機動戦士ガンダムΖΖの登場人物
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機動戦士ガンダムΖΖの登場人物(きどうせんしガンダムダブルゼータのとうじょうじんぶつ)は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する、架空の人物を列挙する。特に説明が必要な人物は各人の項目を参照。
なお、前作『機動戦士Ζガンダム』から引き続き登場する人物は、機動戦士Ζガンダムの登場人物または各人の項目を参照。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] エゥーゴ(カラバ・アナハイム出向スタッフ含む)
ここには、反地球連邦政府組織エゥーゴに所属する人物を挙げる。なお、カラバ籍で登場したのは事実上一人のためこちらに含める。
以下の人物の詳細は各項目を参照。
[編集] 前作からの引き継ぎ
以下の人物の詳細は機動戦士Ζガンダムの登場人物#エゥーゴ内の項目、または各人の項目を参照。
[編集] メッチャー・ムチャ
メッチャー・ムチャ(声:牛山茂)
エゥーゴの技術士官でアニメ第15話より登場。月面に本拠を構える一大コングロマリット、アナハイム・エレクトロニクス社からエゥーゴ上層部に天上りした、典型的な官僚肌の男性。アナハイムのメカニックミリィ・チルダーと共に、新器材メガライダーとエゥーゴ上層部の意向をアーガマに伝える為、グラナダより出向してきた。
高慢な性格であるが小心者であり、ネオ・ジオンのゴットン・ゴーらに囚われた際には拷問を受けるのではないかと恐れ、真っ先に口を割るなど、情けない面を見せる。当初はニュータイプであるとしてジュドー・アーシタらガンダム・チームに期待をし、エゥーゴ唯一の戦力であったアーガマに無理難題な任務を下す。しかし、後に組織の戦力が整い始めると彼らに対して懐疑的になり、ネェル・アーガマ配備の際には下船を促すなど、大変な日和見屋でもある。
メッチャーはジュドーらにとっては迷惑な存在と捉えられてはいたが、実際には彼は、アーガマの改装や器材の配備など様々な点で貢献しており、ガンダム・チームが第一次ネオ・ジオン抗争を戦い抜く事が出来たのは、元アナハイム出身者の彼と、エマリーやミリィに代表されるアナハイムのスタッフに拠る所も大きいと言える。
前線では戦闘に参加することの殆どなかったメッチャーであるが、抗争終結時にザビ家の当主ミネバ・ラオ・ザビとの会見にはしっかりと立ち会っている。その際にも彼は相も変らぬ日和見ぶりを披露し、抗争を戦い抜いたジュドーらを愕然とさせている。
名前の由来は滅茶苦茶の「滅茶(めちゃ)」と、無茶をするの「無茶」(むちゃ)からだと思われる。
(以下、アナハイム出向スタッフ) 以下の人物は厳密に言えばエゥーゴのメンバーではなく、アナハイム・エレクトロニクス社からエゥーゴへの出張社員である。
[編集] エマリー・オンス
エマリー・オンス (Emary Ounce) (声:藤井佳代子)
エゥーゴの補給ドック艦ラビアンローズの艦長代理。アニメ第11話より登場。
アナハイム・エレクトロニクス社の擁する巨大ドック艦ラビアンローズの艦長代理を務める女性。巡洋艦アーガマの改装、及びアナハイムが総力を挙げて開発した新鋭機ΖΖガンダム引渡しの為、月面のアナハイム・グラナダ工場より出向してきた。任務の為、ラビアンローズがアーガマに接近した際に空間を漂流するイーノ・アッバーブを救助、彼にΖΖガンダムのパーツの一部であるコア・トップを託す。
