立川駅
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立川駅(たちかわえき)は、東京都立川市曙町2丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
島式ホーム4面8線(他に貨物線・留置線3線)を有する地上駅。「スーパーあずさ」を除く特急列車も停車するのでホームは11両分の長さがある。また、中央線は2面4線であり、青梅線直通列車では同一ホームで乗り換えができる。
1番線はかつて降車専用のホームであったが、橋上駅舎への改築及び駅ビル(WILL→ルミネ)開業に伴い撤去され、現在は存在していない。また、甲府・松本方面へ向かう普通列車は、1986年11月1日のダイヤ改正で早朝・深夜の下り3本と上り1本を残して日中の運行はなくなり、1993年12月1日のダイヤ改正以降定期列車として当駅以東には運行されていない。かつて普通列車は(古くは飯田町)・新宿・立川・八王子・高尾以西停車であったが、国鉄末期に三鷹が追加され、民営化後に西八王子も追加された。そして1996年12月1日には日野と豊田にも停車する様になった。このため、現在普通列車が通過する駅はない。
当駅から青梅線西立川駅方面への列車は2・3・6・7番線から発車する。基本的に2・3番線は当駅始発、6・7番線は中央線東京方面からの直通列車が使用しているが、朝のみ豊田から出庫の関係で6番線始発の青梅線系統の列車も存在する。6・7番線発の列車はかつての五日市鉄道及び五日市鉄道・青梅電気鉄道間の連絡線を通るため、約200mの遠回りとなり、2・3番線発の列車とは車窓から見える景色も異なる。この路線は単線で「青梅短路線」と呼ばれている。また、青梅線方面から東京駅方面に直通する列車は青梅線が当駅西側で急カーブする関係上青梅線と5番線を結ぶ渡り線が設置できないため、全列車が4番線から発車する。
青梅特快青梅行は7番線に到着し、6番線に待避している各駅停車高尾行と接続する。当駅から両電車は異なる路線へと向かうが、6番線と7番線の電車は配線上同時発車できない。これが中央線と青梅線のダイヤ上のネックともなっている。
発車メロディは、中央線と青梅線ホームでは途中でスイッチを切っても最後まで流れ、音楽が鳴っている最中に「○番線、ドアが閉まります。ご注意下さい。」と案内が入る。また、南武線ホームでは22時以降近隣への配慮から放送音量が落とされる(放送中の場合を含む)。
[編集] のりば
2 | ■青梅線 | 拝島・青梅・奥多摩方面 |
■五日市線 | 武蔵五日市方面 | |
3 | ■青梅線 | 拝島・青梅・奥多摩方面 |
■五日市線 | 武蔵五日市方面 | |
4 | ■中央線 | 新宿・東京方面 |
5 | ■中央線 | 新宿・東京方面(副線及び始発) |
■青梅線 | 拝島・青梅・奥多摩方面(早朝の始発) | |
■五日市線 | 武蔵五日市方面(早朝の始発) | |
6 | ■中央線 | 八王子・高尾・大月方面(副線及び始発) 新宿・東京方面(始発) |
■青梅線 | 拝島・青梅・奥多摩方面(中央線からの直通電車) | |
■五日市線 | 武蔵五日市方面(中央線からの直通電車) | |
■中央線 | 大月・甲府・松本方面(副線) | |
7 | ■中央線 | 八王子・高尾・大月方面 |
■青梅線 | 拝島・青梅・奥多摩方面(中央線からの直通電車) | |
■五日市線 | 武蔵五日市方面(中央線からの直通電車) | |
■中央線 | 大月・甲府・松本方面 | |
8 | ■南武線 | 府中本町・登戸・武蔵溝ノ口・武蔵小杉・川崎方面 |
9 | ■南武線 | 府中本町・登戸・武蔵溝ノ口・武蔵小杉・川崎方面 |
[編集] 特急列車の停車
特急列車は「あずさ」と「かいじ」の全列車が停車する。「あずさ」は2005年12月10日のダイヤ改正から全列車が停車している。但し、多客時に臨時に走らせる「あずさ」には通過するものもある。
なお、「スーパーあずさ」号はこれまで通り全列車通過扱いとなっている。これは、ホームが11両分の長さしかなく、12両編成であるE351系では1両分はみ出してしまうためである。
[編集] 駅構内設備
- NEWDAYS(改札横、各ホーム)
- エレベーター(各ホーム)
- エスカレータ(同上)
- 鉄道警察隊立川分駐所
- インフォメーションセンター(改札付近)
- 橋上化された時に北口と南口とを結ぶ自由通路が設けられた。
