、鹿児島市では年降水量4,022mmを記録。
- 1996年(平成8年)4月1日 第一期の中核市に指定される。
- 1996年(平成8年)11月それまで山下町に在った県庁が鴨池新町に移転。
- 2003年(平成15年)1月24日 鹿児島郡吉田町、桜島町、日置郡松元町、郡山町、揖宿郡喜入町とともに鹿児島地区合併協議会を設置。
- 2004年(平成16年)11月1日 上記合併協議会の各町を編入。人口60万人を突破。
[編集] 発祥
- 1549年(天文18年) キリスト教日本初伝来の地(フランシスコ・ザビエルの上陸により)。
- 1728年(享保13年) 日本初の露日辞典が著される。
- 1853年(嘉永6年) 日の丸発祥の地(第28代当主島津斉彬の幕府への提案により)。
- 1854年(安政元年) 国産第1号軍艦昇平丸竣工。
- 1857年(安政4年) 島津家の磯別邸(現在の仙巌園)にて日本初のガス灯が灯る。
- 1865年(慶応元年) 日本初の活版印刷による英和辞書を著す。
- 1984年(昭和59年) 日本で初めてコアラの飼育が開始された(平川動物公園にて。他には、多摩動物公園・東山動物園がある)。
[編集] 沿革
[編集] 行政区域の変遷
- 1889年4月1日 市制町村制施行に伴い、鹿児島市発足。
- 1897年4月1日【郡区画改正】郡の統廃合が行われる。
- 1911年9月30日 【編入】伊敷村大字下伊敷字草牟田(草牟田)および西武田村大字武の一部(武、天保山)⇒鹿児島市
- 1920年10月1日 【編入】伊敷村大字下伊敷字紙屋谷(玉里)および伊敷村大字永吉(永吉、原良)⇒鹿児島市
- 1924年9月1日 【町制施行】谷山村⇒谷山町
- 1934年8月1日 【編入】西武田村・中郡宇村・吉野村⇒鹿児島市
- 1950年10月1日 【編入】伊敷村・東桜島村⇒鹿児島市
- 1956年9月30日 【分割編入・町制施行】郡山村・下伊集院村大字有屋田および大字嶽⇒郡山町(下伊集院村の残りの区域は伊集院町・東市来町および日吉町に編入)
- 1956年10月15日 【町制施行】喜入村⇒喜入町
- 1958年10月1日 【市制施行】谷山町⇒谷山市
- 1960年4月1日 【町制施行・改称】上伊集院村⇒松元町
- 1967年4月29日 【新設合併】鹿児島市・谷山市⇒鹿児島市
- 1972年11月1日 【町制施行】吉田村⇒吉田町
- 1973年5月1日 【町制施行・改称】西桜島村⇒桜島町
- 2004年11月1日 【編入】吉田町・桜島町・松元町・郡山町・喜入町⇒鹿児島市
[編集] 市域面積及び人口の変遷
年月日 | 区分 | 面積(㎢) | 人口(人) | 町数 |
---|---|---|---|---|
明治22年4月1日 | 市制施行 | 14.03 | 57,822 | 47町3大字 |
明治44年9月30日 | 第一次編入 | 15.91 | 73,085 | 53町 |
大正9年10月1日 | 第二次編入 | 16.73 | 103,180 | 56町 |
昭和9年8月1日 | 第三次編入 | 78.25 | 176,900 | 68町 |
昭和25年10月1日 | 第四次編入 | 181.54 | 229,462 | 81町 |
昭和42年4月29日 | 新設合併 | 279.15 | 385,866 | 91町 |
昭和45年10月1日 | 第一次埋立 | 280.72 | 403,340 | 101町 |
昭和50年10月1日 | 第二次埋立 | 284.04 | 456,827 | 130町 |
昭和55年10月1日 | 第三次埋立 | 288.29 | 503,360 | 185町 |
昭和60年10月1日 | 第四次埋立 | 289.07 | 530,502 | 195町 |
平成2年10月1日 | 第五次埋立 | 289.44 | 536,752 | 229町 |
平成7年10月1日 | 第六次埋立 | 289.60 | 546,282 | 248町 |
平成12年10月1日 | 第七次埋立 | 289.79 | 552,098 | 263町 |
平成16年11月1日 | 第五次編入 | 546.80 | 605,308 | 322町 |
[編集] 行政
[編集] 三役
[編集] 市の行政機関
- 地域区分と市役所支所
- 北部
- 吉田支所
- 郡山支所
- 伊敷支所
- 吉野支所
- 東部
- 東桜島支所
- 桜島支所
- 中部
- 本庁(本館・別館・東別館・みなと大通り別館・鹿児島中央駅市民サービスステーション・鴨池市民サービスステーション・教育総合センター・鹿児島市交通局・鹿児島市水道局・市民相談センター)
- 西部
- 松元支所
- 南部
- 谷山支所
- 喜入支所
[編集] 財政
- 当初予算規模(2005年度)
- 2,193億6,295万5千円(一般会計)
- 1,427億7,100万6千円(特別会計)
[編集] 県の行政機関
- 鹿児島中央警察署(中央本庁、桜島支所、東桜島支所、吉野支所、吉田支所(一部)、伊敷支所(一部)管内)
- 鹿児島西警察署(伊敷支所、吉田支所、郡山支所、松元支所管内)
- 鹿児島南警察署(谷山支所、喜入支所管内)
- 知覧警察署(谷山支所(一部)管内)
[編集] 国の行政機関
[編集] 市議会
- 任期:4年
- 特例定数:55人(平成20年4月28日迄)
- 条例定数:50人
- 議長:小森孝文(2006年12月27日選出)
[編集] 議会構成
- 常任委員会(定数各11人)
- 総務消防委員会
- 民生環境委員会
- 経済企業委員会
- 建設委員会
- 文教委員会
- 議会運営委員会(定数12人)
- 特別委員会(定数各12人)
