あさりちゃん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この「あさりちゃん」は、まだ完結していない作品や番組に関する項目です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。 |
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『あさりちゃん』は、室山まゆみのギャグ漫画作品。およびそれを原作としたテレビアニメ。
目次 |
[編集] 概要
1978年から小学館の学年誌にて長期に渡って連載している。小学4年生の主人公·浜野あさりを始めとした彼女の周囲で起こる日常でのちょっとした出来事から空想世界·異次元空間のような摩訶不思議な世界迄幅広い視点から様々な物語を東京都郊外の架空の市「帆立市」を舞台に描いた作品。
2007年1月現在、単行本がてんとう虫コミックス(小学館)にて82巻迄発行され以下続刊している。てんとう虫コミックスでは『ドラえもん』を抜いて一番巻数が多く、掲載期間も長い。総発行部数は2500万部超。過去には「月刊コロコロコミック」、「ぴょんぴょん」、「ちゃお」等の雑誌(いずれも小学館)にも連載していた。
単行本では通常(下稿の特別マンガなどを除く)、1話約8頁読みきりのストーリーで完結し(まれに続編として、数話にわたって続くものもある)、浜野家や桜貝小学校を舞台とした読者側からも感情移入しやすい身近な出来事をネタとしたものが多い。また、時事的なテーマも多く取り入れられており、これまでオリンピックや、FIFAワールドカップをはじめ、「生協の白石さん」を元ネタにしたと思われるストーリーなども描かれている。また、読者から送られてきた手紙の内容を元に作者が構成をしたストーリーも数多く載録され、採用者は毎巻、巻内の「作者のぺえじ」で紹介されている。
また、テレビアニメ化もされた。
第31回(昭和60年度)小学館漫画賞受賞。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
[編集] 浜野家
あさりちゃんをはじめとする浜野一家は帆立市巻貝町十番地に住む。
- 浜野あさり (はまのあさり) (声優:三輪勝恵)
- 桜貝小学校の4年生(但し、連載初期の頃は掲載されていた学年誌と同学年であるという設定であった)の女の子で本作品の主人公。運動と漫画の読み書きと買い食い(好物はクッキーとチョコレート)が好きで、ニンジンと勉強が大嫌い。国語に関しては一般的な小学4年生程度の読解力はあるものの漢字を極簡単ななものを除いて全く読むことが出来ない為、小説等は読むことが出来ない(逆に言えば漫画は漢字に振り仮名が振っている為に読む事が出来る)。クラスの女子の中では1番背が低いので、幼稚園児とよく間違えられる。好きな動物はパンダで、連載初期の頃は彼女の日用品の幾つかにパンダの模様が描かれていた。学校には遅刻する、宿題は忘れる、授業中に騒ぐ、他人の給食に手を出す…などとんでもない悪ガキではあるが何故か憎めなかったりする。スポーツ万能であるがスケートとバレーボールだけは苦手。また、同人誌即売会で同人誌(特にやおい系)を買ったりもしている。漫画を描く才能は小学生にしては天才的と呼べる程の腕前を持つが、性知識の不足と羞恥心からやおい本を描くまでには至っていない。連載開始当初は一人称は「わたし」であったが、82巻現在では「あさちゃん」に変わっており、キャラクターのイメージも幼い感じになっている(ちなみに、最初に「あさちゃん」という言葉が登場したのは17巻である)。無駄遣いが多くタタミに借金している。タタミとは喧嘩ばかりだが、一緒に物事を解決したりすることもあり、姉妹関係は険悪なものではない。好みのタイプは美形であるも、たいていはウザがられているが、あさりに好意を持つ男子もいるようではある。(53巻の『マイフレンドフォーエバー』に出てくる病弱な少年や24巻の『モテモテあさり』に出てくるダニーなど)ちなみに名前の由来は海産物である「アサリ」貝で、作者によると頭文字に「あ」がつく物を候補として多数挙げたのち、その中から「あさり」を選んだとのこと。誕生日は9月27日で血液型はA型。