- 2007年9月に大宮駅・品川駅に続く最大規模の改札内商業施設エキュートが、2008年春にはJR系列のホテルメッツの複合ビルがオープンする予定。場所は乗り換え専用通路脇で、各ホームを覆う形になる。エキュートとしては初めて脱「駅ナカ」を目指し、乗降客のほか、近隣住民の利用を見込む。駅周辺まで商圏を広げる脱「駅ナカ」戦略の試験ケースとする。エキュート立川の面積は約1万1500平方メートルで、すでに開業している大宮、品川のエキュートの2倍強。ホーム上の空間を利用した5階建てで、立川駅の改札口と連絡する3階と、その上の4階が主な店舗スペースとなる。駅南口に面した1、2階にも店舗を入れ、5階には通勤客の利便性を考慮してクリニックや保育所を設ける予定である。
- 2005年12月10日のダイヤ改正で特急「あずさ」(「スーパーあずさ」を除く)・「かいじ」のすべてが停車する様になったので、4・5番線ホームの東京寄りに自由席特急券用の自動券売機が設置されている。
- 南口駅ビル(グランデュオ)に直結する専用改札がある。
[編集] 利用状況
- 2005年度の1日平均乗車人員は150,009人(※1日平均の乗降人員数は乗車人員数の約2倍)で、中央快速線中野駅(大久保駅)以西で吉祥寺駅を抜き最大の乗降客数を誇り、同線では第3位(新宿駅、東京駅に次ぐ)であり、八王子支社管内最多の乗車人員である。また、JR東日本内では第15位である。
- 鉄道利用客が減少傾向にある中で、当駅の乗車人員は増加し続けている。2000年度の1日平均乗車人員はJR東日本内で19位の132,672人であり、これは吉祥寺より4,000人ほど少なかった(翌2001年度より立川、吉祥寺の順位が逆転)。
- この様に多くの乗客が利用するにも関わらず、改札口が2ヶ所しかなく、各ホームからコンコースへの階段も1組2本ずつしかないために混雑し易い。このため、2007年度の利用開始に向けて西側への増床及び改札口・階段・エスカレーター・エレベーターの増設を含む駅舎改良工事を行っている。
[編集] 駅周辺
[編集] 北口
北口(2階部分)を出ると駅前広場である。駅前広場を覆う様に歩行者用のペディストリアンデッキがあり、伊勢丹などに直結すると共に多摩都市モノレールの立川北駅へも通じている。また、駅前広場の下(地上部分)はバスターミナルである。
- ルミネ立川店
- 多摩都市モノレール立川北駅
- 伊勢丹立川店(伊勢丹初の支店)
- 立川グランドホテル
- ファーレ立川
- 高島屋立川店
- シネマシティ、シネマ・ツー(独立系シネコン)
- パレスホテル立川
- 立川市中央図書館
- 立川競輪場
- 立川郵便局
- ダイエー立川店
- マルイミニ立川
- フロム中武
- ビックカメラ立川店
- 国営昭和記念公園
- 国立病院機構災害医療センター
- 第一デパート
- パークアベニュー(HMV立川店、オリオン書房ノルテ店、ACTUS(アクタス)立川店、メガロス)
- 学校関係
[編集] 南口
北口と同様に各ビルと歩行者用のペディストリアンデッキで結ばれている。反対側の北口と比べて開発が遅れていたものの、最近では新しいビルなどもオープンし、賑わっている。また、2007年度に開業する予定のエキュート立川が南口デッキに直結する計画である。
- グランデュオ(南口のJR東日本系列駅ビル)
- 多摩都市モノレール立川南駅
- アレアレア(南口再開発で生まれた大型商業ビル)
- WINS立川
- 立川ワシントンホテル
- 東京都立多摩文化会館
- 東京都立多摩図書館
- 東京都下水道局流域下水道本部
- 立川市役所
- 学校関係
[編集] 路線バス
北口・南口から、立川バス、西武バス、京王電鉄バスによって市内や近隣の市町へ多数のバス路線が運行されている。また、北口からは羽田空港や成田空港への高速バスや京都・大阪・神戸方面への夜行バスも運行されている。
立川バスについては、多摩都市モノレールが開業するまでは下記以外にも福生駅、南街(西武バス「南街」行きとは別ルート)、芋窪、国学院大学、北野(埼玉県所沢市)などへの路線が存在していたが、いずれも全線開通までに廃止されている。
また、西武バスについては、西武球場前経由所沢駅行き(現在の所沢駅西口)がレギュラーで運行されていた他、小川駅経由久米川駅、小平駅南口、長円寺行きが運行されていた。長円寺行きは、2006年11月13日にダイヤモンドイシティ行きに変更されている。
1985年までは、東京都交通局新宿自動車営業所八王子支所管轄の立川駅北口~日野駅~八王子駅北口線も運行されていた。
[編集] 北口
- 立川駅北口
- 立川バス、西武バス、京王電鉄バス他
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- <立17> 東中神駅北(国立病院東・大山団地東経由)(立川)
- <立17-3> 大山団地折返所(同上)(立川)
- <立18> 柏町・青柳循環(国立病院東・青柳街道経由)(立川)
- <立18-1> 玉川上水駅南口(同上)(立川)
- 3番乗り場
- 4番乗り場
- <立22> 村山団地(新立川航空・砂川七番・玉川上水駅入口経由)(立川)
