広島電鉄
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | 広電 |
本社所在地 | 730-8610 広島県広島市中区東千田町二丁目9番29号 |
電話番号 | 082-242-3521 |
設立 | 1942年(昭和17年)4月10日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
代表者 | 取締役社長 大田哲哉 |
資本金 | 23億3,562万5千円(2005年9月30日現在) |
売上高 | 180億円(2004年度・単独) |
従業員数 | 1,420人(2005年9月30日現在) |
主要子会社 | エイチ・ディー西広島、 芸陽バス、備北交通、 宮島松大汽船、広島観光開発 他 |
外部リンク | www.hiroden.co.jp/ |
広島電鉄株式会社(ひろしまでんてつ、英文社名Hiroshima Electric Railway Co.,Ltd.)とは、広島県をエリアとする路面電車・路線バスの会社で、広電(ひろでん)と呼ばれる。キャッチフレーズは「地域社会に奉仕する広電グループ」
目次 |
[編集] 会社概要
社内カンパニー制度を導入しており、鉄道・軌道事業は電車カンパニー、路線バス事業はバスカンパニーが担当している。広島電鉄のバスは青バス、路面電車は電車と呼ばれている。
パセオカードという、広島県の他社局の交通機関と共通で利用できる乗車カードが導入されている。
日本航空との提携により広島電鉄の定期券を購入するとマイルを積算する全国初の新サービスを2006年2月より開始した。
[編集] 歴史
[編集] 広島電気軌道時代
1910年(明治43年)6月に広島電鉄の前身になる広島電気軌道が設立された。1912年(大正元年) 11月に、現在の宇品線の一部になる広島駅前から紙屋町を経由して御幸橋に至る区間と、現在の白島線になる八丁堀から白島に至る区間で開業した。開業のために100形 (初代)50両用意した。翌月、現在の本線になる紙屋町より己斐間が開通。1915年(大正4年)4月に御幸橋東詰から宇品間が開通した。ただ、当時は単線でかつ御幸橋から御幸橋東詰まで徒歩連絡していた。
[編集] 広島瓦斯電軌時代
1917年(大正6年)8月に広島瓦斯(現在の広島ガス)と合併、広島瓦斯電軌になった。その年の11月に現在の横川線の一部になる左官町より三篠間が開通。1919年(大正8年)5月に御幸橋の軌道専用橋が完成し、宇品線が1本に繋がった。1921年(大正10年)に大阪市電より100形 (2代)を10両導入。それに伴い、元々の100形を0形に改番。1922年(大正11年)8月に宮島線の一部になる己斐町から草津町間が開通。1924年(大正13年)4月に己斐町から廿日市間が延長。1925年(大正14年)4月に広電最古参になる150形が導入。同じ年の7月に廿日市から地御前間が開通。それと同時に、宮島に向かう連絡船が開業した。1926年(大正15年)7月に地御前から新宮島間が開通。連絡船に接続した。1927年(昭和2年)に大阪市電より100形を20両追加。1930年(昭和5年)に200形 (初代)を10両購入。1931年(昭和6年)2月に新宮島から電車宮島間が開業。宮島線は全通した。1935年(昭和10)年12月に宇品橋東詰より宇品間が複線になった新線に移動した。1937年(昭和12)年に千田車庫で火災が発生。被害車両の復旧で100形 (初代)11両が450形になった。1938年(昭和13年)に大阪市電より300形を5両、京王電気軌道(現在の京王電鉄)より500形 (初代)を10両購入した。また100形 (2代)を更新し400形になった。
[編集] 広島電鉄時代
[編集] 戦前
