中澤佑二
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中澤佑二（なかざわ ゆうじ、1978年2月25日 - ）は、埼玉県吉川市出身のサッカー選手である。ポジションはDFで、センターバック（CB）を務める。現在の所属クラブは横浜F・マリノス。身長187cm、体重78kg、血液型はAB型。 2007年シーズンでは再びキャプテンに就任した。
目次 |
[編集] 来歴
埼玉県立三郷工業技術高等学校卒業後ブラジルへサッカー留学し、ブラジルのサッカークラブ・FCアメリカを経て、1999年東京ヴェルディ1969（当時はヴェルディ川崎）に練習生契約で入団した。この間、一度として世代別の日本代表に召集されたことはなかった。 しかし、その高さ、ヘディングの強さで注目され、レギュラーを獲得すると、その年のJリーグ新人王に輝いた。
その活躍から1999年、シドニー五輪をめざすトルシエのチームに召集されシドニー五輪本大会にも出場、そしてそのまま「昇格組」としてフル代表にも選出された。しかしその後不調に陥り、2002年の日韓共催W杯にはメンバーとして選出されなかった。
2002年度に横浜F・マリノスに移籍し、チーム初の2連覇（2003年、2004年）と3ステージ連続優勝（2003年第1、第2ステージ完全制覇、2004年第1ステージ）に大きく貢献し、2004年度JリーグMVPを受賞した。
ジーコ監督となったフル代表でもまた、アジアでは負けなしとも言われるヘディングを武器に、チームの主軸選手として活躍。強烈なヘディングと不屈の闘志で、DFながらこれまでに代表通算9得点を記録している。ジーコ監督時代のメンバーでは最も背が高くフィジカルも強かったので、DFでは宮本恒靖とともに不動のレギュラーとしてドイツW杯予選を戦うこととなる。
2006年6月、ドイツW杯の全試合に先発フル出場。決勝トーナメント進出は叶わなかった。代表を引退すると心に決めてW杯に臨んでいた中澤は2006年7月、日本代表引退を公言。7月に新しく就任したイビチャ・オシム監督は代表招集を示唆しでいたが、中澤は日本代表から遠ざかった。
2007年2月、千葉県内で行われる日本代表候補合宿のメンバーに選出され、ドイツW杯以来の代表復帰。2007年のA代表初戦となる3月のキリンチャレンジカップ・ペルー戦にフル出場を果たした。
[編集] プレイスタイル
日本人サッカー選手の中では希少な187cmという高身長を生かしハイボールの競り合いに強い。また1対1の場面でも強く調子が良い時は抜かれることがほとんどない。しかしながら精神面に若干波がありミスを犯した後や敗戦後はプレーの質そのものが落ちてしまうことがある。
[編集] 練習生（トレーニー）契約
ヴェルディ川崎に入団したとき、練習生契約で入団した。練習生（トレーニー）契約とは、ジムと同じように、給料は支払われない。逆に、自分からお金を払って練習をするのである。プロが使用するグラウンドで、プロと一緒に練習をするのだが、クラブから金銭の補助は一切出ない。交通費も自腹で払う。つまり中澤は、地元の埼玉県吉川市からヴェルディの練習場がある東京都稲城市までの交通費（往復で約1800円）を練習に参加するたびに自腹で支払い、片道1時間かけて練習に参加していた。
中澤は日本でもこのような環境の中で這い上がり、ヴェルディとの正式契約を結ぶまでに成長していった。2005年から2006年にかけて、中澤の練習生時代のエピソードがたびたび特集された。
[編集] 経歴
- 吉川東中学 1990年 - 1993年
- 三郷工業技術高校 1993年 - 1996年
- FCアメリカ（ブラジル） 1996年 - 1997年
- ヴェルディ川崎/東京ヴェルディ1969 1998年 - 2001年 （1998年は練習生契約）
- 横浜F・マリノス 2002年 - 現在
[編集] 個人成績
| 年度 | チーム | リーグ | 背番号 | リーグ戦 | カップ戦 | 天皇杯 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| J・J1 | J2 | ||||||||||
| 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
| 1999年 | ヴ川崎 | J1 | 22 | 28 | 1 | - | |||||
| 2000年 | ヴ川崎 | J1 | 22 | 29 | 4 | - | |||||
| 2001年 | 東京ヴ | J1 | 22 | 26 | 0 | - | |||||
| 2002年 | 横浜Fマ | J1 | 38 | 27 | 1 | - | |||||
| 2003年 | 横浜Fマ | J1 | 22 | 29 | 4 | - | |||||
| 2004年 | 横浜Fマ | J1 | 22 | 27 | 1 | - | |||||
| 2005年 | 横浜Fマ | J1 | 22 | 27 | 3 | - | |||||
| 2006年 | 横浜Fマ | J1 | 22 | 23 | 1 | - | |||||
| 2007年 | 横浜Fマ | J1 | 22 | - | |||||||
| 通算 | 216 | 15 | - | ||||||||
[編集] 主なタイトル
[編集] 代表歴
[編集] 出場大会など
[編集] 試合数