- 浜野タタミ (はまのタタミ) (声優:川島千代子)
- 桜貝小学校の6年生であさりの姉。同小学校ではソフトボール部に所属。近眼でメガネをかけており、風呂に入るときや寝るときもメガネを外さない。桜貝小創立以来の秀才で、外では成績優秀の良い子を振舞うものの、家では暴力的であさりと大喧嘩をしたりしている(但し、時々あさりに協力したりもする)。そのためか、あさりに「ネコかぶってるオニタタミ」と言われている。好きな動物はキツネ。ピーマンと水泳が嫌い。かつて、プール開きを延期させようとした時、プールに幽霊の「月子さん」が出るといううその噂をあさりに流させたこともある。趣味は勉強と読書と貯金で、特に貯金に関しては妹から肩もみ代を取る、友達にお金を貸して利子を取る等、天才的な能力を持っており、50万円という小学生にしては恐るべき金額が彼女の通帳に記載されていたことがある。好みのタイプはあさりと同じく美形であり、何度かイケメンのクラスメートとデートしているがたいていはあさりに邪魔された。ちなみに名前の由来は「畳」ではなく「イシダタミ貝」から採ったもので(「たたみいわし」から採ったとの説もある)、作者によると彼女の名前として「シジミ」も考えたが、「シジミ」貝は「アサリ」貝よりも小さいので、姉の方が妹よりも小さくなるのは不自然だと考えたために「タタミ」に決めた、というエピソードが残っている。誕生日は8月30日で血液型はA型。
- 浜野さんご (はまのさんご) (声優:向井真理子)
- あさり達の母。九州出身。私立四年制の巻貝大学英文科を卒業後、浜野イワシと結婚した専業主婦で、旧姓は「藤壷」。不器用だが何にでも挑戦する元気なママ。好きな動物はタヌキ。嫌いな動物はカエル。自分の子供(特にあさり)にはめっぽう厳しく、スパルタ教育塾や家庭教師、さらには大天才養成ギブスなど、あらゆる手段であさりの成績を上げるべく奮闘するが、全く成功したためしがない。あさりに「オニババ」「キューリママ」「キューリ星人」と言われる。恐るべき怪力の持ち主で、さしものあさりやタタミも一目置いている。浪費癖があるために遣り繰りが苦手で、家計がピンチになることもしばしば。裁縫は苦手だが料理はそこそこ得意で、ケーキ作りコンテストで優勝した経験も持っている。宝石類を病的なまでに好んでおり、近所の宝石店が火事に遭ったときに裸足で宝石店に駆けつけたこともある。母親の藤壺かさご(あさりたちの母方の祖母)は、時々あさりやタタミにオモチャやお小遣いを送ってくれる。子供の頃、野菜サラダに入ってた白いアスパラを食べて気分が悪くなり、それ以降は缶詰の白いアスパラがダメになった。ちなみに名前の由来は海底に生える「サンゴ」である。誕生日は10月22日で血液型はA型。年齢は諸説があるが作者によると36歳であるらしい。
- 浜野イワシ (はまのイワシ) (声優:富山敬)
- あさり達の父。地元の帆立市出身。他の家族3人とは性格が逆で、優しく大人しい。賑やかな家族を大切にしている。好きな動物はゾウ。原作では出番が少ないが、アニメ(後述の4項を参照)では一家の大黒柱としてかなり活躍している。一家で貧乏くじをひくのは、常にあさりか唯一の男性である彼である。大手の製薬会社に勤務しており、会社でのポストは意外にも高い部長である。全ての家事もこなす(というか、一手に引き受けている)。あさりの1番の理解者。かつて、浜野家の家族は彼以外は宇宙人であるという説が読者の間で囁かれていた。ちなみに名前の由来は海産物である「イワシ」である。誕生日は3月30日で血液型はA型。年齢は40歳(但し、かつてコロコロコミック誌で38歳であると書かれていたことがあった)。
- うにょ
- 浜野家の飼い犬で、1歳半の雑種(ビーグル犬とウエルッシュ・コーギーとジャック・ラッセル・テリアのミックスと思われる)のオス犬。タタミのクラスメイトでイケメンの元飼い主が、マンションに引っ越し飼えなくなるため、タタミが引き取り浜野家に来た。しばらくして元飼い主はマンションから普通の家に引っ越したが、まだ浜野家で飼われている。普段は「にょん」と鳴くが、鳴こうと思えば「ワン」と鳴ける(風邪をひいた時も「ワン」と鳴いた)。