1942年(昭和17年)4月に、当時の国の政策により広島瓦斯電軌の交通事業部門が分離して広島電鉄となった。この年、600形 (初代)、650形が購入された。1943年(昭和18年)12月に現在の江波線の一部の土橋から舟入本町間が開通。1944年(昭和19年)6月に舟入本町から舟入南町間が単線で開通。翌7月に宮島線の廿日市から電車宮島間が単線化。その線路を使い、12月に皆実線が開通。1945年(昭和20年)3月に舟入本町から舟入南町間が複線化された。この頃に、現在の路線網がほぼ出来上がっていた事になる。そして、8月6日午前8時15分、人類史上初の原子爆弾が広島市に投下された。人類が経験したことの無い未曾有の被害であった。しかし広島電鉄では、郊外に避難させていた宮島線用の変電機を移設して、早くも8月9日には己斐から西天満町までの間で運転を再開した。これは、途方にくれる市民を大いに勇気付けたという。その当時に被爆した車両の一部は被爆電車として現在も保存を兼ねて現役である。
[編集] 戦後
戦後も、復旧は進み1945年(昭和20年)12月には本線全線復旧。1947年(昭和22年)11月に、江波線復旧。1948年(昭和23年)7月には、皆実線・宇品線復旧。12月には横川線が復旧した。終戦間もなく300形は廃車になった。その年より500形を700形 (初代)に改造が始まる。1950年(昭和25年)7月には宮島線が複線に戻った。1951年(昭和26年)3月には800形 (初代)を10両購入。1952年(昭和27年)3月には白島線復旧。同じ年に150形の車体更新が始まった。1953年(昭和28年)9月には500形 (2代)を5両購入。その年に更新を受けなかった100形 (初代)は全車廃車になった。1955年(昭和30年)3月には550形を5両購入。1958年(昭和33年)3月には850形を3両購入。1960年(昭和35年)より2000形の導入を開始。1961年(昭和36年)より2500形の導入を開始。
[編集] 動く電車の博物館
昭和30~40年代には広島電鉄も他の都市の路面電車同様、モータリゼーションに伴う渋滞で定時運行が出来なくなったことから、存廃問題に立たされた。しかしこのとき、広島電鉄の関係者が市や警察局などに説得を続け、一時解除されていた軌道内への自動車進入禁止を再開させることに成功したこともあって、辛うじて残すことが出来たといわれる。また、広島市中心部は太田川河口部の三角州にあるため、地下水脈や地質などの問題から当時の技術では大規模な地下鉄建設が難しかったと市民などに広く信じ込まれていたことも廃止を免れた一因である。しかし現在アストラムラインが、地下2~3階分の低さではあるが広島市の中心部を南北に走っている。
1966年(昭和41年)より大阪市電から750形及び900形が、1971年(昭和46年)に神戸市電より570形及び1100形・1150形を導入した。それらの導入により広電に残っていた150形、200形 (初代)、400形、450形の単車が全車廃車になり、車両の大型化を完了した。また600形 (初代)や700形 (初代)、800形 (初代)等のボギー車も廃車になった。1974年に2000形の連結改造を行った。1975年(昭和50年)に千田車庫で火災発生。一部車両は廃車になった。補充の為に西鉄北九州線より600形の導入。殆ど廃車になっていた800形 (初代)も1両ワンマン改造を受けた。1978年(昭和53年)から、京都市電の1900形を導入開始。700形 (初代)は全廃された。翌年には、西鉄福岡市内線より3000形を導入。
当初750形が移籍をした時は広電色に塗り直されたが、900形等の移籍の時より経費節減のために、移籍前の塗装をそのまま維持した。そこから「動く電車の博物館」と異名でファンから呼ばれるようになった。その反面、乗客へのサービスとして方向幕の大型化、冷房改造などを積極的に行い、原型には必ずしもこだわっていない。
ちなみに、経営陣などには「動く電車の博物館」という言葉が、当時の深刻な経営不振によって、塗り替えも出来ないままの中古車しか運行できないことに対する蔑称として受け止められていた経緯がある。
また、海外からも車両の導入が行われ、ドイツのドルトムント市より70形が移籍してきた。その他、広島市とドイツのハノーバー市との姉妹都市提携を記念し、広島市が茶室を送った返礼として、200形 (2代)(通称:ハノーバー電車)が贈られた。
[編集] 軽快電車
