ウルトラマンG
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『ウルトラマンG』(ウルトラマングレート)は、円谷プロダクションが、オーストラリアで制作した特撮作品。英題「ULTRAMAN TOWARDS THE FUTURE」。全13話。
- 1990年9月25日 - ビデオ発売。
- 1991年12月23日 - 1992年1月4日毎日8:30~9:00 NHK-BS2放送。
- 1995年7月8日 - 9月30日毎週土曜17:30~18:00 TBS放送。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] キャラクターとしてのウルトラマングレート
ゴーデスを追って太陽系にやってきたM78星雲の戦士。ゴーデスの本体は火星で倒したものの、その細胞が地球に逃れたため、宇宙船を破壊されて帰るすべを失った宇宙飛行士ジャック・シンドーと同化して地球にやってきた。カラータイマーを模したペンダント・デルタプラズマーによって変身する。ジャック・シンドーとは別々の人格を持っており、会話もできる。両者の目的が必ずしも一致しないような描写も見られたが、グレートはシンドーの危機を救い、ゴーデスIIとの戦いではシンドーにグレートが救われた事もあり、シンドーとグレートは強い絆で結ばれている。
ウルトラマンの神秘性を前面に出す為、それまでのウルトラ兄弟は作中では排除された形で直接的には登場しなかったが、設定上は同じM78星雲・光の国のウルトラ戦士(グレート自身もやはり宇宙警備隊の隊員とされている)として繋がっている事になっている(日本の主題歌などにそれが表されている)。
- 身長:60メートル
- 体重:5万8千トン
- 年齢:1万7千歳
- 飛行速度:マッハ26
- 走行速度:マッハ9
- 水中速度:マッハ6
- 潜地速度:マッハ3
- ジャンプ力:1500メートル
[編集] ウルトラマングレートの能力
現地のスタッフは、ウルトラマンの各種光線技は必要に応じて形を変えて発動しているだけですべて同一の技と解釈していた。以下の設定は日本側のスタッフが決定したものである。
- バーニングプラズマ
- 空間の一点にエネルギーを集中させて、ウルトラの国のプラズマスパークと同じエネルギーを生み出し、高熱火球ウルトラストゥリングを発生させて、敵にぶつける。設定ではグレートの主要必殺技であり、最強技とされているが、本編での使用は第1話でゴーデスとブローズに対して使用したのみと、少ない。さらに二発当てないと敵を倒せない。一部ではコダラーにも使用したと言われているが、コダラーに使用したのは後述のスタービームである。
- マグナムシュート
- 敵の放つ炎、冷気、光線等を受け止め、凝縮して撃ち返す。ギガザウルス、ゲルカドン、デカンジャを倒した。12話ではコダラーに撃ち返されたスタービームをさらに撃ち返したが、コダラーがそれを増幅して更に撃ち返し、グレートはそれを受け切れずに敗北する事になった。
- ナックルシューター
- 精神波を光線に変えて、拳から放つ。両手から同時に発射する事も、連射する事も可能。主に牽制に使用される。
- グレートスライサー
- 腕から刃状のエネルギーを発生させ、敵を切り裂く。マジャバ(雌)の腕を切り落とした。左右どちらの腕からでも発生させられる。
- ディゾルバー
- 両拳を縦に突き出して放つ、原子破壊光線。ギガザウルスの死体を分解して土に還した。第1話では倒したゴーデスを分解するために使用したが、ゴーデスは細胞単位で地球に逃走してしまった。第6話ではゴーデス(第2形態)に拳をつけた状態で使用したが、効果が無かった。
- トライアングルシールド
- 三角形のバリヤーを張る。ギガザウルス戦で使用。
- アロービーム
- 弓を引くようなポーズから放つ、光の矢。バランガスを倒した。
- フィンガービーム
- 指先から放つ、ナイフの刃状の光線。両手から同時に発射する事もできる。ゴーデス(第2形態)やガゼボに使用した他、マジャバの卵を焼くために使用した。また、両手撃ちを5連発、計10発当てる事でバイオスを倒している。
- ディスクビーム
- エネルギーを円盤状に凝縮して投げつける。連射も可能。バランガスにダメージを与え、マジャバ(雌)を倒した。一部の文献では、この技の名前をトライアングルボンバーと記載している。