[編集] 桜貝小学校
[編集] 先生
- 神田八郎 (かんだはちろう) (声優:寺田誠)
- あさりのいる4年3組の担任で、あさりから「カバちゃん」と呼ばれている。炊事・洗濯・掃除などの家事全般が得意な38歳の独身。歳の離れた妹はかなりの美人。あさりの素行の悪さにいつも悩まされている。アニメでも登場しているが、名前がカンパチ先生となっている。
- 岩穴鱓之介 (いわあなうつぼのすけ)
- 校長先生で年齢は53歳。趣味は変な物集め。学生時代は陸上の選手だったらしく、大学時代に100mで日本記録を出した。他界したフランス人の妻との間にできた、モデルをやっているニコルという名前の娘がいる。校長であるにも関わらず、寒いダジャレを連発する、校長室に生徒たちを連れてきて一緒に給食を食べるなどの奇行が多く、しょっちゅう生徒たちの顰蹙を買っている。あさりが悪さを仕出かして校長室で正座をさせられることが多いこともあり、あさりとは面識が多い。あさりから「うっちゃん」と呼ばれている。
- 成瀬拓也 (なるせたくや)
- タタミのいる6年2組の担任で年齢は26歳。この学校の中では1番の美形で、性格の方も謹厳実直で立派な先生である。婚約者がいるが、結婚式の日は決まっていない。
[編集] 4年3組女子生徒
- 吉川ゆかり (よしかわゆかり)
- 女子グループのリーダー的存在。おかっぱ頭が可愛らしい少女。あさりだけでなく、後述の島井沙紀や岬みりあ等は仲がいい。
- 島井沙紀 (しまいさき)
- ジャンパースカート、メガネがトレードマーク。名前の由来は魚の「シマイサキ」からきている。85歳の曾祖母がおり、彼女の誕生パーティーにあさり達が招待された。他の女の子と比較して大人しく、ある意味最もまともなキャラクターと言える。
- 薮小路いばら (やぶのこうじいばら) (声優:初代つかせのりこ→二代目野村道子)
- あさりのことが嫌いな、金持ち一家のお嬢様。乱暴なあさりに対しても全く引けをとらず、時々取っ組み合いの喧嘩もする。金持ちであるがケチで、クリスマス会のプレゼントの中身がちびた鉛筆だったこともある。かつて「ジョアンナ」という凶暴な猫を飼っていたが他界し、今はジョアンナジュニアたちを飼っている。のばらお姉様という彼女にそっくりな従姉がいて、あさりを「ばか貝さん」呼ばわりしている。ちなみに藪小路いばらは、この作者室山まゆみ作の「ハッピー・タンポポ」に登場したキャラクターを、髪型だけ変えて出している(彼女の名前が海産物ではなく、花からきているのはこの為)。
- 岬みりあ (みさきみりあ)
- レース、フリルなど、女の子っぽい服が大好き。やせているがすごい大食い少女で、大食い大会であさりに圧勝したり、シチューを鍋ごとガブ飲みしたこともある。
[編集] 4年3組男子生徒
- 小鰭光(こはだひかる)
- クラスの男子の中では1番チビで、身長の低さはあさりといい勝負。あさりの遊び仲間。あだ名は「ぷりちー小鰭」。母親からは「ぴーちゃん」と呼ばれている。なお、下の名前の「光」は読者からの公募によって名付けられ、寿司ネタの「小鰭」が光物であることに因んでいる。
- 港海里 (みなとかいり)
- あさりの遊び仲間。イケメンで男気がある。鮎川守と仲がいい。
- 鮎川守 (あゆかわまもる)
- あさりの遊び仲間。港海里と同様にイケメンで、二人揃って「女の子を」対象としたタレントオーディションの一次審査に合格したことがある。
- 田西マイケル (たにしマイケル)
- 性格は良いが顔はブサイクなため、あさりから「ブサイク田西」と呼ばれている。あさりに片想い。初登場時の苗字は「多西」であったが、途中から「田西」に変更された。なお、下の名前の「マイケル」は読者からの公募によって名付けられ、それと同時に父は日本人で母はアメリカ人のハーフであるという設定になった。
[編集] その他の男子生徒
- 大磯潮 (おおいそうしお)
