ウルトラマンタロウ
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『ウルトラマンタロウ』は1973年(昭和48年)4月6日から1974年(昭和49年)4月5日までTBS系で毎週金曜日19:00 - 19:30に全53話が放送された円谷プロダクションが製作した特撮テレビ番組。 また、同作品に登場するヒーローの名前。
2007年5月6日よりファミリー劇場で放映開始。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 作品概要
本作品はウルトラシリーズ第6作(ウルトラマンシリーズとしては第5作)であり、第2期ウルトラシリーズの3作目にあたる。『ファイヤーマン』『ジャンボーグA』と並び、円谷プロ創立10周年記念番組として製作された。なお、番組名のロゴが『ウルトラマンT(“T”に“タロウ”とルビふり)』と描かれている事から、略称で「T」と呼称される事もある。
本作の大きな特徴として、それまで神秘の象徴として描かれる事の多かったウルトラマンに親しみやすいイメージを付加している事が挙げられる。その最たる例が主人公の“タロウ”というネーミングであろう。企画当初、本作の主人公の名称には「ウルトラマンジャック」が有力な候補として挙がっていたが、「ジャック」が当時大きな問題となっていたハイジャックを連想させることからこれを取りやめ、「ウルトラマンスター」等を経て最終的に日本のおとぎ話によく登場する「○○太郎」から「タロウ」と名付けられたという(のちに「~ジャック」は『帰ってきたウルトラマン』に登場する「新マン」の正式名称となった)。
ストーリーには、それまでのウルトラシリーズよりも同じ円谷作品の快獣ブースカでみられたような、おとぎ話や寓話などを題材としたストーリーが多く見られる。また本作はウルトラの母の存在が初めて明らかにされた作品でもあり、「ウルトラ兄弟」の概念に加え、文字通り「ウルトラファミリー」の構想を付加し、どちらかと言うとホームドラマ的な作風が濃くなっている。しかしながら特撮作品としての本分もおざなりにされている訳では無く、躍動感のある戦闘アクションや当時としては精巧に制作された秘密基地、戦闘機などの各種プロップやミニチュアセット、光線技に見られる光学合成等は円熟された特撮の妙味を醸し出している。
ドラマ本編の話数については、昭和ウルトラシリーズ中最多を誇る(これは、後番組『ウルトラマンレオ』の製作の遅れのため、1話撮り増したためである。また、平成シリーズまで含めると『ウルトラマンコスモス』が最多)。また、他のウルトラファミリーの客演が大変多いことや、主題歌がそのままメインの戦闘曲となっている点(番組後半では主題歌の歌詞ナシ・エレクトーン演奏版も用いられていた)なども他のシリーズには見られない特徴である。
また、『ウルトラマンレオ』ほどではないが、主要キャストの交代や降板が多かった。ZAT隊員では、西田次郎隊員役の三ツ木清隆が他のドラマに出演することになったため、わずか7話で降板、交代に登場した上野孝隊員役の西島昭彦も、同じく別のドラマに出演する都合により第35話で降板した。荒垣修平副隊長を演じた東野孝彦も怪我のために第50話で降板し、49,50話では沢りつおがアフレコを担当している。ヒロインの白鳥さおりを演じたあさかまゆみも第16話で降板し、第20話から小野恵子に代わっている。朝比奈勇太郎隊長を演じる名古屋章も多忙であったため、計12話しか登場していない。
それまでのシリーズではオープニング映像にキャラクターのシルエット映像を使用していたが、本作ではZATのメカニックを紹介する映像(主に、それぞれが格納庫から現れて基地から発進してゆく様子)を使用している。この「防衛チームのメカニック紹介」パターンは次作『ウルトラマンレオ』でも用いられ、以後のウルトラマンシリーズにおいては前述の「シルエット映像」パターンと同様にオープニング映像の基本的様式として踏襲されている。
[編集] 構成
基本的には、小学生の子供(主人公の知り合いやその友人である白鳥健一少年の友達が多い)の抱えるエピソードに、奇怪な事件およびその主犯となる怪獣達とZATの闘いが交差したものが多く、ZATの事件解決に終始している作品はほとんどない。これは第2次ウルトラシリーズの特徴といえるが、本作で最も顕著に表れている。
[編集] 怪獣
シリーズ序盤は敵は怪獣のみで、さらにそれらは実在の生物をモチーフとしたものが多かった。また初期の怪獣の多くに「~大怪獣」「大~怪獣」という称号が与えられているが、これは前作「ウルトラマンA」の「超獣(怪獣を超える存在)」の概念を覆し、「超獣を超える怪獣」であることを視聴者にアピールする必要があったためである。超獣の存在感が薄れ、作風が確立されて以後は、「大怪獣」の肩書きは用いられなくなった。
その後メフィラス星人の登場を皮切りに宇宙人も多く登場するようになり、終盤では本作の顔とも言える独特で奇抜な怪獣が多く登場するようになった(その演出の奇抜さやストレートなネーミングについては、ファンの間で賛否が分かれている。後述)。なお、タロウやZATが怪獣、とりわけ人類と対立する意思を持たないものの生存権を尊重する描写も多く、回が進むごとに顕著になっている。
[編集] 作品評価議論