- 桜島爆発特別委員会
- 都市整備対策特別委員会
- 新市まちづくり特別委員会
- 市立病院のあり方特別委員会
[編集] 会派構成
会派名 | 計 |
---|---|
計 | 55 |
自由民主党新政会 | 17 |
自由民主党 | 10 |
社会民主党 | 6 |
公明党 | 6 |
市政クラブ | 4 |
市民クラブ | 3 |
日本共産党鹿児島市議団 | 3 |
平成の会 | 3 |
無所属 | 3 |
(欠員) | - |
[編集] 経済
[編集] 繁華街・商業地区
参考:中心市街地のデータ(鹿児島市と旧静岡市が「良い例」として掲載されている 九州新幹線の一部開業及び中央駅地区の一体大規模開発以降、天文館中心主義が崩れつつある。平地が極端に少なく、また路線価の地価の平均も同規模の都市では割高のため、中央資本や大型ロードサイド店舗が不毛の地と云われてきた。しかし都市計画の線引き見直しや与次郎地区の観光地区指定の解除等により、今後は各エリア間の激しい競争も予想されるであろう。なお九州新幹線による北九州へのストロー効果や郊外店の影響は現在のところ極めて少ないため、総体的には今まで通りのバランスの取れた商業集積が確保され引き続き活況を呈しているが、鹿児島中央駅に隣接するアミュプラザ鹿児島内のシネマコンプレックス開業に伴い2006年末で天文館地区の映画館が全館閉鎖してしまったり、また市南部の郊外には中央資本を中心とした大型商業施設の出店ラッシュなど新たな競争の相手の出現してきている。このような市場の激変で、県下に轟いた絶大なブランド力と神通力は崩れ一部に有力テナントの撤退も始まっている。加えて街の中核となる老舗ホテルや百貨店の撤退も噂されており、今後の状況は一層混沌したものとなっている。
- 九州南部で最大規模の繁華街。特に飲食エリアの千日町・山之口町は、同規模の人口の街では最大級であり(仙台の国分町などよりも規模が大きい)、全国でも屈指の夜の街である。「天文館」という名称はエリア全体を指す通称で、島津家25代当主島津重豪公がこの地に建てた天体観測所(明時館)の名に由来する。
- まちの輪郭と特長についてであるが、メインストリートの電車通りを中心に比較的道幅の狭い全冠式アーケードが迷路のように交わっていること、歩道に片屋根式アーケードを設置している通りが多いこと、細かい路地状の場所も至るところでカラー舗装で商店街化されていること等がある。エリア内は間口の狭い中小規模の雑居ビルが犇めき合い、散策には適した商店街といえるだろう。ただ難点としては、同規模の全国各地の都市に比べ大型複合商業施設が少なく、またテナントビルの時代対応の発展もそのため中央資本の各種専門店、服飾関係の高級ブランド正規直営販売店・大手カフェチェーンの進出は同規模の都市に比べ遅れがちである。また電車通り・国道・県道等などのメインストリートについては電線地中化・街灯敷設等などの街路整備はほぼ完了しているが、これらに接する文化通りなど代表的な街路やその他多くの路地については整備途上が多く、中心部の一部でも薄暗い地点が散在する場合がする。今後これらの点を着実に改善し続ればまだまだ市場的な魅力は未知数といえるだろう。
-
- 主な商業施設
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- アーケード及び通りの総称
- アーケード
- アーケード及び通りの総称
- いづろ通り・照国表参道通り・天文館通り・天文館本通り・天文館電車通り・天文館G3通り・にぎわい通り・はいから通り・中町コアモール・中町本通り・中町ベルク・ぴらもーる(天神おつきや商店街)・金生通り・納屋通り・天文館G3(千日通り)
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- モール
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- テンパーク通り・ゴンザ通り・七味小路通り・セピア通り・グルメ通り・おつきや東通り・天文館一丁目商店街・呉服町通り
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- 歓楽街
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- 文化通り・中町別院通り・中町中通り・中町御堂筋通・銀座通り・プリンス松山通り・船津町通り・松原本通り・天文館文化通り・萩原通り・二本松馬場通り・山之口町中通り・山之口本通り・二官橋通り・樋之口本通り・山之口電車通り・高見馬場通り・・山之口本通り・二官通り
- 鹿児島中央駅地区
鹿児島中央駅を中心に、放射状に広がる商業地区。その多くは駅前の青空マーケットや神社の参道の商店街から派生したもので、どちらかといえば庶民的な商品や衣料品に強い商店が多い。最近、九州新幹線の開業を契機とした駅施設や市内最大級の大規模商業施設を含めたインフラ・アクセス等の一体整備により大きく変貌を遂げ、周辺地域の各種再開発構想に大きな影響を与えつつある。以下の商店街や施設及び通りから成る。
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- 主な商店街
- 中央駅一番街アーケード(いっど)・ベル通り・文化通り・都通り・宮田通り・西田一丁目黄金通り・黄金通り・西銀座通り・一條通り・中央駅前本通り・西田通り・中央町本通り・あけぼの通り・甲南本通り・ゾウさんのはな通り・中央駅前朝市通り
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- 主な商業施設:鹿児島中央駅を軸として、全て連絡の公共地下通路(つばめロード)で連結されている。