- 桜貝幼稚園の頃、あさりと同じちゅーりっぷ組に属し、その頃から今に至るまであさりから「組長」と呼ばれている。4年1組在籍。ナイル・チグリス・ユーフテラスというプライドの高い3匹の猫を飼っている。
- 速井太郎 (はやいたろう)
- 主に後述の「ハイスクールあさりちゃん」で登場。陸上競技に並々ならぬ闘志を燃やしており、あさりのことを”永遠のライバル”と決め付けているものの、いつもケガばかりしている。ニックネームは「メロンくん」である。通常の話(小4)では3度しか登場していない。初登場時はあさりと同じ4年3組であったが、すぐに4年1組に移された。
- 美大和 (うるわしやまと)
- 桜貝小学校の5年生。『怪獣姉妹』の回で転校してきた名のとおり美しい少年。だがあさりの好みではない(理由は女々しすぎるから)。当然あさりとは仲が悪い。ナルシストで少しでも寝癖があれば時間も気にせず治し、その為に遅刻しそうになったら休んでしまう。だがそんな彼も高校生(ハイスクールあさりちゃん時)になれば背が高くなり容姿も『坂道コロコロ伝説』と周囲に言われるほど変わり果ててしまう。それ以来陸上部に入っている。
[編集] 上級生
- 錦織あや子(にしきおりあやこ)(声優:?)
- 桜貝小学校の6年生でタタミの親友。人参をはじめとしたあらゆる野菜を生でかじる驚異のベジタリアンで、肉類は一切受け付けない。あさりから「ニンジンさん」と呼ばれている。金持ち一家のお嬢様であるが、同じお嬢様でもいばらと違って気前がよく、タタミに学用品などを沢山あげたことがある。性格はあまり良くないが、亡き妹を偲ぶところがあるなど、優しい一面を見せることもある。なお「錦織あや子」という名前は、作者の小学校時代の同級生に同姓同名の生徒がいたため、それに因んで名付けられた。アニメ版では1度だけ登場している。
[編集] 特別キャラクター
- 作者ちゃん(さくしゃちゃん)
- 本作の作者である室山まゆみ姉妹のことで、主に「作者のぺえじ」で登場するが、たまに本編で登場することもある。
- めでたいなぎつね
- 47巻「あさちゃんて悪いやつ!」で登場。コマの背景、インテリアなどに登場。扇子を持っていることが多い。
- イガイガくん
- 62巻「ミラクル・キャロット」などで登場。別名は「極悪パンダ」。47巻でこの名前がつき、あさりのマグカップ、ゴミ箱などによく描かれている。
- わきやクン、わきやコちゃん
- 65巻「おとまり会できもだめし」などで登場。端役の男の子(わきやクン)や女の子(わきやコちゃん)を簡略化したタッチで描いたもの。61巻でこの名前がついた。
[編集] アニメオリジナルキャラクター
主にアニメで登場するか、アニメでのみ登場するキャラクター。アニメ本放送当時はレギュラーのキャラクターが少なかったので、これらのキャラクターが誕生したものと思われる。
- 森野二浪 (もりのじろう) (声優:森功至)
- 浜野家のお向かいに引っ越してきた森野家の長男。東大合格を目指す二浪中の受験生。性格は悪くないのであるが、お向かいの浜野一家があまりに騒がしいため、受験勉強に集中出来ずに怒りをぶつけることがしばしば。原作での登場は9巻「ダウンジャケットと塩ごはん」の1回のみ。
- 森野カケス (もりのカケス) (声優:白石冬美)
- 森野家の次男で二浪の弟。幼稚園児であるにも関わらず非常にませており、公園でガールフレンドとデートしたこともある。彼の大人びた行動があさりにとって癪に障るらしく、また彼自身もあさりに迷惑をかけられる事もあるため(あさりが森野家に勝手に侵入したこともあった)、従ってあさりとは仲が悪い。原作では9巻「ダウンジャケットと塩ごはん」「愛しのアンジェラ」の2度しか登場していない。
- アサリ(犬) (声優:戸谷公次)
- 森野家の飼い犬。「浜野あさり」にどことなく風貌が似ている。できも悪いらしく、しょっちゅう飼い主に叱られている。似たもの同士であるためか、あさりのことを非常に慕っている。原作では2巻「あさりとアサリ」、9巻「ダウンジャケットと塩ごはん」「愛しのアンジェラ」の3度しか登場していない。
- あさりのボーイフレンド (声優:?)
