HOME (Mr.Children)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
HOME | ||
---|---|---|
Mr.Children の スタジオ・アルバム | ||
リリース | 2007年3月14日 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | 72分18秒 | |
レーベル | トイズファクトリー | |
プロデュース | 小林武史 | |
チャート順位 | ||
|
||
売上枚数 | ||
|
||
Mr.Children 年表 | ||
I ♥ U (2005年) |
HOME (2007年) |
B-SIDE (2007年) |
HOME(ホーム)は、日本のバンド・Mr.Childrenが2007年3月14日に発売した13枚目のアルバムである。
[編集] 概要
前作から約1年半ぶりのアルバムで、このアルバムを引っさげての全国ツアーも同時に発表された。8月から2001年以来6年ぶりのスタジアムツアーも決定した。 キャッチコピーは「僕がいる。ありがとう。」これはコピーライター前田知己氏によるもの。「あえて言うまでもない、日常の言葉、行動、景色等を大切に」をテーマに作られた。
ジャケットはプールの中に本物の家族が立って家系図を作っているもの。ジャケットに映っている人々は全て本当の家族である。「彩り」のPVにもこの場面が登場する。ちなみに収録場所はハワイ。
初回版には、アルバムのレコーディング風景などを収録したドキュメンタリーDVDが付属される。このDVDには桜井和寿のインタビューを軸に昨年のthe pillowsとの「new big bang tour」、およびap bank fes '06の一部も収録される。
収録時間は70分を超え、オリジナルアルバムとしては史上最も収録時間の長いアルバムとなった。前作から今作までに発表された全シングルのカップリング曲、「ほころび」「my sweet heart」「ひびき」「くるみ - for the Film - 幸福な食卓」、は未収録となったが、2ヵ月後に発売する企画アルバム『B-SIDE』には、収録されることが決まっている。
メンバーが今作で繰り返し語っているのは、「演奏よりも歌そのものに重点を置いてみた。楽器も歌っているようになっている。もしこのアルバムが誰かから気に入られなくても、嫌いな人(アルバムが気に入らない)もいれば、好きな人もいるんだと思うしそれでいいと思う。」「僕らの事なんてどうでもいいから、曲を聴いてどれかの曲を良いと感じてもらえばそれでいい。」等。
初動売上は前作の『I ♥ U』を少し上回る69.3万枚を記録。前作同様に倖田來未のベストアルバムと同時発売になったが、50万枚近い大差をつけての初登場1位となった。同時に、Mr.Childrenとしての総売上枚数が5,000万枚を突破し、B'zが1998年に『B'z The Best "Pleasure"』で達成して以来、史上2組目の達成となった[1]。週間アルバムチャート1位は5作連続で通算10作目。また、『Mr.Children 1992-1995』以来5年8ヶ月ぶり、オリジナルアルバムとしては『Atomic Heart』以来12年半ぶりとなる3作目の2週連続1位となった[2]。そして、発売から4週間を経て、Mr.Childrenとしては、2001年7月に2作同時で発売され、発売1週目で突破したベスト盤『Mr.Children 1992-1995』『Mr.Children 1996-2000』から6作連続のミリオンを突破したミリオンヒットアルバムとなった。現在も記録継続中の現役アーティストとしては最多となり、Mr.Childrenのアルバム通算では11作目となった。さらに、アルバムにおいて、今回のミリオン突破獲得数でDREAMS COME TRUE(10作)を抜いて、歴代単独2位となった。
ちなみにこのアルバムの2、10、11、13曲目には、Salyuがコーラスとして参加している。
[編集] 収録曲
- 叫び 祈り
アルバム曲では「overture」以来5年ぶりのインストゥルメンタル。しかし完全なインストゥルメンタルというわけではなく、桜井の声が叫びとして収録されている。この曲と「ポケット カスタネット」は対になっていて、こちらは「叫び」担当である。 - Wake me up!