アーガマの艦長ブライト・ノアに熱烈な想いを抱いており、妻子ある彼に迫るなど、思い込むと一途な女性でもある。ジュドー達よりも大人という事もあり、ジュドーらシャングリラの少年たちに対し、しばし硬い物言いをする場面もあったものの、どこかおっちょこちょいな性格でもあった。しかし、彼女は優秀なアナハイムのスタッフであり、アーガマ支援の任務に対し、職業以上の熱意を持ってこれにあたっていた。また、メカニックとしての知識も豊富である。同じくアナハイムより出向したミリィ・チルダーやクルー達にも慕われており、彼女の果たした役割は大きい。
第一次ネオ・ジオン抗争終盤、巡洋艦ネェル・アーガマがNZ-000クィン・マンサによる襲撃を受けた際、彼女の操るラビアンローズはこれを護り、自ら盾となる。ガントリー・アームを射出し、クィン・マンサに直撃させた事が仇となり、ファンネルによる一斉砲火を浴び、ラビアンローズは轟沈する。炎に包まれる中、エマリーはブライトの名を叫びながら絶命する。
[編集] ミリィ・チルダー
ミリィ・チルダー(声:水谷優子)
エゥーゴのドック艦ラビアンローズのスタッフでアニメ第15話より登場。
ΖΖガンダムを開発した複合企業アナハイム・エレクトロニクス社の女性メカニック。同社からエゥーゴ上層部に天下りしたメッチャー・ムチャと共に、新器材メガライダーを巡洋艦アーガマに送り届ける為に出向してきた。
性格は感激屋でアーガマに憧れており、アクシズのゴットン・ゴーらに囚われた際にも断固口を割らないなど、気丈な女性でもある。メカニックとしての腕前も確かであり、時にはコア・トップに搭乗し戦闘に参加する事もあった。上司であるエマリー・オンスを慕っており、少々頼りない彼女をサポートする場面も見られた。彼女はエマリーが死亡した際、その最期の言葉を納めたブラックボックスを回収するよう、周囲に懇願している。
ラビアンローズ撃沈後はネェル・アーガマに移乗し、最後まで戦いを見届けている。
[編集] 地球連邦
ここには、地球連邦軍及び地球連邦政府に所属する人物を挙げる。ただし、エゥーゴ、カラバに所属する人物は除く。
[編集] タンデム
タンデム(声:村松康雄) 地球連邦の高官。
[編集] ホワイト
ホワイト (White) (声:土師孝也)
地球連邦軍の提督。宥和政策を取り、サイド3をネオジオンに譲渡する。
[編集] ローム
ローム(声:佐藤正治)
地球連邦の高官。
[編集] ネオ・ジオン
以下の人物の詳細は各項目を参照。
[編集] 前作からの引き継ぎ
以下の人物の詳細は機動戦士Ζガンダムの登場人物#アクシズまたは各人の項目を参照。
[編集] アマサ・ポーラ
アマサ・ポーラ(声:頓宮恭子)
アフリカで活動していた旧ジオン公国軍残党の一人でアニメ第27話に登場。地球に降下したネオ・ジオンと合流し、グレミー・トトの部下となるが、ガンダム・チームに敗れ死亡した。その時、被弾した彼女の機体ドワッジがリィナ・アーシタの隠れていた小屋を巻き込んで爆発し、リィナは死亡したと思われていた。
リィナの生死に関わるという劇中で重要な役柄になるため、キャラクターが設定されたという逸話がある。
主な搭乗機は、MS-09G ドワッジ。
[編集] アリアス・モマ
アリアス・モマ (Arius Moma) (声:大滝進矢)
アニメ第33話 - 第34話に登場。卑怯なスキンヘッドの男。緑色の量産型バウを使う補給部隊の一員で、グレミー・トトの元へサイコガンダムMk-IIを届けた。
主な搭乗機は、AMX-107 バウ。
[編集] イリア・パゾム
イリア・パゾム (Illia Pazom) (声:佐脇君枝)
