トヨタ・カリーナ
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カリーナ(CARINA)は、トヨタ自動車が生産、販売していた1500cc-2000ccクラスの小型セダンタイプの自動車である。初期には2ドアハードトップのモデルも存在し、後にはライトバンおよびステーションワゴンのモデルもあった。
T150系より前輪駆動化され、これより後はコロナとシャーシが共用化された。
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[編集] 歴史
[編集] 初代 TA10/RA10系・TA30/RA30系(1970年-1977年)
- 1970年12月1日発売。ボディ形状は2ドアセダンと4ドアセダン。
最上級のSTのみの装備として、2分割3ジョイント式プロペラシャフト、タコメーター、熱線式リヤウインドーデフォッガー、砲弾型フェンダーミラーなど。 カリーナは、ボディサイズこそカローラとコロナの中間サイズ(コロナとほぼ同等)[要出典]であったが、当時のトヨタの乗用車ラインナップからやや外れたところを狙っており、クラスレスのスポーツセダンという位置づけであった。軽量で吹け上がりの良いエンジン、当時このクラスでは珍しかった5速ミッションの標準装備等に加え、操縦性の良さでも好評を獲得し、この後のトヨタ車に大きく影響を与えた。
- 1971年4月 2ドアセダン1600GT発売。セリカGTと同じ2T-G型1600DOHC。(レギュラー仕様の2T-GRも設定有り。)三国製ソレックスキャブを2連装。最高出力はSTより10ps高い115psに達した。(2T-GRは110ps)
ガソリンタンクの搭載位置がトランク床面下から後部座席背面に移動。燃料ホースがブレード入りになり安全性も大きく向上。 コラムシフト車廃止。 1400デラックスに5MT車設定。(T50) STにレギュラー仕様追加設定(2T-BR型・100ps)。 オプションのレザートップ廃止。 全車にチャコールキャニスタ(燃料蒸発ガス排出抑止装置)装備。 ステアリングがボタンを押しながら操作する2重ロック式に変更。 スーパーデラックス以上のドア内張りがフルトリム化。 1400シリーズの4速車のデファレンシャルギヤ比が4.111から4.100に変更。
長らくイメージキャラクターを務めた千葉真一と共に、カリーナを象徴するキャッチコピーとも言える「足のいいやつ」はこの時初めて使われた。
- 1972年12月 2ドアハードトップ追加。セダンをベースにキャビンから後を大胆に作り直し、セダンとは類似性が少ない全く別のスタイルとなった。なおドアパネルは4代目コロナハードトップ(RT90系)を流用。型式名は1400がTA15、1600がTA17。グレードは1400DX(T型)、1600DX、1600スーパーデラックス(以下2T型)、1600ST、1600SR(以下2T-B型及び2T-BR型)、1600GT(2T-G型及び2T-GR型)。セダンに設定の2速オートマチックはハードトップには設定無し。ハードトップは1600シリーズ全車に前ディスクブレーキが装備された。新設の1600SRは一連の他のトヨタ車SRグレード同様、OHVツインキャブのエンジンに、GTと同様のハードサスペンション、簡素な内装など、走りに徹したモデルであった。このハードトップの追加と同時に、4ドアセダンにも1600GT(2T-G型、及び2T-GR型1600DOHC)が設定された。
- 1974年1月 マイナーチェンジ。フロントグリルがハードトップと同意匠のものに変更。1400スーパーデラックス(1400シリーズながら前ディスクブレーキ標準装備)、2000シリーズ追加。2000シリーズはセダン、ハードトップ両方に設定された。エンジンは18R型(OHCシングルキャブ・110ps)、18R-E型(OHC電子制御燃料噴射装置付き・130ps)、18R-G型(DOHCミクニ製ソレックスキャブ×2個。145ps)とそのレギュラー仕様である18R-GR型・140psの4種類。形式名はセダンがRA11、ハードトップがRA15。ミッションは4MT(W40)、5MT(W50)、同(P51)、3速オートマチックフロアシフト(A40)。18R-E搭載の2000EFIにはW50のみの設定。18R-G搭載の2000GT(ハードトップのみ)にはP51型ポルシェシンクロタイプが組み合わされた。2000シリーズは全車2分割3ジョイントプロペラシャフト。