1980年(昭和55年)に久方ぶりの新車になる3500形を導入。1982年(昭和57年)よりセミ軽快電車700形、1983年(昭和58年)より800形、1984年(昭和59年)より、3700形、1987年(昭和62年)より3800形、1990年(平成2年)より3900形、1997年(平成9年)より3950形が導入された。
軽快電車の導入で、老朽化の進んでいた570形や750形の多くに廃車が発生。冷房改造されていなかった900形にも廃車が出た。1990年代後半までに一部保存されている単車を除いて冷房化を完了した。
[編集] 超低床車両の増備と従来車両の廃車
軽快電車をさらに進化させた超低床電車が1999年(平成11年)より5000形、2004年(平成16年)より5100形を導入している。
しかし、その車両に入れ替わるように500形、550形、1100形は形式消滅。570形、600形、1150形は残り1両に。これまで事故廃車しか出ていなかった650形にも2両が運用離脱し(653号は休車・江波車庫保管、654号は廃車・広島市交通科学館に保存)、世代交代が進む事になった。650形の様にメディアに取り上げられ、引退式典を行う車両は例外的で、殆どの車両は置き換えた車両に問題がない事を確認の上で休車・廃車・解体を行っている。5100形の増備は10編成の予定で、それに相当するだけの従来車両の廃車が進む事になる。
[編集] 広島バスとの合併話
1970年頃に同じ広島を地盤にする広島バスとの合併話が浮上。一時期、株を大量に取得。広島バスに役員を送り込んでいた。しかし、公正取引委員会から私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)への抵触を指摘された結果、合併を断念して同社株を殆ど手放すに至った。ただし、それ以降も広島バスとは密接な関係にある。余談であるが、過去に夜行バスミリオン号を共同で運行していたためか西鉄バスとも関係があり、そのため西鉄バスは広島電鉄の九州部門になっているといわれている。
[編集] 電車事業(鉄道・軌道事業)
[編集] 概要
電車事業(鉄道・軌道事業)は電車カンパニーが担当しており、併用軌道を走行する軌道線(きどうせん)19.0kmと、専用軌道を走行する鉄道線(てつどうせん)16.1kmの総延長35.1kmの路線を持つ。一日の輸送人員は約16万人で、路面電車としては日本一である(路線延長に関しても日本一だが、鉄道線の宮島線を除けば土佐電気鉄道が1位となる)。軌道線と鉄道線は広電西広島駅で繋がっており、直通運転を行っている。
現在は、路面電車が急速に見直されるなかで新時代の公共交通機関を目指してLRT化に積極的に取り組んでいる。
ハード面では、電停の拡張やバリアフリー化、また、新車の投入にも意欲的であり、3両又は5両(2両編成もあるにはある)をつないだ連接車(れんせつしゃ)が多数投入されている。連接車では必ず車掌が乗務し、最後部ドア(出口)での運賃収受や、交差点での信号待ちの時は車内を回り、両替などのサービス業務を行う。1999年にはドイツのシーメンス社でバリアフリー対応のGREEN MOVER(5000形)が製造され、大型輸送機(アントノフ124)で空輸されたことで話題になった。2004年には近畿車輌・三菱重工業・東洋電機製造と共同で国産初の100%超低床電車Green mover max(5100形)を開発し、同年12月19日には江波車庫(広島市中区江波)に搬入され、その後も増備が続いている。 ソフト面では、大人1人につき同伴の幼児を3人まで無賃にしたり、障害者の介助者2人までを無賃にしたりと運賃制度の改革にも取り組んでいる。
今後、2008年度にICカードシステムの導入、2011年度には信用乗車方式の導入を予定している。
最近、乗務員による運賃着服が明らかとなり、全国ニュースでも報じられた。その後乗務員の体質改善を行っているようで、主要な駅の前では車内アナウンスで、乗務員に運賃を渡さず直接運賃箱に入れるよう注意を促している。 さらに、2006年9月29日には、総務省中国四国管区行政評価局の調査によって、軌道運転規則及び同規定等を準用している道路交通法第二十二条の2に違反するスピード違反の恒常化が明らかになったことから、中国四国管区行政評価局から監督官庁である中国運輸局に対して適切な指導を行うよう改善意見が通知された。