ネオ・ジオン軍のニュータイプ将校(強化人間という説もある)で階級は少尉。アニメ第36話より登場。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』にもジオン公国軍残存拠点アムブロシア基地の案内役として登場しており、その時の年齢は12歳である。また幼いがモビルスーツ操縦の腕は良いという旨の会話があり、ニュータイプとしての素質をうかがわせている。ちなみに服装はこの時既にギャル系である。
『ΖΖ』では、強化人間になったマシュマー・セロの副官として行動を共にするが、実は強化人間手術により精神が不安定になったマシュマーを監視するために送り込まれた、ハマーン・カーン直属の近衛兵。自身も極めて高いモビルスーツパイロットとしての能力を持ち、ジュドー・アーシタを圧倒する程の実力者。その際、ジュドーと共鳴現象の様なものを起こすが、それが何であったのかは不明である。また、ガングロに派手なメイク、極端に短いミニスカに白ブーツといったガンダムシリーズの女性キャラクターでは珍しいギャル系な容姿なのも特徴。
グレミー・トトの反乱でマシュマーが戦死した後は行方不明。しかし、漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』ではレウルーラの艦長としてシン・ワタナベ、タウ・ワタナベと共に登場しているため、シャア・アズナブルの新生ネオ・ジオンに参加していることが分かる。なお、登場時の階級は中佐。
主な搭乗機は、MS-14J リゲルグ。
また、イリアは強化人間であるという説があるが、強化人間特有の副作用的な精神障害等が見受けられないため、強化人間であるという説は弱く純粋にニュータイプである説が強い。しかし仮に強化人間であった場合、極めて完成度の高い強化人間という事になる。
[編集] エイン、ビーツ、フリン
ザク・マリナーのパイロット。
[編集] オウギュスト・ギダン
オウギュスト・ギダン (Auguste Guidan) (声:戸谷公次)
ハマーン・カーンによって送り込まれた、グレミー・トトの監視役としてアニメ第27話より登場。
ネーミングの由来はフランスの彫刻家オーギュスト・ロダンからだと思われる。
ドライセンで彼を助けようとするも、戦局不利と悟るやさっさと後退。後に彼と再会するが、そのときは冷静を装うのに必死だった。みくびるばかりで忠誠心のないオウギュストを引き込もうとグレミーは、彼にコールドスリープ中のプルツーを見せて密かに恭順を要求。後にグレミーに偽りの忠誠を誓うと、彼の下で戦果を挙げようとガンダム・チームの留守を見越しアーガマを襲撃する。
その気迫でビーチャ・オーレグのΖΖガンダムと、ルー・ルカのΖガンダムを戦闘不能に追い込む。しかし最後はジュドー・アーシタの操る百式の前に撃墜され死亡する。彼の真意を知ってのことか、グレミー曰く「運のない男」とのことである。
主な搭乗機は、AMX-009 ドライセン。
[編集] クレイユ・オーイ
クレイユ・オーイ(声:柴本広之)
ゴットン・ゴーの部下で、彼と共にアーガマを襲撃した。 エンドラ喪失後にはネル・マーセンと共にゴットン率いるエンドラ隊に参加する。アクシズに寝返ったビーチャとモンドをいびり倒していたため再びエゥーゴに戻る切っ掛けを作った張本人。グラナダでアーガマ隊とガザDで交戦した際に戦死。 目次へ移動する
[編集] ゴットン・ゴー
ゴットン・ゴー (Gottn Goh) (声:戸谷公次)
マシュマー・セロやキャラ・スーンら歴代のエンドラ指揮官の副官を務めた軍人。
有能な副官で、エンドラの指揮は実質的にゴットンが執っている。一風変わった指揮官に振り回される我が身の不幸を嘆いたり、降格を気にしたりするなど、現実主義的な人物なのだが、非情な一面もあり、月ではアーガマのブリッジ要員トーレスの幼なじみセシリアを利用して、アーガマ爆破を企てる。しかし、自らの弱さを恥じたセシリアの捨て身の行動で、最期は自らが用意した爆弾で爆死する。
