榊莫山
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榊莫山(さかき ばくざん、本名・榊 齊=さかき はじむ、1926年2月1日 - )は日本の書家・作家である。三重県伊賀市(旧上野市)生まれ・在住。三重県立上野高等学校、京都大学文学部をそれぞれ卒業。
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[編集] 来歴・人物
戦後、20代の頃から頭角をあらわし、頂点にまで上り詰めるも、33歳の時に書壇から退き、以後は地元・伊賀の地で独自の世界を作り続けている。
前衛的な書画と、作品のイメージ通りの飄々とした印象で、テレビなどにも出演多数。また、エッセイなども多数著し、関連も含めると100冊を超える。商品のロゴなども手掛けており、一般には「バクザン先生」の名で知られている。司馬遼太郎と長年親交があり、莫山自身司馬の『空海の風景』に登場している。
教員を務め、教職員組合活動にも参加したことがある。リベラルな思想の持ち主であり、日展の保守的体質には批判的。政党では日本共産党に期待を寄せるコメントを出している。
[編集] 商業ロゴなど
- 米焼酎「よかいち」・芋焼酎「一刻者」、清酒「松竹梅『天』」(宝酒造)
- 書画ラベルを制作。CMにも出演し、榊本人も一般に広く知られるようになった。「バクザン発言」「これしかないわ!」などのフレーズが流行った。
- 真珠の小箱(毎日放送テレビ)
- 楽(近畿日本鉄道)
- 上記の縁もあって、近鉄とは関係が深く、1990年に登場した団体専用電車のロゴを書いている。近鉄では、この他「アーバンライナー」のCMに出演したほか、近鉄グループのクレジットカード「KIPS」広告に書とともに起用された。また、大阪近鉄バファローズのファンでもあった。
- 道浪漫(毎日放送テレビ)題字
- 「近畿は美しく」キャンペーン(毎日放送)題字
- 竜馬におまかせ!(日本テレビ)題字
- 本よみうり堂(読売新聞書評欄)題字
- メディアプルポ(関西テレビの連結子会社)題字
- 炊飯器「本炭釜」(三菱電機)