現在に至るまで、『タロウ』の作風の是非はしばしば論議の題材とされている。タロウではそれまでのウルトラシリーズの比較的シリアスなドラマから一転、子供に親しみやすい、温かみのあるストーリーが多くなっている。当時の想定視聴者層である子ども達から「万人に親しみやすい新しいウルトラマン像を生み出した」と概ね好評を博した一方、初期ウルトラのハードな作風を好むファンからの厳しい批判は放送当時から存在していた。具体的には「ウルトラシリーズの伝統的作風が失われた」「ウルトラマンの質を落とした」「客演するウルトラ兄弟が"弱体化"しすぎていて不自然だ」「ZATはふざけ過ぎている」「(特にシリーズ終盤の)怪獣のキャラクターが奇抜すぎる」などである。「ウルトラシリーズの幼児化が極まった」とも評された。「僕にもタロウのシナリオは書ける」という第26話のサブタイトルをもじった冗談が一部ファンの間で流布する事態も招来した。
この時期には、初期ウルトラを見続けてきた層が離れ、低年齢層の参入による新旧交代が顕著だったこともタロウの評価の違いに大きな影響をもたらした。初期ウルトラシリーズのファン層がムック本や特集本の執筆を重ねた1980年代は、ウルトラマンタロウを含む第2次ウルトラシリーズの番組について辛い評価を下しているものが多い。第1次ブーム世代のライターや業界人には概して不評で怪獣画家開田裕治はタロウの対戦怪獣に初代エレキングを描いてお茶を濁すなどあからさまな手抜きをしたりしている。対して、「検証・第2次ウルトラブーム(タツミムック)」にあるように、第2次ウルトラブームを中心に視聴した世代が執筆したものについては、より客観的な視点から社会背景を含めた再評価が行われており、初期ウルトラシリーズ作品と同等の評価を得ていると言える。これは他の第2次ウルトラシリーズの作品にも共通している。
番組の実績として変身ヒーローブームが峠を越える中で20%前後の視聴率を維持し続けたことは事実であり、昭和ウルトラ後期シリーズを代表する作品の地位は確立されたと言えるだろう。また、第2次ウルトラシリーズの他作品が途中で何らかの路線変更(帰ってきたウルトラマンにおける宇宙怪獣およびウルトラブレスレットの登場、ウルトラマンAにおける「超獣」という制約と合体変身の撤廃、ウルトラマンレオにおける特訓路線の解消や「円盤生物」編など)を余儀なくされた中で、番組開始から終了まで路線変更がほとんど無い一貫した内容だったことも見逃せない。
[編集] キャラクターとしてのウルトラマンタロウ
タロウは、ウルトラの父とウルトラの母の実子であり(※1)、ウルトラセブンの従兄弟である(※2)。また、主題歌の歌詞などから“ウルトラマン・ナンバー6”の通称を持つ(※3)。
身体の特徴としては赤を基調とし、頭部にはウルトラ超戦士の証である2本の太く大きいツノ・ウルトラホーンが生えている(ウルトラの父から受け継いだ遺伝的なものという説もある)。さらに、セブンと同じく、額のビームランプと、アイスラッガーのような大きな突起を持つ(※4)。胸にはウルトラマンの象徴・カラータイマーも付け、歴代のウルトラマンのデザインの集大成的なキャラクターとなっている。また、ウルトラ戦士で唯一、必殺技の名前を呼んで使用する。
地球においては通常は地球人・東光太郎(ひがし こうたろう)の身体を借り(ただし、劇中の描写では光太郎とタロウの意識はほとんど一体化している)、宇宙科学警備隊ZAT極東日本支部の一員としての活動もこなしつつ、地球の警備にあたっている。光太郎が左腕についたウルトラバッジ(※5)をはずし、右手に持って眼前から天にかざし、「タロウー!!」と叫ぶことでタロウに変身できる(※6)。この一連の動きは東光太郎を演じた篠田三郎の考案による。
他のウルトラマンと比べ、戦闘中にカラータイマーが点滅することが極めて少ない。これはタロウの潜在能力、戦闘能力が高く、それだけ強いからと思われるが、窮地に追い込まれているにもかかわらずカラータイマーが点滅していない場面が見られるため、謎とされている。
ウルトラ兄弟の中では「兄たちに頼りがちな末っ子」というイメージが先行している。しかし、これはウルトラ兄弟の客演数が多いことや、ウルトラ兄弟が地球に集合した人気作33,34話においてストーリーの都合上「兄に頼りがち」「増長しやすい」という側面が強調されてしまったことなどから来るイメージである。全話を通して見た場合、その勇気や度量が他のウルトラ戦士に劣るという演出はなく、兄弟の来援もほとんどは側面からの援護にとどまっている。
最終話で変身能力を放棄し、人間・東光太郎として地球に残ったが(そのため『ウルトラマンレオ』38・39話でウルトラ兄弟が客演した時もタロウだけが登場しなかった)、後の『ウルトラマンメビウス』では劇場版冒頭での事件(メビウスのテレビシリーズの20年前、初代マン、セブン、新マン=ジャック、エースの4人が、封印したヤプール人の復活を監視するべく地球に留まった)により、急遽光の国へ帰還。セブンの後任として宇宙警備隊筆頭教官となり、メビウス達新人隊員らを育成したとの設定が与えられている(『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では、地球に留まっていた東光太郎が学芸員として水族館勤務をしているという設定が企画されていたが、篠田三郎の出演が実現しなかったことにより、メビウスの教官という設定に変更された)。さらにTV版の第29話では、地球に大いなる災いが起こると察知したウルトラの父の命を受け、メビウスに代わり地球を護る任に就くため再び地球に降り立ったが、第30話でメビウスとGUYSクルーの絆を確認、地球の未来をメビウスに託し光の国へと帰って行った。
メビウスにおける客演は、ウルトラシリーズにおけるタロウ単体ゲストが初めて描かれた話である。ウルトラダイナマイトの使用を試みるタロウの命を案ずるミライに対し「私を見縊るな!!」と一喝するなど、戦士としての格段の成長と貫禄を見せた。
- ※1 光太郎とタロウの人格一体化が著しいことや、第1話や最終回でタロウは光太郎がウルトラの母からウルトラの命を与えられて変身した超人であるかのような演出もあることから、「タロウというM78星雲人は存在しない」と解釈した書籍もある。しかし、公式設定では他の兄弟と同様にM78星雲ウルトラの星出身の宇宙人とされている。
