PASMO
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PASMO(パスモ)とは、株式会社パスモが発行する鉄道・バスの共通非接触型ICカード乗車券である。PASMOの名称は株式会社パスモの登録商標である。
事前に入金(チャージ)をする事で、その金額分使用できる。また、クレジットカードに紐付ける、オートチャージ対応カードもある。
加盟する交通事業者は、現在のパスネットおよびバス共通カード加盟事業者を中心とした関東地方の鉄道・バス事業者の他、山梨県や静岡県の一部にも広がっている。
2007年(平成19年)3月18日からサービスを開始した。なお、300万枚を発売し在庫僅少となったため、同年4月12日よりPASMO定期券を除き発売が一時停止となった。クレジットカードによるオートチャージPASMOは同年4月13日受付分で申込み受付を一時停止する。詳細は#販売制限を参照のこと。
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[編集] 名称の由来
「PASSNET」の「PAS」と、「もっと」の意味を表す「MORE」の頭文字「MO」から名付けられた。また、「パスモ」の「モ」は、パスネットとバス共通カードが合体した「&」を表す助詞の役割も果たし、「電車も、バスも、あれも、これも」利用できるようになるという、拡張性を表す意味の「モ」でもある。
[編集] 概要
東京、横浜を中心とする鉄道(JR以外の私鉄・地下鉄)・路線バスでは大半の事業者の路線で使用できる共通カードである。サービスの開始と同時に東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京モノレール・東京臨海高速鉄道が発行する「Suica」との相互利用化が行われ、Suicaの利用可能エリアでもPASMOが利用できる。逆にPASMO加盟社でSuicaの利用もできる。
- ただし、2007年3月18日時点では、SuicaエリアでのPASMO券による鉄道利用は関東地区に限られ、仙台などSuicaの利用可能な他地区では、PASMOは電子マネー機能のみの利用に制限される。
また、Suicaと同様に電子マネー機能も持つ。電子マネー機能はSuicaエリア全地区で利用可能。これにより特に東京・横浜周辺の鉄道・バスのほとんどが1枚のカードで利用できることとなった。ただし鉄道26事業者・バス73事業者/一部は順次導入予定である。各社の互換については、Suica#鉄道における相互利用を参照のこと。
2007年3月18日以降、加盟するほとんどの鉄道事業者と駅では、PASMO(Suica)対応の自動券売機と自動精算機、ICカード読み取り機を設置した自動改札機および入金機(一部事業者のみ)が導入され、利用可能となっている。機器には「Suica」の記載はないが、Suica券での乗車や入金もできる。
- PASMO開始に備え、サービス開始前日までに自動改札機や自動精算機などへのICカード対応への準備を行い、サービス開始前日まではICアンテナ部に蓋がされていた(一部の事業者でPASMO導入告知ステッカーや広告を貼付)。そして、サービス開始後は投入口の上に貼付しているパスネットの2枚投入ステッカーが、従来より小さなものになっている。
路線バスでも、運賃箱の上にICアンテナを取り付けてPASMO(Suica)の利用が可能になっている。ただし、バスは順次導入のため路線・車両による→#バスでの利用参照。
PASMOのキャラクターはロボットである。Suicaのキャラクターであるペンギンと同様に名前は付けられていない。基本色としてはピンク色だが、一部鉄道会社のホームページでは青色のロボットも見ることができる。PASMOを取り出すためにお腹の辺りに蓋がある他、急いでいる時は電車やバスに変身するという設定である。
[編集] 販売制限