(1400の5速マニュアル車にも同時採用。)ラジエターリザーブタンクが全車に採用。2ドアセダンのデラックス以上に、ハードトップで採用している助手席ウォークイン機構を装備。セダンのスーパーデラックス以上の後部座席シートバックがヘッドレスト一体型に変更。デラックスのドア内張りがフルトリム化。GTの前ウインドーガラスの厚みが6.3mmから5.7mmに変更。中間膜厚は0.3mmから0.7mmになり、安全性向上。ワイパーが羽根式からサイドヒンジ式に変更。ハードトップスーパーデラックスにタコメーターを装備。ステアリングナックルの長さが延長されたため、トレッド(軸距)が5mm広がった。(1974年3月20以降実施)前座席のヘッドレストの厚みが増加。車重はシリーズ全車15~20kg増加。
- 1975年1月 4ドアセダンに2000TTC-V車追加。エンジンは19R型(OHCシングルキャブ・80ps・トヨタ複合過流方式。50年排出ガス規制を満足する性能を有する)ミッションは当初5MT(W50)のみ設定。形式名はRA13。デファレンシャルギヤ比が従来の2000シリーズの3.909から4.300に変更。各部に熱対策実施。2分割3ジョイントプロペラシャフト装備。(ヒートインシュレーター付き)リヤウインドーガラス中央下部に「クリーン・エンジン」の表示ステッカー貼付。
- 1975年10月 マイナーチェンジ 全車50年排出ガス規制適合。 ボディサイズ、内装等大幅に変更。車体の大型化に伴い1400シリーズ廃止、1800シリーズ追加(16R-U型OHCシングルキャブ)。他のエンジンも大幅に変更され、2T-U型(1600OHV)、18R-GU型(2000DOHC)、従来からの19R型(2000OHC)の4種類。19R以外は全てトヨタ触媒方式(TTC-C)で50年排出ガス規制に適合。形式はセダン1600シリーズがA-TA14、1800シリーズがA-RA10、2000TTC-VがA-RA14。ハードトップが1600シリーズがA-TA18、1800シリーズがA-RA16、2000GTがA-RA17となる。
- グレード構成
- セダン(2ドアセダンは1600シリーズのみ)
- 1600
- 1600デラックス
- 1600スーパーデラックス
- 1600ST
- 1800デラックス
- 1800スーパーデラックス
- 1800ST
- 2000TTC-V(4ドア車のみ)
- ハードトップ
- 1600デラックス
- 1600スーパーデラックス
- 1600ST
- 1600SR
- 1800デラックス
- 1800スーパーデラックス
- 1800ST
- 2000GT
- トランスミッション
標準車は4MTのみ、デラックス・スーパーデラックスは4MT、5MT、3ATの選択、2000TTC-Vには従来の5MTに加え、4MTも選択可能になる。ST、SR、2000GTの各車は5MTのみの設定。(2000GTは従来通りのP51型)
- 1975年12月 バンシリーズ追加。(1400、1600)グレード構成は1400、1400デラックス、1600デラックス、1600スーパーデラックス。ミッションは1400が4MTのみ。1600は5MTも選択可能。1600スーパーデラックスは衝撃吸収ステアリング、前輪ディスクブレーキを標準装備。エンジンはT-J型(1400OHV・80ps)、2T-J型(1600OHV・93ps)の2種類。形式は1400がH-TA16V、1600がH-TA19V。リヤワイパーはオプション設定。リヤサスペンションはカローラ・バンやコロナ・バンと同じ、リーフスプリング式。カリーナシリーズ発売5年目にして初めての商用タイプの追加となった。
- 1976年3月 51年排出ガス規制適合の1600TTC-L車追加(トヨタ希薄燃焼方式)。エンジンは12T型、形式はセダン、ハードトップ共にB-TA31。2000TTC-V車、51年排出ガス規制適合。形式はC-RA31となる。また、ハードトップにもTTC-V車(トヨタ複合過流方式)が設定される。(TTC-Vスーパーデラックス)形式はセダン同様C-RA31。2000TTC-Vの19R型エンジンは80psから88psに出力向上。セダンにも2000TTC-Vスーパーデラックス設定。
- 1976年5月 TTC-C1600車、51年排出ガス規制適合。形式はB-TA30。
- 1977年1月 2000GT、51年排出ガス規制適合。形式はC-RA30。