[編集] 軌道線
通称市内線(しないせん)と呼ばれ、計8系統(0号線は除外)を持つ。4号線が存在しないのは不吉な数字との理由からである。なお、広島電鉄では系統番号を、1号線、2号線というように“号線”と呼んでいる。
市内線運賃は、2005年現在、大人150円、子供80円均一(白島線内のみ大人100円、子供50円)で、他の系統への乗換は乗換指定電停(土橋・十日市町・紙屋町西・紙屋町東・八丁堀・広電本社前・日赤病院前(下りのみ)・的場町・皆実町六丁目)で可能。乗換方法は、降車時に乗務員より乗換カードを受け取り、次の電車での乗降の際にカードリーダーに通す仕組み。乗換運賃は無料(但し白島線から他系統への乗換には50円加算)。なお、広島地区共通カードでの利用時は、最初に乗った電車、乗り換えた電車にカードを通すだけで自動的に乗換運賃適用の処理をしてくれる。
なお、鉄道線(宮島線)を含む路面電車全線が1日中乗り放題の「電車一日乗車券」が大人600円・子供300円、宮島松大汽船も含んだ「一日乗車乗船券」が大人840円・子供420円、さらに宮島ロープウェーも含んだ2日乗り放題の「宮島フリーパス」が大人2000円・子供1000円で販売されており、車掌(運転士は売っていない)・広島駅電車案内所・電車定期券売場などで購入できる。以前は日付がスクラッチ式の乗車券だったが、現在はいずれも磁気カード式となっている。乗車毎に、乗車の際は入口のカードリーダーに通し、降車の際は出口のカードリーダーに通す。
市内線車両は、自社のオリジナル車のほか、前述のように1970年代以降、路面電車を廃止した大阪市や神戸市、京都市など西日本の各都市からの車両が移り、元の塗装のままで運行されていたことから、一時は「動く電車の博物館」とも呼ばれたことがあったが、老朽化によりここ数年で高性能化と大型化(3両又は5両連接車に置き換え)が一気に進み、市内線区間の2号線(西広島~広島駅)は全て連接車で運行されている。また、日中の1号線(広島港~紙屋町東~広島駅)は連接車のみで、通勤・通学時間帯には3、5、7、8号線でも一部が連接車で運行されている。
毎年8月6日は8時15分に乗務員や乗客が1分間の黙祷を行う為、原爆ドーム付近を走行している電車は8時15分近くになると近くの停留所に臨時停車している。
保線作業は電車カンパニーが行っているが、西広島駅改修工事や電停改修といった大掛かりな作業は子会社の広電建設が行う。
[編集] 新線計画
広島電鉄では1997年9月に、広島駅と広電西広島の間を、平和大通り・駅前通り・駅前大橋を介して結ぶ路線を新設する計画を発表して免許を申請した。広島駅と広電西広島の間は2号線で結ばれているが、途中に交差点を抱えて、路線はクランク状に折れ曲がるため、長大列車を運行する上の課題となっている。平和大通りは幅が大変広く、複線軌道を敷設するには十分である。これによりクランクを回避できると、長大編成による拠点間の高速運行が可能となり利便性が格段に向上するとされる。
発表直後から広島市や市民、運輸審議会を交えた折衝が数度にわたって行われたが、当時の広島市は、アストラムラインによる東西線建設を希望していた。また、被爆者団体からは、平和大通りにある木々の伐採、平和大通りの景観変化に対する強硬な反対意見が出されていた。しかし、広島市は巨額の財政赤字を抱え、新球場建設等の大型事業に着手、既存のアストラムラインの大幅な赤字、国による路面電車のLRT化の推進方針も重なり、既存の路面電車やバスを改善していく方向に公共交通機関の整備計画が見直された。さらに広島電鉄は、2002年頃までに数度にわたって修正した計画案(最終案では、平和大通り西端の西観音町電停~江波線までのみ敷設)を発表したが、広島市による橋の架け替え費用等の資金面で目途が立たず、2007年現在では、同計画は棚上げ状態にある。 また、2007年の広島市長選挙ではマニフェストに路面電車の環状化、LRT化を掲げた候補が当選し、今後、具体的な路線の選定に入る予定である。
[編集] 鉄道線

