トヨタ・カルディナ
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トヨタ カルディナ | ||
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製造期間 | 1992年 – | |
初代 | ||
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製造期間 | 1992年 – 1997年 | |
2代目 | ||
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製造期間 | 1997年 – 2002年 | |
3代目 | ||
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製造期間 | 2002年 – | |
後期型 | 標準仕様 | スポーツ仕様 |
ボディタイプ | 5ドアステーションワゴン | 5ドアステーションワゴン |
エンジン | 1ZZ-FE型 直4 1.8L 132PS 1AZ-FSE(D-4)型 直4 2.0L 155PS |
3S-GTE型 直4 2.0L 260PS |
トランスミッション | 4速AT | 4速ATスポーツシーケンシャルシフトマチック |
全長 | 4510mm | 4510mm |
全幅 | 1740mm | 1740mm |
全高 | 1445mm | 1445mm |
ホイールベース | 2700mm | 2700mm |
車両重量 | 1240kg - 1390kg | 1490kg |
乗車定員 | 5人 | 5人 |
駆動方式 | FF 4WD |
4WD |
車台が共通の車種 | トヨタ・プレミオ トヨタ・アリオン |
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この表は自動車のスペック表テンプレートを使用しています |
カルディナ(CALDINA)は、トヨタ自動車が生産する自動車で、スバル・レガシィの成功に刺激を受け、商用バンであったコロナバンとカリーナバン/サーフを基に統合、後継モデルとして開発されたステーションワゴンである。
目次 |
[編集] 歴史
[編集] 初代(T190G系 1992年-1997年)
1992年登場。乗用モデルのエンジンは4S-FE型(1800cc・125ps)と、3S-FE型(2000cc・140ps、4WD仕様は135ps)のハイメカツインカム、2C型2000ccディーゼルエンジン(73ps、後期型は2C-T型2000ccディーゼルターボエンジン・88ps)を搭載する。商用モデルであるカルディナバンにもディーゼルエンジンがラインアップされている。バンの最大積載量は500kgで、ライバルは日産・アベニールカーゴ(→エキスパート)だった。
1995年に追加された「TZ-G」グレードには、3S-GE型スポーツツインカムエンジン(2000cc・175ps、AT仕様は165ps)が搭載された。なお、このグレードは4WDのみの設定であった。
1996年の後期型へのマイナーチェンジにて、1800ccのエンジンが4S-FE型から7A-FE型(115ps、リーンバーンエンジン)に変更された。また、前期型に設定されていたグラスルーフ仕様の「スカイキャノピー」に代わって、「エアリアル」という大型サンルーフを装備したグレードが設定されている。ヨーロッパでは「カリーナE」の名前で発売された。
CMにはミュージシャンの佐野元春(1994年)、世良公則(1996年)が起用されている。特に佐野元春がカルディナと共に走る前期型のCMは、CMにほとんど登場しない佐野の出演(1992年のTDKカセットテープに続いて2度目となる)が話題を呼んだ。
[編集] 2代目(T210G系 1997年-2002年)
1997年登場。エンジンはディーゼルエンジンが2200ccディーゼルターボ(3C-TE型、94ps)に変更され、スポーツグレードとして「GT」(3S-GE型、190ps)、「GT-T」がラインアップされた。また、GT-Tにはステアシフトマチック(ATモデルのみ)とセリカGT-FOURに搭載されている3S-GTE型(2000cc・260ps)ターボエンジンを搭載した(※GT-Tのみワイドフェンダーのため3ナンバーとなる)。3S-FE型ハイメカツインカムはT190G系のパワースペックをほぼ踏襲し「G」、「E」グレードとしてラインナップ。GT-T以外のグレードの4WDシステムはこの代からVフレックス式に変更となった。また、2000年のマイナーチェンジで4WDのみであったGTに前輪駆動モデルが追加された。ヨーロッパではTMUK(イギリス)で現地生産が行われ、初代アベンシスの名前で発売された。
なお、カルディナバンは初代モデル(T190V系)を継続販売していた。1999年8月には4WDにガソリンエンジン(3S-FE型、2000cc)が追加されている(ATのみ)。
[編集] 3代目(T240W系 2002年-)
2002年登場。全幅が1740mmとなり、全車3ナンバーとなり、同時に日本国内専用車となった。輸出モデルはアベンシスのワゴンモデルが後継。自然吸気エンジンはすべて一新され、1800ccが従来の7A-FE型から1ZZ-FE型(132ps)に、2000ccは3S-FE型、3S-GE型から1AZ-FSE型2000cc直噴(152ps・4WD仕様は150ps)に変更された。ターボモデルはグレード名に同社のセリカ譲りのGT-FOUR(ジーティーフォー)を冠し、従来と同様の3S-GTE型(260PS)を搭載した。また3S-GTE型エンジンは改良が加えられ優-低排出ガス認定を受けた。さらにGT-FOURには倒立式フロントダンパーや、レカロシートなどを装備したNエディション(Nはニュルブルクリンクの頭文字)という走りを極めたモデルもラインナップされた。尚、先代で設定のあったディーゼルエンジンは廃止された。 ミッションは全グレードで4速ATのみ(GT-FOURのみスポーツシーケンシャルシフトマチック)の設定となり、MT仕様は設定されなかった。
2005年1月17日にマイナーチェンジを計った。このマイナーチェンジでラジエーターグリル、フロントバンパー、ヘッドライト、フロントスポイラー、テールライトの意匠が変更され、内装の配色なども一部変更された。またグレード面ではGT-FOURのNエディション及び、同廉価グレードのCエディションが廃止された。
当モデルからカルディナバンは廃止され、後継として初代ヴィッツのプラットフォームを用いたプロボックス/サクシードとして独立する事になる。直系はサクシードバンである。 また、商用グレードを廃止しGT-FOURという名を冠したグレードを加えられたこともあり、パーソナルユースにウエイトを置かれた当モデルは先代とは打って変わって相当に独創的なスタイルを纏うことになった。そのデザインのモチーフは「砲弾型フォルム」と「三角形」である。
CMはベートーベンの「月光」をBGMに、やはり夜空の中を疾走する。キャッチコピーは「スポーツカーが嫉妬する」。また、販促用ビデオでニュルブルクリンクでのラップがスープラより速い8分6秒と宣伝していたことから多くの人間からトヨタ自動車の信頼性にも疑いの目が向けられた。しかしながら、当時最新のサスペンションのジオメトリーなどが投入され、実際に走行性能が高い。最近のトヨタとしては珍しく、2Lターボエンジンと4WDを組み合わせたスポーティーなモデルである。 モデルライフ未期のためアベンシスワゴンと統合や後継モデルの登場といろいろな情報が出ている。
[編集] 販売チャネル
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- カルディナ 公式サイト(トヨタ自動車)
- 自動車CM大全 - トヨタカルディナのCM