スペースハリアー
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ジャンル | シューティングゲーム |
対応機種 | アーケード[AC] セガ・マークIII[MkIII] PCエンジン[PCE] ファミリーコンピュータ[FC] ゲームギア[GG] スーパー32X[32X] セガサターン[SS] プレイステーション2[PS2] |
開発元 | セガ |
発売元 | セガ PCE:NECアベニュー FC:タカラ |
人数 | 1人 |
メディア | MkIII:2Mbitカセット PCE:2MbitHuCARD FC:2Mbitカセット 32X:16Mbitカセット SS:CD-ROM1枚 PS2:CD-ROM1枚 |
発売日 | AC:1985年6月21日 MkIII:1986年12月21日 PCE:1988年12月9日 FC:1989年1月6日 GG:1991年12月28日 32X:1994年12月3日 SS:1996年7月19日 PS2:2003年9月25日 PS2:2005年10月27日 |
価格 | MkIII:5500円(税抜) PCE:6700円(税抜) FC:5500円(税抜) 32X:4980円(税抜) SS:3800円(税抜) PS2:2500円(税抜) |
『スペースハリアー』(Space Harrier)は1985年にセガが発売したアーケードゲームである。開発者は鈴木裕。『ハングオン』に続くセガの体感ゲーム第2弾として発表された。デラックス筐体の出荷価格は166万円。
ドラゴンランドを救うために超能力者ハリアーと善のドラゴンユーライアが旅立つ。
スペースハリヤーは間違いである。略称は、スペハリ。
目次 |
[編集] 概要
アナログスティックで主人公ハリアーを操作し、スティックに取り付けられたトリガーおよびプッシュボタンまたは筐体に設置されたボタンで弾を撃ち、幻想的な異世界で敵や障害物などを破壊したり避けながら突き進む擬似3Dシューティングゲームである。
多重スクロールを駆使した地平はアナログスティックに連動してダイナミックに動く。 類稀な疾走感を前面に押し出した体感ゲームの傑作であり、セガの最高傑作としてこのタイトルを挙げる者も多い。
企画段階では自機が戦闘機となっていたが、ハードウェア機能の制約から自機キャラクタは表示パターンを削ってでも大きく表現したほうがいいと判断され、宙を浮く人間(超能力戦士)に決定された。アーケード版では自機キャラクタを一部反転させて使用しており、ハリアーが画面右に寄ると、本来右脇に抱えているブラスターを瞬時に左脇へ持ちかえる。
アーケード版が登場して以来、多くのパソコンやコンシューマー機器用ソフトとして移植され、一部のパソコン機種では一般ユーザーがゲームを移植するなど、根強い人気を持っている。
[編集] コンシューマ移植
セガを代表するゲームとして数多くの機種に移植がなされている。
- 『スペースハリアー』(1986年12月21日)
- セガ・マークIII/マスターシステム版。ゴールドカートリッジの10作目。
- 最初にアナウンスの一報があった時には、アーケードとの圧倒的なハード性能差に誰もが冗談かと思ったという。ハード性能から一時は「横スクロールのシューティングになるのではないか」と言われていたが、マークIII初の大容量2メガROMを採用し、制作者中裕司のアイディア(背景機能をフルに駆使してキャラを表現する)によってアーケード版同様の3Dシューティングとして制作された。スプライトのような透過処理ができないために四角いワクがついたような絵になったものの、巨大なキャラクターが画面狭しと動きまわる様子は原作の雰囲気をよく再現している。裏技で自機を戦闘機にすることが可能。
- オリジナルの最終ボス「HAYA-OH」を登場させたことが当時話題となった。ハードウェア限界に迫る移動スピードと激しい攻撃のため、いまだにセガのゲームで最強のボスとしてその名を挙げるセガファンも多い。ちなみに「HAYA-OH」の名は当時社長であった中山隼雄に由来する(当時の雑誌記事では制作者が「イヤな上司の名前をつけた」と語っていた)。発売当時のTVCMではアーケード版のBGMを流していた。
- 『スペースハリアー』(1988年12月9日)
- PCエンジン版。NECアベニューより発売。移植はX68000版も手がけた電波新聞社が行っており、キャラクターは小さいものの、非常に完成度の高い好移植がされている。
- 『スペースハリアー』(1989年1月6日)
- ファミリーコンピュータ版。タカラより発売。アーケードではなくマークIII版の移植。マークIIIよりキャラクターが小さく、一部のBGMが省略されているなどの変更点はあるものの、ファミコンのハード性能を活かした移植がされている。
- 『スペースハリアー』(1991年12月28日)
- ゲームギア版。内容はマークIII版がベースになっているが、キャラクターの絵が一部差し替えられている。
- 『スペースハリアー』(1994年12月3日)
- スーパー32X版。アーケードと遜色のない再現がされている。
- 『SEGA AGES VOL.2 スペースハリアー』(1996年7月19日)
- セガサターン版。アーケード版をほぼ忠実に移植している。初期ロットには白いセガサターンでは正常に動作しないバグがある。アウトランも同様。