- 桜貝小学校の4年生(あさりとは別のクラス)で、ある雨の日に傘を持たないあさりに傘を貸してくれた男の子。最初はあさりと喧嘩ばかりだったが後に仲直りし、最終話ではアメリカへの引越しが決まったあさりに、お別れの印として学校まで寿司を運んできてくれた。原作での登場は3巻「あさりのボーイフレンド」の1回のみだが、アニメでは何度か登場している。
- またたびガラス (声優:戸谷公次)
- アニメでのみ登場するカラス。主にストーリーの途中で時間が経過する時の合間に登場するが、7巻「むかしむかしのあさりちゃん」のアニメ版では「重いものと小さいものは、落ちる速度は同じである」という説明役も受け持った。『あさりちゃん』と同時期に放映されていた『忍者ハットリくん』の「ソレカラス」と混同しやすい。
[編集] 特別マンガ
[編集] 「大長編」
「あさりちゃん」ではサブタイトルに「大長編」と付く話が4話収録されており(82巻現在)、どの話もストーリーが秀逸で、本編とはまた違う面白さを堪能できる。また、長編にしか登場しないゲストキャラも魅力的なキャラクターが多いのも特筆されよう。
- 大長編 あさりちゃんのワンダーランド
- 5巻に収録。パパが考案した筏の「アドベンチャー号」に試乗し、浜野一家が世界一周を試みる話。もし無事に世界一周出来れば、パパには専務のイスが待っているが果たして結果は…?(ちなみに本作品は連載初期である1980年に描かれた作品で、宝くじの最高当選金額が1000万円であることや、あさりの「世界一周が無理ならせめてディズニーランドに行こうよ」というセリフ(当時は東京ディズニーランドはまだ無かった)、さらにゲストキャラのシージャックさんの歌が田原俊彦の「ハッとしてGood!」である事など、当時の世相を反映した表現が多く含まれている。)
- 大長編 あさりの千一夜
- 10巻に収録。珍品コレクターであるオーレル王国の国王に「ことばをしゃべるサル」と間違えられてさらわれたあさりを、ママとタタミが連れ戻そうと奮闘する話。この話に登場する美形のオーレル国王シーク・アーメッドさんは作者のお気に入りらしく、コミックス50巻刊行記念のお祝いのコメントコーナーに登場した。
- 大長編 悪魔の国の大冒険
- 12巻に収録。いばらの誕生パーティーでのプレゼントを買うお金を持たないあさりが、悪魔の力を借りることでお金を得ようとする話。本作品のアニメ版は最終回に放映された。
- 大長編 あさりの英雄伝説
- 13巻に収録。中世にタイムスリップしたママ、タタミ、あさりの三人が「選ばれし英雄」として活躍する話。本作品の元になっているのはワグナーの楽劇「ニーベルングの指環」である。作中にはジークフリートの妻であるブリュンヒルデや雌のドラゴン(ファーフナーの娘)等のキャラクターが登場する。作中に登場するジークフリートの武器であった聖剣はクライマックスであさりも使いこなせるが、この聖剣と前の使用者であるジークフリートには、ある意味恥ずかしい秘密が……。
[編集] 「タタミちゃん」
61~65巻、67巻に収録。タタミが主人公のマンガ。小学2年のタタミと幼稚園児のあさりが登場する。 バトルが見もの。
- 当時のあさりは赤ちゃんのように見えるが、桜貝幼稚園の年長である。
- 当時のタタミは小学2年生。このころから頭が良く、既にメガネをかけていた。あさりにいつもふりまわされていた。
- 当時の母・さんごはヘアスタイルがストレートヘア。
- 当時の父・イワシは今とあまり変わらないが、ちょっとだけ若々しい。
[編集] 「ハイスクールあさりちゃん」