- なお、小説版ではキャラ・スーンと共に駆け落ちし、以後は登場していない。
主な搭乗機は、AMX-008 ガ・ゾウム。
[編集] コムッテ
コムッテ
ビアンの部下で、アーガマとの戦闘で死亡したという。劇中には名前しか登場しない。
[編集] サトウ
サトウ
ジオン共和国の隠れジオン派で、元ジオン公国軍人。ネオ・ジオンに合流するもマシュマー・セロらに全く従わなかったため、イリア・パゾムの手によって謀殺された。
主な搭乗機は、シュツルム・ディアス。
[編集] ダナ・キライ
ダナ・キライ(声:菅原淳一)
アリアス・モマの副官で、彼もバウに搭乗する。アリアスとともにガンダム・チームに挑むが、ZZガンダムのハイメガキャノンの直撃を受け戦死。原作で唯一、ハイメガキャノンの犠牲者となった。
[編集] ダニー、デル、デューン
ダニー(声:龍田直樹)、デル(声:菅原淳一)、デューン(声:稲葉実)
3D隊のメンバーで第37話に登場。ジオン共和国の隠れザビ派。プロ意識が強く、現場の人間の波長にも合わせられるなど柔軟な思考を持つ。可変モビルアーマージャムル・フィンを駆り、三身一体の連携プレーを得意とする。
戦闘ではジュドー・アーシタのΖΖガンダムとビーチャ・オーレグの百式を苦戦させるも、戦闘中にリィナ・アーシタから激励の意思を感じ取ったジュドーのニュータイプ能力の前に敗退、撤退する。
[編集] ニー・ギーレン
ニー・ギーレン (Nee Guerin) (声:島田敏)
双子のランス・ギーレンとコンビを組み、強化人間に改造されたキャラ・スーンの部下(実際には監視役)として第41話より登場。
搭乗機はガルバルディαを発展させたガズアル。キャラのサポートをし、ランスと同じくキャラが暴走しそうな時でも的確に止めに入ったりサポートをしていた。
最終話において、ハマーン・カーンとジュドー・アーシタが決着をつける際、それを邪魔せんとする量産型キュベレイに乗るニュータイプ部隊にキャラと共に交戦し、ジュドーらを二人同士の決着の為に逃がす。しかし、大量のファンネルによる攻撃で被弾、爆散した。
主な搭乗機は、AMX-117R ガズアル
[編集] ネル・マーセン
ネル・マーセン(声:梅津秀行)
エンドラのモビルスーツパイロットでエンドラの喪失後ゴットン率いるエンドラ隊の一員となる。月面でアーガマのモビルスーツ隊と戦い、爆弾を抱えたセシリアが自機に取り付いたことに気が付かず帰還、ゴットンらとともに爆死する。
[編集] パンパ・リダ、ビアン、ワイム
パンパ・リダ(声:立木文彦)、ビアン(声:塩屋浩三)、ワイム(声:菊池正美)
漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、ガザタイプ試作型のテストパイロットして登場している。元々は作業用であったガザの民間パイロットだった様だ。
『ΖΖ』ではエンドラのモビルスーツパイロットで、ガザの嵐隊としてアニメ第7話に登場。リーダーはパンパである。ガザC部隊の敵討ちとしてガザDを駆り三人でアーガマを襲撃する。出撃時には煙幕でバラの花を描く等の派手なパフォーマンスを広げたが、マシュマーの部下らしく騎士道精神に漬かっており、下手な演説を始めた隙を突かれてコロニー外に機体を飛ばされ大破、三人とも戦死した。
[編集] マガニー
グレミー・トトが組織したニュータイプ部隊の研究員である博士。フラナガン機関出身とされている。
[編集] ユラー・ジャミコ
ユラー・ジャミコ(声:高宮俊介)
ゴットン・ゴーの部下で、アーガマに侵入したときは自ら拳銃を捨てジュドーに拳での勝負を挑んだ。搭乗機はガザD。
