秋分の日
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秋分の日(しゅうぶんのひ)は国民の祝日の一つ。1948年公布・施行の祝日法によって制定された。国民の祝日に関する法律(祝日法)では「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨としている。1947年までは、秋季皇霊祭という祭日だった。
しばしば、「昼と夜の長さが同じになる。」といわれるが、実際は昼の方が長い。詳細は秋分を参照のこと。
仏教各派ではこの日「秋季彼岸会」が行われ、宗派問わず墓参りをする人も多い。
秋分の日は毎年9月23日ごろ。祝日法の上では「秋分日」としており、地球が秋分点を通過する日(日本時間)としている。その前年の2月1日に、国立天文台が作成する『暦象年表』という小冊子に基づいて閣議で決定され、官報で発表される。よって、2年後以降の秋分の日の日付は確定していないことになるが、これまでに、天文計算によって求められた秋分の日付以外の日が秋分の日とされたことはない。なお天文計算上、2011年までは毎年9月23日で変わらない、2012年と2016年に9月22日になり、ほかは毎年9月23日で変わらないと計算される。つまり、2012年から2044年までは閏年に限り9月22日が秋分日となり、平年は9月23日となる。
近年の秋分の日(国立天文台サイトより)
- 2008年 9月23日
- 2009年 9月23日
- 2010年 9月23日
- 2011年 9月23日
- 2012年 9月22日
- 2013年 9月23日
- 2014年 9月23日
- 2015年 9月23日
- 2016年 9月22日
- 2017年 9月23日
[編集] ハッピーマンデー適用による影響
従来9月15日だった敬老の日が、祝日法の改正(いわゆるハッピーマンデー)により、2003年から9月第3月曜という移動日に変更されたことにより、9月21日、または20日が敬老の日となるケースが発生することとなった。
もし、敬老の日が9月21日で、続く秋分の日が9月23日となるか、敬老の日が9月20日で秋分の日が9月22日となる場合、祝日法の規定により間に挟まれる日(それぞれ22日か21日)が国民の休日とみなされ、敬老の日前日の日曜から4連休(週休2日制であれば5連休)となるため、「第2のゴールデンウィーク」(または、敬老の日が関係するため、ゴールデンウィークに対して「シルバーウィーク」とも)が誕生するとも言われている。
ちなみに、敬老の日、秋分の日、両祝日について今後祝日法が改定されない限り、このケースが最初に発生するのは2009年、次いで2015年の見込である(ともに敬老の日が9月21日で秋分の日が23日)。なお、2020年は、敬老の日が9月21日になるものの、秋分の日が9月22日となる見込(天文計算上)で、2日連続で祝日となるため上記のケースとはならず、続く2021年は、敬老の日が9月20日になるものの、秋分の日が9月22日ではなく23日になる見込のためやはり上記のケースとはならない。→2099年までに該当するのは2009,2015,2026,2037,2043,2054,2071,2099年。
[編集] 1900年~2099年までの秋分の日の数学的な簡易な求め方
西暦年数の4での剰余が0の場合
1900年は9月23日
1904年~2008年までは9月23日
2012年~2096年までは9月22日
西暦年数の4での剰余が1の場合
1901年~1917年までは9月24日
1921年~2041年までは9月23日
2045年~2097年までは9月22日
西暦年数の4での剰余が2の場合
1902年~1946年までは9月24日
1950年~2074年までは9月23日
2078年~2098年までは9月22日
西暦年数の4での剰余が3の場合
1903年~1979年までは9月24日
1983年~2099年までは9月23日