- 国際Aマッチ 53試合 9得点（1999年 - 2006年）
| 年度 | 試合 | 国際Aマッチ | |
|---|---|---|---|
| 出場 | 得点 | ||
| 1999年 | (7) | 1 | 0 |
| 2000年 | (18) | 6 | 2 |
| 2001年 | (13) | 2 | 0 |
| 2002年 | (13) | 1 | 0 |
| 2003年 | (16) | 4 | 0 |
| 2004年 | (22) | 15 | 5 |
| 2005年 | (20) | 12 | 1 |
| 2006年 | (19) | 12 | 1 |
| 通算 | 53 | 9 | |
[編集] 備考
- ヴェルディの練習生時代、目立ちたいという理由でセミロングでパーマネントをかけた独特のヘアスタイルにする。このヘアスタイルはのちに｢ボンバーヘッド」と命名され、いまや中澤の代名詞となっている。
- 一時期そのボンバーヘッドをばっさりと切ったことがあるが、周囲からは不評だったため、すぐに元のヘアスタイルに戻した。
- 同じく練習生のころ、トップチームとの練習試合でカズ（三浦知良）などに対して本番さながらのボディコンタクトを繰り返したことから、強く怒られたりもした。
- ヴェルディと正式契約したとき、初めて渡された背番号は22であった。以後、初心を忘れないように横浜F・マリノス移籍後も日本代表でも背番号は22を継続（2002年は横浜の移籍問題がこじれ、契約が遅れたため22番が埋まっており38番をつけた）している。
- 代表でなかなかポジションを確保できずにいた2002年、ステップアップのため横浜F・マリノスに移籍。マリノスには当時代表でも中心選手だった松田直樹ら強力なDF陣がおり、ヴェルディ時代にはなかった厳しいレギュラー争いが待っていたが、それに打ち勝ちレギュラーとして活躍。2002年のW杯代表入りこそ逃したが、それ以降は代表でも主力として活躍している。
- 2006年JOMOオールスターサッカー（7月15日-カシマサッカースタジアム）にはJ-EAST選手として出場。自らのドリブル突破で得たフリーキックのチャンスでキッカーを担当、先制点を挙げた。オールスターゲームという「お祭り騒ぎ」ならではの珍しいシーンで、相手GK川口能活も観客も意表を突かれた。なお、中澤はこの大会史上、DFとしては初めてのMVPを獲得している。
- 2007年みなとみらい21のマリノスタウンで行われた横浜F・マリノスファン感謝デーでは、ファンとの距離を近づけるべく自らDJ OZMAに扮し、若手を率いて「DJ OZMarinos」として「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」を熱唱。
- ドイツW杯後、代表引退を宣言した中澤佑二。そんな中澤が代表復帰した理由の1つは、NBAに挑戦する田臥勇太との出会いであった。プロのJリーグがあるサッカー界と違い、日本に於けるバスケット界はまだそこまでは大きくなっていない。そんな現状を見て、自分がNBAに挑戦することで何か変えられるのではという田臥の熱い思いを前に「僕は良い環境にいながら、なぜここで立ち止まっているんだ」と考え始め、1度決めた思いを振り払ってでも前に進み、オシム監督の期待に応えるべく、行動で示したいと代表復帰を決断した。
[編集] 外部リンク
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| 横浜F・マリノス - 2007 |
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| 1 榎本哲也 | 2 エウチーニョ | 3 松田直樹 | 4 那須大亮 | 6 上野良治 | 7 田中隼磨 | 8 マルケス | 9 鈴木隆行 | 10 山瀬功治 | 11 坂田大輔 | 13 小宮山尊信 | 14 狩野健太 | 15 大島秀夫 | 16 吉村光示 | 17 吉田孝行 | 18 清水範久 | 19 乾貴士 | 20 ハーフナー・マイク | 21 高桑大二朗 | 22 中澤佑二 | 23 田代真一 | 24 塩川岳人 | 25 山本郁弥 | 26 田中裕介 | 27 斉藤陽介 | 28 天野貴史 | 29 長谷川アーリアジャスール | 30 栗原勇蔵 | 31 飯倉大樹 | 32 山瀬幸宏 | 33 マルクス | 34 石原卓 | 35 河合竜二 | 36 秋元陽太 | 37 富永康博 | |
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日本代表 - 2006 FIFAワールドカップ | |
|---|---|---|
|
1 楢崎正剛 | 2 茂庭照幸 | 3 駒野友一 | 4 遠藤保仁 | 5 宮本恒靖 | 6 中田浩二 | 7 中田英寿 | 8 小笠原満男 | 9 高原直泰 | 10 中村俊輔 | 11 巻誠一郎 | 12 土肥洋一 | 13 柳沢敦 | 14 三都主アレサンドロ | 15 福西崇史 | 16 大黒将志 | 17 稲本潤一 | 18 小野伸二 | 19 坪井慶介 | 20 玉田圭司 | 21 加地亮 | 22 中澤佑二 | 23 川口能活 | 監督 ジーコ |
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