- ナックルボルト
- 右拳から電流を放つ。ブローズに使用。
- パームシューター
- 掌から放つナックルシューターの強化技。左右交互に出せる。デカンジャやUF-0に使用した他、最終回ではダブルグレートスライサーで致命傷を負ったシラリーにとどめを刺した。
- スタービーム
- 両掌を交差させて星の形を作り、そこに星型光弾を発生させて投げつける。ガゼボ、コダラーに使用。一部の文献では、この技をディスクビームと記載している。
- ダブルグレートスライサー
- グレートスライサーを両腕に発生させる、言わば二刀流グレートスライサー。シラリーに4連続で斬り付けて致命傷を負わせた。
- 透視光線(本編未使用)
- 両目から放つ光線で、隠れた敵を探し出す。
[編集] UMA
Universal Multipurpose Agencyの略で、異常気象や超常現象の調査・対応のために結成された国際組織。
[編集] メンバー
- アーサー・グラント隊長:ラルフ・コトリール(声:小林昭二)
- ロイド・ワイルダー副隊長:リック・アダムス(声:山寺宏一)
- ジャック・シンドー:ドーレ・クラウス(声:京本政樹)
- ジーン・エコー:ジーヤ・カリティス(声:榊原良子)
- チャールズ・モルガン:ロイド・モーリス(声:柳沢慎吾)
- キム・シャオミン:グレース・パー(声:平野文)
[編集] メカニック
- ハマー
2人乗りの超高性能小型戦闘機。エキシマレーザー砲を装備し、空中で停止することも出来る。主に2機で出撃することが多い。
- サルトップ
[編集] 登場怪獣
[編集] 邪悪生命体 ゴーデス
第1話「銀色の巨人」に登場。
- 体長:83メートル
- 体重:12万7千トン
知的生命と思われるが生命体や惑星に憑依して融合する性質がある他は不明。大脳丸出しのタコとナメクジのような下半身を持ち、ジャック達が乗って来た着陸船をムチ状の両腕で破壊した。グレートに倒されるが、その細胞は無数の粒子となり地球上に降り注いだ。
[編集] 邪悪生命体 ゴーデス(第二形態)
第6話「悪夢との決着」に登場。
- 体長:107メートル
- 体重:34万6千トン
地球上で地熱を吸収して復活した形態、地熱やミサイルの攻撃や戦闘機の爆発を吸収し、更に巨大に頑強になる。全てを融合して一つになろうとしていた。グレートを体内に捕獲するが、ジャックの意識に宇宙全てと融合した時ゴーデスが孤独になる事実を指摘され、動揺した所をグレートに体内から破壊された。
[編集] 双頭地獣 ブローズ
第1話「銀色の巨人」に登場。
- 体長:72メートル
- 体重:9万4千トン
ゴーデス細胞が地球の生物と同化しようと試み、両生類と合体して誕生、地中から出現して、グレートの地球上での最初の対戦相手になった。1体に頭が2つあり、上が行動、下が思考を司る。イボからのガスと頭部の触手が武器で、ハマーを捉える等をしたが、グレートに倒された。
[編集] 古代怪獣 ギガザウルス
第2話「凍てついた龍」に登場。
- 体長:120メートル
- 体重:14万9千トン
南極の氷山で凍結したまま眠っていた雷竜、ゴーデス細胞に耐性をもつ為、ゴーデスの暗躍で復活させられ、アイスガスを吐き出し暴れる。最後グレートにアイスガスを撥ね返されて、消滅させられた。
[編集] 火炎飛龍 ゲルカドン
第3話「魅入られた少年」に登場。
- 体長:67メートル
- 体重:6万5千トン
ゴーデス細胞が人間と同化しようと試み、ジミー少年とペットのトカゲ(ガス)とゲルカドンの化石が合体して誕生、空を飛び火を吐いて暴れ、実体化と消滅を繰り返しUMAを翻弄した。ゴーデスが生み出したジミー少年のクローンに光る石でコントロールさせていたがジミーの意思にジャックがグレートを中継して説得、クローンは消滅してゲルカドンはジミーと共にゴーデスの支配を逃れた。その直後、ジミーと仲良く何処かへと飛び去った。
[編集] 風魔神 デガンジャ
第4話「デガンジャの風」に登場。
- 体長:89メートル
- 体重:7万4千トン