- ※2 ウルトラの母はセブンの母の妹である。M78星雲のウルトラ族には、ウルトラマンやゾフィーのような銀色を基調としたシルバー族と、ウルトラセブンのように赤色を基調とするレッド族の2パターンがあるとの雑誌等での設定があり、タロウは明らかにレッド族に属する。しかし、ウルトラの父もウルトラの母もシルバー族であることから、両者の族種の区別は血統に拠るものでないか、又は色調の特徴が隔世遺伝する可能性があるかのいずれかを示唆していると思われる。セブンとタロウが母方同士の従兄弟同士であるとの設定は、隔世遺伝の可能性を活かしたものと思われる。
- ※3 厳密に数えると、地球を護る任についたウルトラマンとしては初代マンから数えて5人目なのだが、この頃からウルトラファミリー(ウルトラ兄弟)の“長兄”としての地位が確立されたゾフィーを加え、6人目(ナンバー6)としている。
- ※4 タロウはセブンのようなウルトラ念力をまだ習得していないため、アイスラッガーとしては使用できずにいるとする書籍もある。設定上は、セブンとタロウが従兄弟であることから遺伝的に持っているものと考えることが出来る。
- ※5 企画段階では「ウルトラの心臓を守る」という意味も込めて、光太郎の左胸のちょうど心臓の真上の部分に付けることになっていたが、実際に着用した篠田から、バッジがかなり大きいために演技の際立ち振る舞いに不便である、との指摘があったため変更された。
- ※6 ウルトラシリーズにおいて、自分の名前(ヒーロー名)を叫んで変身するのは本作が初めてとなる。
[編集] 能力
- 身長:53メートル
- 体重:5万5000トン
- 年齢:1万2千歳(放映当時は1万8千歳)
- 飛行速度:マッハ20
- 走行速度:マッハ1(時速1240キロ)
- 水中速度:160ノット
- ジャンプ力:600メートル
- 腕力:ウルトラ兄弟で一番のパワーを誇る。
- 職業:宇宙警備隊支部長、宇宙警備隊筆頭教官
- その他:ウルトラダイナマイトなどで体がバラバラになっても心臓が無傷なら再生することができる。
- ストリウム光線
- タロウの光線技のひとつ。劇中で最も多く使われた必殺光線で、25回使用されている。両腕を挙げてスパークを起こし、腰に拳を添えてエネルギーをためてから、両腕を逆L字型(T字型という説もある)にして発射する(当初は技の発動時に「ストリウム光線!」という叫び声を発しており、エネルギー吸収時に身体が虹色の光に包まれていたが、中盤以降これらはあまり見られなくなった。メビウス救援時に使用した際は虹色になった)。連射が可能で、ウルトラマンAのメタリウム光線の倍以上(古い資料の中には、数倍と記載しているものもある)の破壊力を持つ。通常は爆発光線であるが、エネルギーの使い方によっては対象を消滅させたり、爆発させずに倒したりすることができる。但し万能ではなく、効果のなかった怪獣も存在する。エネルギーをためずスピード重視で発射する簡易版や、腕をX字に組んで発射される強力版「ネオ・ストリウム光線」もある。
- 『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では、光線を放つシーンはフルCGで描かれている。また、『メビウス』第29話に出演した際には、メビュームシュートの効かないインペライザーの上半身を一度は粉砕した。
- スワローキック
- 大ジャンプののち空中で身体を高速スピンさせて放つキック技。変身直後や牽制できわめて頻繁に用いられる。ミエゴンを倒した。
- アトミックパンチ
- 強靭な肉体をいかしたパンチ攻撃。原子爆弾と同じ威力を持つと言われ、メフィラス星人の腹に大穴をあけた程。別名「タロウ爆弾パンチ」。巨大化の勢いで飛行しながらアトミックパンチを放つ「フライングアトミックパンチ」もあり、オカリヤンにダメージを与えた。
- ハンドナイフ
- リンドンの首を切断した必殺チョップ。
- ウルトラフリーザー
- 熱エネルギーをマイナス変換させて、「ウルトラフリーザー!」の叫びと共に両手から放つ冷凍光線。コスモリキッドとライブキングを2体同時に凍らせた他、ゲランも凍らせている(この時はガス状光線であった)。
- タロウファイヤー
- 熱エネルギーを炎に変換させて、両手から放つ。1000メートル以上の射程を誇る。お化けキノコを焼き払ったが、小さいキノコが1本だけ残っており、これがマシュラになった。
- タロウスパウト
- 「タロウスパウト!」の叫びと共に、体をスピンさせて竜巻を起こす。ロードラを竜巻に巻き込んで吹き飛ばし、空中で爆破した。別名:タロウハリケーン。
- アロー光線
- エースの技とは異なり、ツノのわきからエネルギーを矢尻状にして飛ばす。すばやく繰り出せるので、つなぎ技として使用。ピッコロとメモールに使用。
- ブルーレーザー
- ウルトラホーンから放つ、青い熱線。ボルケラーの口から引き出した胃袋、タイラントの鞭、ジレンマの舌を焼き切った。
- シューティングビーム
- 両手先から放つ光線。破壊光線タイプと、麻痺光線タイプがある。前者はグロストとミラクル星人のビー玉により凍ったテロリスト星人を倒した。だが、テンペラー星人には効かなかった。後者はゴンゴロスに使用。それからグランドキングに使用、大ダメージを与えた。
- ウルトラシャワー
- 水や消火液を噴射する。第19話と第28話で火災を消し止めた他、第41話では落書きから生まれたゴンゴロスの体を濡らして手で拭き消した。第9話ではアリンドウに浴びせており、この際使用した液体は油ではないかという説もあるが、真相は不明。
