拘置所
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拘置所（こうちしょ）とは、主として，未決拘禁者（被疑者、刑事被告人）、死刑確定者を収容する法務省の施設等機関である。拘置所内の経理作業等を刑務作業とする懲役受刑者及び刑が確定した移送待ち受刑者も収容されている。
外国では逮捕直後から拘置所に収容されることが多いが、日本では逮捕後取調べが終わるまでは警察の留置場（代用刑事施設）に収容されるのが常である。7大拘置所のほか、各地に拘置支所が、刑務所等の刑事施設内に拘置区が設置されている。
未決拘禁者は、受刑者とは法的地位を異にするため，例えば、衣類・飲食物・日用品の持ち込み、書籍等の閲覧，外部交通などが勾留の目的である「逃走及び罪証隠滅の防止」の必要及び刑事施設の規律秩序を維持する観点等から制限される場合がある。
法務省の矯正管区に対応して、札幌、仙台の各拘置支所および、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の各拘置所には死刑執行施設がある。これ以外の拘置施設に死刑確定者がいるときは、所属管区内のこれらの拘置所又は拘置支所に移送されることになる。ただし、高松矯正管区には死刑執行施設がなく、四国内の地裁・高松高裁で扱われた死刑確定者は大阪拘置所に移送される。
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[編集] 7大拘置所（所在地）
- 東京拘置所（東京都葛飾区小菅）
- 名古屋拘置所（愛知県名古屋市東区白壁）
- 京都拘置所（京都府京都市伏見区竹田向代町）
- 大阪拘置所（大阪府大阪市都島区友渕町）
- 神戸拘置所（兵庫県神戸市北区ひよどり北町）
- 広島拘置所（広島県広島市中区上八丁堀）
- 福岡拘置所（福岡県福岡市早良区百道）
[編集] 拘置支所（所管施設・所在地）
[編集] 札幌矯正管区内
- 札幌拘置支所（札幌刑務所所管 北海道札幌市東区東苗穂2条）
- 小樽拘置支所（札幌刑務所所管 北海道小樽市緑）
- 室蘭拘置支所（札幌刑務所所管 北海道室蘭市日の出町）
- 名寄拘置支所（旭川刑務所所管 北海道名寄市西4条南）
- 岩見沢拘置支所（月形刑務所所管 北海道岩見沢市三条東）
- 滝川拘置支所（月形刑務所所管 北海道滝川市大町）
[編集] 仙台矯正管区内
- 弘前拘置支所（青森刑務所所管 青森県弘前市下白銀町）
- 八戸拘置支所（青森刑務所所管 青森県八戸市吹上）
- 仙台拘置支所（宮城刑務所所管 宮城県仙台市若林区古城）
- 石巻拘置支所（宮城刑務所所管 宮城県石巻市双葉町）
- 古川拘置支所（宮城刑務所所管 宮城県大崎市古川千手寺町）
- 能代拘置支所（秋田刑務所所管 秋田県能代市）
- 横手拘置支所（秋田刑務所所管 秋田県横手市二葉町）
- 大館拘置支所（秋田刑務所所管 秋田県大館市字扇田道下）
- 大曲拘置支所（秋田刑務所所管 秋田県大曲市日の出町）
- 米沢拘置支所（山形刑務所所管 山形県米沢市中央）
- 鶴岡拘置支所（山形刑務所所管 山形県鶴岡市泉町）
- 酒田拘置支所（山形刑務所所管 山形県酒田市北新町）
- 福島拘置支所（福島刑務所所管 福島県福島市南沢又字上原）
- 会津若松拘置支所（福島刑務所所管 福島県会津若松市追手町）
