明法中学・高等学校
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明法中学・高等学校(めいほうちゅうがく・こうとうがっこう)は、東京都東村山市にある中高一貫の私立男子校。最寄り駅は、西武国分寺線・西武拝島線小川駅より徒歩約15分。付近は閑静な住宅街で、桜華女学院中学校・高等学校や明治学院中学校・明治学院東村山高等学校、東村山市立南台小学校が道路一本隔てて並ぶ。学校には最適な環境である。
1964年霊友会初代会長小谷喜美の提唱によって創立されたが、宗教教育は一切行われない。ちなみに霊友会大形派の青年向け月刊誌のタイトルは同じ「明法」である。
2002年度、ゆとり教育の流れに一旦乗るも、2003年度より本来のカリキュラムに再変更。さらに成績優秀者30名を集めた特進クラスは物議をかもした。ともあれ改革の成果で中学受験者は着実に増加しており、2005年度以降の中学1年生は4クラス構成となった。
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[編集] 建学の精神
- 建学の精神は、明法に学ぶ生徒が、この世に生を受けたことに感謝し、知性を磨き、よい習慣を身につけ、社会のため、国家のため、人類のために役立ち、世界平和に貢献できる人間を育成することにある。
この精神は校歌にも明確に歌われている。
[編集] 所在地
- 〒189-0024 東京都東村山市富士見町2丁目4-12
[編集] 交通
- 西武国分寺線・西武拝島線小川駅より徒歩15分
- 西武新宿線久米川駅から第三小経由立川駅行、または東大和市駅行バスで明法学院前下車、徒歩1分
- JR立川駅または西武拝島線東大和市駅から第三小経由久米川駅行バスで明法学院前下車、徒歩1分
- JR武蔵野線新小平駅から自転車で10分、または徒歩約25分
- 西武多摩湖線八坂駅から徒歩約10分
[編集] 沿革
- 1964年4月 東京都東村山市に創立。
- 1971年 全国高等学校総合体育大会・サッカー競技に帝京高等学校と共に出場。
- 2003年 難関大学進学のための特進コース設置。
- 2005年 創立40周年記念事業として新校舎完成。
[編集] 設置課程
- 全日制普通科のみ
[編集] 校風
- 進学校ではあるが自由な校風が人気の1つである。勉強や部活に真剣に取り組むというより、むしろ6年かけて自分を発見し、やりたいことを模索する人に向くと考えられる。校則も他校から見るとゆるいが、信頼関係におけるものらしい。
- 授業のなかで特徴的なものは「器楽」である。中学入学時に全員が金管楽器・木管楽器・弦楽器を選択し、中学2年・3年時の明法祭でオーケストラの演奏を行う。以前は週2時間設けられていたが、学力伸長をめざすために週1時間に削減された。
- 一流大学(ここでは上位国立大学、早慶上理レベルをいう)に進学する人は少なく、MARCH (学校)レベルを志望するのが一般的である。一方で、指定校推薦枠が豊富、多彩なのが特徴。推薦による進学者は進学後も優秀な成績を残す者が多いという。
[編集] 設備
- 校地面積
- 56,012.01m²
- 講堂
- 座席数1022。屋上に登ることは禁止されているが、規則に立ち向かう生徒もいる。東村山市の成人式もここで行われる(東村山市内でほかに大人数が収容できる施設がないため)
- 理科棟
- 十字型の構造が特徴的。物理・化学・生物・地学にそれぞれ講義室・研究室・実験室・特別実験室がある。さらに地下室・標本室など。
- 特別教室棟
- 1階に技術室・家庭科室、2階にコンピュータ教室、3階に大視聴覚室がある。各階とも渡り通路で現在の新校舎と連絡している。
- 学校食堂・図書館棟
- 1階に学校食堂、2階に図書館がある。図書館とは渡り通路で現在の新校舎と連絡している。
- 音楽棟
- 音楽教室、レッスンルーム2、ピアノ室4、楽器庫など。
- 体育館
- コンクリート打ちっぱなしの壁が魅力の1つの体育館だったが、近年になってペンキが塗られた。柔道場、剣道場、バスケットコート1面、バドミントンコート4面、バレーボールコート2面、室内トラック、部室、シャワー室など。
- 第二体育館
- 実質は卓球場。卓球部の関東大会出場を記念して作られた。雨の日の体育は急遽卓球ということもままある。
- 陸上競技場
- 400メートルトラック。
- テニスコート
- 全天候3面、クレイコート1面。
- 第二グラウンド
- 主に中学サッカー部が使用する。以前明法寮が建っていた場所である。近くにその碑がある。
- プール
- 50メートル9コース
[編集] 新校舎
- 同時に講堂の校章は、蓮部分が銀色、「明法」部分が金色に塗布された。以前は歴史と伝統さらには威厳をも感じさせていた校章だったが、残念なことにその重みが失われ、やや安っぽいイメージとなってしまったことは否めない。2006年には講堂の壁に新たに時計(卒業記念品)が取り付けられた。
- 旧校舎取り壊しの際、ピロティー外壁に掲げられていた卒業記念品の時計(期は異なるが東西に計2つ設置されていた)が取り外されたが、現在明法内の外壁ではその姿を確認することはできない。処分されたとの情報もあるが、詳細は不明である。
[編集] かつての設備
- 明法寮
- 開校当初は全寮制であった。寮歌もある。
- 蛍雪寮
- 合宿や倉庫代わりの施設として利用されていたが、老朽化にともない新校舎ができた後に取り壊された。
[編集] 年間行事
- 5月 - 体育祭
- 6月 - 高2修学旅行
- 8月 - 高2海外語学研修
- 9月(or10月) - 明法祭(文化祭)
- 11月 - 明法杯少年サッカー親睦会(1971年のインターハイ出場を記念して設立)
- 11月 - マラソン大会
- 1月 - スキー合宿
- 1月 - 中学百人一首大会
- 1月 - 創立記念日(24日)
[編集] 出身者
[編集] 名物
- ソーラーカー
1999年に37期生の有志が作り始めた。後に改良を重ね、2001年にはお客を乗せて運転できるバス型にまで発展した。その後何世代にも渡り引き継がれ、2004年にメンテナンスフリーや軽量化などを目標としたゴーカートタイプも制作された。 明法祭では人気の的である。明法祭のほか学校説明会で展示されたり南台小学校などに出張したこともある。
- 海坊主
2004年に40期生の水泳部員および有志などを中心として明法祭で実行された男子シンクロ。いわゆるウォーターボーイズの模倣である。 当初は2004年限りのイベントで終わる予定だったが、人気であったことから以後も継続されている。 開始以来明法祭のグランプリに必ず選ばれるほど、新たな明法の名物となっている。