- タロウカッター
- 腕を十字に組んで発射する、三日月型の光のカッター。一度に2発発射され、敵を切り裂いて戻ってくる。テンペラー星人の両腕を切断した。
- フット光線
- ジャンプして、キックのポーズで両足から赤色光線を放つ。ロードラの首と腕を跳ね飛ばした。
- クロス光線
- 腕をクロスさせて回転し、周囲にエネルギー波を放射する。メドゥーサ星人に操られた森山隊員のスーパースワローを墜落させた。
- ハンドビーム
- 手先にエネルギーを集中させ、断続的に放つ赤い光弾。オカリヤンを倒した。別名:スカーレットビーム、赤色光線。
- ビーム手裏剣
- 右手にエネルギーを集中させて光の手裏剣を作り出し、投げつける。ゴルゴザウルス二世を爆死させた。
- ウルトラダイナマイト
- タロウ単体では最強の必殺技。自分の体にエネルギーを充満させ、自らを爆弾にして相手に突っ込んでいく自爆技。相手もろとも大爆発した後、タロウは自身の再生能力(上述のように、彼は心臓が無事なら再生できる)で復活する。本編では光太郎=自分の優しさを踏みにじったカタン星人を倒す際に使用したが、多大なエネルギーを消耗して寿命を縮めるためこの後は封印。しかし、『メビウス』第30話で強敵・インペライザーを倒すために封印を自ら破って再び使用した(ただしこの際はインペライザーも自己修復能力を有していたため完全に倒すには至らなかった)。また教え子であるメビウスがメビウスキラーを倒す際、同様に使用したが相当のダメージを負ってしまった(その技はヤプールによってメビュームダイナマイトと名付けられた)。
- 使用回数は少ないとはいえ、そのインパクトの強さからゲームでストリウム光線とともに取り上げられている等、有名な必殺技の1つに数えられる。
- ファイヤーダッシュ
- ウルトラダイナマイトによく似た技だが、こちらはタロウの身体に充満させたエネルギーを炎にして一気に飛ばすもの。ストリウム光線の通じないアリンドウ戦で使用、ウルトラシャワーを浴びせてからこれを使用することで倒した。
- コスモミラクル光線
- ウルトラ6兄弟の力をウルトラホーンに集めて超ウルトラ戦士(スーパーウルトラマン)になったタロウが使用した必殺技で、タロウ最強の技。映画『ウルトラマン物語』でのみ使用、ウルトラ兄弟の光線技をものともしなかったグランドキングを倒した。
- リライブ光線
- 生命エネルギーの光線。トンダイルに捕らえられた人々の意識を回復させ、負傷したフライングライドロンの子供の羽根を治療し、壊れたアンドロイド聖子を宇宙の星に変えた。
- タロウバリヤー
- 光の壁を作り出し、攻撃を防ぐ。バリヤーを出したまま、多少は前進または後退することも可能。ミエゴンの火炎をしばらく防いだ後、突然解除する事で敵のバランスを崩し、その隙にスワローキックを決めた。
- プッシュリターン光線
- 半球状のバリヤー。敵の攻撃を防ぐだけでなく、バリヤーを前に押し出す事もできる。アリンドウの蟻酸とボルケラーのイエローガスを押し出した。
- ウルトラ念力
- エンマーゴ戦で使用した、捨て身の戦法。エンマーゴの剣で首を切り落とされたタロウが、上述の自己再生能力などで復活、油断しているエンマーゴに念力を放って、敵の首をはねた。
- ワイプレーザー
- ガンザの泡攻撃で泡まみれになった時に使用した光線。帯状の光線で体を包み、泡を消した。
- 反重力光線
- トンダイルが沼の底に蓄えていた球体を浮かび上がらせた光線。
- 成長停止能力
- ガンザの腹から生まれた子ガニに当てた光線。巨大化しないように成長を停止させた。
- アイビーム
- 隠れた敵を探し出したり、怪獣の体内を透視する。黄色いガスに隠れたケムジラや、姿を消したゴルゴザウルス二世を発見した他、空気を溜め込んで膨らんだグロンの体内を透視して、体内で空気が渦巻いているのを確認したり、ゴンゴロスの本体の核を発見した。別名:ウルトラゾーン。
- トゥインクルウェイ
- 腕をクロスさせて放射する光線で、タロウを光の国へと導く。第24話で使用。
- ウルトラスロー
- 敵を掴んで振り回す「ウルトラスウィング」の応用技。メモールを投げ飛ばして宇宙へ追放した。タロウはこの他にも、背負い投げ、岩石落とし、首投げ、巴投げ、敵を両手で担いで放り投げるウルトラリフターといった投げ技を持つ。
- ボール作戦
- 少年が持っていたウルトラマンボール(投げると二つに割れてパラシュートが出てくる、玩具のボール)を利用した戦法。ミクロ化してボールの中に隠れ、それを少年に投げてもらう事で敵に接近し、ボールから飛び出して敵の体内に侵入、巨大化して内部から粉砕する。テンペラー星人を倒したが、倒したのは偽者だった。本物との戦いでは、ウルトラ6兄弟全員がボールの中に入り、少年達に投げてもらう事で、6人全員が敵に接近してから出現する事に成功している。
- 塩漬け作戦
- 塩の入った巨大な桶を出現させ、そこにモットクレロンを押し込んで塩もみする事で、養分を塩に吸い取らせて元の小さな怪獣に戻した。
- 豆まき作戦
- 節分の豆が入った枡を出現させ、オニバンバに豆をぶつけてダメージを与えた。
- タロウショット
- 映画『ウルトラマン物語』で、幼少時のタロウが使用した、両腕をL字型に組んで発射する光線。
- トリプルスピンビーム
- 映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』で使用した、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、タロウの3人による合体技。「トリプルスピンビーム!」と叫び、肩を組んで回転しながら、敵のエネルギーを中和させるアンチエネルギー波を放つ。怪獣帝王ゴモラのキャッチビームを無力化した。