- <立20-1> 玉川上水駅南口(新立川航空・砂川七番経由)(立川)
- <立27・立27-1> 立飛企業(新立川航空経由)(立川)※朝夕のみ
- <立93> すずかけ循環(新立川航空・柏町一丁目経由)(立川)※土曜1本のみ
- <立28> 柏町・青柳循環(新立川航空・青柳街道経由)(立川)※午前のみ
- <立21> 玉川上水駅南口(熊野神社前・砂川七番経由)(立川)※土曜・休日1本のみ
- 5番乗り場
- <立31> 若葉町団地(砂川九番・若葉町三丁目経由)(立川)
- <立31-2> 若葉町団地(砂川九番・若葉町交差点経由)(立川)
- 6番乗り場
- 7番乗り場
- <立34> 久米川駅(砂川九番・東大和市駅経由)(西武)
- 8番乗り場
- 9番乗り場
- <立40> 幸町団地(砂川九番経由)(西武)
- 10番乗り場
- <立80> 拝島営業所(富士見町・福島経由)(立川)
- <立82> 拝島駅(富士見町・福島・拝島営業所経由)(立川)
- <立81> 昭島駅南口(富士見町・福島経由)(立川)
- <立85> 東中神駅(富士見町・福島経由)(立川)※平日2本のみ
- 11番乗り場
- <立72> 立川駅南口(富士見町・農業試験場経由)(西武)
- 12番乗り場
- 13番乗り場
- <立32> 第八小学校(昭和第一学園正門経由)(立川、西武)
- 14番乗り場
- 15番乗り場
- <立51> けやき台団地(上弁天経由)(立川、西武)
- 16番乗り場
- 27番乗り場(グランドホテル前)
- 女性総合センター(徒歩7分)
[編集] 南口
- 立川駅南口
- 立川バス、西武バス、立川市コミュニティバス「くるりんバス」
- 1番乗り場
- <立72> 立川駅北口(農業試験場・富士見町経由)(西武)
- 2番乗り場
- <立71> 富士見町操車場(富士見町団地経由)(立川)/新道福島(同)(西武)
- 3番乗り場
- <国15-1> 国立駅南口(立川市役所・東羽衣町経由)(立川)
- 4番乗り場
- <国15-2> 国立駅南口(立川市役所・谷保団地経由)(立川)
- <立77> 立川市役所循環(立川市役所・西国立駅入口経由)(立川)※土曜1本のみ
- 5番乗り場
- <立86> 拝島営業所(中央公民館・福島経由)(立川)
- 番号なし
- <南ルート> 富士見町団地南(錦町六丁目西・羽衣町交番前・女性総合センター経由)(くるりん)
[編集] 歴史
- 1889年(明治22年)4月11日 - 甲武鉄道新宿駅~当駅間開通と同時に開業。旅客及び貨物の取扱を開始。また駅改札は北口のみ。
- 1889年(明治22年)8月11日 - 甲武鉄道 当駅~八王子駅間が開通。
- 1894年(明治27年)11月19日 - 青梅鉄道(後の青海電気鉄道)立川~青梅間開業。
- 1906年(明治39年)10月1日 - 甲武鉄道の国有化により、国鉄の駅となる。
- 1929年(昭和4年)12月11日 - 南武鉄道、屋敷分(現・分倍河原)~当駅間開業。南口を開設。
- 1930年(昭和5年)7月13日 - 五日市鉄道、当駅~拝島間開業。
- 1940年(昭和15年)10月3日 - 五日市鉄道が南武鉄道に合併。同社の五日市線となる。
- 1944年(昭和19年)4月1日 - 南武鉄道、青梅電気鉄道が戦時買収により国有化。国鉄南武線、青梅線、五日市線となる。
- 1980年(昭和55年)4月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1982年(昭和57年)10月2日- 駅舎橋上化完成。駅ビルwill(現ルミネ)開業。南北自由通路供用開始。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 1998年(平成10年)11月27日 - 多摩都市モノレール立川北駅が開業。
- 2000年(平成12年)1月10日 - 多摩都市モノレール、立川北~多摩センター延伸開業(立川南駅開設、接続開始)
[編集] 駅弁
- あじ・さば寿司
- 釜めし弁当
- 多摩弁
- 鳥めし弁当
- 深川めし
[編集] その他
当駅の電報略号は『タチ』である。
[編集] 隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- ■■中央線
- ■青梅線
- 通勤特快・青梅特快・通勤快速・特別快速(ホリデー快速)
- 国分寺駅(中央線) - 立川駅 - 西立川駅
- 快速
- 国立駅(中央線) - 立川駅 - 西立川駅
- 各駅停車
- 立川駅 - 西立川駅
- 通勤特快・青梅特快・通勤快速・特別快速(ホリデー快速)
- ■南武線
- 各駅停車
- 西国立駅 - 立川駅
- 各駅停車
[編集] 関連項目
辰野支線(旧線) : 岡谷 - 川岸 - 辰野(>>飯田方面) - 信濃川島 - 小野 - 塩尻