- 1977年3月 新1800シリーズ発売。エンジンが16R-U型から51年排出ガス規制適合の3T-U(トヨタ触媒方式)に変更される。形式はB-TA32。同時に、限定車の「トランス・カナディアン・エディション」を発売。ハードトップ1800STをベースにした「スペシャル77」(1000台限定)と、ハードトップTTC-Lベースの「カジュアル8」(2000台限定)の2車種。
[編集] 2代目 TA40/RA40系(1977年-1981年)
1977年8月 発売。ボディ形状は2ドアセダン、4ドアセダン、2ドアハードトップ、5ドアバンの4種類。
- エンジン
- 12T-U型 1600cc・OHV シングルキャブ(53年排出ガス規制適合)
- 3T-U型 1800cc・OHV シングルキャブ(以下51年排出ガス規制適合)
- 18R-U型 2000cc・OHC シングルキャブ
- 2T-GEU型 1600cc・DOHC EFI
- 18R-GU型 2000cc・DOHC ソレックス・ツインキャブ
- T-J型 1400cc・OHV シングルキャブ
- 2T-J型 1600cc・OHV シングルキャブ
- 形式
- 1600cc車(12T-U)E-TA41
- 1600cc車(2T-GEU)B-TA40
- 1800cc車 B-TA42
- 2000cc車 B-RA40
- 1400cc車 H-TA16V(バン)
- 1600cc車(2T-J) H-TA19V(バン)
1977年11月 1800シリーズの3T-Uエンジンが、53年排出ガス規制適合の13T-Uに変更。 (3AT車を除く)形式はE-TA46。
1978年5月 GTとバン以外の1600cc車に3AT車追加。1800ccの3AT車も13T-Uエンジンへ移行。1600GTの2T-GEUエンジンが53年排出ガス規制適合。110psから115psに出力向上。衝撃吸収ウレタンバンバーをオプション設定。
1978年9月 3T-EU(1800cc・OHV・EFI)搭載のST-EFI、SR-EFI追加。形式はE-TA47。 当初は5MTのみの設定。53年排出ガス規制適合車。同時に2000GTの18R-GUエンジンがEFI化により53年排出ガス規制適合。また、18R-U型も21R-U型に変更、53年排出ガス規制適合で2000cc車はGTとSEのみへ。これにより乗用シリーズは全て53年排出ガス規制に対応完了。右上のエンブレムが「TOYOTA」から「TOYOTA CARINA」に変更された。
1979年8月 マイナーチェンジ。ボディ形状は従来通り、2ドアセダン、4ドアセダン、2ドアハードトップ、5ドアバンの4種類。2ドアセダンのスーパーデラックスは廃止。3T-EUと21R-U搭載車に4AT車追加。バン1400シリーズ廃止。バン1600シリーズは12T-Jエンジンに変更。形式はJ-TA49Vとなる。
1980年8月 ハードトップ1800はEFI仕様(ST-EFI・SR-EFI)のみへ。
特別限定車として「カリーナと言えばマイロード」という「マイロード」という特別限定車が設定されたのはこのモデルの後期からである。
[編集] 3代目 KA60/AA60/TA60/RA60/CA60系(1981年-1988年)
1981年9月発売。ボディ形状は4ドアセダン、3ドアハッチバッククーペ、5ドアバンの3種類。2世代続いた2ドアハードトップと2ドアセダンは廃止。
エンジン
- 3A-U型・1500cc・OHCシングルキャブ
- 1S-U型・1800cc・OHCシングルキャブ
- 3T-EU型・1800cc・OHV EFI
- 2T-GEU型・1600cc・DOHC EFI
- 4A-GEU型・1600cc・DOHC EFI
- 18R-GEU型・2000cc・DOHC EFI
- 12T-J型・1600cc・OHVシングルキャブ(バン専用)
形式
- 1500cc車 AA60型
- 1800cc車(1S-U) SA60型
- 1800cc車(3T-EU) TA63型
- 1600cc車(2T-GEU) TA61型
- 1600cc車(4A-GEU) AA63型
- 2000cc車(18R-GEU) RA63型
- 1600cc車(12T-J バン専用) TA67V型
1982年2月 5ドアワゴンの「サーフ」シリーズ追加。カリーナ発売以来初の5ドアワゴン(後のカルディナのルーツ)。 1C型1800cc・OHCディーゼル追加。
1982年5月 1500SE追加。
1982年6月 主に女性ユーザー向けの1500ジュン追加。