当初、パスモではサービス開始から1年で500万枚の発行を見込んで、サービス開始日の2007年3月18日の段階で400万枚のカードを用意していた。しかし当初の見込みを大幅に上回るペースでの売れ行きを見せ、23日目の同年4月9日には発行枚数が早々に300万枚を突破した。既に新たなカードを300万枚追加発注したものの、納品は同年8月以降となるため、このままではPASMOカードの在庫が底を尽きかねない事態となった。これを受け、同年4月12日から新たなカードが納品される見込みの8月頃までPASMO定期券以外の新規発行を中止することとなった。ただし、バス事業者のうち定期券発行を行わない事業者は現在庫が切れるまでは販売を続ける。
今後の状況次第ではPASMO定期券の発売停止も考えられるという。また、オートチャージ対応カードの新規受付も2007年4月13日受付分を以って一時的に中止される。再開は同年9月頃の見通し。対応クレジットカード自体の受付は継続する。プレスリリース(PDF)
この一件により、PASMO陣営は「見通しが甘い」という批判を受ける結果となった[1]。本件を受けて、PASMOの代わりとしてSuicaの需要増が生じることが予想されるが、Suica陣営では在庫を3ヶ月分確保しており、多少需要が増えたとしても同様の事態に陥ることはないとしている。
なお、追加発注分のカードが納品される2007年8月以降は安定供給が可能になる見込みであるという。
[編集] PASMOの種類
PASMOには以下の種類が存在する。ただし、必要に応じてその都度別のカードを購入する必要はなく、基本的には機能の付加・削除を行うことで同じカードを使いまわせる。
- 無記名PASMO - 汎用タイプのもの。基本的なサービスが受けられるが、再発行ができない。利用者の希望により記名PASMOや小児用PASMOへの変更や定期券情報の追加が可能である。
- 記名PASMO - 氏名などの個人情報を登録することで記名人のみが利用可能。無記名PASMOとの違いは、紛失しても再発行ができることや、記名人以外の人が利用できないことである。再発行についてはPASMO・Suicaいずれかの事業者のどの駅の窓口でもできるが、受け取りはPASMO事業者の駅窓口に限られる(購入時の事業者である必要はない)。また、定期券情報を追加することができる。なお無記名PASMOへの変更は不可能で、一旦返却の上再購入する必要があるが、4月13日現在再購入は不可能。
- PASMO定期券 - 記名PASMOに定期券情報を追加したPASMO。チャージすると定期券区間外を利用した分の運賃も自動改札機で自動的に精算する。サービス開始時からSuica導入鉄道事業者との連絡定期券も発売しているが、発売できない種類や区間が多数存在する。基本的には、磁気連絡定期券を発行できなければPASMO定期券の発行も不可であるため。再発行の受付については記名PASMOと同じだが、受け取りは定期券を発行した事業者の駅窓口に限られる。
- オートチャージ機能付きPASMO - Pastownカードまたは鉄道事業者が発行する対応クレジットカードにひも付けされて発行される専用のPASMOで、チャージ額が設定額を下回った際にクレジット決済で駅の自動改札機にて自動的にチャージされる。普通の記名PASMOとは異なり券面に記名は為されていないが、基本的には記名PASMOと同様であり、PASMO定期券としての利用も可能。なお、VIEW Suicaの様にクレジットカード自体にPASMOが付加されるものではない。
[編集] 購入方法
PASMOは、加盟事業者の主な駅やバスの営業所などで購入できる。PASMO定期券を除く記名PASMOと無記名PASMOの発売額は1,000円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円の6種類。一部事業者では1,000円から20,000円までの1,000円単位で発売。発売額にはデポジット500円が含まれており、利用可能額は発売額-500円となる。デポジットは運賃や電子マネーの金額に充てることができないが、PASMOが不要になった時に返却される。
なお、駅やバス営業所で購入できるPASMOにはオートチャージ機能は付いていない。
[編集] 使用方法
基本的に、自動改札機の読み取り部や、バス運賃箱のIC読み取り装置などにタッチするだけで通過することができる。
[編集] 鉄道での利用