ゴーデス細胞が地球の気象と同化しようと試み、黒い竜巻となり暴走(アボリジニーの伝承ではあくまで竜巻はデガンジャの使者でしかないらしい)。祭壇と共にアボリジニーの伝説の風魔神がハマーの攻撃で実体化した。その姿はハイウェーで轢死したタスマニアデビルなどの動物の姿だともいわれている。雷電光を放ちグレートと格闘するが、グレートに敗北しゴーデスの支配を逃れ、砂漠に雨をもたらした。デザインモチーフはタスマニアデビルだが、偶然なのかアニメ「ルーニー・テューンズ」の同じ動物をモデルにしたタズマニアン・デビルと容姿や竜巻になる様子が酷似している。
[編集] 毒ガス幻影怪獣 バランガス
第5話「悪夢からの使い」に登場。
- 体長:79メートル
- 体重:12万9千トン
ゴーデスの使者となって暗躍していたジャックの友人スタンレーがUMAに侵入したが、正体を見破られて怪獣化した姿。物語冒頭にも登場しスタンレーに倒されるという自演を行った。気体に変化して移動し、あらゆる場所に神出鬼没したが、グレートに倒された。
[編集] 守護獣 ガゼボ
第7話「森の守護神」に登場。
- 体長:63メートル
- 体重:8万トン
古代の有袋類プロコプトドンが怪獣化し、森林破壊で復活した。金属を嫌い、ある種の金属を溶解するキノコが苦手、グレートとの戦いの末、最後は地中に戻され眠りについた。
[編集] 昆虫怪獣 マジャバ
第8話「姿なき復讐 -昆虫の叫び-」に登場。
- 体長:78メートル
- 体重:7万5千トン
オルガノPCBという農薬で怪獣化したイナゴ群の中でも特に巨大な個体で、オスとメスの2体いた。両腕の鎌が武器で、口から黄色いガス(おそらく吸収した農薬あるいは化学物質)を吐く。オスはマッハ6で飛行する。メスは皮膚が硬くレーザーも効かない。オスはハマーのミサイルで倒され、メスと巣の卵はオルガノPCBの解毒剤を浴びて倒された後、グレートに消滅させられた。
[編集] 電脳植物 バイオス
第9話「バイオス計画 -植物都市-」に登場。
- 体長:80メートル
- 体重:9万9千トン
宇宙から来た植物がコンピューターと融合し、サザン大学の人工環境を支配していた。ベゴイドという自分の作り出した酸素でしか生きられない様に改造した学生を手足の様に使っていたが、正体を知られロボットのような姿になって巨大化、グレートとの対決は計算速度に長ける為、早撃ち勝負で挑むがグレートに敗北。音楽を好む。なお、フィギュア化の際の商品名は「プラントバイオス」、アオシマのプラモデルに同名のロボットが存在した為だと思われる。
[編集] 変身生命体 リュグロー
第10話「異星人狂奏曲(エイリアンラプソディー)」に登場。
- 体長:120メートル(巨大化時)
- 体重:13万2千トン(巨大化時)
妻のベロニカ・アレイと共に地球に飛来した一定の形を持たない異星人の旅人。妻が地球人女性の姿になったのに対してリュグローは地球人を嫌い、車に変身していた。妻のベロニカと親しくするチャールズ隊員に嫉妬し、彼を妨害する。ベロニカの正体が軍にばれて包囲されたため巨大化、グレートと戦うが最後は和解し、以後はチャールズ隊員そっくりの姿に変身して妻と共に暮らした。
[編集] 円盤生物 UF-0 (ユーエフ.ゼロ)
第11話「第47格納庫」に登場。
- 体長:15~180メートル
- 体重:1万2千~18万4千トン
軍の格納庫に異星人の宇宙船として保管されていたが、自らの野望実現の為に地球環境保護を訴えるテロリストの学者ノルバーグ(円盤の量産を考えていた)が強奪、グラント隊長への恨みからUMA基地攻撃に使うが、ノルバーグを食って巨大化、円盤生物の正体を現す。小さな宇宙船から巨大な蟹のような姿へ変貌しグレートに彼より遥かに巨大な威容で迫り、金縛り光線で捕縛するが、最後グレートの反撃を受け宇宙へ逃走。結局、宇宙船に擬態した生物だったのか、怪獣を改造した異星の宇宙船だったのかは不明である。
[編集] 伝説宇宙怪獣 シラリー(シイラギ)
第12話「その名は"滅亡(ほろび)" -伝説2大怪獣登場-」、第13話「永遠(とわ)なる勇者 -伝説2大怪獣登場-」に登場。
- 体長:120メートル
- 体重:8万2千トン