- ウルトラフラッシャー
- 映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』で使用した、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、タロウの3人による合体技。「ウルトラフラッシャー!」と叫び、初代マンのスペシウム光線、セブンのエメリウム光線、タロウのストリウム光線を同時に撃つ。トリプルスピンビームで無力化したキャッチビームを破壊し、中に閉じ込められていたハヌマーンを救出した。
- ヒーロー光線(本編未使用)
- 額のビームランプから放つ、溶解光線。
- ガッツニードル(本編未使用)
- 拳から放つ、針状の連射光線。
- ウルトラ噴流(本編未使用)
- 両手を合わせ、6色の煙を噴射する。
- ダッシュワープ(本編未使用)
- 星から星へ瞬間移動する。
[編集] 装備
- タロウブレスレット
- タロウの持つ、攻撃用小型ブレスレット。コスモリキッドに使用した両刃の槍(ブレスレットランサー)に変化する他、オカリヤンの口を封じるために使用された光の輪・セット光線を放つ。(後に帰ってきたウルトラマンが『ウルトラマンレオ』の劇中に出演した時に装備していた。)
- キングブレスレット
- ウルトラの母が授けた、大きめの特殊ブレスレット。口輪やマジックハンド、果ては水入りバケツに姿を変える他、ドライヤー光線、タロウバリヤー等、数々の能力を持つ。
- 口輪作戦
- ブレスレットの大きさを変えてバードンのくちばしにはめ、締め付けて火炎攻撃を封じた。グロンの口を塞いだ事もある。
- 放電能力
- ブレスレットを敵に投げつけて、敵に命中すると同時に電流を流す。バードンに数回ダメージを与えて撤退させた。
- 分身作戦
- ブレスレットの力で2人に分身する。飛行しながらバードンに使用、撹乱させて大熊山に激突させて倒した。
- 再生能力
- ブレスレットからリング状のリライブ光線を放ち、ハンターに殺された子供怪獣チンペを生き返らせた。また、パンドラの傷も癒した。
- タロウバリヤー
- ブレスレットから半球状のバリヤーを発生させる。メフィラス星人(二代目)の光線を防いだ。
- ウルトラチェーン
- ブレスレットの力で、ロープを鎖に変える。改造エレキングの弱点である角に絡めたロープを鎖に変え、全身のパワーを全開させる「ウルトラパワー」で角を引き抜いた。
- ドライヤー光線
- ブレスレットから放つ熱光線。火に弱いマシュラを倒した。別名:ブレスレットビーム。
- 毒素消去能力
- ブレスレットから放つ解毒光線。マシュラの毒でキノコ人間にされた人々を元に戻した。
- ウルトラ解凍
- ブレスレットから高熱を発し、氷を溶かす。グロストの冷気で凍らされたタロウを解凍した。
- クリスマスツリー
- ブレスレットの力で、東京タワーに飾りをつけてクリスマスツリーに変えた。38話で使用。
- ウルトラランス
- ブレスレットの力で、タイラントから奪った鞭を光の槍に変え、投げつけて突き倒した。ストリウム光線の3倍の威力がある。一部の資料には「タロウランス」または「アローランサー」と記載されている。
- 桜
- ブレスレットの力で、花の咲いた桜の枝を作り出した。41話で使用。
- バケツ
- ブレスレットが変形した、水の入ったバケツ。酔っ払って暴れるベロンに水をかけて酔いを醒ました。
- マジックハンド
- ブレスレットが変形したマジックハンド。オルフィのへその中に隠れたカーン星人をつまみ出した。
- ウルトラベル
- 厳密に言えば装備ではないが、ムルロアとの戦いで使用された道具。光の国のウルトラタワーに隠されている奇跡の鐘。無限のエネルギーを秘め、鳴らす事で神秘の力を発揮する。ウルトラ長老が作り上げたもので、3万年前にエンペラ星人の怪獣軍団が光の国を襲ったとき、ウルトラベルの奇跡で撃退したと言われている。ウルトラタワーの命の炎に守られているため、ウルトラ6兄弟は「ウルトラ・シックス・イン・ワン(別名:ウルトラ6重合体)」で一体化してベルを入手、ムルロアの黒煙アトミックフォッグに包まれた地球に運んで、ベルの奇跡で黒煙を取り払った。ウルトラマンFightingEvolutionRebirth,では敵を小さくしたり、相手の体力を減らすといった効果もある。
[編集] おもな登場人物
- 東光太郎(ひがし こうたろう)
- 本作の主人公。22歳の明るい好青年。当初は船員を志望し白鳥船長の船で修行していたが、ボクサーに転向する。帰国直後にオイルドリンカーを退け、その後もアストロモンスを追い払った勇気と行動力をZATの朝日奈隊長に見込まれ、ZATの隊員となる。初出動でアストロモンスの攻撃を受け瀕死の重傷を負ったが、ウルトラマンタロウと合体して復活した。
- 朝日奈隊長が白鳥船長と知り合いだった縁で、白鳥家に下宿している。
- 最終話でウルトラバッジをウルトラの母に返上し、一人の人間としてバルキー星人に立ち向かい見事に勝利。その後、ZATを退職して雑踏の中を旅立っていった。(※)
- 当作品と同一世界の物語である『ウルトラマンメビウス』の本編及び関連商品においては、その後タロウとしてM78星雲に戻り、宇宙警備隊で後進の指導に当たっていること、ウルトラマンメビウスも彼の教え子の一人であるとの設定が語られている。劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では篠田三郎は出演せず、タロウが登場するのみであった(制作サイドでは篠田三郎に出演を依頼していたが、篠田の都合により出演できなかった)。