鉄道の場合は、入場時にJR西日本のICOCAと同様に初乗り運賃を前引きされず、出場時に乗車された区間の運賃を一括して差し引く。ただし、ICOCAでは残額が1円でもあれば入場できるが、PASMOでは従来通り初乗り運賃以上の残額がないと入場できない。また、現行のパスネットで適用される連絡割引や他の鉄道会社線との連絡割引についてもPASMOでも自動的に適用される(ただし、重複する場合は値引き額が大きい方のみ適用)。なお、一度に精算できるのは4社局分までである。途中一度も改札を通らない場合は圏内で最大6社局までの連続乗車が可能だが、運賃計算上5社局以上になる場合は窓口での精算となる。また、SuicaについてもPASMOサービス開始時から前述の方法が適用される。なお、自動改札機が設置されていない駅については簡易ICカード改札機を設置して対応している。また、厚木駅・八丁畷駅・伊勢崎駅・小川町駅・寄居駅・越生駅にはSuica事業者JR東日本との連絡改札機が簡易ICカード改札機になっているので、これらの駅での対Suica事業者間の乗り換えは必ず改札機にタッチしなければならず、タッチされないと実際の乗車経路と異なる運賃が減額される。
なお、連絡定期券の発売範囲は従来の磁気定期券の発売範囲に加え、多摩都市モノレール・ゆりかもめ・横浜新都市交通(シーサイドライン)との連絡定期券も発売されている。途中改札を通らない経路で2枚以上になる場合は従来通り磁気定期券を使用することになる。IC定期券の2枚所持またはパスネットなど他の乗車券同時使用は不可能である。定期券のうち、PASMOで発行可能になるのは、PASMO加盟事業者間のみのものとPASMO加盟社局とSuica加盟社に跨るものに限られる。また、Suica加盟社のみの定期券をPASMO定期券として発行することはできず、逆も同様である。
Suicaとの相互利用に関する取扱詳細は、首都圏ICカード相互利用サービスを参照のこと。
[編集] バスでの利用
基本的には現行のバス共通カードを使う際と変わらない。PASMOではカードを挿入する代わりに読み取り器にタッチする。利用可能なバスには、出入口に「バス共通カード取扱車」「共通カード取扱車」に代わって「PASMO Suica バス共通カード ご利用いただけます」というステッカーが、車両正面に「PASMO」のステッカーがそれぞれ貼られている。PASMOのみ導入するバス事業者はステッカーが「PASMO Suica ご利用いただけます」となる。2003年ごろまで発行されていた、Suicaショッピングサービスに対応していないSuicaイオカード・Suica定期券は使用できず、読み取り機に注意書きステッカーが貼付されている。なお、サービス開始から当分の間は、バス車両の窓下にPASMOを利用できることを表す垂れ幕が掲げられている。
定期券は一部の事業者(2007年3月18日現在は東京都交通局のみ)で実施される。また、鉄道のように券面への印字はされない反面、1枚で鉄道の定期券と共有できる、事業者に関係なくSuica・PASMOのいずれにも定期券情報を入れることができるなどの特徴がある。
バスについては、鉄道のように2007年3月18日より一斉に利用可能になったわけではなく、車両への対応運賃箱の設置が順次進められている状態で、2007年3月23日時点ではPASMO・Suicaを利用できる車両とできない車両が混在している。PASMO・Suicaを全車両で利用できるようになるにはしばらく時間を要すると推測される。
[編集] バス利用特典サービス
従来、バス共通カードなどのバスカードでは、回数券として購入額に特典額(プレミアム)が付加された金額分の利用ができたが、PASMOでは新たにポイント還元式の「バス利用特典サービス」の形で特典が付加されることとなった(参照:PASMO概要―パスモプレスリリース)。
従来のバス共通カードが購入時点で特典額の付与を受けられたのに対し、PASMOではSFによって支払われた金額に対してバスポイントが付与され、1,000バスポイントごとに「特典バスチケット」が付与され、特典バスチケットがある場合は次回乗車時に特典バスチケットから優先して運賃を徴収する仕組みとなった。累計ポイント数によって付加される特典額には段階があり、またポイント制を導入する全社共通でポイントの累積・利用ができる。但し、バスポイントは都営バス・都電、東急バス、京王バスをはじめ概ね10円利用につき10ポイント付与であるが、各バス事業者が異なるポイント付与率を定める場合がある他、バスポイントの累積は1ヶ月間(毎月1日~末日)のみであり、翌月には未還元ポイントが消去される。このため、月末に未還元ポイントが0ポイントとなる場合以外はバス共通カードを購入した方が有利である。