- 上町地区
- JR鹿児島駅の北東方向周辺などを地元では通称、上町(かんまち)と呼ぶ。500年以上の歴史を誇る古くからの商業地である竪馬場(たてばば)、離島や大隅半島への卸問屋街から派生した小川町・易居町(やすいちょう)などの商店街からなる。大型商業施設では、再開発により1990年代前半に完成したアーバンポート21がある。近隣にある通称「名山堀」といった市役所周辺の飲食店街も同エリアに含まれると解釈される場合もある。鹿児島本港の臨港再開発エリアにNHK鹿児島放送局の新会館(2006年12月竣工)が完成しドルフィンポートとの間に人の流れが出来れば、今後新たな展開が予想される可能性も残されている。
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- 主な商業施設
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- 上記以外に竪馬場通り商店街、小川町商店街、易居町商店街、滑川朝市、名山堀飲食街。
- 鴨池地区
- 与次郎ヶ浜エリア:与次郎エリアは、与次郎1・2と天保山町などを含む臨海部のエリアを指し、もともとは塩田に利用されていた干潟であったが、天保山町は、1930年代にNHK鹿児島放送局の開局、鹿児島水産専門学校(現:鹿児島大学)水産学部の開校により街が開かれる。与次郎ヶ浜地区は1972年の太陽国体の競技施設建設のために埋立られたエリアであったが、観光地区条例が制定されていた為、ごく最近まで居住人口がゼロに近かった。しかし条例解除後の最近は九州電力鹿児島ビル、南日本新聞会館も高層ビルを新築移転、県外資本を中心に大規模分譲マンションも増えてその姿を変えつつある。2006年10月にシネコン付SC、フレスポジャングルパークが完成した。
- 騎射場エリア:『騎射場(きしゃば)』とは、荒田1・2及び下荒田1・2及び上荒田町付近の商店群の通称。もともとは鹿児島大学周辺の学生街から発展、現在は学生向けの飲食店街を中心にダイニングレストラン、趣味の専門店、ディスカウント店、大型食品スーパー、パチンコ店、高層マンションなどが混在している。モスバーガー・リンガーハット等も20数年前ここに1号店が出来た為に若者向けの客層を狙う業種は必ずこのエリアには出店する。
- 郡元(こおりもと)・宇宿(うすき)エリア:同エリアは、郡元2、鴨池1・2、鴨池新町、真砂町、真砂本町、東郡元町、宇宿1・2の周辺を指す。特に中心となる鴨池新町は、旧鹿児島空港跡地には1970年中半に日本住宅公団により鴨池ニュータウンが開設され、それに伴い近隣の郡元にダイエー鹿児島専門店街の開設を契機に商業地化が進行したエリア、隣接する騎射場エリアや与次郎エリアとは隣接し連続し相互に影響しあっている。歴史の浅い新興エリアながら1983年には鹿児島東急ホテルが開業、1985年にはJA鹿児島県経済連が新築移転、1992年には第十管区海上保安本部・鹿児島地方気象台などが入居する鹿児島第二合同庁舎ビルが完成、1990年代後半には鹿児島県庁・鹿児島県警察本部・鹿児島県議会議事堂が移転と年を追うごとに進化発展し続けている。同エリアには日中は毎時20分間隔で発着し大隅半島の定時輸送の足である垂水フェリーの乗場があり、さらに市電の郡元電停も存在する。また通勤・通学路線の指宿枕崎線と市電の相互乗換えが可能なJR南鹿児島駅等の公共交通の要衝も多数点在するのも特長である。ただ幹線道路は、南北を縦貫する幹線を中心に先述の交通渋滞が激しい場所の一つである(国道225号と産業道路の分岐点が存在するため)。
- 谷山地区(鹿児島市南部)
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- 上記以外に鹿児島南警察署周辺の産業道路沿いのロードサイドや遊休地に新たな商業施設が集積しつつある。(商業施設⇒計画中も含む)ラウンドワン鹿児島店・イオン鹿児島SC(2007年秋オープン予定)・フレスポジャングルパークSC(TOHOシネマズ、半田屋などが入居)・ニトリ鹿児島南栄店・スーパーディスカウント『ビックII』・ゆめタウン鹿児島SC(計画中)・オプシアミスミ(2007年秋オープン予定)・スクエアモール鹿児島宇宿(大戸屋などが入居)サンキュー新栄店・N's CITYニシムタ谷山店・ダイエー谷山店
[編集] 本社を置く企業
[編集] 漁業
- 谷山漁港
[編集] 文化
[編集] スポーツ
- ヴォルカ鹿児島(サッカー九州社会人リーグ)
- 鹿児島ホワイトウェーブ(社会人野球クラブチーム)
[編集] 名物
- あくまき、春駒、かるかん、両棒餅、かすたどん、金生饅頭、げたんはなどの菓子全般、鹿児島ラーメン、鰹料理、キビナゴ刺身、鶏飯、酒寿司、薩摩揚げ、地鶏刺身、地鶏炭火焼、焼酎、白くま、そうめん流し、豚骨煮、味噌おでん (鹿児島風)、わっぜえか丼、かごしま茶、ツルレイシ、タケノコ、芋、桜島大根、桜島小蜜柑 他
- 県庁所在地における泉源数、温泉を用いた公衆浴場の数が日本一。
[編集] 姉妹都市・友好都市
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 大学 (設置者)
- 国立大学
- 鹿児島大学 (国立大学法人鹿児島大学)
- 私立大学
- 鹿児島国際大学 (学校法人津曲学園)
- 放送大学
- 放送大学 鹿児島学習センター (放送大学学園 = 放送大学学園法(平成14年法律第156号)第3条に定める学校法人)
[編集] 短期大学
- 県立
- 私立
- 鹿児島工業短期大学(廃止)