56~69巻と73~79巻に収録。(ただし61、66、75巻を除く)。 高校生になった浜野姉妹を描いている。あさりはタタミと同じ名門貝柱高校へ進学していた。
- 高校1年生のあさりは小学生のときと同じで運動大好きの勉強嫌い。だが、なんと陸上短距離選手として学費・学力免除の特待生になっていた(1度、長距離をやったこともあったが)。得意の絵で漫画家を志す。大磯潮と仲がよかったりする。
- タタミは高校3年生。英才学院中卒。すらっとしていて、見違えるほど大人っぽく成長している。
- 母・さんごは中年女性となり、ちょっと顔が老けている。出番は少ない。
- 父・イワシは中年男性となり、あまり変わっていないがちょっと太っている。出番は57巻のみ。
- うにょはこの頃もまだ生きており、「にょん」と鳴くのは今と同じ。出番は57巻のみ。
[編集] 「カリスマ保育士あさりちゃん」
70巻と75巻に収録。保育士となって活躍するあさりの姿を描いている。雑誌「幼児と保育増刊号」に掲載された。
- 保育士になったあさりは、園長からは「園児並保育士」と言われる。よって子供には大人気。
- 園児を思う余り父兄を一方的に大声でまくし立てる感情的な点は見られるものの、考え方は社会人として一定のレベルにまで成長しており、見事な保育士ぶりを発揮している。
- 後輩として副担任の田丸良彦先生も登場。あさりは客観的に先輩として振舞う落ち着きすら見せる。
[編集] テレビアニメ
『あさりちゃん』のアニメは1982年1月~1983年2月の約1年間、テレビ朝日系列で放送された。 アニメ化が決定した1981年の秋頃はコロコロコミックで連載されていたが、アニメ本放送時、関東などでは裏番組に同雑誌の当時の看板漫画『ゲームセンターあらし』のアニメが来たため、1982年3月号をもってコロコロでの連載を終える。また人気漫画が二作同じ時間帯で放映された為、当時の視聴者は選択を迫られ多少苦労をした(当時は家庭用ビデオデッキはまだ普及黎明期だった。所謂VHS・β戦争の最中である)。 放送終了から3年後の1986年、同一作者原作のアニメ特番『Mr.ペンペン』(シンエイ動画制作)で、あさりがアサリ売りに扮してゲスト出演を果たしている。
2005年、「あさりちゃんセレクション」としてDVD全4巻が発売された。
[編集] 放送期間
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ『あの子はあさりちゃん』
- エンディングテーマ『私は女の子』
- 作詞:砂原十吾 作曲:小林亜星 編曲:いちひさし 歌:前川陽子 / こおろぎ'73
[編集] スタッフ
- 原作:室山まゆみ(小学館)
- 企画:勝田稔男(東映アニメーション)
- 製作担当:武田寛
- 脚本:山崎忠昭、辻真先、筒井ともみ、酒井あきよし、安斉あゆ子
- チーフアニメーター:白川忠志
- 作画監督:白士武、上村栄司、内山まさゆき、天野京
- 美術デザイン:伊藤英治
- 美術:伊藤英治、内川文広、石井満、他
- 音楽:筒井広志
- 録音:今関種吉
- 効果:伊藤道広(サウンドリング)
- 編集:鳥羽亮一
- 選曲:宮下滋
- テレビ朝日プロデューサー:加藤守啓
- シリーズディレクター:葛西治
- 演出:葛西治、福島和美、久岡敬史、川田武範、関田修、正延宏三、箕ノ口克己
- 製作協力:東映
- 製作:テレビ朝日・東映アニメーション
[編集] ネット局
|
|
|
[編集] 外部リンク
- あさりちゃんのへや(公式ページ)
- Fantasy Room(ファンページ)
- あさりちゃん(東映アニメーション)