ただし、都営バスのように一定時間内にバスを乗り継ぐ場合に2台目の利用が割引になる場合がある。現段階で発売されている都営バス専用の乗り継ぎ割引バスカードは、乗り継ぎ割引がされるのみでプレミアムはつかないため、PASMOを利用した方が有利である。
[編集] チャージ(入金)
チャージは、鉄道の場合、加盟事業者および相互利用事業者の駅にある自動券売機・自動精算機・入金機で1,000円、2,000円、3,000円、4,000円、5,000円、10,000円の6種類の金額を選んでチャージすることができる。ただし、上限金額は20,000円である。なお、一部事業者では1,000円~20,000円の1,000円単位でチャージすることもできる。また、バスの場合は、乗務員に申し出れば1,000円単位でチャージすることができるが、残額が10,000円を超えている場合はチャージできない。
[編集] 履歴表示・印字
方法はSuicaと同じだが、件数は20件までで、Suicaと違いカードに履歴が残っている間は何度でも印字できる。なお、Suicaの履歴をPASMOエリアで印字する場合も同様である。
PASMOの履歴をSuicaエリアで印字する場合、件数は50件までで、一度印字すると再印字ができない。
また、PASMO定期券や記名PASMOの場合、インターネットで履歴の照会ができる。詳しくはPASMOホームページのPASMO履歴照会サービスを参照のこと。
[編集] 電子マネー
当初からSuicaショッピングサービスとの共用がなされ、基本的にはSuicaで使える店舗では利用可能となる。利用開始日はPASMOサービス開始日の2007年3月18日(→Suicaショッピングサービスも参照)。PASMOが使えるSuica利用可能店舗では、Suicaが利用可能であることを示すステッカーが『PASMOも使えます』を付記されているものもしくは『SuicaとPASMOが使えます』と書き換えられたものに張り替えられている。
また、パスモ陣営としては小田急電鉄・京浜急行電鉄・西武鉄道・東京急行電鉄・東京地下鉄・東京都交通局・東武鉄道の7社局が電子マネー加盟店の募集及び管理業務を行っているが、現在は自社局駅構内の売店や飲料自動販売機への展開が中心で、『PASMO ご利用いただけます Suicaも使えます』のステッカーが貼付されている。サービス自体は現行のSuicaショッピングサービスとほぼ同様である。
[編集] PASMOオートチャージサービス
チャージ残高が一定額未満となった場合に登録したクレジットカードを経由して自動的に一定金額をチャージするサービスである。サービス開始時点では、残額が2,000円以下の場合、自動的に3,000円分チャージされるようになっている。
利用できるクレジットカードは、JCB、三井住友カード、三菱UFJニコスが発行する「Pastown(パスタウン)カード」と、PASMOに参加する交通事業者系のクレジットカード(後述)のみで、これら以外のクレジットカードは利用できない。PASMO加盟事業者の中には、PASMOのサービス開始に併せてクレジットカード事業に新規参入するケースもある。オートチャージできる場所はPASMO・Suica対応駅の自動改札機となっている。また、本サービスを受けるためにはさらにオートチャージ機能付きのPASMOが必要となり、カード会社に申し込み後に送付される。駅で発売するPASMOではサービスは受けられない。これは新規申し込み扱いのため、すでに所持しているPASMOにオートチャージ機能を追加で設定することができない。その場合はオートチャージ機能付きのPASMOを使用する前にすでに所持しているPASMOを返却しなければならない。
