スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION
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スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION |
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OVA | |
監督 | 川越淳 |
キャラクターデザイン | 田中良 |
メカニックデザイン | 才気康寛 |
製作 | ブレインズ・ベース |
発表期間 | 2005年5月27日 – 2005年12月23日 |
話数 | 3話 |
漫画 | |
原作・原案など | バンプレスト |
作画 | せたのりやす |
出版社 | メディアワークス |
掲載誌 | 電撃ホビーマガジン |
ドラマCD: スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION THE SOUND CINEMA |
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脚本 | 千住京太郎 名倉正博 |
発売元 | ランティス |
販売元 | キングレコード |
発表期間 | 2005年10月5日 – 2006年1月25日 |
話数 | 6話 |
枚数 | 3枚 |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION』(すーぱーろぼっとたいせん オリジナルジェネレーション ジ アニメーション)は、バンプレストのシミュレーションRPG『スーパーロボット大戦シリーズ』を題材としたOVA。
本項では、OVAから派生したドラマCDやOVAのコミカライズ作品についても記述する。全3話、DVDは全3巻、UMDビデオとしてもリリースされており、こちらは3話完全収録。制作はバンダイビジュアル。
なお、『OG』『OG2』とこのOVA並びにドラマCDのエピソードに、『ザ・グレイトバトルIV』の登場人物と『R』の登場人物を加えゲーム化した『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS』が、プレイステーション2で2007年に発売予定。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 作品概要
本作は『スーパーロボット大戦』の名を冠する初のアニメーション作品である。ただし、タイトル通り版権作品の登場しない『OG』シリーズの枠の中でのリリースとなっている。『OG2』終了後の物語であり、そこで起きた「バルトール事件」をアニメ化したオリジナルストーリー。スパロボ初のアニメーション化ということで期待が集まったが、問題点で後述されるように評価は著しく低い。
ただし、前述のようにスーパーロボット大戦を初めてアニメ化した(いわゆる“アニバスター”ではない、オリジナルのサイバスター)こと、ゲームの豪華な声優陣が一堂に会したことなどは評価されている。また、第1話のギリアムの登場シーンやライが敵機をロックオンした際にヘルメットに映った「殺」マーク、原作ゲームでは有り得ない一部のキャラに対するぞんざいな扱いなどネタとしてファンに受けた場面もある。他にも今までかませ犬的扱いだったグルンガスト参式の意外な活躍(特機用シシオウブレードの使用や地中潜行能力、ドラマCDだけだがGラプターとGバイソンへの分離・合体など)や、最終話で回想場面とは言え『OG2』で死亡したアルフィミィが登場した事に驚いたファンも多い。本作への批評を省みてか、TVアニメ『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-』では制作会社が本作のブレインズ・ベースからOLMへ変更された。
ドラマCDは、OVAに登場しないキャラの物語に加え、OVA前日談とおちゃらけた後日談となっている。また、本編での説明不足の部分はかなり補足されている。
[編集] シナリオリスト
その他、UMD用に3話をまとめた『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION Complete』が2006年6月29日に発売されている。
[編集] スタッフ
- 原作:バンプレスト
- 企画:山浦康彦、川城和実
- 脚本:西園悟
- キャラクターデザイン(原案):河野さち子
- メカニックデザイン(原案):宮武一貴、カトキハジメ、齋藤和衛、金丸仁、安藤弘、守谷淳一
- キャラクターデザイン・作画監督:田中良
- メカニックデザイン・作画監督:才気康寛
- 音楽:斉藤恒芳
- プロデューサー:寺田貴信、松田吉史、小林辰与、森本浩二
- 監修:寺田貴信
- 監督:川越淳
- 製作:ブレインズ・ベース
[編集] キャスト
携帯機のスパロボにしか参戦していなかったラミアや、『OG』オリジナルのラトゥーニなどは本作で初めて声がついた。
- キョウスケ・ナンブ:森川智之
- エクセレン・ブロウニング:水谷優子
- ブルックリン・ラックフィールド:杉田智和
- クスハ・ミズハ:高橋美佳子
- リュウセイ・ダテ:三木眞一郎
- ライディース・F・ブランシュタイン:置鮎龍太郎
- アヤ・コバヤシ:冬馬由美
- マイ・コバヤシ:折笠愛
- ヴィレッタ・バディム:田中敦子
- ギリアム・イェーガー:田中秀幸
- ラミア・ラヴレス:清水香里
- アラド・バランガ:鶏内一也
- ゼオラ・シュバイツァー:かかずゆみ
- ラトゥーニ・スゥボータ:平井理子
- テツヤ・オノデラ:堀川仁
- リョウト・ヒカワ:小林由美子
- リオ・メイロン:夏樹リオ
- エイタ・ナダカ:田中大文
- マサキ・アンドー:緑川光
- シロ:折笠愛
- クロ:佐久間レイ
- ゼンガー・ゾンボルト:小野健一
- レーツェル・ファインツュメッカー:稲田徹
- ヴィルヘルム・フォン・ユルゲン:牛山茂