[編集] 公立高等学校
- 県立
- 鹿児島県立鶴丸高等学校
- 鹿児島県立甲南高等学校
- 鹿児島県立鹿児島中央高等学校
- 鹿児島県立武岡台高等学校
- 鹿児島県立錦江湾高等学校
- 鹿児島県立鹿児島工業高等学校(全日制・定時制)
- 鹿児島県立鹿児島西高等学校
- 鹿児島県立鹿児島東高等学校
- 鹿児島県立鹿児島南高等学校
- 鹿児島県立甲陵高等学校
- 鹿児島県立松陽高等学校
- 鹿児島県立開陽高等学校(全日制・定時制・通信制)
- 市立
[編集] 私立学校(初等中等)
- 池田学園池田高等学校・中学校
- 鹿児島純心女子学園鹿児島純心女子高等学校・中学校
- 川島学園鹿児島実業高等学校
- 志學館学園志學館高等部・中等部
- 津曲学園鹿児島高等学校
- 津曲学園鹿児島修学館高等学校・中学校
- 時任学園樟南高等学校
- 原田学園鹿児島情報高等学校
- ラ・サール学園鹿児島ラ・サール高等学校・中学校
- 池田学園池田小学校
- 三育学院鹿児島三育小学校
[編集] 公立中・高等学校
[編集] 国立小・中学校
- 鹿児島大学教育学部附属中学校・小学校
[編集] 公立中学校
38校
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[編集] 公立小学校
79校
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[編集] 養護学校
- 鹿児島県立鹿児島養護学校
- 鹿児島県立桜丘養護学校
- 鹿児島県立武岡台養護学校
- 鹿児島大学教育学部附属養護学校
- 鹿児島県立鹿児島盲学校
- 鹿児島県立鹿児島聾学校
[編集] 郵便局
- 鹿児島中央郵便局(地域区分局)---出張所7ヶ所
- 鹿児島南郵便局---出張所1ヶ所
- 鹿児島東郵便局---出張所6ヶ所
- 鹿児島西郵便局
- 上伊集院郵便局
- 西桜島郵便局
- 東桜島郵便局
- 吉田郵便局
- 郡山郵便局
- 喜入郵便局
「特定郵便局」
- 70局
「簡易郵便局」
- 32局
[編集] 交通
鹿児島市は本州方面から続く鉄道・道路が終結、奄美・沖縄航路へ始発する九州南端の総合交通ターミナルとなっており、近代においては南九州で最大の交通の要衝として発展してきた。これらの背景から、本州北端の青森市と比較されることも多い。
特に鹿児島港は古くから対岸の桜島・大隅半島・県内離島及び沖縄航路の要で、これらが都市の拠点性を高め、発展させた要因でもある。
[編集] 空港
[編集] 鉄道路線
- 中心駅:鹿児島中央駅(旧称:西鹿児島駅)
- 九州旅客鉄道(JR九州)
- 日本貨物鉄道(JR貨物)
- 鹿児島貨物ターミナル駅(旅客の利用は不可)
- 鹿児島市交通局(鹿児島市電)
[編集] バス
- 鹿児島市交通局(鹿児島市営バス)
- 鹿児島交通
- 林田バス
- 南国交通
- ジェイアール九州バス
- 大隅交通ネットワーク - 桜島地域のみで運行。
[編集] コミュニティバス
- 鹿児島市コミュニティバス - 中央・伊敷・谷山・吉田・郡山・松元の6地域で運行。
[編集] 道路
[編集] 高速道路
- 九州自動車道
- 複雑な地形に加えて、インターよっては市街地へのアクセスに難があるため、目的地に合わせてインターチェンジを選定するとよい。
- 薩摩吉田インターチェンジ:渋滞度★★★ →磯庭園・鹿児島駅・鹿児島港・ドルフィンポート・桜島など。ただし、市街地からインターへのアクセス道路(県道16号線・県道25号線)に狭隘箇所がある上に住宅地を抜けていくので、運が悪いと鹿児島インター並みに時間がかかる。なお、県道16号線を下って国道10号と合流する際は、きちんと一時停止を行うこと。取締りの名所である。
- 鹿児島北インターチェンジ:渋滞度★★ →加治屋町・天文館・鹿児島県庁・騎射場・鹿児島中央駅など。基本的に国道3号を使用することになるが、取締りが厳しい場合があるので、速度には十分気をつけて走られたい。
- 鹿児島インターチェンジ:渋滞度★★★★★→時間に余裕がある場合、深夜・早朝なら便利。ただし、インターへのアクセス道路の構造に難があり、行き先によっては道を熟知した地元ドライバーでも往生することがある。
- カーナビ等では無条件に鹿児島インターまで誘導するケースが多く見られるようであるが、渋滞が激しく(ほとんど進めない程に酷い)到着時間が読めないケースが多い為、避けた方が無難だと思われる。市街地中心周辺に行く場合は鹿児島北インターチェンジを利用した方が良い。又、谷山方面・指宿方面・南薩方面へ行く場合には九州自動車道と直通している指宿スカイライン線へ乗入れて各インターから下車した方が良い。
[編集] 地域高規格道路
[編集] 有料道路
- 南九州西回り自動車道
- 指宿スカイライン
- 山田インターチェンジ(空港方面のみ)-中山インターチェンジ-谷山インターチェンジ-錫山インターチェンジ
- 鹿児島ICにて九州自動車道・南九州西回り自動車道と接続。
[編集] 一般国道
[編集] 県道
(→鹿児島県の県道一覧)
[編集] 港湾
[編集] 船舶
- 鹿児島港本港区
- 北埠頭
- 南埠頭
- 鹿児島港新港区(新港第二待合所)
(本港区への移転が検討されている)
- 鹿児島港鴨池港区⇒通称:「鴨池フェリーターミナル」
- 大隅交通ネットワーク
- 鹿児島港 - 垂水港
- 鹿児島港谷山港二区-(七ッ島地区)
- 鹿児島商船:貨客船「はいびすかす」
- 鹿児島港 - 種子島(西之表)
[編集] 観光
[編集] 名所・旧跡
- 鹿児島城:島津氏77万石の居城、地元では「鶴丸城」とも呼ばれる。館造りで天守閣はなかった。現在は石垣と堀の一部が残る。