オートチャージ機能付きPASMOを入手する場合は、対応クレジットカード会社(後述)に対してPASMOとクレジットカードの両方を申し込み、郵送にて受け取る。ただし、すでに対応クレジットカードを持っている場合はPASMOのみを申し込めばよい。2007年2月3日から申し込み受付を行っており、駅窓口などで申込用紙を入手し、各クレジットカード会社へ請求する。
また、受け取ったオートチャージ機能付きPASMOを駅窓口などに持っていくことで、定期券として使用することも可能である。
しかし、上述の通りカードが品薄となり、4月12日から発行ができなくなる。
加盟事業者のうち、対応クレジットカードを発行するのは以下の通り。
- 小田急電鉄:「小田急OPクレジットカード」
- 京王電鉄:「京王パスポートカード」他
- 京成電鉄:「京成カード」(導入時に新規参入)
- 京浜急行電鉄:「京急カード」他
- 相模鉄道:「相鉄カード」(導入時に新規参入)
- 西武鉄道:「プリンスカード」他(導入に先駆けて参入)
- 東京急行電鉄:「TOP & カード」他
- 東京地下鉄:「Tokyo Metro To Me CARD」(導入時に新規参入)
- 東京都交通局:「新銀行東京カード」(JCB・ニコスVISAのみ。但し、「ビュー・スイカ新銀行東京カード」は不可)
- 東武鉄道:「東武カード」
なお、2006年10月1日から先行的に展開しているVIEW Suicaカードでは、サービス対象はVIEW Suicaのみ(クレジットカード自体がSuicaの機能を有するカード)だが、それ単体でサービスを受けられる。一方のPASMO陣営からは「PASMO機能付きクレジットカード」の発行予定は発表されていないが、2007年3月8日の日刊工業新聞の報道によると、東急が1年後をめどにPASMO機能付きのクレジットカードを発行する予定である。
一部のクレジットカード発行事業者では現金専用のポイントカードも発行しているが、このポイントカードでオートチャージ機能付きPASMOを入手することはできない。
オートチャージ機能付きPASMOは、通常の記名PASMO同様に払い戻しができるが、支払いカードがPastown(パスタウン)カードの場合は、払い戻しをもって自動的に解約となる。
[編集] 導入事業者一覧
パスネット加盟社局でも導入未定の事業者があり、また導入されていない路線もある。
[編集] 鉄道
[編集] 2007年3月18日より
- 伊豆箱根鉄道(大雄山線のみ)◇
- 江ノ島電鉄(江ノ電)◇
- 小田急電鉄
- 箱根登山鉄道
- 京王電鉄
- 京成電鉄
- 新京成電鉄
- 北総鉄道
- 京浜急行電鉄
- 埼玉高速鉄道
- 相模鉄道
- 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)
- 西武鉄道
- 多摩都市モノレール(多摩モノレール)
- 東京急行電鉄
- 東京地下鉄(東京メトロ)
- 東京都交通局(都営地下鉄・日暮里・舎人ライナー線)…後者は開業後対応予定。
- 東武鉄道
- 東葉高速鉄道
- ゆりかもめ
- 横浜高速鉄道
- 横浜市交通局
- 横浜新都市交通(シーサイドライン)◇
[編集] 導入予定(時期未定)
- 舞浜リゾートライン(ディズニーリゾートライン)
- 千葉都市モノレール(タウンライナー)◇
- 関東鉄道(2008年度末導入予定)◇
[編集] 導入検討中(時期未定)
[編集] バス・路面電車
- 2007年3月18日時点ではバス事業者の※印の営業所のみ導入。※印のみの所は当初から全線で導入。※印以外のバス事業者の営業所と他のバス事業者については2007年度以降順次導入予定。
- ◇はバス共通カードが導入されていなかった事業者
- 伊豆箱根バス◇ ※湯河原営業所
- 神奈川中央交通 ※戸塚営業所、茅ヶ崎営業所(ツインライナーのみ)
- 関東バス ※武蔵野営業所、五日市街道営業所、青梅街道営業所、阿佐谷営業所
- 京浜急行バス ※京浜島営業所、羽田営業所、大森営業所
- 西武バス ※練馬営業所、高野台営業所、上石神井営業所、新座営業所
- 西武自動車
- 西武観光バス
- 東急バス ※淡島営業所、弦巻営業所、下馬営業所、高津営業所
- 西東京バス
- 富士急行(バス事業のみ)◇
- 山梨交通◇
- 山交タウンコーチ◇
- 山梨交通観光バス◇