宮島線のことである。JR西日本の山陽本線とほぼ並行し、JRの中・遠距離輸送に対して、広電は地域内需要を細かく拾う役割を果たしているが、JRは国鉄時代から、東京・大阪以外では初めて列車本数の多いダイヤの編成、新駅増設などの対抗策をとり競争が激しくなっている。宮島線は鉄道事業法が適用される鉄道線扱いで、かつては同区間内専用の高床車と呼ばれた車両(通常の電車)が走り、同線内各駅のホームは路面電車用と高床車用とで高さが異なる2つのホームを持っていたが、1991年8月8日以降、軌道を走行する路面電車が広電西広島駅(己斐駅)を越えてほとんどが直通運転されるようになり、それに合わせて高床車は全て廃車となった。詳しくは広電宮島線の項目を参照。
[編集] 路線の概要
路線名 | 延長 | 運行系統 | 区間 | 電停数 | 起点~終点の所要時間(分) |
---|---|---|---|---|---|
本線 | 5.5km | 1,2,3,5,6,7,8 | 広島駅~広電西広島 | 20 | 32 |
宇品線 | 5.7km | 1,3,5,7 | 広島港(宇品)~紙屋町東/西 | 19 | 30 |
江波線 | 2.6km | 6,8 | 江波~土橋 | 7 | 13 |
白島線 | 1.2km | 9 | 白島~八丁堀 | 4 | 7 |
皆実線(比治山線) | 2.5km | 5 | 皆実町六丁目~的場町 | 7 | 11 |
横川線 | 1.4km | 7,8 | 横川駅~十日市町 | 5 | 6 |
宮島線(鉄道線) | 16.1km | 2 | 広電宮島口~広電西広島 | 21 | 31 |
[編集] 運行系統
系統 | 行き先 | 経由路線 | 主な電停 | 電停数 | 所要時間(分) | 運行間隔 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 (宇品線) |
広島駅 広島港(宇品) |
本線・宇品線 | 広島駅~八丁堀~紙屋町東~広電本社前~ 皆実町六丁目~広島港(宇品) |
27 | 44 | 日中10分間隔 |
2 (本線・宮島線) |
広島駅 広電宮島口 |
本線・宮島線 | 広島駅~八丁堀~紙屋町東/西~原爆ドーム前~ 十日市町~広電西広島~商工センター入口~ 広電五日市~楽々園~広電廿日市~JA広島病院前~ 広電宮島口 |
20電停(市内線)20駅(宮島線) | 32(市内線)31(宮島線) | 日中7~8分間隔 |
3 (己斐線) |
広島港(宇品) 広電西広島 |
宇品線・本線 | 広島港(宇品)~広電本社前~紙屋町西~ 原爆ドーム前駅~十日市町駅~土橋~広電西広島(己斐) |
29 | 48 | 日中10分間隔 |
5 (比治山線) |
広島駅 広島港(宇品) |
本線・皆実(比治山)線・宇品線 | 広島駅~比治山下~皆実町六丁目~広島港(宇品) | 18 | 28 | 日中8分間隔 |
6 (江波線) |
広島駅 江波 |
本線・江波線 | 広島駅~八丁堀~紙屋町東/西~原爆ドーム前~ 十日市町~土橋~江波 |
20 | 35 | 日中10分間隔 |
7 (都心線) |
広電本社前 横川駅 |
宇品線・本線・横川線 | 広電本社前~紙屋町西~原爆ドーム前~ 十日市町~横川駅 |
15 | 25 | 日中12分間隔 |
8 (横川線) |
江波 横川駅 |
江波線・本線・横川線 | 江波~土橋~十日市町~横川駅 | 12 | 21 | 日中12分間隔 |
9 (白島線) |
八丁堀 白島 |
白島線 | 八丁堀~女学院前~縮景園前~家庭裁判所前~白島 | 5 | 7 | 日中7分間隔 |
0 | 回送・臨時・系統内を区間運転する列車。例としては広電宮島口駅~広電本社前電停迄の通勤および臨時列車に使われる。なお、一部の行き先は番号・行き先が赤字ではなく黒字表記のものもある |
注)早朝・深夜の時間帯は電車の運行間隔が長くなるため、各駅・各電停に掲示されている時刻表または、電車時刻・運賃表示サービスで確認していただきたい。
[編集] 車両
[編集] 現役
[編集] 市内線
[編集] 直通車