- 仙巌園(磯庭園):明治時代は島津家の本邸となっており、桜島を庭園の一部に取り入れた「借景庭園」となっている。
- 尚古集成館:薩英戦争後に集成館事業で建てられた日本初の洋式石造建築物。現在は当時の殖産興業の数々と島津氏800年の展示資料がある。
- 異人館:薩摩藩時代に外国人技師の宿泊所として造られた。
- 照国神社:薩摩藩の名君島津斉彬公が祀られている。
- 南洲神社:下竜尾町。西郷隆盛他、西南戦争の戦死者が祀られている。
- 花尾神社:花尾町。丹後局が祀られている。
- 城山公園:頂上は展望台、途中の道筋には西郷隆盛が西南戦争終結前の最後の時を過ごした「西郷洞窟」などの史跡がある。城山は永年、地元では神聖なる場とされ、一部を除き人の手が加わる事がなかった為、鹿児島市唯一の原生林や手付かずの自然が多く残っている。
- 若き薩摩の群像:幕末に英国に密航した青年薩摩藩士たちの勇気と功績を称える銅像、JR鹿児島中央駅のアミュプラザ鹿児島前の広場に建つ。
- 西郷隆盛銅像:市立美術館の近く、国道10号沿いから見える。陸軍大将の正装姿。
- 大久保利通銅像:甲突川沿いの高見橋(鹿児島中央駅近く)のたもとにある。
- 五代友厚銅像:幕末の薩摩藩士で大阪商工会議所初代会頭。朝日通り、国道58号沿いの泉公園の一角建つ。
- 道路開鑿記念碑:『県内の道路網建設の苦闘を後世の人々に申し伝える記念碑』国道225、3、10号線基点近くの鹿児島市山下町のテンパーク(中央公園)近くにある。
- 平田靱負銅像:薩摩藩の悲劇の家老、江戸幕府の命により難航を極めた木曽川治水工事(堤の造営)を指揮し見事完工させるが、薩摩へ帰る事なく工事費用の債務や多くの部下や作業員を失った責任をとり割腹自殺する。国道3号線沿いの平之町の平田公園に建つ。
- 向田邦子住居跡:平之町。幼少期に東邦生命の鹿児島支社長として赴任した父の転勤に従って数年過ごした場所で当時の社宅跡、小説「父への詫び状」等で描かれ、ここでの生活はその後の人生に終生影響を与える。
[編集] レジャースポット
- 桜島 今すぐ行きたいと思い立ったら、夜中や早朝でもフェリーで渡れる。以前は大正溶岩の跡と展望台ぐらいしかスポットが無かったが、近年は桜島港の横に『桜島レインボービーチ(人工海岸)』が完成、恐竜公園も出来て家族連れでも十分楽しめるようになった。また2006年3月には赤水採石場跡地(長渕桜島コンサート跡地)に『叫びの肖像』も完成、長渕剛のファンを含め、音楽を愛する若者達の来訪も増えている。桜島限定の溶岩色をしたローソンもあり、一見の価値がある。
- 磯海岸 鹿児島市内で唯一の天然の海岸、海と山に囲まれ潮騒や汽笛が聞こえる実に鹿児島市らしいスポットである。夏季は海水浴客、それ以外はウインドサーフィンで賑わう。また季節の風物としては「桜島遠泳」のゴール地点になっており、冬場は武道の寒稽古の場などにもよく利用されている。
- 平川動物公園 前身の鴨池動物園は1916年オープン。 コアラの家族数は日本一で、何度も出産に成功している。
- いおワールドかごしま水族館 鹿児島本港北埠頭にある、港のシンボル的な建築物。建物は豪州・シドニーのオペラハウスをイメージしたといわれている。
- ドルフィンポート 本港新町。総木造二階建で日本唯一の第一種大型商業施設、夜はイルミネーションが美しい。
- NHK鹿児島放送局 鹿児島港の新放送会館の階上には展望ロビーが設置されている。
- 鹿児島港 港町でもある鹿児島のランドマーク。本港区のボードウォークはデートコースとして人気がある。
- 海つり公園 鴨池新町にある。
- 鹿児島市立美術館 山下町の国道10号沿いにある。
- アミュプラザ鹿児島 みる、買う、味わう、あそぶ、愉しむ、かごしまの今が凝縮されたスポット。施設前の「アミュ広場」は鹿児島の屋外イベントの新メッカであり、最近の来鹿のプローションはこの場所で行われる。無料イベントの為毎回多く人が集まる。特に長渕剛ゲリラライブ(2006年6月)やパク・ヨンハのトークショー(2004年12月)時には、全国各地からおよそ一万人前後の群集が集まり、辺りは一面は喧騒に包まれた。
- 天文館むじゃき 天文館G3アーケード内の本店は元祖「氷白熊」発祥の店、年中テイクアウトも可能。入口の白熊の張りぼては、観光客に大人気。
- 鹿児島市電:動く観光スポット。全区間一律160円なので便利。
- 維新ふるさと館 郷土から出た明治維新の立役者の展示がなされている。
- 黎明館 鹿児島県の歴史の流れを分かりやすく展示している。
- 甲突川岸 平田橋から天保山大橋まで川岸は緑地帯になっており、明治維新の立役者の生家が集中するエリア。各所にブロンズ造が建つ美しい場所で、春秋には植木市の会場にもなる。
- マングローブの林 JR指宿枕崎線・生見駅で下車。同所が自生する北限であろうと推測されている。地元民もあまり知らないので、事前に位置を確認した上で訪れるた方が良い(詳細は鹿児島湾の項目を参照のこと)。
[編集] 歴史的・学術的建造物
- 重富荘:清水町。個人所有だが、元は島津家の別邸の一つであった。日本庭園や池も美しく望む借景の鹿児島湾、桜島は素晴らしく。建物・庭園が一体として歴史的・民俗学な価値がある。明治維新後は華族となった島津家の資産の一つであったが、戦後はお狩場焼きで有名な料理旅館「重富荘」として県内外にも良く知られ著名人の会食の場にも度々活用されて来た。しかし数年前に経営不振により閉店し売却の為に一時は取り壊しの危機もあったが、2006年秋よりリニューアルオープン。ブライダル・パーティー会場、地場の素材を活用した創作フランス料理店を併設させている。古き伝統と新しき異文化を融合する鹿児島ならではの注目スポットとしても今後は注目されるであろう。
