防衛軍
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防衛軍(ぼうえいぐん)は、
- 軍事組織の名称であって、自国または特定の地域の防衛のみを任務とするもの。
- 自衛隊の改名を主張する者たちが提案している名称の一つ。
- フィクション作品に登場する架空の軍事組織。
- 地球防衛軍の略称。
- 日本または日本をモデルにした国を舞台とする作品で、自衛隊に相当するもの。
- 東宝怪獣映画では『怪獣大戦争』、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に「防衛軍」が登場するが、両者は全くの別組織である。
ここでは『大怪獣総攻撃』の防衛軍について述べる。
防衛軍は『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場する架空の組織。陸海空の三部隊に分かれる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 自衛隊との相違点
劇中の日本にも現実世界と同様に平和憲法があり、日本とアメリカの間に日米安全保障条約ならぬ日米平和条約が結ばれており、さらに、出動するには閣議を開かなければならない。これらのことより、防衛軍は自衛隊とほぼ同じ位置づけにあると思われる。 ただし、実際は日本の戦闘機は配備されていないはずの厚木基地から防衛空軍の戦闘機が出撃したり、准将という自衛隊には相当する階級の無い階級が使用されているように多少現実とは違うようである。また、極力自衛隊の兵器を使用せず架空の兵器(ただし、メーサーのような荒唐無稽なものではなくかなり現実的である)を登場させている。
[編集] 防衛陸軍
防衛軍の陸上部隊。
[編集] 装備
推進式削岩弾D-03とその発射機大鵬が主装備である。それ以外の戦闘車両は現実の陸上自衛隊同様に、90式戦車や82式指揮通信車等も有している。
[編集] 防衛海軍
防衛軍の海上部隊。
[編集] 装備
劇中には「巡洋艦あいづ」と特殊潜航艇「さつま」以外登場しない。しかし、冒頭の米潜水艦救助支援要請文書上に登場する「むらさめDD」は海上自衛隊護衛艦「むらさめ」のことであると思われる。このことから「あいづ」「さつま」を除き装備は海上自衛隊と同じであると推測される。
[編集] 防衛海軍の軍人
- 立花准将
- 三雲中将がパニック状態に陥った後の実質的なゴジラ攻撃司令官。娘は二流のテレビ番組制作会社のスタッフで、本編の主人公である。前線で陣頭指揮を執るが自軍の壊滅率が90%を超える事態になった後自ら「さつま」に乗り込みゴジラの体内に突入する。
- 広瀬中佐
- 米潜水艦救助の為「さつま」で潜航していた時、青白く光るゴジラの背びれを目撃する。
[編集] 防衛空軍
防衛軍の航空部隊。
[編集] 装備
劇中には戦闘爆撃機F-7Jが登場するだけで他の戦闘機は登場しない。
[編集] 防衛空軍の軍人
- 三雲中将
- ゴジラ要撃司令官に任命されるが、戦闘機部隊が全滅した後はパニック状態に陥り実質的な指揮官は立花准将に移っていた。有能な立花准将に対し無能な指揮官として描かれている。
[編集] 防衛空軍の基地
厚木にF-7Jの基地がある。
[編集] 対ゴジラ戦
世界最高水準の装備を保有していると推定される防衛軍だがゴジラには全く歯が立たなかった。防衛軍の攻撃の第一弾としてF-7J四機がゴジラに誘導弾攻撃を加えたが前述の通り全滅。その後、横浜を首都防衛ラインと決め、モスラやキングギドラと共闘しようとしたが、主力兵器D-03弾がゴジラに全く効かず陸上部隊が壊滅率90%以上という破滅的状況になったばかりか、横浜港に待機していた「あこう」がゴジラの熱戦の直撃を受け爆破される。その巻き添えを受け「あいづ」も被弾する。その後の立花准将の、「さつま」でゴジラの体内に突入するという特攻まがいの攻撃が無ければ勝てなかったであろう。