和深駅
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和深駅(わぶかえき)は、和歌山県東牟婁郡串本町和深800-5にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の駅。
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[編集] 駅構造
単式ホーム・島式ホーム混合2面3線を持ち単式ホームに接して駅舎のある地上駅。側線もあるが敷地が狭く、ホームは非常に狭くなっている。ホーム間の連絡は跨線橋による。のりばは駅舎側から1番線、2番線、3番線で、1番ホームの駅舎脇、田子方には貨物ホームがあり線路もそのまま残っている。
古くからの木造駅舎が残っている。出入り口周りのみは外壁の改装が行われている。駅舎の中には出札口などが残っている。無人駅。
- のりば
- 串本・紀伊勝浦・新宮方面
- 周参見・白浜・紀伊田辺方面(本線)
- 周参見・白浜・紀伊田辺方面(待避線、1日1本普通列車が発着するのみ)
[編集] 利用状況
1日平均17人(乗車人員、2004年。出典:平成18年刊行和歌山県統計年鑑)
[編集] 駅周辺
駅周辺の海岸はリアス式海岸となっており、当駅近辺では海際まで山が迫っている。山と海に挟まれた和深川河口付近のわずかばかりの平地に位置する小さな漁港の集落近くに、この駅はある。
あたりは熊野枯木灘海岸県立公園に属しており、特に海岸附近一帯は枯木灘と呼ばれる景勝地である。この駅は集落のはずれの少々高い場所に位置しており、駅前の雰囲気は寂しいが駅前の坂道を下るとすぐに集落があって小学校・中学校や郵便局などがある。この駅は海からはほんの少しだけ離れてはいるが、このとおり高い位置に設置されているため、ホームからは海がよく見える。
- 串本町立和深小学校
- 串本町立和深中学校
- 串本警察署和深駐在所
- 和深郵便局
- 和深川
- 国道42号
[編集] 歴史
この駅は昭和15年8月、国鉄紀勢西線の江住駅から串本駅までの開通と共に和深駅(わぶかえき)として開業した。その後当駅は昭和34年、今の紀勢本線が全通し亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)の間が紀勢本線となったのを受け国鉄紀勢本線の駅となり、さらに国鉄の分割民営化を経て現在に至っている。
- 1940年(昭和15年)8月8日 国鉄紀勢西線の駅として開業。
- 1959年(昭和34年)7月15日 紀勢本線の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄の分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。