- 祇園之洲:祇園之洲町。薩英戦争時の砲台設置の為に埋立てられた台場。
- 石橋記念公園: 浜町。甲突川にかつて架かっていた五石橋のうち、西田橋を含めた3つが移設保存されている。
- 新波止:薩摩藩政時代の末期に築造された石組造の防波堤、桜島フェリーターミナル近くの路上に一部現存する。
- 鹿児島港の倉庫群:本港区北埠頭の背後地域に多くみられる。20世紀初頭の1906~1925年頃にかけて造られた灰色の花崗岩の石組造でこのような様式は鹿児島以外ではあまりみられない、現在は店舗等に活用されるが、うち一部は現役として活躍中。
- 豊産業㈱本社屋:泉町の本港区北埠頭近くの海運問屋の社屋で現在でも実際に社屋として使用されている。大正時代末から昭和初年で寄棟の瓦屋根に石目の化粧が施されたコンクリート折衷のモダンで味わい深い建築物である。
- 考古学資料館:照国神社近く、19世紀末(1883年)建造の建築史学的にも貴重な建物。
- 鹿児島銀行別館:山形屋の真向かいにある現在の本店の裏側にある。鉄筋コンクリート造、昭和初年の1918年に竣工。現在は資料館(一般非公開?)として使用中。
- 南日本銀行本店:山下町の電車通沿い、昭和10年竣工の県内初の近代的な鉄筋コンクリートオフィスビルであるが、国の登録有形文化財に登録されている。外観デザインは当時流行した曲線と流線型が全体的に多様され女性的な美しいフォルムが特徴。上層階の一部が後年増築されているが、それを除いても銀行の本店社屋としては当時は九州でも屈指の規模だったようだ。
- 鹿児島市役所本館:市電市役所前、昭和初期の1937年竣工の鉄筋コンクリート建築で、設計監理は国会議事堂を担当した大蔵省営繕管財局工務部。建築様式は、日比谷公会堂、陸上自衛隊市ヶ谷講堂(現存せず)、東京大学安田講堂などと共通点が多い。特徴は建物の背部(山側)にまで丁寧な化粧仕上げが前面同様に施されていえることであり、これは当時の建築物では極めて異例なことである。
- 照国神社の大鳥居:昭和時代初頭に当時としては大規模な鉄筋コンクリート造りの建造物で貴重な史料である。
- 県立博物館:照国神社近く、昭和初年の1927年に九州で初めてつくられた鉄筋コンクリート造の中央図書館。現在は改修して自然科学の博物館として利用している。
- 県政記念館:長田町の旧鹿児島県庁跡地、県民交流センターの入口付近に建つ。明治時代末に建築された旧鹿児島県庁本館の一部を移築保存した建物。
- 中央公民館:山下町の西郷銅像の近く。竣工当時は鹿児島市公会堂だった。設計者は明治時代の有名な建築家辰野金吾で、1927年に建築された。現在でも現役のホ-ルとして活躍中。
- 県教育会館:山下町の中央公園(通称テンパーク)の一角に建つ。昭和初頭の鉄筋コンクリートの建造物で建築デザインや内装仕上げは修作といわれている。
- 山形屋鹿児島本店:大正時代に神戸以西ではじめて竣工した鉄筋コンクリート造りの近代的百貨店。日本橋三越をモチーフにし、ほぼ地元の建築家や職人たち達の独力で完成された。現在の建物は増築されたものだが、屋上のシンボルドームや内装部分の梁や柱は当時の姿に修復されている。
- 鹿児島県立甲南高等学校校舎:鹿児島中央駅近く、鉄筋コンクリート造。当時流行したスマートな流線型を多用しており現在でも新鮮なデザインである。現在も内装を改修して使われている。2007年3月に国の有形重要文化財の指定をうけた。
- 鹿児島県立鹿児島中央高等学校校舎:市電加治屋町駅近く、旧制鹿児島一高女校舎として甲南高校校舎と同時代に竣工。アーチ式の開口部を多様したエントランスの仕上げは芸術的で美しい。甲南高校と共に2007年3月に国の有形重要文化財の指定をうけた。
- 鹿児島県立鹿児島工業高等学校の「大煙突」:鹿児島市草牟田町の同校敷地内にある。1920年に竣工された煙突部分と台座部分はいずれも耐火煉瓦詰。恐らく市内の現存する煙突では最古と思われる。優雅で美しく一見の価値あり。
- 日本ガス㈱本社:1931年竣工の鉄筋コンクリート造。鹿児島中央駅前のナポリ通り沿いにある鹿児島の都市ガス供給者の本社社屋。道路から少し引込んでいるため見え辛い。
- 信号塔:高見馬場交差点の一角に建鉄筋コンクリート造りの奇妙な見張り台は鹿児島市電専用の手動式信号所で昭和20年代につくられた。レールのポイント切替等も手動で可能。完成後、およそ10数年程は人が配置されていたようだ。現在は非常用設備。
- 西郷屋敷:磯海岸の近くにある。西郷隆盛が狩りの際に使用したと伝えられる藁葺屋根の木造日本家屋。中に入る事は出来ないが幕末から明治時代にかけての南九州の平均的な民家の特徴がよく出ており、建築に加えて民俗学的資料としても評価に値する。
- 鹿児島ザビエル教会:東千石町。歴史的建造物には該当しないがカトリック教会には珍しくコンクリ-ト打ちっぱなしの現代建築の様式をとっている。1999年に新築された。デザインが斬新で機能美に優れている為、建築専門誌『新建築』のグラビア特集で紹介された。
[編集] グルメスポット
- 天文館:鹿児島一の歓楽街。特に千日町、山之口町、東千石町には地元名物を含めて全国各地様々なスタイルの料理や酒類が味わえる数多くの飲食店が凝縮されて立地している。横丁の路地にある一坪の一杯飲屋から若者向けのダイニングスタイルのお店、料亭・カウンターバーに至るまで新旧融合の店が仲良く軒を連ねている。また鹿児島ラーメンの専門店も数多く立地しているのも大きな特徴。
- 『鹿児島味の小径』:鹿児島中央駅のアミュプラザ鹿児島のB1Fにある郷土の名物料理を中心にした飲食街。鹿児島ラーメンや元祖氷白熊などが味わえる。