3100形から3900形は、宣伝車以外はほぼ全て「ぐりーんらいなー」
[編集] 廃車等により消滅した形式
[編集] 市内線
[編集] 直通車
[編集] 宮島線専用
[編集] 車庫
[編集] テレビドラマ「西部警察」への登場
1982年放送のテレビドラマ『西部警察 PART-II』第18話「広島市街パニック!!」のロケで広島電鉄は撮影協力を行っており、クライマックスシーンの撮影では自社の750形766号(撮影のため、営業運転終了時の「パールライス号」から塗色・広告を変更し、同番組同ロケのスポンサーにちなみ「にしき堂号」とされた)が広電宮島(現・広電宮島口)駅まで運転され、同駅構内(当時)で大爆発炎上した。番組の例に漏れずこの時も凄まじい展開ぶりで、多くの視聴率を獲得した一方、鉄道ファンによる西部警察への批判も多く寄せられたが、今なおそのファン達の間では半ば「伝説」の様に語り継がれてもいる。なお、この回では当時の運転指令室や本社社屋の模様も映し出されている。
[編集] バス事業
現在、バス事業はバスカンパニーが担当しており、路線バス専業となっている。さらに、市内線は市内バス・都市圏輸送グループ、郊外線・高速バス(県内・県外)は郊外バス・地域輸送グループに分かれている。かつては、観光バス事業も行っていたが、広電観光に移管された。その後、広電観光の観光バス部門はエイチ・ディー西広島(ボン・バス)に移管された。導入された新車は広島県廿日市市にある速谷神社で御祓いを行っている。車両は日野自動車製が多いが、最近になっていすゞ自動車製の車両も導入されている。
[編集] 各営業課・出張所(車庫)の所在地
[編集] 市内・都市圏輸送グループ
[編集] 郊外・地域輸送グループ
- 広島南営業課(1)
- IPブランチ熊野(1)
- IPブランチ廿日市・2007年3月15日以前はIPブランチ楽々園(1)
- 広島県廿日市市宮園上3丁目9番22号
- 広島北営業課(2、ただしエアポートリムジン専用車は0)
- 広島県広島市西区小河内町2丁目18番1号
- 広島北営業課安佐出張所(2)
- 広島県広島市安佐北区安佐町大字飯室1576番地
- 広島北営業課吉田出張所(2)(備北交通吉田営業所と敷地を共用)
- 広島県安芸高田市吉田町吉田1824番地2
[編集] 高速バス
- 県外
詳細な運行案内は#外部リンクの広島電鉄サイトを参照。
- ニューブリーズ号
- 広島駅新幹線口 - 広島バスセンター - 東京駅八重洲南口
- 共同運行:中国ジェイアールバス・小田急シティバス・ジェイアールバス関東
- 三次側の予約・発券業務は備北交通が担当。
- メリーバード号(広島~米子線)
- グランドアロー号
- 広島バスセンター - 松江しんじ湖温泉駅
- 共同運行:一畑バス
- 安芸高田・三次側の予約・発券業務は備北交通が担当。
- 広島バスセンター~三次センター間は広島~三次~庄原~東城線(広島電鉄・備北交通)と共通乗車可能。
- いさりび号(広浜線)
- 新広益線
- 予約・発券業務のみの路線
以下の路線は、自社は運行を担当していないが、予約・発券業務を行っている。 詳細な運行案内は#外部リンクの広島電鉄サイトを参照。
- 発券業務のみの路線
以下の路線は、自社は運行を担当していないが、発券業務を行っている。 詳細な運行案内は各運行会社サイトを参照。
- 県内
詳細な運行案内は#外部リンクの広島電鉄サイトを参照。なお系列会社の備北交通サイトは#外部リンクの広島電鉄サイトからリンクされている。
- エアポートリムジン
- クレアライン
- 広島バスセンター - 呉本通り六丁目
- 深夜バス 八丁堀→本通→呉本通り六丁目
- 共同運行:中国ジェイアールバス・呉市交通局
- 広島~三次~庄原~東城線
- 広島~三段峡線
- 広島バスセンター~横川駅前~祇園出張所前~古市小学校前~古市駅~沼田PA~久地BS~広島北IC~加計BS~戸河内ICバスセンター~戸河内土居~安芸太田町役場~三段峡
- 発券業務のみの路線
以下の路線は、自社は運行を担当していないが、発券業務を行っている。
詳細な運行案内は各運行会社サイトを参照。なお系列会社の芸陽バスサイトは#外部リンクの広島電鉄サイトからリンクされている。