- ※その後、円谷プロにより「タロウは東光太郎として地球に残った」という公式設定が与えられ、円谷プロ監修の書籍でもこの設定で統一されている(同じ円谷プロ監修の書籍でも中には「光太郎はもとの人間に戻った」と記述されているものも存在するが、これに関しては「タロウではなく東光太郎として生きていく事を選択した」と解釈可能)が、円谷プロ監修ではない書籍では「光太郎とタロウは分離した」「光太郎がウルトラの命を与えられ変身した姿こそタロウ」と様々な解釈がされている。
- 白鳥さおり(しらとり さおり)
- 弟の健一と、居候の光太郎とともに3人で暮らす。母がいないながら、家事をしっかり切り盛りする女性。ソフトボールを経験していたためか、運動神経が良い。光太郎に深い想いを寄せている。
- 白鳥健一(しらとり けんいち)
- 小学5年生。明朗快活で勇敢な少年。光太郎とタロウに憧れており、父が船長であることを誇りにしている。光太郎とのつながりで、ZATの隊員たちとも親交がある。最終回では、姉と2人で想像を絶する苦境に立たされることとなるが、光太郎から人間としての強さと勇気を教えられ、強く生きていくことを決意する。
[編集] ZATメンバー
ZATの隊員たちは半年に一度体力テストで審査される。これは科学的知識はもちろん常に隊員たちが強靭な肉体を要求されるため。ただし、隊長及び副隊長は体力よりも指揮能力が問われるためこの審査は免除されている。
- 朝日奈勇太郎(あさひな ゆうたろう)
- ZATの隊長。42歳。基地でのデスクワークが多忙なため、現場にはあまり出られない。前夜に何を食べたかで出動メンバーを決める等、ユニークさを見せることもある。
- 荒垣修平(あらがき しゅうへい)
- ZATの副隊長。29歳。隊長に代わって現場で部隊の実指揮をとる事が多い。鷹揚で懐の広い人物であり、的確な命令を下す判断力とそれらに裏打ちされた厚い人望を持つが、時折かわいらしい一面も見せる。初期は髭を生やしたりサングラスをかけている話もある。
- 二谷一美(にたに かずみ)
- 宇宙ステーションに派遣された荒垣副隊長に代わって最後の3話だけ登場した副隊長。負けず嫌いで涙もろい。スーパースワローを隊長機代わりに好んで乗るようである。
- 北島哲也(きたじま てつや)
- 情報分析とそれに基づく兵器やマシンの開発を得意とする、27歳のZATの隊員。弁当は忘れても釣り道具は忘れた事が無く、海や沼へ行くと任務を忘れて釣りを始めるほどの釣り好き。
- 南原忠男(なんばら ただお)
- 九州出身の22歳。明るい性格。マシンの操縦や射撃の腕は一流。婚約者の珠子がいる。
- 西田次郎(にしだ じろう)
- 第8話から宇宙ステーションV9に転属し、上野隊員と交代する19歳の若手隊員。第13話にナビゲーターとして再登場する。
- 上野孝(うえの たかし)
- 西田隊員に代わって第8話から編入となった18歳の若手隊員。ムルロアをAZ1974で撃退したが、第35話をもって登場しなくなる。劇中での理由は不明。
- 森山いずみ(もりやま いずみ)
- ZAT極東支部の紅一点。18歳。情報処理が得意だが、戦闘の腕も一級品。光太郎との婚礼を夢見ている、という描写がされた回もあるが、描写自体が「お遊び的」シーンであったため、実際に彼に想いを寄せていたかどうかは不明。パイロットとしても優秀なのか、単独での出撃時の墜落数はゼロ。
[編集] ZAT
ZATとは"Zariba of All Terrestrial"の略で、地球外からの脅威に立ち向かう特殊編成部隊である。本部はフランスのパリ。支部は南アフリカ(アフリカ)、日本(極東)、アメリカ、北極、アルゼンチン(南米)の5ヵ所。ZAT極東支部の所在地は、東京都千代田区霞ヶ関一丁目一番地であり(ちなみに、現実世界におけるこの番地は、警視庁本庁舎と日比谷公園に挟まれた、法務省・検察庁・東京高等裁判所・東京地方裁判所・弁護士会館・公正取引委員会等の法曹関連の官公庁施設が所在しているエリアである。実際、この設定を意識してか、第45話等で、光太郎やZAT隊員の登場するシーンに霞ヶ関・永田町の官公庁・国会エリアがロケ地として使用されていることが確認できる)、緊急事態の際は基地自体が空飛ぶ円盤として機能し逃げることが出来る。極東支部も、各国と連携をとりながら作戦行動を行っている。宇宙ステーションも複数存在する。
後述のようにアットホームな雰囲気を見せ、またユーモラスな作戦を展開するが、戦闘力と知力を兼ね備えた精鋭であり、コスモリキッド、再生前のデッパラス、シェルター、ムルロア、改造ベムスター、改造ベロクロンII世、ドロボン、バルキー星人といった強敵を撃破する実績をあげている。単独の巨大怪獣撃破数はウルトラシリーズ歴代特捜チームの中でも群を抜いている。また、他の防衛チームでしばしば見られた隊員同士の対立の構図がほとんど無く、基地の司令室で飲み食いしたり将棋を指しているところが描かれたり、市民と草野球やバレーボールに興じたりと、明るくアットホームな雰囲気が貫かれた。
既に記述したように隊員たちの交代が多い作品ではあるが、それと同時に劇中の世界がこれまでのウルトラシリーズに比べて広がっている作品でもある。第13話でZATが九州で演習を行う際に連絡係として宇宙ステーションに転勤した西田隊員が再登場。さらに第27話ではマンダリン草を探すために世界のZAT隊員がでてたり、ドラゴンには通常のZAT制服とは異なる隊員が乗っていたり、ZAT基地にも森山隊員の他にも多くの女性隊員が勤務していた。第40話では木星にも宇宙ステーションが確認されている。