[編集] ラカン・ダカラン
ラカン・ダカラン (Rakan Dahkaran) (声:大林隆介)
ネオ・ジオンの将校で、そのモビルスーツの操縦テクニックは強化人間、ニュータイプにも劣らない。その自信の表れなのか、戦闘時にもノーマルスーツを着用しない。また、ハマーンから封書で届けられた命令書をペーパーナイフで封を切って開いたりする場面もあることから、武骨な外見とは裏腹に古風な一面も持ち合わせている。アニメ第21話 - 第46話に登場。
一年戦争からの名パイロットで、激戦を生き残ったとされているが大戦時の経歴は不明。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』によれば、一年戦争時におけるソロモン海戦にリック・ドムで参戦し、バズーカの弾薬を使いきり、ヒートサーベル1本で切り抜けた事がある。
その後、経過は不明だが、アクシズに渡り、モビルスーツパイロットとして活躍。『C.D.A. 若き彗星の肖像』では、シャア・アズナブルとの模擬戦を行うものの惨敗するなど、この時点では実力はシャアには及ばなかった。だが、アクシズから脱出した地球連邦軍に捕らえられたハマーン・カーンを救出する為に自ら囮になり、ハマーンを救出するきっかけを作るなど、気骨のある所を見せている。なお、この頃は、まだノーマルスーツを着用している。
『ΖΖ』劇中では、グレミー・トトの反乱の際には、地球の支配権を条件にグレミー側についた野心家であり、ドーベン・ウルフで構成されたスペースウルフ隊を率いグレミー軍主力部隊として活躍した。
最終話の前である第46話「バイブレーション」において、ΖΖガンダムと交戦し、ビームサーベルによる接近戦において敗北、ドーベン・ウルフと共に爆散する。
[編集] ラド・カディハ
ラド・カディハ
ダカールでネオ・ジオンに現地徴用された兵士。アマサ・ポーラのドワッジの落下に巻き込まれたリィナ・アーシタを助け、セイラ・マスに預けた。
[編集] ランス・ギーレン
ランス・ギーレン (Lance Guerin) (声:目黒裕一)
双子のニー・ギーレンとコンビを組み、強化人間に改造されたキャラ・スーンの部下(実際には監視役)として第41話より登場。双子のニー・ギーレンと行動を共にし、強化人間に改造されたキャラ・スーンの護衛及び監視役としてニーと共に行動する。搭乗機はガルバルディαの発展機であるガズエル。
第46話で、ラカン・ダカランのドーベン・ウルフの攻撃からキャラを庇って被弾し、最後はビームサーベルで乗機を斬られて戦死した。
[編集] 旧ジオン公国軍残党
ここには、旧ジオン公国軍に所属する人物を挙げる。
[編集] カラハン
カラハン(声:石森達幸)
旧ジオン公国軍残党・ロンメル部隊の副官で、階級は少尉。アニメ第25話「ロンメルの顔」に登場。ディザート・ザクに乗っていた。
[編集] タグ
タグ
一年戦争末期に死亡したマサイ・ンガバの恋人。赤いゲルググに搭乗していた。
[編集] デザート・ロンメル
デザート・ロンメル (Desert Rommel) (声:玄田哲章)
旧ジオン公国軍残党・ロンメル部隊の隊長でエースパイロット。階級は中佐。
「砂漠のロンメル」という異名を持つ。しかし、フルネームにある「デザート・ロンメル」のデザートとは英語で「砂漠のロンメル」の砂漠を意味するが、このフルネームが本名であるか異名であるかは不明である。「砂漠のキツネ」ことエルヴィン・ロンメルに由来する名前であると思われる。しかし、そのキャラクターは理知的な戦略家でかつ部下思いの紳士として名高いかのロンメル将軍とは程遠く、頑迷で横暴な単なる鬼将校として描かれた。