- 広島~呉~蒲刈(大浦)線
- 広島~高美が丘・豊栄線
- かぐや姫号
- 三原やっさ号
[編集] 過去運行していた高速バス
- ファンタジア号(広島 - 名古屋)
- 加計~安佐(飯室)~広島北IC~千代田~三次~庄原~東城~大阪(新大阪)
- メリーバード号(広島 - 鳥取)
- ミリオン号(広島~北九州・福岡)
- 共同運行:西日本鉄道
- 広島~吉和~鹿野~山口米屋町~湯田温泉通
- 広島~吉和
- 上記広島~山口の区間便ではなく、直通一般路線バスの載せ替えであった。
- 広島~帝釈峡~神竜湖(季節運行)
[編集] 一般路線バス
会社のコーポレートカラーである緑色に塗られているため、青バスと呼ばれる。最近、すべての座席が優先座席になった。
詳細な運行案内は#外部リンクの広島電鉄サイトを参照。
- 市内線
- 2号線
- 3号線(広島西飛行場行は3-1号線)(広島駅~紙屋町~市役所前~旭橋入口~飛行場入口~広島西飛行場/観音マリーナホップ)
- 4号線
- (県庁前~八丁堀~広島駅~的場町~地方~(仁保車庫)仁保車庫前/向洋新町車庫(洋光台))
- (県庁前~八丁堀~広島駅~的場町~仁保南~(仁保車庫)仁保車庫前)
- 5号線
- 5-1・2号線(牛田早稲田~にぎつ~広島駅~的場町~段原1丁目~段原中央~段原南~大学病院入口~出汐一丁目~大学病院)
- 5-2号線(循環)(牛田早稲田→にぎつ→広島駅→東区役所前→新幹線口→にぎつ→牛田早稲田)
- 6号線(牛田早稲田~紙屋町~市役所前~江波営業所)
- 7号線(横川駅前 ~紙屋町~市役所前~東雲町~(仁保車庫)仁保車庫前/向洋新町車庫(洋光台))(休日はすべて紙屋町発着)
- 8号線(広島西飛行場行は8-1号線)(横川駅前 ~旭橋入口~飛行場入口~西飛行場/観音マリーナホップ)
- 10号線
- (己斐→旭橋入口→大学病院→旭町→旭橋入口→己斐)(休日運休)
- 急行(己斐~≪平和大通り≫~中電前~市役所前)(土曜・休日運休)
- 12号線
- (へさか東浄小学校~千足~八丁堀~旭町/仁保沖町)
- (へさか東浄小学校~桜ヶ丘団地~市役所前~仁保沖町)
- 13号線(広島駅~富士見町~市役所前)(土曜・休日運休)
- 早稲田線(牛田早稲田~にぎつ~広島駅新幹線口~キリンビアパークダイヤモンドシティ)
- (急行)康午線(草津東町→庚午自動車学校入口→庚午中3丁目→庚午中1丁目→庚午北4丁目→庚午北2丁目→己斐本町3丁目→己斐本町2丁目→己斐→放送会館前→本通→紙屋町→八丁堀)(土曜・休日運休)
- 郊外線
- 東方面
- 熊野線(海田・矢野経由)
- (熊野車庫前~熊野営業所~熊野団地~矢野~海田市駅)
- (熊野営業所→[熊野団地]→矢野→海田市駅)
- (熊野営業所→≪広熊道路≫→矢野→南海田)
- (呉地橋~さくら野団地~熊野営業所~矢野~南海田/海田市駅)
- (皇帝ハイツ~熊野営業所~[熊野団地]~矢野~海田市駅)
- (海田市駅~向洋~広島駅~広島センター)
- (海田市駅~東雲~市役所前~広島センター)
- (広島センター→広島駅→向洋→海田→矢野→熊野団地→熊野営業所→熊野車庫前 広島センター19:05発以降のみ運行)
- (広島センター→広島駅→向洋→海田→矢野→熊野団地→熊野営業所 月~土曜深夜バスのみ運行)
- (阿戸町~新宮~熊野萩原~熊野町役場前~熊野営業所)
- 熊野線(広熊道路経由)
- (熊野車庫前→熊野営業所→熊野団地→≪広熊道路≫→矢野ニュータウン→≪高速3号線≫→宇品町→市役所前→紙屋町→八丁堀)
- (熊野車庫前→熊野営業所→熊野団地→≪広熊道路≫→矢野ニュータウン→東雲→市役所前→紙屋町→八丁堀)
- (熊野車庫前→熊野営業所→≪広熊道路≫→矢野南5丁目→≪高速3号線≫→宇品町→市役所前→紙屋町→八丁堀)
- (熊野車庫前→熊野営業所→≪広熊道路≫→矢野南5丁目→東雲→市役所前→紙屋町→八丁堀)
- (熊野営業所~≪広熊道路≫~矢野南5丁目~≪高速3号線≫~宇品町~市役所前~広島センター)
- (広島センター→市役所前→宇品町→≪高速3号線≫→矢野ニュータウン→≪広熊道路≫→熊野団地→熊野営業所→熊野車庫前)
