ユナイテッド・パーセル・サービス
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | UPS |
本社所在地 | アメリカ合衆国 ジョージア州アトランタ |
設立 | 1907年 |
業種 | 運輸業 |
事業内容 | 貨物運送事業 |
代表者 | Michael L. Eskew (CEO) |
売上高 | 426億USドル(2005年度) |
従業員数 | 40万7200人(全世界、2005年度) |
主要子会社 | Mail Boxes Etc. |
関係する人物 | Jim Casey(創業者) |
外部リンク | www.ups.com |
ユナイテッド・パーセル・サービス (United Parcel Service, UPS) は、アメリカ合衆国の貨物運送会社。フェデックスやDHLと並ぶ国際貨物航空会社で、世界200か国以上の国と地域で一日あたり1400万個以上の荷物を扱っている。日本ではヤマト運輸(現ヤマトホールディングス)と提携している。
目次 |
[編集] 概要
コーポレートカラーのブラウンをまとい、盾状のマークでアメリカでは有名。ITの構築には早くから取り組み、毎年100億USドルを超える設備投資を行っている。
NASCARにもカーナンバー88のフォード・フュージョンで参戦している。
[編集] 略歴
- 1907年 米国ワシントン州シアトルにてジム・ケイシー (Jim Casey) が「アメリカン・メッセンジャー・カンパニー」 (American Messenger Company) 設立
- 1913年 「マーチャンツ・パーセル・デリバリー」(Merchants Parcel Delivery) に改称。
- フォード・モデルTを配送車として購入、シアトルにおけるUnited States Post Officeの配送業務を受託
- 1919年 ユナイテッド・パーセル・サービスに改称、カリフォルニア州での営業免許を取得
- 1922年 一般輸送サービス(宅配便事業)を開始
- 1929年 空輸事業に参入するが恐慌のため撤退
- 1930年 ニューヨーク市に進出
- 1953年 貨物航空事業「UPSブルーラベルエアサービス」を再開
- 1975年 ハワイ州、アラスカ州を除く全米48州に輸送網を拡大、カナダ・トロントに進出
- 1976年 ドイツ(当時は西ドイツ)に進出
- 1978年 「UPSブルーラベルエアサービス」全米50州に拡大
- 1981年 翌日航空配達サービスに参入すべく、最初の航空機を購入
- 1982年 ケンタッキー州ルイビルの「エアハブ」(貨物中継拠点)が操業開始
- 1985年 米国とヨーロッパ6か国間での航空貨物輸送を開始
- 1986年 シンガポールにアジア太平洋地区本部を設置
- 1988年、FAA(アメリカ連邦航空局)から自社保有の航空機の運航を認められる
- 1990年 アジアへの定期便就航。ヤマト運輸と業務提携、合弁企業「UPSヤマトエクスプレス」設立
- 1992年 荷物追跡システム稼働
- 1994年 webサイト開設
- 1999年 ニューヨーク証券取引所に上場
- 2001年 中華人民共和国への直行便を就航、NASCARチームをスポンサーする
- 2002年 フィリピンのアジア地区ハブが稼働
- 2004年 ヤマト運輸との合弁を解消(提携は継続)
[編集] 航空部門
- エアバスA300-600R型機 47機
- ボーイング727-100型機 13機
- ボーイング747-100型機 7機
- ボーイング747-200F型機 4機
- ボーイング757-200F型機 75機
- ボーイング767-300ERF型機 32機
- マクドネル・ダグラスDC-8-70型機 40機
- マクドネル・ダグラスMD-11F型機 17機
この他にエアバスA380型機の貨物機を10機、オプション10機を発注、2009年~2012年に受領予定であった。ただ、たび重なる受領の遅れに対してエアバスA380をキャンセルし、ボーイング777型機の貨物機を発注した。 なおヨーロッパ、アジアと北アメリカを結ぶ路線の輸送力を強化するため、ボーイング747-400型機の貨物機も8機発注しており、こちらは初号機が2007年6月に到着する予定。