『機動戦士ガンダムΖΖ』や『ΖΖ-MSV』における設定によれば、一年戦争時は砂漠戦のエキスパートとして地球連邦軍に怖れられた。ディザート・ザク(ロンメルカスタム)で高い戦果を挙げ、後にドワッジ改を受領した後もさらに活躍をしている。またロンメルはザビ家の熱狂的な信奉者としても知られ、一年戦争終結後も徹底抗戦を主張し、アフリカ大陸でゲリラ活動を行っていた。夏元雅人によって描かれた『GUNDAM LEGACY』ではゲームジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079の闇夜のフェンリル隊と共に登場。隊長であるゲラート・シュマイザー少佐と語り合うが、その直後に連邦軍がロンメル本隊を襲撃。ロンメル本隊の撤退を完了するまで地球連邦軍ジオン残党狩り部隊の攻撃を防いだ。
その後、砂漠の小さい町に潜んで、兵の訓練や連邦軍の基地から兵器や資材を奪って自軍を強化しながらジオン再興を夢みていた。
『ΖΖ』では、宇宙世紀0088年、ネオ・ジオン軍が地球降下した際、ロンメルは自らの部隊(ロンメル隊)を率いてガンダム・チームと交戦。ロンメル隊のモビルスーツは一年戦争で使われてた旧式であり、8年間改良しながら使用していたものの、やはり性能の差は圧倒的であった。ガンダム・チームはロンメル隊に苦戦を強いられたが、最終的には勝利した。
最後に残ったロンメルはジュドー・アーシタに特攻をかけるも、Ζガンダムのビームサーベルによって散った。
[編集] ニキ
ニキ(声:島田敏)
ロンメル部隊に所属する若者。妻と子供がいる。ロンメル中佐にガンダムを迎撃ポイントに誘導するよう指示。誘導には成功したものの味方のバズーカ隊一斉掃射に気づかれず撃破された。
[編集] アフリカ解放戦線
ここには、アフリカ解放戦線に所属する人物を挙げる。
[編集] エロ・メロエ
エロ・メロエ(声:菅原淳一)
トゥアレグ族の戦士で、アフリカ解放戦線・青の部隊の兵士。アニメ第29話 - 第30話に登場。
ディドー・カルトハの部下で、青いゲルググに搭乗した。血気盛んな若者であり、ガンダム・チームを発見した際に一人で突出しすぎ、ディトーを死なせてしまう。その後はグレミー・トトの配下となってガデブ・ヤシンと合流したが、ガデブの非道さを見て離脱する。しかし最後までディドーの遺志を貫き、グレミーのドライセンの盾となり戦死。
[編集] ガデブ・ヤシン
ガデブ・ヤシン (Gadeb Jasin) (声:池田勝)
アフリカ解放戦線の指揮官。アニメ第30話に登場。アフリカをフランク(ヨーロッパ人)の支配から解放するという思想で旧世紀から活動しているゲリラ組織「アフリカ解放戦線」の指揮官だが、フランクの住んでいた町は破壊するという考えの持ち主であったため、他のアフリカ解放戦線からは孤立している。ディドー・カルトハとは対立関係にある。
ガルダーヤの街を独立させる活動をしており、ネオ・ジオンのグレミー・トトと手を結んで利用しようとしたが、逆に利用されていた。ガルダーヤに無差別攻撃をかけた際にガンダムチームと交戦、乗機を両断され戦死した。
[編集] ディドー・カルトハ
ディドー・カルトハ(声:緒方賢一)
トゥアレグ族の戦士で、アフリカ解放戦線・青の部隊の隊長。アニメ第29話に登場。
アフリカをフランク(ヨーロッパ人)の支配から解放するという思想で旧世紀から活動しているゲリラ組織「アフリカ解放戦線」の一つである「青の部隊」の隊長。解放ではなく破壊を行うガデブ・ヤシンとは対立関係にある。
ガルダーヤの街を解放しようと戦っていたが、戦闘中に部下のエロ・メロエをかばって死亡した。死の間際にグレミーに自らの遣り残した遺志を託した。
[編集] 民間人・その他
ここには、上記のいずれにも所属しない民間人やその他の人物を挙げる。