ZAT極東支部の一番の特徴は豊富な作戦である。個々の怪獣の特性を見極め、それぞれに対応する作戦を編み出し、それを遂行していく。失敗することも多いが、発想は実に柔軟である。数多の防衛チームにはウルトラマンとの関係(『自分達がなかなか倒せない物を地球を守る為とは言えウルトラマンが倒してしまう為、自分達が居る必要がないのではないか?』というジレンマ)に苦悩する隊員が少なからず居る中でZATの面々はタロウとも信頼関係で結ばれており、自分達の存在意義を疑うことなく、互いに助け合って敵と闘う(タロウ登場後に荒垣副隊長が「タロウを援護する!」と檄を飛ばすシーンや、逆にタロウがZATの作戦を援護するシーンが、シリーズ中多数散見される)。
ZATが使用する戦闘機や車輌などの装備は、ウルトラシリーズきっての奇抜なデザインで知られている。円谷プロ監修の『ウルトラ超兵器大図鑑』によってそれらの兵器はヤプール大戦中のTACのころに盛んに行われた異星の技術研究から生まれたものであり、コンドル1号やスーパスワローの穴の開いた両翼は「重力制御コイル」という装備が搭載されているためと設定されている(しかし公式設定になっているかは不明)。なおZATも前作『ウルトラマンA』におけるTAC同様、作戦中に乗機が被害を受けての脱出シーンが多いため、ファンに「脱出ZAT」との異名で呼ばれる事がある。
前作『ウルトラマンA』までの防衛チームのユニフォームは男女同じであったが、ZAT極東支部の女性隊員のユニフォームは下がスカートになっている。女性隊員のユニフォームがスカートなのは本作と次作の『ウルトラマンレオ』の2作のみで、『ウルトラマン80』以降はまた男女同じユニフォームに戻っている。
[編集] 作戦リスト
以下は独自の作戦の例である。ユーモラスで破天荒な印象の作戦が多く、ファンの評価は分かれるがZATの特色を出している。
- 電気ショック作戦
- アストロモンスに対して、スカイホエールから送電線を打ち込んで放電する。
- 放電作戦
- 川の中に電気を流し、生物を追い出す作戦。多摩川に潜んでいるコスモリキッドを追い出すことに成功した。西田隊員の得意の作戦。
- コショウ作戦
- 朝日奈隊長の考案で、ライブキングに飲み込まれた光太郎と犬のポチを救うために1トンのコショウをばら撒いて、怪獣にくしゃみをさせる作戦。作戦は見事に成功し、敵はくしゃみと共に光太郎とポチを吐き出した。
- パンチ弾作戦
- バスケット作戦
- 中和作戦
- 怪獣ジレンマの吐き出す強力な酸に対し、スーパーアルカリ液を使用。タロウにかけられた酸を中和し、その抵抗力をもたらした。
- 蟻殲滅作戦
- ビルに潜むアリ達をスカイホエールが蟻酸で誘き出し、コンドルが高圧電流(となっているが劇中では火炎放射にしかみえない)で焼き払う。しかし、作戦は失敗し、アリ達は合体してアリンドウが生まれてしまった。
- ミラー作戦
- 鏡に映った自分に反応する怪獣デッパラスに対し、各戦闘機が巨大な鏡をぶら下げて怪獣を埋立地に誘導。そこにある落とし穴に落としたところをミサイルで集中攻撃して倒した。しかし、怪獣は一晩で再生し、再生後この作戦は通じなくなった。
- 虫歯治療作戦
- 水中ロケットが挟まってしまったシェルターのためにスカイホエールがクレーンで水中ロケットを引き抜こうとした。しかし、間違ってシェルターの歯を抜いてしまい凶暴化。シェルターは最後にその水中ロケットによって不幸にも爆死してしまった。
- 地雷作戦
- 頑丈な鎧によって防具されているエンマーゴに対し、地雷によって攻撃を図った。
- スプレー作戦
- 姿が見えない怪獣ミエゴンに対し、スプレーガスを噴射。怪獣に色をつけて姿を明確にした。
- 手錠作戦
- 苦戦するタロウを援護するためオカリヤンの首と左手にスカイホエールとコンドルが強大な手錠をかけオカリヤンの動きを封じた。
- トリモチ作戦
- 風船ガムが顔にくっつく事をヒントに考え出された作戦。バードンに大量のトリモチをかぶせて動きを封じようとしたが、行水をした直後で体が濡れていたため、しっかりくっつかず中途半端に終わった。
- ひっぺ返し作戦
- 東京ニュータウンの地下に眠る怪獣を地上に引きずり出すため、地表面を覆うコンクリートを剥がす作戦。スカイホエールから地上へ巨大アンカーを打ち込み、引き剥がすことに成功する。地下にいたのは蝉怪獣キングゼミラだった。
- ネット作戦
- 寿命が一週間のセミを保護するためキングゼミラに虫かご代わりにネットを放ち、その命を保護した。しかし、ニュータウンの住民が泣き声に我慢できずネットを燃やしてしまった。
- ZATハリネズミ作戦
- 無数の時限ミサイルをロードラの体に次々打ち込み、ハリネズミのようにしてからいっせいに爆発させる。
- 王水作戦
- AZ1974作戦
- 水爆の3倍の威力を誇るAZ1974。だが、発射装置が完成してないため上野隊員自らスカイホエールから怪獣に飛び移り時限爆弾ごと直接体にセットを行った。これによってタロウを一度撃退させたほどの実力を誇るムルロアを見事倒すことに成功する。
- 首吊り作戦
- 弱ってきたムカデンダーに対し、スカイホエールとコンドルの間にチェーンを張り怪獣の首に巻きつけて締め付ける。しかしムカデンダーは首と胴体を分離してこれを逃れた。
- アミアミ作戦
- メフィラス星人を生け捕りにするため、網を放った。原始的ながら逆に斬新な作戦であったが、破壊光線で破られて失敗。
- 真っ二つ作戦
- 改造ベムスターに対し、過去に出現したベムスターを分析してウルトラブレスレットと同じ威力を持つ回転ノコギリを開発、スカイホエールに装備して対抗する作戦。回転ノコギリはビルを真っ二つにする威力を発揮したが、ベムスターはヤプールによって強化されており、ノコギリの方が壊れてしまい失敗。
- エネルギー爆弾作戦
- 改造ベムスターの腹の"口"がエネルギー吸収口であることを利用し、2種の爆弾を腹に打ち込み、内部で化学反応させ、その爆発で倒した。
- 薬品作戦
- ベル作戦