- 郡山拘置支所（福島刑務所所管 福島県郡山市麓山）
- いわき拘置支所（福島刑務所所管 福島県いわき市平字八幡小路）
- 白河拘置支所（福島刑務所所管 福島県白河市郭内）
- 一関拘置支所（盛岡少年刑務所所管 岩手県一関市城内）
[編集] 東京矯正管区内
- 宇都宮拘置支所（黒羽刑務所所管 栃木県宇都宮市小幡）
- 足利拘置支所（黒羽刑務所所管 栃木県足利市助戸町）
- 大田原拘置支所（黒羽刑務所所管 栃木県大田原市美原）
- 高崎拘置支所（前橋刑務所所管 群馬県高崎市高松町）
- 太田拘置支所（前橋刑務所所管 群馬県太田市飯田町）
- 松戸拘置支所（千葉刑務所所管 千葉県松戸市岩瀬440番地）
- 木更津拘置支所（千葉刑務所所管 千葉県木更津市新田）
- 八日市場拘置支所（千葉刑務所所管 千葉県八日市場市イ）
- 八王子拘置支所（府中刑務所所管 東京都八王子市明神町）
- 横浜拘置支所（横浜刑務所所管 神奈川県横浜市港南区港南）
- 小田原拘置支所（横浜刑務所所管 神奈川県小田原市扇町）
- 相模原拘置支所（横浜刑務所所管 神奈川県相模原市富士見）
- 長岡拘置支所（新潟刑務所所管 新潟県長岡市三和）
- 上越拘置支所（新潟刑務所所管 新潟県上越市西城町）
- 佐渡拘置支所（新潟刑務所所管 新潟県佐渡市中原）
- 長野拘置支所（長野刑務所所管 長野県長野市旭町）
- 上田拘置支所（長野刑務所所管 長野県上田市中央西）
- 浜松拘置支所（静岡刑務所所管 静岡県浜松市鴨江）
- 沼津拘置支所（静岡刑務所所管 静岡県沼津市御幸町）
- 水戸拘置支所（水戸少年刑務所所管 茨城県水戸市新原）
- 土浦拘置支所（水戸少年刑務所所管 茨城県土浦市国分町）
- 下妻拘置支所（水戸少年刑務所所管 茨城県下妻市下妻甲）
- 熊谷拘置支所（川越少年刑務所所管 埼玉県熊谷市箱田）
- さいたま拘置支所（川越少年刑務所所管 埼玉県さいたま市浦和区高砂）
- 飯田拘置支所（松本少年刑務所所管 長野県飯田市大久保町）
- 上諏訪拘置支所（松本少年刑務所所管 長野県諏訪市湖岸通り）
[編集] 名古屋矯正管区内
- 高岡拘置支所（富山刑務所所管 富山県高岡市中川本町）
- 七尾拘置支所（金沢刑務所所管 石川県七尾市馬出町ハ部）
- 岐阜拘置支所（岐阜刑務所所管 岐阜県岐阜市鷺山）
- 高山拘置支所（岐阜刑務所所管 岐阜県高山市花岡町）
- 御嵩拘置支所（岐阜刑務所所管 岐阜県可児郡御嵩町御嵩）
- 岡崎拘置支所（名古屋刑務所所管 愛知県岡崎市明大寺町字道場ヶ入）
- 四日市拘置支所（三重刑務所所管 三重県四日市市阿倉川町）
- 伊勢拘置支所（三重刑務所所管 三重県伊勢市岡本）
- 一宮拘置支所（名古屋拘置所所管 愛知県一宮市大和町苅安賀）
- 半田拘置支所（名古屋拘置所所管 愛知県半田市住吉町）
[編集] 大阪矯正管区内
- 彦根拘置支所（滋賀刑務所所管 滋賀県彦根市金亀町）
- 舞鶴拘置支所（京都刑務所所管 京都府舞鶴市円満寺字八丁）
- 堺拘置支所（大阪刑務所所管 大阪府堺市堺区南瓦町）
- 岸和田拘置支所（大阪刑務所所管 大阪府岸和田市上野町東）
- 洲本拘置支所（神戸刑務所所管 兵庫県洲本市山手）
- 豊岡拘置支所（神戸刑務所所管 兵庫県豊岡市京町）
- 丸の内拘置支所（和歌山刑務所所管 和歌山県和歌山市広瀬中ノ丁）