1982年10月 日本初のDOHCターボエンジン(3T-GTEU型・1800cc・160ps ツインスパークプラグ式)搭載の「GT-TR」追加。キャッチコピーは「鬼に金棒。ツインカム・ターボ搭載」「やったね、千葉ちゃん」(セリカと同時発売)。 18R-GEUエンジンの2000GT廃止。
1983年5月 マイナーチェンジ。スポーツモデルの1600GTに、それまでの2T-GEU型エンジンに替わり4A-GEU型エンジンが搭載される(1600cc・DOHC16バルブ)。 3T-EUエンジン廃止。
1983年8月バンシリーズの12T-J型エンジンが5K-J型・1500ccOHVに変更。
1984年5月 FF4ドアセダンシリーズ(T150系)追加に伴い、車種を整理。同時にマイナーチェンジ。セダンは1500STD、DX、SG、1800SG、1600GT、1600GT-R、1800GT-T、1800GT-TRのみとなる。サーフ、バンは継続。
1985年8月 車種を整理。セダンDOHC搭載車(1600GT、1600GT-R、1800GT-T、1800GT-TR)はFFセダンに移行、クーペ全車廃止。セダンは1500STD、DX、SG、1800SGのみとなる。サーフ、バンは継続。
1988年5月 FRセダンシリーズ、サーフ、バンシリーズ生産終了。
[編集] 4代目 AT150/ST150/CT150系・ST160系(1984年-1988年)
1984年5月、FF4ドアセダンシリーズ(T150系)を発売。このモデルからコロナとシャシを共用する事となる。
エンジン
- 3A-LU型・1500cc・OHCシングルキャブ
- 4A-ELU型・1600cc・OHC EFI
- 1S-iLU型・1800cc・OHCセントラルインジェクション
- 2C-L型・2000cc・OHC ディーゼル
型式
- 1500cc車 AT150型(カスタムDX・DX・SG・ジュン・SE)
- 1600cc車 AT151型(SG(5MTのみで4A-ELUは省燃費仕様)・ST・ST-X(86年5月まで))
- 1800cc車 ST150型(SG(86年5月より)・SEカスタム(86年5月まで)・SE・SEエクストラ)
- 2000cc車(ディーゼルエンジン) CT150型(SG・SE)
1985年8月、1600GT、1600GT-R、2000GT-Rを追加(T160系)。1600は「4A-GELU」、2000は「3S-GELU」。同時にA60系3ドアクーペ(FR)の後継車として「カリーナED」(FF)が登場。
エンジン
- 4A-GELU型・1600cc・DOHC EFI
- 3S-GELU型・2000cc・DOHC EFI
型式
- 1600cc車 AT160型(GT・GT-R)
- 2000cc車 ST162型(2.0GT-R)
1986年5月、マイナーチェンジ。グリル及びテールランプ変更。
CMコピーは「新・FF足のいいやつ」。A60系カリーナ同様千葉真一と岸本加世子を起用し、山道をグングン走る光景をモチーフにしたり、千葉が十八番の鉄棒を披露するシーンもある躍動的なCMであった。
[編集] 5代目 ET170/AT170/ST170/CT170系(1988年-1992年)
1988年5月にT170系がデビュー。この時期の国産車としては、現在の道路でも見かけることが多い車の1つである。当時のカムリや前年にモデルチェンジしたカローラ、姉妹車のコロナと同様に、この頃のトヨタ車に共通するデザインが特徴。角が取れてやや丸みを帯びたフォルムは、当時のカーデザインの流行に沿ったものである。又、同時にサーフ(ワゴン)、バンもフルモデルチェンジされFFとなった。
前期型のキャッチコピー「生きるよろこび」は、放映中に昭和天皇の病状が悪化したため、急遽削除し、「ときめきのカリーナ」のみになった (日産・セフィーロのCMでもセリフを加工したのと同じ例)。
エンジン
- 5A-F型 1500㏄DOHC・キャブ
- 4A-FE型 1600㏄DOHC・EFI
- 4A-GE型 1600㏄DOHC・EFI
- 4S-Fi型 1800㏄DOHC・セントラルインジェクション
- 2C型 2000㏄SOHC・ディーゼル
- 3E型 1500㏄SOHC・キャブ(バン専用エンジン)
車両型式
- セダン
- 1500㏄車 AT170
- 1600㏄車 AT171
- 1800㏄車 ST170
- 2000㏄車 CT170
- ワゴン
- 1500㏄車 AT170G
- 1800㏄車 ST170G
- バン
