富山ライトレール
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富山ライトレール株式会社(とやまらいとれーる、Toyama Light Rail Co., Ltd.)は路面電車化された西日本旅客鉄道(JR西日本)富山港線の経営を引き継いだ第三セクターの会社である。本社所在地は富山県富山市城川原三丁目3番45号(城川原駅に隣接)。
会社名は、路面電車化に際し、ライトレール(LRT)を導入したことから決定した。
目次 |
[編集] 会社の発起人
[編集] 歴史
- 2004年3月24日 富山国際会議場で設立発起人会が開催される。
- 2004年4月17日 創立総会が開かれる。
- 2004年10月18日 富山市都市計画審議会が、併用軌道を敷設する綾田北代線と富山駅北線の都市計画を変更し、同区間の都市計画上の名称を富山ライトレール線とすることを決定。
- 2004年11月9日 国土交通省より第一種鉄道事業の許可及び軌道事業の特許[1]。
- 2006年4月29日 開業。
- 2006年10月2日 2006年グッドデザイン賞金賞(建築・環境デザイン部門)受賞[2]
[編集] 路線
以下の路線を運営している。詳細は以下の項目を参照のこと。
軌道区間の都市計画上の名称は「富山ライトレール線」だが、軌道法や鉄道事業法に基づく手続きでは軌道区間、鉄道事業区間ともに「富山港線」の名称がそのまま使われている。開業後も全区間で「富山港線」または「富山ライトレール富山港線」名称で案内がされている。
富山駅北から奥田中学校前の直前までは道路上の新設併用軌道を走り、奥田中学校前駅から岩瀬浜までが在来の専用軌道となる。JR富山駅高架化後は既存の富山地方鉄道富山市内軌道線と相互に乗り入れる構想がある。また、併用軌道区間内のレールはドイツから輸入された。
[編集] 車両
- TLR0600形
- 新潟トランシスで製造された2車体連節低床式路面電車(LRV)で、開業に合わせて7編成が導入された。
- 一般公募で決まった「ポートラム」という愛称が付けられている。ポートラムとは「港」(=port)と「路面電車」(=tram)を組み合わせた造語である。
外装は立山の新雪にちなみ白を基調とし、フロントガラスの下縁部と乗降口の周囲は、編成ごとに計7色(赤、橙、黄、黄緑、緑、青、紫)に塗り分けられている。
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
日本の路面電車 | |
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