- 山梨貸切自動車(バス事業のみ)◇
- (山梨交通では既に独自のICカードシステムを導入しているが、これを移行する形でPASMOに対応する)
- 江ノ島電鉄 ※横浜営業所
- 川崎市交通局(川崎市バス)※
- 京王バス
- 国際興業(国際興業バス) ※西浦和営業所、練馬営業所
- 東京急行電鉄(世田谷線)◇
- 東京都交通局(都電(荒川線)・都営バス)※
- 箱根登山バス※湯河原営業所、関本営業所
- 小田急箱根高速バス◇ ※
- 船橋新京成バス
- 横浜市交通局(横浜市営バス)※浅間町営業所
- 小田急バス ※世田谷営業所
- 小田急シティバス ※世田谷営業所
- 立川バス
- 川崎鶴見臨港バス(臨港バス) ※神明町営業所、塩浜営業所
- 臨港グリーンバス ※川崎営業所
- 京成バス ※金町営業所、江戸川営業所、船橋営業所茜浜車庫
- 相模鉄道(相模鉄道バス) ※旭営業所
- 千葉交通◇
- 東武バス
- 日立自動車交通◇ ※本社営業所
- 平和交通◇ ※本社営業所
- 団地交通◇
注:上記導入の事業者でも、一部の高速バス路線・空港連絡バス・各自治体から運行委託されているコミュニティバス(一部を除く)などの系統については利用できない。
[編集] 相互利用
[編集] サービス開始当初
Suica
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 首都圏エリアのみ対応。仙台・新潟エリアで利用可能なのは電子マネー機能のみで、鉄道乗車への対応は1年後を目標にしている。
- 東京モノレール
- 東京臨海高速鉄道(りんかい線)
- パスネットに加盟しているが、PASMOは導入せず「りんかいSuica」に一本化した。
- 埼玉新都市交通(ニューシャトル)
- JRバス関東
- サービス開始当初は一般路線バス(水戸~赤塚間)のみ。
上記のうち、Suica発行事業者はJR東日本・東京モノレール・東京臨海高速鉄道の3社。モバイルSuicaもサービス開始と同時に相互利用開始。
[編集] 注意点
- JR西日本発行のICカード、ICOCAのサービスエリアでは一切利用できない。これは、PASMOとICOCAが相互利用の協定を結んでいないため。なお、PASMO陣営からは、「当面Suicaエリア以外での相互利用を行う予定はない」との見解が出されている。
- JR東日本の仙台エリア(仙台空港鉄道を含む)・新潟エリアでは当面の間、電子マネー機能のみ利用可能である。
- NEWDAYSやファミリーマート・ミニストップおよび関東地方のジャスコ・マックスバリュなどイオングループ店舗での店頭チャージは、PASMOでは不可能である。
- SuicaやPASMOの双方に対応している駅でも、町田駅・稲田堤駅など、JR東日本との間で連絡乗車として取り決めがなされてない駅や、SuicaやPASMOの連絡定期券の一体化が対応していない駅も存在している。この場合、連絡改札口がない、または有っても使わなければ2枚のIC乗車券を所持しても問題ないが、使用するカードを間違えずに使い分けなければならず、やや面倒である。将来的には対応するとアナウンスしているが、対応時期については不明。
- オートチャージ機能の付いていないPASMO定期券を同機能付きのものに変更する場合は、一旦払い戻した上で新たに申し込む必要があり、払戻手数料などがかかる。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
- 乗車カード
- スマートカード
- FeliCa
- パスネット
- バス共通カード
- マリンカード(横浜市交通局)
- 首都圏ICカード相互利用サービス
- Suica(2007年3月18日相互利用開始)
- モバイルSuica(同上)
- せたまる(東急世田谷線)
- トランセカード(東急トランセ:代官山循環線)
- PiTaPa(関西・東海地方、岡山県の私鉄・地下鉄など)
- ICOCA(西日本旅客鉄道(JR西日本)、同上)
- TOICA(東海旅客鉄道(JR東海)の名古屋近郊区間)
- LuLuCa(静岡鉄道グループ)
- NicePass(遠州鉄道)
- ayuca(岐阜乗合自動車(岐阜バス))
- ICa(北陸鉄道グループ)
