加藤治子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
加藤 治子(かとう はるこ、本名;滝浪治子、1922年11月24日 - )は、日本の女優。東京都赤坂区(港区)出身、血液型はAB型。元夫は加藤道夫(1953年に死別)、高橋昌也(1958年再婚、その後離婚)。
目次 |
[編集] 来歴・人物
呉服問屋の娘として生まれる。松竹少女歌劇学校を経て、1937年、御舟京子の芸名で松竹少女歌劇団に入る。同期には並木路子や矢口陽子(黒澤明夫人)などがいた。1939年には東宝に迎えられ、『花つみ日記』で映画デビュー。榎本健一の相手役など数本の映画に出演。
1941年に慶應義塾大学の学生だった加藤道夫、芥川比呂志が結成した新演劇研究会(一旦解散するが、戦後に「麦の会」として再出発)。同会で劇作家として活動していた加藤と結婚し、加藤治子に名を改める。麦の会は1949年に文学座に合流し、以降は文学座の舞台で主演級で活躍。1952年には、サルトルの『恭々しき娼婦』で岸田国士賞を受賞。
1963年には高橋、芥川、岸田今日子らと劇団雲の創立に参加。1964年、『七人の孫』で母親を演じ森繁久弥と共演。向田邦子作品には母親役で多く出演し、好評を得ている。
最近は製薬会社の認知症啓発キャンペーンにも出演、声優として『魔女の宅急便』(老婦人役)や『ハウルの動く城』(魔法使いサリマン役)にも出演した。
[編集] 出演作品
[編集] 映画
- 花つみ日記(1939年)
- 千夜一夜物語(1969年)
- 霧の旗(1977年)
- 野菊の墓(1981年)
- ときめきに死す(1984年) ‐ おたえさん 役
- Mishima: A Life In Four Chapters(1985年)
- 首都消失(1987年) ‐ まり子の母 役
- マルサの女2(1988年)
- 舞姫(1989年)
- 魔女の宅急便(1989年) ‐ 老婦人 役(声優)
- 満月(1991年) ‐ 野平貞子 役
- ピストルオペラ(2001年) ‐ 折口静香 役
- 完全なる飼育 秘密の地下室(2003年)
- スパイ・ゾルゲ(2003年) ‐ 三宅華子 役
- 風音(2004年)
- 死に花(2004年)
- ハウルの動く城(2004年) ‐ サリマン 役(声優)
- 間宮兄弟(2006年) ‐ お婆ちゃん 役
- 魂萌え!(2007年) ‐ 宮里しげ子 役
[編集] テレビ
- 虞美人草(1961年)
- 女の顔 (石坂洋次郎)(1961年)
- おはなはん(1966~1967年)
- 三姉妹(1967年) ‐ おつま 役
- 霧の旗(1972年)
- 阿修羅のごとく(1979年) ‐ 三田村綱子(長女) 役
- 夢千代日記(1981年~1984年) ‐ 泰江(煙草屋旅館の女将) 役
- 日本の面影(1984年) ‐ 富田ツネ 役
- 花へんろ(1985年~1988年)
- 君の名は(1991年) ‐ 浜口徳枝 役
- 坊っちゃん(1994年) ‐ 清 役
- どんまい!(2005年) ‐ 藤川五月 役
日本テレビ系列
- 喜びも悲しみも幾歳月(1976年~1977年)
- 事件記者チャボ!(1983年) ‐ 一之江貴子 役
- 嘘つきは夫婦のはじまり(1993年) ‐ 有島恒子 役
- 明日を抱きしめて(2000年) ‐ 相澤美佐 役
- 伝説のマダム(2003年)
- 火曜サスペンス劇場
TBS系列
- 七人の孫(1964年)
- 大岡越前(1970年~1999年) ‐ 大岡妙 役
- 寺内貫太郎一家(1974年~1975年) ‐ 寺内里子 役
- 突然の明日(1980年)
- 空と海をこえて(1989年) ‐ 山崎松江(HN;モモコ) 役
- 南くんの恋人(1990年)
- メロディ(1997年) ‐ 原久子 役
- あなたの人生お運びします!(2003年) ‐ 木村夫人 役
- 浅見光彦シリーズ(1994年~) ‐ 浅見雪江 役
フジテレビ系列
- 徳川おんな絵巻 (テレビドラマ) ‐ 近衛彰子 役
- どっきり花嫁の記(1982年)
- 大奥(1983年) ‐ 天樹院(徳川家光の姉) 役
- 福井さんちの遺産相続(1984年) ‐ 福井春江 役
- 古畑任三郎 「偽善の報酬」(1996年) ‐ 佐々木高代 役
- 初体験(2002年) ‐ 高梨雅枝 役
- 医龍(2006年) ‐ 佐々木文子 役
- 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~(2006年) ‐ 藤本種 役
テレビ朝日系列