小倉競馬場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小倉競馬場(こくらけいばじょう)は、福岡県北九州市小倉南区にある、中央競馬を開催する競馬場。1999年(平成11年)に全面リニューアル工事を施した。芝生の根に直接散水する「セルシステム」といわれる装置を世界の競馬場で初めて採用した。また中央競馬で唯一、九州産馬限定の競走(レース)が行われる。
開催は毎年1月~2月、7月~9月の3開催(24日間)。なお2005年度から夏期開催については薄暮競走を実施(第1レースを10時20分発走。以後平年より30分ずらして開催する。メインレースは第10レース開催扱いとなる)。
目次 |
[編集] アクセス
- 小倉駅から北九州都市モノレールで競馬場前駅下車。改築に合わせ、モノレール駅と直結する専用出入口が設けられた。
近傍にはモノレールを挟んで北九州市立大学が立地。その先には陸上自衛隊小倉駐屯地、福岡県警察本部北九州自動車運転免許試験場、北九州医療刑務所(旧・小倉刑務所)がある。
[編集] 歴史
現在の競馬場は1931年に建設された。小倉ではじめて競馬が行われたのは1907年、東洋競馬会が遠賀郡戸畑町(現在の北九州市戸畑区)に建設した競馬場においてである。その後は小倉競馬倶楽部が1919年に小倉市(現在の北九州市小倉北区)三萩野に建設した競馬場で行われていた。
[編集] 設定コース
いわゆる中央4場(東京競馬場・中山競馬場・京都競馬場・阪神競馬場)を除くと障害専用コースを持っているのは小倉競馬場のみである。新潟競馬場・福島競馬場・中京競馬場では芝コースに置き障害を設置して実施している。障害専用コースには、バンケット(飛び上がり飛び下り台)を設置。
- 芝: 1000m、1200m、1700m、1800m、2000m、2600m
- ダート: 1000m、1700m、2400m
- 障害: 2900m、3390m
[編集] 主な競走
- JpnIII
- J・GIII
- 特別競走
|
[編集] その他
- スタンド1階に地方競馬の佐賀競馬専用発売窓口が設置されており、中央競馬開催と重複する日に発売を行っている。
- 関西のローカルとして位置づけられているためか、それとも関東地区から最も遠い競馬場のためか、関東トップジョッキーの小倉競馬参戦はかなり少ない。ローカル競馬中心に騎乗すると決めている中舘英二や、勝ちに恵まれない若手騎手は別にしても、リーディング上位の横山典弘や柴田善臣に小倉でお目にかかれることは滅多に無い。ただし、夏の小倉開催には中舘の参戦はほとんど無い。一方武豊を始め、関西のジョッキーは多く参戦している。
- 開催時期には山陽自動車道を馬運車が行き交うようになる
- 2005年まで中央競馬全10場のうち、各競馬場デビュー組から東京優駿優勝馬を輩出していないのは小倉競馬場だけであったが、メイショウサムソンの同競走制覇により全競馬場で優勝馬が輩出されたこととなった。メイショウサムソンには小倉デビュー組からの三冠馬輩出の期待が高まっていたが惜しくも成らなかった。
- 中央競馬で唯一九州産馬限定競走が行われる。
[編集] 外部リンク
日本の競馬場 | |
---|---|
中央競馬 | 地方競馬 |
北見 | 岩見沢 | 帯広 | 旭川 | 札幌 | 門別 |
|
中央競馬(廃止・休止) | 地方競馬(廃止・休止) |
小樽 | 室蘭 | 函館 | 上山 |
カテゴリ: 日本の競馬場 | 福岡県のスポーツ施設 | 北九州市