- 田辺拘置支所（和歌山刑務所所管 和歌山県田辺市新屋敷町）
- 新宮拘置支所（和歌山刑務所所管 和歌山県新宮市緑ヶ丘）
- 姫路拘置支所（姫路少年刑務所所管 兵庫県姫路市北条）
- 葛城拘置支所（奈良少年刑務所所管 奈良県大和高田市大中）
- 尼崎拘置支所（神戸拘置所所管 兵庫県尼崎市崇徳院）
[編集] 広島矯正管区内
- 米子拘置支所（鳥取刑務所所管 鳥取県米子市上後藤）
- 浜田拘置支所（松江刑務所所管 島根県浜田市殿町）
- 津山拘置支所（岡山刑務所所管 岡山県津山市小田中）
- 呉拘置支所（広島刑務所所管 広島県呉市吉浦上城町）
- 竹原拘置支所（広島刑務所所管 広島県竹原市田ノ浦）
- 福山拘置支所（広島刑務所所管 広島県福山市沖野上町）
- 三次拘置支所（広島刑務所所管 広島県三次市三次町）
- 下関拘置支所（山口刑務所所管 山口県下関市春日町）
- 宇部拘置支所（山口刑務所所管 山口県宇部市琴芝町）
- 萩拘置支所（山口刑務所所管 山口県萩市土原字土原）
- 周南拘置支所（山口刑務所所管 山口県周南市児玉町）
[編集] 高松矯正管区内
- 丸亀拘置支所（高松刑務所所管 香川県丸亀市大手町）
- 今治拘置支所（松山刑務所所管 愛媛県今治市宮下町）
- 宇和島拘置支所（松山刑務所所管 愛媛県宇和島市柿原甲）
- 大洲拘置支所（松山刑務所所管 愛媛県大洲市大洲）
- 中村拘置支所（高知刑務所所管 高知県四万十市丸の内）
[編集] 福岡矯正管区内
- 大牟田拘置支所（福岡刑務所所管 福岡県大牟田市白金町）
- 久留米拘置支所（福岡刑務所所管 福岡県久留米市篠山町）
- 飯塚拘置支所（福岡刑務所所管 福岡県飯塚市新立岩）
- 田川拘置支所（福岡刑務所所管 福岡県田川市千代町）
- 厳原拘置支所（福岡刑務所所管 長崎県対馬市厳原町久田）
- 平戸拘置支所（佐世保刑務所所管 長崎県平戸市戸石川町）
- 長崎拘置支所（長崎刑務所所管 長崎県長崎市白鳥町）
- 島原拘置支所（長崎刑務所所管 長崎県島原市城内）
- 福江拘置支所（長崎刑務所所管 長崎県五島市栄町）
- 京町拘置支所（熊本刑務所所管 熊本県熊本市京町）
- 八代拘置支所（熊本刑務所所管 熊本県八代市西松江城町）
- 天草拘置支所（熊本刑務所所管 熊本県天草市諏訪町）
- 中津拘置支所（大分刑務所所管 大分県中津市二ノ丁）
- 都城拘置支所（宮崎刑務所所管 宮崎県都城市早鈴町）
- 延岡拘置支所（宮崎刑務所所管 宮崎県延岡市桜小路）
- 鹿児島拘置支所（鹿児島刑務所所管 鹿児島県鹿児島市永吉）
- 大島拘置支所（鹿児島刑務所所管 鹿児島県奄美市名瀬矢之脇町）
- 那覇拘置支所（沖縄刑務所所管 沖縄県那覇市樋川）
- 宮古拘置支所（沖縄刑務所所管 沖縄県宮古島市平良西里）
- 小倉拘置支所（福岡拘置所所管 福岡県北九州市小倉北区金田）
[編集] 拘置区
刑務所等の刑事施設内に併設された、未決拘禁者の収容区画を拘置区という。
地方都市などで、独立した拘置所・拘置支所を設けるほど被収容者が多くなく、近隣に別の刑務所等がある場合、職員配置の効率化や運営コスト低減のため、拘置区が設けられていることがある。
「○○少年刑務所に収容されている（成人の）△△被告」と報道されて疑問を感じる場合があるが、わかりやすく読み替えるならば，「○○少年刑務所拘置区に収容されている（成人の）刑事被告人△△」といえよう。