[編集] 前作からの引き継ぎ
以下の人物の詳細は各項目を参照。
[編集] アーマ・ガンマ、ジョニー・ウエマツ、ヘレン・アレン、マイク・ビルモア
アーマ・ガンマ、ジョニー・ウエマツ、ヘレン・アレン、マイク・ビルモア
ジュドー・アーシタたちが本来通うべき学校の生徒。ドーデモ教師に出席をとられた。
[編集] アンマ・ダマール
アンマ・ダマール(声:青木和代)
ダマール市長の夫人。アニメ第5話に登場。戦闘が発生したシャングリラから逃げ出そうとしていた。
[編集] アヌ
アヌ(声:池本小百合)
ギニアの海岸にすむタマンの妹。アニメ第24話に登場。戦争を利用して金儲けしようとしている兄を止めるようにジュドーに頼む。
[編集] アルビン、テラ、ミレアム、ヤン、ルナン
アルビン、テラ、ミレアム(声:渡辺久美子)、ヤン(声:鈴木勝美)、ルナン(声:佐々木望)
タイガーバウムに住む子供達の一人。リーダーはルナン。アニメ第39話 - 第40話に登場。当初はタイガーバウムの高い税金を払う金を作るためにネェルアーガマのモビルスーツを盗み出そうと画策していたが、スタンパ・ハロイに一泡吹かせるという思惑が一致してタイガーバウム入港時に拉致されたネェルアーガマの女性クルーを救出するジュドーたちの作戦を手伝う。ルナンはスタンパのコレクションしていたゴックに搭乗し、ジュドーを援護するためにハマーンの操縦するアッガイと対峙している。
[編集] ゲモン・バジャック
ゲモン・バジャック(声:玄田哲章)
シャングリラのジャンク屋たちをまとめ上げる存在。アニメ第3話より登場。
傲慢な性格で人望は無く、さらに身の程知らずな野心を抱いている。ジュドー達にとってジャンク屋としての宿敵ともいえる存在だが、ヤザン登場以降、ヤザンの尻に敷かれていた。ジャンクパーツからゲゼを作った張本人。
小説版では、ルーの乗るコアファイターの風圧で吹っ飛び気絶。さらにゲゼもヤザンに使われるという間抜けな役回りを演じる。その後マシュマーも加わり地球へ降下(ちなみに、アーガマに色々と因縁のあるヤザンとマシュマーはともかくゲモンが地球へ降下する理由は「単なるオマケ」とのこと)。マシュマー戦死後、ヤザンと共に地球で暮らすこととなる。
[編集] サラサ・ムーン
サラサ・ムーン (Sarasa Moon) (声:山本百合子)
ムーン・ムーンの光族の長で、ラサラ・ムーンとは双子。アニメ第13話より登場。
[編集] ジュネ・コク
ジュネ・コク(声:目黒裕一)
ガルダーヤの街に住む芸術家。アニメ第29話に登場。プレイボーイでルーをナンパし、追ってきたグレミー・トトとルーを巡って素手で立ち会った。
[編集] スタンパ・ハロイ
スタンパ・ハロイ (Stampa Halloi) (声:西村知道)
成金でサイド3の歓楽コロニー・タイガーバウムの所有者。アニメ第40話 - 第41話に登場。
権力をかさに着て気に入った女性を宮中に閉じ込めたり、高い税で金をもうけてはモビルスーツを庭に飾ったりと好き勝手やっていた。民間人に紛れていたハマーンにも手を出そうとするが、その正体がわかると手のひらを返したようにハマーンに恭順した。その後はジュドーたちを追い詰めるために自らズコックを駆って出撃するが、その最中に誤ってラサラを殺してしまったことでモンドの怒りを買い、撃破されている。
なぜか彼がコレクションしていたモビルスーツはズゴックやアッガイ、アッグガイ、ゾゴックなどの水陸両用機が多かった。
[編集] セシリア
セシリア (Cecilia) (声:三谷侑未)
トーレスの幼なじみ。ゴットン・ゴーに情報を提供していたが、騙されて爆弾の入ったトランクを渡される。しかし、それに気が付いたセシリアはネオジオンのMSに取り付き、ゴットンやエンドラ隊もろとも爆死してしまった。