- 『シェンムー一章 横須賀』(1999年12月29日)/『シェンムーII』(2001年9月6日)
- ドリームキャスト用ソフト。本編内のゲームセンターで遊べるミニゲームの一つとして『スペースハリアー』が登場。BGMの音色がアーケード版とは違っている。
- 『鈴木裕ゲームワークス Vol.1』(2001年12月1日)ISBN 4-7572-0889-8
- アスペクトより出たゲームクリエイター鈴木裕の自伝。書籍だが、ドリームキャスト版の『ハングオン』、『スペースハリアー』、『アウトラン』、『アフターバーナーII』、『パワードリフト』の収録されたGD-ROM(『パワードリフト』を除けば『シェンムー』に収録されたものと同一)が付いている。
- 『セガエイジス2500シリーズ VOL.4 スペースハリアー』(2003年9月25日)
- プレイステーション2版。オリジナル面やHAYA-OHが登場する。擬似3Dではないフルポリゴンの3Dゲームとしてリメイクされたが、当時の拡大スプライトがもたらしたダイナミックさは失せており、さらに武装の追加やパワーアップアイテムの出現など「スペースハリアー風シューティングゲーム」となってしまった感があり、ファンには不評であった。
- 『セガエイジス2500シリーズ VOL.20 スペースハリアーII~スペースハリアーコンプリートコレクション~』(2005年10月27日)
- プレイステーション2版。アーケード版『スペースハリアー』、セガ・マークIII版『スペースハリアー』、『スペースハリアー3D』、メガドライブ用『スペースハリアーII』のオリジナル版が完全移植され、ファンを喜ばせた。さらに隠し要素として、ゲームギア版『スペースハリアー』、ソフトを刺さずにマスターシステムを起動したときの画面、スペースハリアー3Dをステレオグラムでプレイできるオプションまで収録している。(公式サイト参照)
[編集] パソコン(マイコン)移植
市販されたものはすべてマイコンソフトにより開発されている。
- X68000版
- 当時としては群を抜く移植度で、X68000の初期にあってはグラディウスと並んでX68000のハードウェア機能を見せ付ける、象徴のような存在でもあった。
- ハードの制限のため、見た目よりもゲームの爽快感を重視した移植である。地面の模様が市松模様からグラデーションの縞模様に変更され、オリジナルでは少しづつ上がってくる背景も固定された。また、コンティニューに制限を加えていて、単なる連コインプレイではクリアできない。ラスボスとしてマークIII版のボス「HAYA-OH」が登場するというオマケがある。キャラクタデータが整然と格納されていたためキャラクタの書き換えが容易で、実際にプレイヤーが書き換えたキャラデータが雑誌で紹介されたこともあった。
- PC-6001mkII(6601)版
- パソコン用に移植された同作としては最初期のもので、かつターゲットが当時のソフトウェア市場においても盛りを過ぎた最低スペックの機種だったため、移植決定の報に誰もが耳を疑った作品。
- 移植を担当したのは「タイニーゼビウス」や「グロブダー」等でPC-6001シリーズへのアーケードゲーム移植の方法論を確立した松島徹。見た目よりもプレイ感覚を重視するその手法は本作においても存分に発揮され、名移植作として語り継がれる。尚、X68000版は同じ松島がPC-6001mkII版の後に手掛けたものである。
- X1版
- PC-8801版
- 敵が単色表示となっている。
- FM77AV版
- X68000版で再現できなかった地面の模様を再現し、話題を呼んだ。
- MZ-700版
- 雑誌に投稿された物で、市販はされていない。
[編集] 続編・関連タイトル
- 『スペースハリアー3D』(1988年2月29日)
- セガ・マークIII/マスターシステム用。周辺機器の3Dグラス(液晶シャッター式)対応ソフトとして登場。アーケード版を3Dにしたものではなく、時系列はアーケード版の10年前。3Dグラスの使用によって立体画面でプレイすることが可能。裏技を使わないと、3Dグラス不要の通常画面でプレイできない。
- 『スペースハリアーII』(1988年10月29日)
- メガドライブ版。コンシューマーオリジナルの続編。メガドライブ本体と同時発売されたローンチタイトル。スタートステージが選択可能で任意のステージから開始できるが、全ステージをクリアしないと最終ステージへ到達できない。時系列はアーケード版の10年後。2006年12月2日からWiiのバーチャルコンソールで配信されている。
- 『プラネットハリアーズ』(2000年)
- アーケードゲーム。二人掛けの通信筐体で、二人同時プレイが可能。4人のプレイヤーキャラから一人を選んでプレイする。連射可能なバルカンとロックオン攻撃できるミサイルの二種の主武器で戦う。裏技で自機を『ファンタジーゾーン』のオパオパにしてプレイすることも可能。一応続編ではあるのだが、元作品のスピード感があまりなく、プレイ感覚の違う作品になってしまいあまり人気が出なかった。なにより世界観が全く違っており、「人間が空を飛んで敵を倒すのを後ろからみたシューティングゲーム」というくらいしか共通点がない。
[編集] 影響を受けた作品
- とびだせ大作戦(ファミリーコンピュータ・ディスクシステム)
- JJ(ファミリーコンピュータ)
- アタックアニマル学園(ファミリーコンピュータ)
- 神武伝承YAKSA(PCエンジン)
- ナイトストライカー