東京シャッフル
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東京シャッフル | ||
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サザンオールスターズ の シングル | ||
リリース | 1983年11月5日 1988年6月25日(再発) 1998年2月11日(再発) 2005年6月25日(再発) |
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録音 | VICTOR STUDIO | |
ジャンル | ロック | |
時間 | 6分47秒 | |
レーベル | ビクタータイシタ | |
プロデュース | サザンオールスターズ | |
レビュー | ||
チャート順位 | ||
売上枚数 | ||
サザンオールスターズ 年表 | ||
EMANON (1983年) |
東京シャッフル (1983年) |
ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY) (1984年) |
『東京シャッフル』(とうきょうシャッフル)は、サザンオールスターズの19枚目のシングル。前作「EMANON」から4ヵ月後の1983年11月5日発売。発売元はビクターTAISHITAレーベル。
目次 |
[編集] 解説
様々なタイプのシングルを発売した1983年のサザンを締めくくる作品。曲調や歌詞は、ミュージカル音楽などを彷彿とさせるロックとはかなり離れた作品である。前作「EMANON」はアルバム『綺麗』との同発だったこともありセールスが落ち込んだが、本作もサザンらしくない楽曲であるためか、一般には浸透せず売上も低迷した。しかし翌年の次作「ミス・ブランニュー・デイ」がヒットし、ようやくセールスが安定するようになっている。
本作のPVは2004年発売のDVD『ベストヒットUSAS (Ultra Southern All Stars)』に収録された。このPVには冒頭にニュースキャスターに扮した桑田の語りや曲紹介なども収録されている。この映像はアルバム『綺麗』を携えたツアー「私は騙された!」でも上映されていた。また、口ヒゲを生やしていない関口和之の姿が収録されている唯一の映像でもある。
[編集] 紅白歌合戦でのパフォーマンス
本作でサザン3度目のNHK紅白歌合戦出場も果たすが、メンバー全員楽器を持たず、ミュージカル風の演出で出演するというサザンにはないスタイルを演じている。桑田はかろうじて銀と紫という奇抜な色のカツラで出演したが、メンバー全員がダンスを披露した。桑田がボーカルを取り、他のメンバーは僅かなコーラスのみで決してバンドに見えるような演出ではないものであった。また、演奏もNHKによるバックバンドによるものであった。なお、この時が最後の紅白出場であり、出演が望まれ続ける現在でも毎年辞退している。前年や翌年にも出場を辞退し続ける原因があるが、詳細に関しては「チャコの海岸物語」と「ミス・ブランニュー・デイ」を参照。
そもそもこの年も本来ならヒット曲「ボディ・スペシャルII」で出場するはずだが、歌詞の内容などからNHK側が発売から間もないこの曲を指定したものと考えられる。実際選曲のみならずこのように演出も不可解なものであり、1982年出場時の問題が既に確執や亀裂を生んでいたと考えられる。
[編集] 収録曲
- 東京シャッフル
(作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 管編曲:八木正生)
タイトル通りのシャッフルビートに、歌詞にも出て来るクラリネットが絡む。他にもジルバなどジャズやラテンを感じさせる歌詞も登場。サザンが得意としている往年の昭和歌謡テイストと、アルバム「綺麗」から取り入れたテクノが融合した新しい試みの一曲。ドラムには1980年代に流行した六角形の電子ドラム「シモンズ」が使用され、松田弘は「この曲でシモンズの音がハマッた」と絶賛し、その後もしばらく松田はレコーディングやライブでシモンズを使用していた。 - Still I Love You
(作詞・作曲:大森隆志 編曲:サザンオールスターズ)
大森隆志ボーカル曲であり、作詞曲も本人が担当。本作は2曲ともオリジナルアルバム未収録であり、すいかには双方収録されているが、現在シングル盤にのみ収録されている。
[編集] 参加ミュージシャン
- 桑田佳祐:Vocal(#1)、Guitar(#2)
- 大森隆志:Guitar(#1,2)、Chorus(#1)、Vocal(#2)
- 原由子:Keyboards, Chorus(#1,2)
- 関口和之:Bass, Chorus(#1,2)
- 松田弘:Drums, Chorus(#1,2)
- 野沢秀行:Percussion, Chorus(#1,2)