- (広島センター→市役所前→東雲→矢野ニュータウン→≪広熊道路≫→熊野団地→熊野営業所→熊野車庫前)
- 矢野ニュータウン線
- (矢野駅前/済生会広島病院前~矢野ニュータウン~≪広熊道路≫~熊野団地~熊野営業所)
- (矢野駅前~[矢野ニュータウン]~≪広熊道路≫~熊野営業所~押込~夢が丘~桧下山入口)
- (団地西入口→熊野営業所→≪広熊道路≫→[矢野ニュータウン]→矢野駅前/済生会広島病院前)
- 循環右回り(矢野駅前→矢野南5丁目→矢野ニュータウン→矢野駅前)
- 循環左回り(矢野駅前→矢野ニュータウン→矢野南5丁目→矢野駅前)
- 焼山線
- 熊野線(海田・矢野経由)
- 北方面
- 西方面
- 山田団地・美鈴が丘高校線
- 五日市中地線(五日市駅北口~中地~山田団地/美鈴が丘高校)
- 井口台パークタウン線
- 東観音台団地線
- 薬師が丘団地・植物公園線
- 彩が丘団地線
- 藤の木団地線
- 湯来・杉並台団地線(五日市駅南口~楽々園~河内農協~湯来川角~[杉並台団地]~湯来南高校~大橋~湯来ロッジ前)
- 原・川末線
- (廿日市~廿日市市役所前駅~可愛橋~速谷神社~原車庫~川末)
- (広島総合病院~宮内分れ~廿日市市役所前駅~可愛橋~速谷神社~原車庫~川末)
- 宮園・四季が丘団地線
- 佐伯線
- (廿日市市役所前駅~廿日市市役所~宮内~明石~玖島分れ~津田/上栗栖/吉和車庫)
- (ショッピング楽々園~<<楽々園/美の里>>~廿日市~宮内~明石~玖島分れ~津田)(土曜・休日運休)
- (津田~玖島分れ~玖島)
- 阿品台線
- 五月が丘団地・免許センター線
- 石内線
- (五日市駅北口~城山~<<石内旧道>>~五月が丘団地~[修道大学キャンパス]~広島市立大学)
- (五日市駅北口~中地~<<石内バイパス>>~[免許センター]~[修道大学キャンパス]~広島市立大学/沼田高校)
- 東方面
[編集] 主なターミナル
- 広島駅
- 広島バスセンター
- 横川駅
- 不動院前駅
- 中筋駅
- 上安駅
- 高取駅
- 長楽寺駅
- 伴駅
- 大原駅
- 伴中央駅
- 大塚駅
- 可部駅
- 飯室
- 飯室西(旧・安芸飯室駅)
- 三段峡駅
- 広電西広島駅
- 五日市駅
- 楽々園駅
- 阿品駅
- 向洋駅
- 海田市駅
- 矢野駅
[編集] 関連会社
[編集] 連結子会社
- 広電観光
- エイチ・ディー西広島(ボン・バス)
- 備北交通
- 宮島松大汽船
- 広島観光開発(宮島ロープウエー)
- 広電ストア(あくまでも会社名で、店名はマダムジョイ)
- 広電不動産
- 広電建設
- グリーンバーズ・ヒロデン(グリーンバーズゴルフ倶楽部)
- ホテルニューヒロデン
- ヒロデンプラザ(ヒロデンボウル、広電ゴルフガーデン)
- 広電興産
- 交通会館
[編集] 持分法適用関連会社
[編集] その他関連会社・団体等
- パセオカード
- ひろでん会館(会社ではないが広電不動産所有ビル)
- 学校法人鈴峯学園(鈴峯女子短期大学・鈴峯女子中学校・高等学校)- 財団法人広島瓦斯電軌学園として1940年に設立され、現在も学園理事・評議員の多くを当社及び広島ガス関係者が占めている。
※以前は広島市内及び近郊でタクシー事業を営む広電タクシーもあったが、現在は業界大手の第一交通産業に資本が売却され、関係は断たれている。
[編集] 参考文献
- 『広電が走る街今昔』(JTBパブリッシング・長船友則) ISBN 4533059864
etc
[編集] 外部リンク
- 広島電鉄(ひろでんアベニュー)
- ファンサイト
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公営: | 札幌市 | 函館市 | 東京都 | 熊本市 | 鹿児島市 |
準公営(第三セクター): | 富山ライトレール | 万葉線 |
民営: | 東京急行電鉄 | 豊橋鉄道 | 富山地方鉄道 | 福井鉄道 | 京阪電気鉄道 | 京福電気鉄道 | 阪堺電気軌道 | 岡山電気軌道 | 広島電鉄 | 土佐電気鉄道 | 伊予鉄道 | 長崎電気軌道 |