- 名山堀飲食街:市役所近くの下町の長屋風の懐かしい飲み屋街だが、本格的な味の店も多く来鹿する芸能人・著名人のお忍び来店がある。
- 騎射場:鹿児島大学近くの飲食街。ディープだが美味しい店が多い。
- 朝市:南国の新鮮食材が一堂に揃い市場内の食堂や露天では格安で美味しいB級の郷土料理が味わえる穴場スポット。鹿児島中央駅前の西駅朝市と鹿児島港の北埠頭、鹿児島駅近くの小川町の滑川朝市がある。
- じゃんぼ餅屋:仙巌園内の茶店や国道10号磯街道沿いにあり熱々の両棒餅とお茶が味わえる。「中川家」は有名な老舗で映画『男はつらいよ』でも登場した。渥美清は役を離れても好んだらしい。また「平田家」は長渕剛のお気に入りの店でもある。
- マナーハウス島津重富荘:清水町。2006年秋オープンの地場の素材を生かした創作フランス料理が味わえる鹿児島では珍しい隠れ家的スポット、元は料理旅館として名が広く知れ渡った名店の「重富荘」で同じく別邸の名勝仙巌園にも近い。鹿児島湾を望む美しく手入れの行き届いた日本庭園と島津家と別邸として使用された日本家屋を生かし内装を今風なモダンで明るいタッチでリノベーションされた空間。中心市街地から少し離れた隠れ家的であるが、カジュアルな感覚で地場の素材を生かした創作フランス料理が味わえ、少人数のブライダルやパーティー会場としても活用できる。
[編集] 温泉スポット
- 古里温泉:古里町。桜島に在り、1779年の安永大噴火で湧出。
- 公衆浴場:市内の各所に点在する観光向きではないが疲れを癒す手軽なスポット、すべて温泉が引かれており入湯料は格安。分かりにくい場所も多い為、詳細については鹿児島中央駅の観光案内所で尋ねれば丁寧に教えてくれる。お勧めは桜島や市街地の素晴らしいパノラマが望める唐湊温泉。
[編集] 展望・ドライブ・散策スポット
- 城山公園:城山町。鹿児島市で定番の展望台。
- 多賀山公園:清水町。鹿児島駅裏手の山で頂上からの眺めがよい。東郷平八郎元帥の銅像がある。
- 長島美術館:武三丁目。鹿児島中央駅の西口より車で5分。美術館の庭園は最近は市街地を見下ろす展望台としても有名。なお庭園内は亜熱帯植物が自生する南限でもある。
- 磯山公園:仙巌園からロープウエーで上る。
- 鹿児島県庁の展望台:鴨池新町。桜島・鹿児島湾・大隅半島が一望できる。冬場の快晴で空気が澄んでいる日には遠く霧島山系や開聞岳も望める。
- アミュラン:中央町のJR鹿児島中央駅駅ビル・アミュプラザ鹿児島の屋上に設置されている大観覧車。一周は約15分ほどで頂上付近の高さはおよそ90m。全てが透明なゴンドラが2基あるので地上とは一味違う動く展望台としても楽しめる。
- 唐湊墓地:隠れた展望スポット。高層ビルが林立する鴨池新町方面を中心とした景色が愉しめる。このポイントからの桜島の見え方は一番魅力的であり、夜景も美しい。
- 歴史と文化の道:鹿児島城前から照国神社の大鳥居前までの歩道の愛称。こじんまりとしているが、沿道には西郷銅像、市立美術館、黎明館などの観光スポットと鉄筋造りの歴史的建築物が多い。歩道は石畳で美しく舗装されガス灯が等間隔で設置されている。ガス灯の総延長は現段階で仙台駅前の五番街を抜き日本一となった。
- 国道10号:仙巌園をさらに北上すると快適に走れるドライブスポット。
- ナポリ通り・パース通り・工学部前通り:美しい街路樹と幅広の道路が心地よい何気なく通り過ぎるには贅沢すぎる程、中心市街地を代表する大通り。
- 天保山シーサイドブリッジ:天保山町。市街地の展望や桜島が美しいドライブスポット。
- 与次郎・鴨池新町:沿道のパームツリーや幅広い道路、潮風が心地よい南国の臨港地区のドライブスポット。
- 谷山臨港大橋:東開町。鹿児島湾と城山を背景に市街地中心部が望めるドライブスポット。来るなら夕方から夜がお勧め。
- 木材港の埠頭:東開町。広々として眺めもよく気持ちよいスポット。夜になると釣り人達が車で集まるポイントでもある。
- 国道226号:指宿温泉へ向う幹線道路、パームツリーの街路樹、潮風が心地よいドライブスポット。但し迂回路がない為、週末や朝夕や雨天時には渋滞箇所が多く発生する。
- 八重山公園:郡山町。薩摩川内市との境である入来峠の頂上付近にあるキャンプ場。かなり標高が高く天上から遠い市街地を眺める様で、一味違う展望を愉しめる。市内を流れる甲突川の水源にも近い。
- 県立吉野公園:吉野町。美しい緑地帯とここからの桜島の雄大な眺めが魅力。春には花見客でにぎわう。
- 牟礼ヶ岡の発電用風車群:市北部の丘陵地帯に建つ、遠方から望むと人工的で不気味な物体群だが近くでみれば雄大だ。意外なドライブスポット。
[編集] 祭事
- 錦江湾公園花まつり
- 春の動物公園まつり
- 春の木市
- 錦江湾横断遠泳大会
- 錦江湾サマーナイト大花火大会
- 曽我どんの傘焼き
- 六月灯
- 鹿児島カップ火山めぐりヨットレース
- MBC夏まつり
- ウォーターフロントフェスティバル
- おぎおんさあ・かごしま夏まつり
- おはら祭(11月3日)
- 妙円寺詣り
- 薩摩焼フェスタ
- 秋の木市
- 菊まつり
- KKBこども博
[編集] 出身有名人
(※ 太字は故人)
[編集] 近現代以前の人物
[編集] 政治
- 島津久光(薩摩藩国父、左大臣)
- 西郷隆盛(維新の三傑の一人、参議)
- 大久保利通(維新の三傑の一人、初代内務卿)
- 大山綱良(鹿児島県令)
- 伊地知正治(左院議長、宮中顧問官)
- 伊地知貞馨(琉球駐在官)
- 岩下方平(元老院議官)
- 税所篤(枢密顧問官)
- 吉井友実(宮内次官)
- 海江田信義(貴族院議員)
- 松方正義(第4代·第6代内閣総理大臣)
- 三島通庸(内務省土木局長)
- 小松清廉(参与)