コダラーの仲間で、環境破壊を行う人類の滅亡を望む地球の意思に呼ばれ、宇宙の彼方からやってきた「天空に追放された者」。コダラーと共にウルトラマングレートと戦った。両腕と目からレーザー光線を放ち、口から高熱火炎を放射する。世界中の大陸間弾道弾で成層圏に入る前に総攻撃されるが、核爆発のエネルギーを全て吸収してしまった。長い首を活かしたクチバシ攻撃が得意。コダラーが敗れた後、グレートに単身挑んだが、ダブルグレートスライサーで首に致命傷を負わされたあげく、ナックルシューターを喰らって倒されたが、恐らく絶命に至っていない為、最後は残骸をグレートによって宇宙に運ばれた(シラリーの残骸を運んだ後、グレートはM78星雲に帰ったと思われる)。名前の由来は新羅からで元々の名前はシイラギ(あるいはシラギ)だったがクレームにより公開直後に変更された。
[編集] 伝説深海怪獣 コダラー(クダラ)
第12話「その名は"滅亡(ほろび)" -伝説2大怪獣登場-」、第13話「永遠(とわ)なる勇者 -伝説2大怪獣登場-」に登場。
- 体長:62メートル
- 体重:9万4千トン
海で眠っていた怪獣で、人間の環境破壊が原因で深海から現れた「深海に閉ざされし者」。謎の藻とともに復活した。謎の藻はコダラーの鰓で共生しており、オーストラリア近海を死の海に変えた。滅びの伝説が記された古代のディスク状プレートを持つ者を狙う。怪力で、パンチ攻撃が得意。両目や手から電撃球を放ち、光線や装甲貫通弾を含めたあらゆる攻撃を吸収する。グレートの打撃攻撃も通じない。吸収した光線を2倍に増幅して跳ね返す事が可能で、それによってグレートのスタービームを跳ね返し、それを跳ね返したマグナムシュートをさらに跳ね返して、一度はグレートを倒してしまった。シラリーと共にグレートと再度戦ったが、UMAがタルサー砲に装備した古代のディスク状プレートに自らの光線を2度跳ね返され、エネルギー過剰になり爆散した。名前の由来は百済からで元々の名前はクダラだったがクレームにより公開後に変更された。余談だが、日本側シナリオ段階では伝説二大怪獣を生み出し封印したのは太古のM78星雲人であった。
[編集] 作品リスト
話数 | サブタイトル | 英題 | 登場怪獣・宇宙人 |
---|---|---|---|
1 | 銀色の巨人 | Signs of life |
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2 | 凍てついた龍 | The hibernator |
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3 | 魅入られた少年 | The child's dream |
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4 | デカンジャの風 | The storm hunter |
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5 | 悪夢からの使い | Blast from the past |
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6 | 悪夢との決着 | The showdown |
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7 | 森の守護神 | The forest guardian |
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8 | 姿なき復讐 -昆虫の叫び- | Bitter harvest |
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9 | バイオス計画 -植物都市- | The biospherians |
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10 | 異星人狂奏曲(エイリアンラプソディー) | Tourists from the stars |
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11 | 第47格納庫 | The survivalists |
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12 | その名は"滅亡(ほろび)" -伝説2大怪獣登場- | The age of plagues |