お得意の応援歌的な歌詞のアップテンポナンバー。海の近くでできた曲なので、歌詞にもそれが表れている。アルバムを盛り上げていく一曲。実質的な一曲目である。 - 彩り
ap bank fes'06で初披露された楽曲。このアルバムの核であり、きっかけになった曲(この曲が出来てから他の曲が次々と生まれたとのこと)。初期のアルバム3作に似た曲調で、普段のなにげない行動や作業が、身近な人や見知らぬ人にいい影響与えるかもしれない、という事を歌った歌詞。初披露時はアコースティック中心のスローテンポ曲で、イントロでは桜井がハーモニカを演奏した。本作ではキーを上げ、やや加工されミディアムナンバーにアレンジされている。森本千絵によるアートディレクションの下、丹下紘希によるオリジナルのPVも作られており、「フェイク」に続いてメンバー4人が全員出演している。テレビ出演時には初披露時のバージョンで演奏されることも多い。 - 箒星
28枚目のシングル収録曲。TOYOTA「トビラを開けよう」キャンペーンCMソング。メロディは軽快で明るいが、歌詞には若干意図的にネガティブな言葉を使用している。メンバーによると「innocent reborn」(ネーミングは「innocent world」と「蘇生」の合体したものという理由から)なる、もうひとつのバージョンがあったらしい。しかし「彩り」ができた事により、現在のアレンジの方が良いという事になった。 - Another Story
人を想うことの切なさや温かさを歌ったミディアムナンバー。ドラマーの鈴木がお気に入りの曲。この曲には、前作収録「靴ひも」の歌詞中に出てくるバスとは違うバスが出て来る為、「Another Story」というタイトルとなった。 - PIANO MAN
元々は『箒星』収録の「my sweet heart」がイントロとして使われていた。ジャズテイスト溢れるナンバー。メロディーはバラエティに富んでいて、独特の歌いまわしである。ピアノが一番特徴づけられた曲だったので「PIANO MAN」というタイトルになった。 - もっと
9.11に触発されて作られた曲。アルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』の時にはすでに存在していたという。伴奏にフルートの音色が使われている。歌詞に出てくる「悲しみの場所」とはグラウンド・ゼロのこと。 - やわらかい風
終始暖かく穏やかな歌詞と曲調である。しかし最後のアウトロ部分では一転、怪しげな雰囲気を醸し出しており、曲調が正反対である次曲への違和感を緩和している。 - フェイク
30枚目のシングル収録曲。全国東宝系ロードショーの映画「どろろ」の主題歌。このシングルは40万枚限定生産で発売された。しかし、こちらに収録されているのは、シングルバージョンとは異なり、曲終了後のインストゥルメンタルがなくなっているので、実質上でのアルバムバージョンといえる。 - ポケット カスタネット
曲の序盤は幻想的な印象を受けるが、中盤から曲調が一転しテンポアップ、デジタル音や激しいドラム加わり、まったく別物へと変化して行く。最初は変声期も迎えていない少年が清らかな声で歌っているが、後に社会の荒波に揉まれ、矛盾を知るようになり、混沌としたものに巻き込まれていくものの、そこに流れているもの(メロディーや歌詞)は変わらない、というのがこの曲のイメージだという。こちらは「叫び 祈り」の「祈り」担当である。 - SUNRISE
このアルバムの中では「しるし」に次いで長い曲である。サビの部分がうまく行かず、何度も弾き直すことになったと桜井は語っている。ちなみにギターの田原はこの曲が一番のお気に入りだという。 - しるし
29枚目のシングル収録曲。日本テレビ系列ドラマ「14才の母」主題歌。このシングルは年をまたいでの返り咲き1位を達成した。 - 通り雨
前作『I ♥ U』時には存在していたが未収録だった。 - あんまり覚えてないや
桜井曰く「3番の歌詞は意図的にではなく、自然と溢れてきた」。今作で桜井が一番好きな曲。地下鉄で歌詞をノートに書きながら涙が溢れてきたという。またドラマーの鈴木や小林武史も演奏中に泣いてしまった。
[編集] 脚注
前作 | Mr.Childrenのオリジナルスタジオレコーディングアルバム | 次作 |
---|---|---|
I ♥ U |
オリコン週間アルバムチャート第1位 2007年3月26日付~2007年4月2日付(2週連続) |
||
前作: EXILE 『EXILE EVOLUTION』 |
Mr.Children 『HOME』 |
次作: 大塚愛 『愛 am BEST』 |
メンバー | |
---|---|
桜井和寿 - 田原健一 - 中川敬輔 - 鈴木英哉 | |
シングル | |
君がいた夏 - 抱きしめたい - Replay - CROSS ROAD - innocent world - Tomorrow never knows - everybody goes -秩序のない現代にドロップキック- - 【es】 ~Theme of es~ - シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~ - 名もなき詩 - 花-Mémento-Mori- - マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg- - Everything (It's you) - ニシエヒガシエ - 終わりなき旅 - 光の射す方へ - I'LL BE - 口笛 - NOT FOUND - 優しい歌 - youthful days - 君が好き - Any - HERO - 掌/くるみ - Sign - 四次元 Four Dimensions - 箒星 - しるし - フェイク | |
アルバム | |
EVERYTHING - Kind of Love - Versus - Atomic Heart - 深海 - BOLERO - DISCOVERY - Q - IT'S A WONDERFUL WORLD - シフクノオト - I ♥ U - HOME | |
編集盤 | |
LAND IN ASIA - 1/42 -Mr.Children 1992-1995 - Mr.Children 1996-2000 - B-SIDE | |
コラボレーションシングル | |
奇跡の地球 | |
関連項目 | |
トイズファクトリー - 小林武史 - Bank Band - 桑田佳祐&Mr.Children |
![]() |
この「HOME (Mr.Children)」は、アルバムに関連した書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(Portal:音楽 Wikipedia:ウィキプロジェクト アルバム) |