- 黒田清隆(第2代内閣総理大臣)
- 森有礼(初代文部大臣)
- 奈良原繁(沖縄県知事)
- 牧野伸顕(内大臣)
- 伊集院彦吉(外務大臣)
- 山之内一次(内閣書記官長)
- 床次竹二郎(鉄道大臣)
- 迫水久常(経済企画庁長官、郵政大臣)
- 加治屋義人(自由民主党参議院議員)
- 森博幸(鹿児島市長)
- 大田弘子(経済財政政策担当大臣)
- 川内博史(民主党衆議院議員)
[編集] 軍事
[編集] 陸軍軍人 |
[編集] 海軍軍人 |
[編集] 経済
- 五代友厚(実業家)
- 有村国彦(第五銀行頭取)
- 長沢鼎(カリフォルニアのブドウ王)
- 稲盛和夫(企業経営者)
- 山口俊郎(セブンイレブンジャパン代表取締役社長最高執行責任者)
- 俣木盾夫(電通代表取締役社長)
[編集] 学術研究
[編集] 芸術
- 黒田清輝(洋画家)
- 藤島武二(洋画家)
- 東郷青児(洋画家)
- 海老原喜之助(洋画家)
- 大嵩禮造(洋画家)
- 藤浩志(現代美術)
- 鬼塚りつ子(児童文学作家)
- 篠原保(キャラデザイナー)
- 野呂圭介(元俳優・陶芸家)
[編集] スポーツ
- 中馬庚
- 鶴田義行(競泳選手、日本人2人目の五輪金メダリスト・日本人初の五輪連覇)
- 星甲実義(相撲、9代目井筒親方)
- 定岡正二(元プロ野球選手)
- 下窪陽介(プロ野球選手)
- 上川徹(サッカー審判員)
- 遠藤彰弘(プロサッカー選手)
- 遠藤保仁(サッカー日本代表)
- 宮下瞳(騎手)
[編集] 芸能
- 山本薩夫(映画監督)
- 大山勝美(元TBSテレビドラマプロデューサー)
- 西郷輝彦(俳優)
- 有川寛 (元読売テレビ演芸番組プロデューサー、大阪府立上方演芸資料館館長)
- 三浦浩一(俳優)
- 沢村一樹(俳優)
- 大口兼悟(俳優)
- 重田千穂子(俳優*女優)
- 稲森いずみ(女優)
- 斉藤晶(子役)
- 加藤ローサ(ファッションモデル)出生地は横浜市。
- はしのえみ(タレント)
- AI(シンガー)出生地はロサンゼルス。
- 恵俊彰(タレント)
- 長渕剛(シンガーソングライター)出生地は日置市。
- 星グランマニエ(氣志團ギター)
- 白鳥松竹梅(氣志團ベース)
- フランキー堺(コメディアン)
- 坂上二郎(コメディアン)
- すわ親治(コメディアン)
- Dr.上木(お笑い芸人):上木総合研究所
- 辛島美登里(シンガーソングライター)
- 東野純直(シンガーソングライター)
- 肝付兼太(声優)
- 涼乃かつき(宝塚歌劇団メンバー)
- 中原俊(映画監督)
- 東方力丸(漫読家)
- 新垣里沙(モーニング娘。メンバー)6歳からは横浜市。
- 吉俣良(音楽プロデューサー)弟はMBCタレントのほいで吉俣
[編集] アナウンサ ー
- 有村かおり(元TBSアナウンサー)
- 岡田祐介(南日本放送アナウンサー)
- 鈴木亜希子(北海道文化放送アナウンサー)
- 小澤良太(テレビ北海道アナウンサー)
- 坂口果津奈(鹿児島テレビ放送アナウンサー)
- 戸越亜希子(鹿児島テレビ放送アナウンサー)
[編集] 鹿児島市を舞台とする作品
[編集] 小説・エッセイ
[編集] 劇画・コミック
[編集] ドラマ・映画
- だいこんの花‐1975年 NETテレビ系(現テレビ朝日系)
- LIMIT OF LOVE 海猿(ロケ地)
- たくさんの愛をありがとう‐2006年5月日テレ系ドラマ・コンプレックス
- ゴジラVSスペースゴジラ
- ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
- 西部警察 PART-III 第17話 1983年8月28日O.A.「吠えろ!! 桜島ー鹿児島篇ー」(西部警察・日本全国縦断ロケ第6弾)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 鹿児島県の自治体
-
市部: 鹿児島市 | 鹿屋市 | 枕崎市 | 阿久根市 | 出水市 | 大口市 | 指宿市 | 西之表市 | 垂水市 | 薩摩川内市 | 日置市 | 曽於市 | 霧島市 | いちき串木野市 | 南さつま市 | 志布志市 | 奄美市 鹿児島郡: 三島村 | 十島村 揖宿郡: 頴娃町 川辺郡: 知覧町 | 川辺町 薩摩郡: さつま町 出水郡: 長島町 伊佐郡: 菱刈町 姶良郡: 加治木町 | 姶良町 | 蒲生町 | 湧水町 曽於郡: 大崎町 肝属郡: 東串良町 | 錦江町 | 南大隅町 | 肝付町 熊毛郡: 中種子町 | 南種子町 | 上屋久町 | 屋久町 大島郡: 大和村 | 宇検村 | 瀬戸内町 | 龍郷町 | 喜界町 | 徳之島町 | 天城町 | 伊仙町 | 和泊町 | 知名町 | 与論町
北海道: | 札幌市 |
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東北: | 青森市 | 盛岡市 | 仙台市 | 秋田市 | 山形市 | 福島市 |
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甲信越: | 甲府市 | 長野市 | 新潟市 |
北陸: | 富山市 | 金沢市 | 福井市 |
東海: | 岐阜市 | 静岡市 | 名古屋市 | 津市 |
関西: | 大津市 | 京都市 | 大阪市 | 神戸市 | 奈良市 | 和歌山市 |
中国: | 鳥取市 | 松江市 | 岡山市 | 広島市 | 山口市 |
四国: | 徳島市 | 高松市 | 松山市 | 高知市 |
九州/沖縄: | 福岡市 | 佐賀市 | 長崎市 | 熊本市 | 大分市 | 宮崎市 | 鹿児島市 | 那覇市 |