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13 | 永遠(とわ)なる勇者 -伝説2大怪獣登場- | Nemesis |
[編集] 映画
両作品とも1990年12月15日公開。
本編でビデオ合成処理されていた光線技やグレートの巨大化シーンなどが日本で新規に撮り足された。また1話目のハマー墜落シーンなど劇場版のための特撮シーンもある。『ゴーデスの逆襲』で2話と3話の出来事がほぼ同時に起こった様になっているのは、本編の脚本の段階でそうなる様にしてあったという。
劇場公開時とビデオでの完全版(海外公開版)はOPなども異なるほか、タイトルが何故か「ウルトラマン」である("G"とつかない)。コロムビアから当時発売された交響楽集のビデオに何故かそのタイトルがNG映像と共に収録されている。
- 『ウルトラマンG ゴーデスの逆襲』
- 1、5、6話を再編集した劇場版(一部2話のシーンがある)。
- ビデオの完全版は、1~3、5、6話を再編集。
- 『ウルトラマンG 怪獣撃滅作戦』
- 7、10、12、13話を再編集した劇場版。
- ビデオの完全版は、4、7、10、12、13話を再編集。
[編集] 主題歌
- オープニング:『ぼくらのグレート』(作詞:山川啓介/作曲、編曲:風戸慎介/歌:京本政樹、森の木児童合唱団)
- オリジナル原語版オープニング:『ULTRAMAN』(作詞:奈良橋陽子/作曲、編曲:風戸慎介/歌:JAY HACKETT)
- エンディング:『地球は君を待っていた』(作詞:山川啓介/作曲、編曲:風戸慎介/歌:京本政樹、森の木児童合唱団)
[編集] 出演・声の出演
- ジャック・シンドー隊員:ドーレ・クラウス:京本政樹
- アーサー・グラント隊長:ラルフ・コトリール:小林昭二
- ロイド・ワイルダー隊員:リック・アダムス:山寺宏一
- チャールズ・モルガン隊員:ロイド・モーリス:柳沢慎吾
- キム・シャオミン隊員:グレース・パー:平野文
- ジーン・エコー隊員:ジーヤ・カリディス:榊原良子
- ウルトラマングレート:スティーブ・アップス、ロバート・シンパー
- ウルトラマングレート(声):岡部政明
- ナレーション:藤岡弘、(1~6話)、内海賢二(7~13話)
[編集] スタッフ
- 制作:ウルトラマン制作委員会、円谷プロダクション
- エグゼクティブプロデューサー:円谷皐
- SAFCエグゼクティブプロデューサー:リチャード・ワトソン
- プロデューサー:鈴木清、スー・ワイルド
- SFXコンサルタント:高野宏一
- 原案:会川昇、宮沢秀則、小中千昭、遠藤昭範、鈴木智
- 監督:アンドリュー・プラウズ
- シリーズ構成:テリー・ラーセン
- 特殊技術:ポール・ニコラ
- 音楽:風戸慎介
[編集] その他
- 「グレート」の日本名は京本政樹の命名による。オーストラリアのグレートバリアリーフから命名したとの事。本作はウルトラマンのマニアとしての京本氏が円谷プロと親交が深くなった時期に制作され、日本語版ではプロデュース部分に京本氏の意見を取り入れた部分が多かった。
- 特撮シーンの多くはオーストラリアの地の利を生かして、オープンセットで自然光下で撮影されているため巨大感が醸し出されており好評であった。ミニチュアワークの細かさやコダラー出現時の波の表現など以後の作品では決してお目にかかれないような、凄いシーンが多かった。
- 対してビデオ合成処理された部分は不評で、切り貼りしたような合成シーンや光線などは劇場版ではオプチカル合成に直されている。ただし、劇場版の対ゴーデス、バランガス、シラリー&コダラー戦(シラリー、コダラーのみビデオ版にも使われた)で敵を殴る度にスパークが走るシーンのように、簡便に合成できる点を生かした意欲的な部分もあった。
- 以後の円谷プロ作品とオーストラリアの関わりは、『ウルトラマンゼアス』のコッテンポッペとベンゼン星人はオーストラリアで造型された。またバンクフィルムの一部が『ウルトラマンティガ』最終章に流用されている。
- アトラクション用のウルトラマングレートのスーツが『ウルトラマンティガ』のイルドに改造されている。
[編集] 関連
TBS 土曜17時台後半 | ||
---|---|---|
前番組 | ウルトラマンG | 次番組 |
ウルトラマンパワード | オズ・キッズ |