- CI-CA(奈良交通)
- NicoPa(神姫バスグループ)
- Hareca(岡山電気軌道・両備バス・下津井電鉄)
- IruCa(高松琴平電気鉄道)
[編集] 日本国外のICカード乗車券
- Tマネー(韓国・ソウル特別市、仁川広域市、京畿道)
- 悠遊カード(台湾・台北MRT)
- 台湾通(台湾・桃園県、新竹県、新竹市、苗栗県)
- 台中e卡通(台湾・台中市など)
- 基隆交通カード(台湾・基隆市)
- 金門交通カード(中華民国金門県)
- 深圳通(中国・深セン市)
- オクトパス(香港)
- EZ-link(シンガポール)
[編集] 外部リンク
- PASMO…株式会社パスモによる公式ホームページ
[編集] サービス開始に関する発表
[編集] 電子マネーに関するリリース
[編集] オートチャージ・対応クレジットカード発行に関するリリース
[編集] 供用開始日の正式発表及び概要
[編集] その他
[編集] Suica加盟事業者のプレスリリース
JRグループ発行 |
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Suica(JR東日本) ICOCA(JR西日本) TOICA(JR東海) |
北海道・東北地方の私鉄・公営交通発行 |
Doカード(道北バス) バスカード(北海道北見バス) バスICカード(福島交通) |
関東地方の私鉄・公営交通発行 |
PASMO(株式会社パスモ※関東地方中心の私鉄・公営交通) ICバスカード(関東鉄道) IC定期券(埼玉高速鉄道) せたまる (東急世田谷線) トランセカード(東急トランセ) モノレールSuica(東京モノレール) りんかいSuica(東京臨海高速鉄道) バスICカード(山梨交通) |
中部地方の私鉄・公営交通発行 |
passca(富山ライトレール) ICa(北陸鉄道) LuLuCa(静岡鉄道・しずてつジャストライン) 豊田町ユーバスカード(静岡県磐田市自主運行バス) ナイスパス(遠州鉄道) ayuca(岐阜バス) |
近畿地方の私鉄・公営交通発行 |
PiTaPa(スルッとKANSAI協議会※近畿地方・静岡市・岡山県の私鉄・公営交通) バスICカード(近江鉄道(立命館路線)) CI-CA(奈良交通) NicoPa(神姫バス) |
中国・四国地方の私鉄・公営交通発行 |
Hareca(岡山電気軌道・両備バス・下津井電鉄) IC定期券(スカイレールサービス) IruCa(高松琴平電気鉄道・ことでんバス) ICい~カード(伊予鉄道) |
九州・沖縄地方の私鉄・公営交通発行 |
ひまわりバスカード(北九州市交通局) 長崎スマートカード(長崎県交通局) 宮交バスカ(宮崎交通) RapiCa(鹿児島市交通局・南国交通・JR九州バス) いわさきICカード(いわさきコーポレーション※鹿児島県) |
大手私鉄 | 東京急行電鉄・小田急電鉄・京王電鉄・京成電鉄・京浜急行電鉄・相模鉄道・西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄 |
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中小私鉄・第三セクター等 | 新京成電鉄・北総鉄道・箱根登山鉄道・埼玉高速鉄道・東葉高速鉄道・横浜高速鉄道・首都圏新都市鉄道・伊豆箱根鉄道・関東鉄道・江ノ島電鉄 |
公営事業者 | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
モノレール・新交通システム | 多摩都市モノレール・ゆりかもめ・千葉都市モノレール・横浜新都市交通・舞浜リゾートライン |
バス(発行事業者のみ) | 伊豆箱根バス・神奈川中央交通・関東バス・京浜急行バス・西武バス・東急バス・西東京バス・富士急行・山梨交通・江ノ島電鉄・京王電鉄バス・国際興業・箱根登山バス・船橋新京成バス・小田急バス・立川バス・川崎鶴見臨港バス・京成バス・相模鉄道・千葉交通・東武バスセントラル・日立自動車交通・平和交通 |
相互利用 | JR東日本他(Suica) |
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