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ『迷宮のプリズナー』
- 作詞・作曲:影山ヒロノブ
- 編曲:須藤賢一
- 歌:JAM Project
- 第1話エンディングテーマ『Protect You』
- 作詞:遠藤正明・奥井雅美
- 作曲:奥井雅美
- 歌:JAM Project featuring 遠藤正明・奥井雅美
- 第2話エンディングテーマ『Name of the Truth』
- 作詞・作曲:きただにひろし
- 編曲:河野陽吾
- 歌:JAM Project featuring 松本梨香・きただにひろし
- 第3話エンディングテーマ『星空のレクイエム』
- 作詞:影山ヒロノブ
- 作編曲:福山芳樹
- ストリングスアレンジ:須藤賢一
- 歌:JAM Project featuring 影山ヒロノブ・福山芳樹
- 第2話挿入歌『熱風! 疾風! サイバスター』
- 作詞:田中麻衣子・小泉正宏
- 作曲:田中伸一
- 編曲:河野陽吾
- 歌:JAM Project featuring 影山ヒロノブ・遠藤正明・福山芳樹・きただにひろし
[編集] ドラマCD
ランティスから発売されたドラマCDで各巻に2話収録されている。全3巻。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION THE SOUND CINEMA VOL.1 - 2005年10月5日発売
- OVAの前日談。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION THE SOUND CINEMA VOL.2 - 2005年11月23日発売
- OVA1~2巻の別視点。本編未登場のアイビスやリューネらの物語。
- スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION THE SOUND CINEMA VOL.3 - 2006年1月25日発売
- 前半がVol.2の続き、後半がOVA第3話直後のおちゃらけた後日談。
[編集] キャスト
OVA版にも登場する人物のキャストはOVA版と同一。
- リューネ・ゾルダーク:日高奈留美
- シュウ・シラカワ:子安武人
- アイビス・ダグラス:渡辺明乃
- ツグミ・タカクラ:長谷川知子
- エルザム・V・ブランシュタイン:稲田徹
- ロバート・H・オオミヤ:桐本琢也
- リック・ウォン:東地宏樹
- ジジ・ルー:勝生真沙子
- マウロ・ガット:金尾哲夫
- カイル・ビーン:岩田光央
- セルシア・ファーム:根谷美智子
- ダイアン・ウッド:成田紗矢香
[編集] サブタイトル
- Vol.1収録
- 第1話「試される番人達(ガーディアンズ)」
- 第2話「捧げられる生贄(サクリファイス)」
- Vol.2収録
- 第3話「欺かれた観客達(オーディエンス)」
- 第4話「望まれぬ来訪者(ビジター)」
- Vol.3収録
- 第5話「規格外の存在(イグジステンス)」
- 第6話「たまにはこんな大騒ぎ(セレブレイション)」
[編集] 漫画
電撃ホビーマガジンで連載。OVAの漫画化。せたのりやす著。単行本は未発売。
[編集] 問題点
- まず挙げられるのが、目に見える作画レベルの低さである。一般にOVAは話ごとの間隔が長い分、毎週放送するアニメよりも作画に手間をかけやすいのだが、この作品にはそういったクオリティの作画は見られない。一部キャラクターの作画が大きく崩れていること、またキャラクターデザインが原作ゲームでデザインを担当した河野さち子の画風とかけ離れていることなどが批判される。ロボットにおいてはキャラクターほどではないが、大量に登場するためにCGで作られたバルトールが違和感を醸し出していたり(その他のロボットは全て手描き)、オープニングのSRXの合体シーンがスピード感が無く玩具のようで迫力がないと言われている。
- 音楽面でもゲーム中の曲が過剰なアレンジが施されているために、劇中で使用されてもそれと気づかない(レーツェルの登場時『Trombe!』がかからなかったと勘違いした視聴者もいた)。
- ファン向けの作品でありながら、基本的な設定を理解しているとは思えない描写が多々あった。
- テスラ・ドライブを搭載し、飛行可能なグルンガスト参式は別として、本来長時間の飛行は出来ないはずのアルトアイゼン・リーゼやR-1まで飛行している。
- ビーム兵器であるR-2のマグナ・ビームライフルとフォトンライフルが、まるでマシンガンのように表現されている。
- 装甲が厚いアルトアイゼン・リーゼはともかく、装甲の脆弱なヴァイスリッターにさえかすり傷をつけることすら出来ないバルトール(試作型のミロンガはグルンガスト参式をボロボロにしている)。量産型ヒュッケバインMk-IIは簡単に撃墜しているので、この事は「主役PTの装甲がフル改造されている」と茶化すファンもいる。
- 敵の気配をT-LINKセンサーで察知して攻撃すると言う設定のストライクシールドだが、攻撃目標を目で追っている。
- ラトゥーニが掛けているのはメガネではなく情報解析ツールと言う設定でゴーグルのようなデザインなのだが、オープニングでラトゥーニが持っているのはただのメガネ(本編では持っていないのでただのファンサービスの可能性もあるが)。
- シナリオの進行もかなり駆け足気味で、『OG2』のエンディングでラ・ギアスに帰ったマサキが唐突に現れるなど、全体的に説明不足の感が否めない(こういった説明不足の部分はドラマCDで補足された)。
- さらに扱いのいいキャラと悪いキャラの差が激しく、作中殆ど捕まりっぱなしの新生教導隊(特にラミアは一部のファンの顰蹙をかった)やクスハの扱いはお世辞にもいいとは言えない。他にも例としてリョウトが整備員、リオがオペレーター、ギリアムが情報員(というよりは壁際の解説者)といった具合にパイロット以外の役割に徹していた。普段原作ゲームで優遇されているSRXですら、合体して一撃必殺砲を撃ったら見せ場は終わりという扱いであった。
[編集] 外部リンク
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