[編集] ダマール
ダマール(声:西村知道)
サイド1・1バンチコロニー「シャングリラ」市長。アニメ第1話より登場。ネオ・ジオンのマシュマーがシャングリラにやって来た際に、金に目がくらみ彼らに協力する。しかしそのおかげでシャングリラ内で戦闘が発生、彼の家はズサに踏み潰されてしまった。
[編集] タマン
タマン(声:鳥海勝美)
ギニアの海岸にすむアヌの兄。アニメ第24話に登場。
ギニアで漁師をしていたが、妹のために金を稼ごうとしてネオ・ジオンに協力し、現地徴用兵となり民間人を装ってアーガマを誘い出す。だが直前に出会ったジュドーに戦争を利用するということやその行動が悲惨な結果を生むと説得され、また敵前逃亡しようとした漁師仲間がモビルスーツ毎味方に撃破・殺害されたのを見て翻意し、乗機カプールを基地へ特攻させて自身は普通の生活に戻っていった。
[編集] チマッター
チマッター(声:金丸淳一)
ダマール市長の部下。アニメ第1話より登場。市長の意に反してエゥーゴに協力し、アーガマがシャングリラから出港する際にハッチの開放を手伝った。その際にゲモンのゲゼに捕らえられたが無事開放されている。
[編集] ドーデモ
ドーデモ(声:龍田直樹)
ジュドー・アーシタたちが本来通うべき学校の教師。授業を妨害するためジュドーらのことを疎ましく思っていた。
[編集] ピート
ピート(声:渡辺久美子)
セシリアの妹。
[編集] ベンスン
ベンスン
ダマールの執事。
[編集] マサイ・ンガバ
マサイ・ンガバ(声:島津冴子)
アニメ第25話に登場。彼氏であるジオン兵だったタグを認めなかったオアシスの住人に彼の存在を証明するために、彼の搭乗機だったゲルググに乗ってガンダム・チームと戦った。
[編集] ラサラ・ムーン
ラサラ・ムーン (Rasara Moon) (声:山本百合子)
ムーン・ムーンの光族の少女で、サラサ・ムーンとは双子。アニメ第13話より登場。姉のサラサがアーガマを奪って地球に光族の教えを広めようとしていたことに対して、その無謀な内容とムーン・ムーンが外の世界の戦争に巻き込まれる懸念から反対し、仲間と共に止めようとしていた。ネオ・ジオンに寝返っていたモンド・アカゲに一目惚れされ、彼とは御神体のキャトルを修理し、騒動を納めて姉と和解する切っ掛けをつくってくれたこともあって懇意の仲となる。
その後ムーン・ムーンで穏やかに暮らしていると思われていたが外の世界の様子を視察しに姉と共に移民船に搭乗、タイガーバウム付近でネオ・ジオンの襲撃にあいネェル・アーガマに救助される。 ネェル・アーガマがタイガーバウムに入港した際の騒動に巻き込まれ、スタンパのズゴックの攻撃からモンドを庇って死亡する。
彼女の存在はモンドを人間として大きく成長させた。
[編集] ルチーナ・レビン
ルチーナ・レビン(声:佐久間レイ)
ロイ・レビンの娘。アニメ第42話 - 第43話に登場。サイド3のスペースコロニー・コア3に住んでいたが、レジスタンス活動を行う父の代わりにネオ・ジオンに徴用された。プルツーは彼女に友情を感じ、心を開いていた。
[編集] ロイ・レビン
ロイ・レビン(声:土師孝也)
ルチーナ・レビンの父。アニメ第42話 - 第43話に登場。コア3に合体する予定の、サイド3付近にある鉱山小惑星キケロに勤めていたが、ネオ・ジオンに反旗を翻し、レジスタンス活動をしていた。
[編集] ロオル
ロオル(声:堀部隆一)
ムーン・ムーンの光族の長老。神官としてキャトルの神殿を守っていた。
[編集] 関連項目
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