- 1500㏄車 ET176V
- 2000㏄車 CT176V
1988年12月 セダンにセンターデフ方式フルタイム4WD車が追加(AT175)。エンジンは1600㏄4A-FE型のみの設定。
1989年8月 マイナーチェンジで「Gリミテッド」の4A-GE型エンジンは高圧縮ハイオク仕様となり、140psを発揮するに至った(AE92後期型レビン・トレノ相当)。
1990年5月 マイナーチェンジ。ランプ類の変更。エンジンは乗用のガソリン車が全車EFI化され1800㏄が4S-FE、1500㏄が5A-FEに換装。1600㏄4A-FE型からハイカム・ハイパワー仕様の4A-FHE型に換装(但しFF車のみ。4WD車は引き続き4A-FE型を採用)。ワゴンに2000㏄2C型ディーゼルが追加(CT170G)。
後期型のキャッチコピーは「ときめきのカリーナ」。CM曲は、ミスタービルドジャパン『情熱』より。CMキャラクターに、松本孝美、(その後、松本孝美は日産・セフィーロのCMに出る)瀬川博、女優の山口智子が起用されていた。(1990年のマイナーチェンジ以降)このマイナーチェンジで、グリルがT型に、テールランプが3分割から明るいレンズで膨らんだ2分割に変更された。又、後期型から運転席エアバッグがオプションとして装着可能となった。
[編集] 6代目 AT190/ST190/CT190系(1992年-1996年)
1992年8月 T190系がデビュー。セダンのみの販売となり、ワゴン及びバンはカルディナに統合される形で廃止された。4A-GE型エンジン搭載のスポーツモデルが消滅し、4WD車は1600㏄から2000㏄へと変更。
エンジン
- 5A-FE型 1500㏄ガソリン
- 4A-FE型 1600㏄ガソリン
- 4S-FE型 1800㏄ガソリン
- 3S-FE型 2000㏄ガソリン
- 2C型 2000㏄ディーゼル
車両型式
- AT190 5A-FEエンジン搭載車
- AT191 4A-FEエンジン搭載車
- ST190 4S-FEエンジン搭載車
- ST195 3S-FEエンジン搭載車
- CT190 2Cエンジン搭載車FFモデル
- CT195 2Cエンジン搭載車4WDモデル
1600ccの4A-FE型は、トヨタ初のリーンバーンエンジンで、高い燃費性能を誇った。
1994年8月マイナーチェンジ。1800㏄エンジンが4S-FE型から7A-FE型へと変更。リーンバーン化された。(車両型式AT192)
CMコピーは前期型が「丘の上のカリーナ」、後期型が「リーンバーンに乗ろう」。CMには前期型に限り富田靖子を起用。CMソングはサザンオールスターズの「君だけに夢をもう一度」
[編集] 7代目 AT210/ST210/CT210系(1996年-2001年)
前期
- 1996年 T210系がデビュー。CMコピーは「アイ・ラヴ・ラン」。
- 基本プラットフォームは前モデルのT190系のものを継承。フロントドアパネルおよびインスツゥルメントパネルはT210系コロナプレミオと共通。
- コロナ・プレミオと共にトヨタ初の衝突安全ボディー「GOA」を採用。
- スポーツグレードである「GT」が復活した(AT210型)。エンジンはAE111型レビン・トレノと共通の4A-GE型(165ps、通称「黒ヘッド」)、ミッションはAE101型レビン・トレノと共通の5速MT(C56型ミッション)が組み合わされた(GTのATモデルも存在した)。
車幅灯の形状がA60系カリーナを模した縦長の形状になっている。
- 前期モデル最後の年、1997年に限定モデルのGTピエルナがデビュー。GTのブラックはこの時の限定色のため希少。
- CMには前期型のみ役所広司を起用。役所はその後トヨタの「ハイブリッド シナジードライブ/プリウス」の『蒼い輝き篇』のCMに出る。
後期
- 1998年 マイナーチェンジ。CMコピーは「FINE TIME CARINA」
[編集] 車名の由来
[編集] 派生モデル
- カリーナED(4ドアハードトップ)
- トヨタ・カリーナバン
- トヨタ・カリーナサーフ
[編集] 取り扱い販売店
トヨタ店(東京、大阪地区では変則的にトヨペット店も取り扱い)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- CARINA_Owners_Club(トヨタ自動車公認)
- 自動車CM大全 - カリーナ
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