- 失明したタロウにカタン星人の位置を知らせるため、星人の首にベルをつけた。これによりタロウに星人の位置を看破させ撃破に貢献した。
- 白酒作戦
- お酒が大好きなベロンを酔い潰すために、スカイホエール内で合成した白酒を飲ませ激しい踊りをさせる。
[編集] 装備品
ZATの装備品(航空機、車両、制服、武器等々)には、曲線、曲面を多用したラインと、先端部に設けられた球状の突起といったデザイン上の一貫した特徴がある。
[編集] 銃器類・特殊装備
- ZATガン
- ZAT隊員が携帯する拳銃。小型ながら強力な威力を誇り、スカイホエール等の航空機が撃墜されたあとの地上戦など全編を通して活躍した。実弾とレーザーの切り替えが可能だが第6話ではレーザーでジレンマを巨大化させてしまっている。
- 通信機付腕時計(正式名称不明)
- 隊員たちが常に装備している腕時計。非番の隊員もこれを使って定時連絡を行っている。しかし、第40話で光太郎がこれを付け忘れて出掛けてしまい、タイラントが迫る中で大変なことになったこともある。
- スーパーナパーム
- 背負い式の火炎放射器。
- X線レーダー
- 第2話で登場した電子装備。地上に設置した小型パラボラアンテナからX線を放射し目標内部を透視する。ライブキングに飲み込まれた光太郎を確認した。
- 散布機
- 第9話で登場したもので殺虫ガスだけでなく火炎放射、熱湯の噴射も可能。ビルに巣食っていた大蟻を駆除するために使用されたがノズルを溶かされてしまう。
[編集] 航空機
- スカイホエール
- ZATの主力大型戦闘攻撃機であると共に、前線では指揮・管制を司る移動司令室にもなる。また、輸送、偵察といった任務にも使用される多用途機である。上記の作戦に使われる装置は大抵この機で輸送される。二段の水平尾翼が外見上の大きな特徴となっている。大気圏離脱と宇宙空間での航行、さらに垂直離着陸も可能。また、機内には化学分析室があり、薬品調合や白酒の合成を行うことも可能だった。武装は改造ベロクロン二世を倒した機首のレーザー砲、両主翼付け根にぶら下げている箱形のミサイル/ナパーム弾ランチャー、この他にも機体下面より各種オプション兵装、装置などが装備可能。全長60m、全幅54m、全高20m、最高速度M3.3、乗員6名。
- コンドル1号
- 主力戦闘攻撃機。スカイホエールとペアでの出撃が多かった。輪っかのような主翼が特徴的でこの主翼は折りたたむことが可能。偵察用カメラと高性能レーダーを搭載して、なおかつ高度2万mまで飛行可能だったため偵察任務にもよく使われていた。自爆機能まである。武装は機首のレーザー、主翼の真ん中に付いているZATミサイル。この他にも作戦のために胴体下部にもオプション装備が可能。全長20m、全幅23m、全高9m、最高速度M8.8、乗員2名。
- スーパースワロー
- 高性能単座戦闘攻撃機。長時間の強力噴射できるロケットモーターで、大気圏離脱や宇宙空間の航行も可能とし、最高速度はマッハ9.1(マッハ1.1と記載する資料もある)の速さ。宙返りや背面飛行などアクロバティックな飛行も可能。そのため操縦が難しいらしく本編での出番はさほど多くなかった。翼はやじろべえのような形状をしており、よく横揺れする。武装は機体下部についているミサイル。全長19m、全幅17m、全高8m、最高速度M9.1、乗員1名。
- ドラゴン
- 高速ヘリコプター。第24話、27話で登場。並列複座のコクピットは広範囲の視界が得られるため、主に捜索、偵察に使用された。機体上部の3枚のローターで上昇し、ジェット噴射による高速移動ができる。フロートが付いており水上着水も可能であった。全長12m、乗員2名。
[編集] 車両
- ウルフ777(スリーセブン)
- 地上攻撃用車両。トヨタ・クラウン2ドアハードトップ (MS51) がベース。単体での地上攻撃も可能な本車は、強力なエンジンにより最高時速300km以上での走行も可能。またテンペラー星人との戦いでは光太郎が見事なフットワークを披露してくれている。耐熱性を誇るボディはバードンの火炎に耐えたのだが、メモールの火炎には焼かれてしまった。武装はウルフミサイル、ベータ光線砲、機関砲。ラビットパンダと同じく放電装置を持っている。また高性能レーダーも搭載されていてパトロールにも用いられていた。全長6.1m、全幅1.8m、全高1.86m、最大時速300km以上、乗員5名。
- ラビットパンダ
- 小型特捜車。バモスホンダがベース。フロントノーズに高性能レーダーを装備するなど主にパトロールに使われた。その奇抜でかわいいデザインらしからぬ強固な装甲を誇り、対怪獣用レーザー砲、バズーカ砲も搭載されているなど戦闘車両としても威力を発揮した。強力な放電装置を持っている。全長3.8m、全幅1.51m、全高2.75m、乗員2名。
- ZAT専用車
- 第26話より、緑色の三菱・ギャラン4ドアセダンがパトロール用として登場。この車両はのちに第34話でテンペラー星人によって破壊されたため、その後最終話まで赤い三菱・ランサーが使用された。
- ペルミダーII世
- 地底戦闘車両。第8話に登場。先端に装備された2基のドリルはダイヤの1万倍の硬さを誇る。ドリルは逆回転も可能。スカイホエールに搭載され現場に輸送される。武装は本編では6連装式地底ミサイルだったが、オープニング映像では2基の大型ドリルミサイルが装備されておりどうやら状況により換装ができるようである。科学特捜隊の地底戦車ベルシダーに名前が似ているが関連は不明。全長23m、全幅5.6m、全高8m、地上速度時速90km、地中速度時速60km、乗員4名。
[編集] その他
- アイアンフィッシュ
- 高性能研究用潜水艇。ZAT唯一の水中戦力で深海魚のような姿をしている。武装は左右両舷に搭載されたスーパープラズマミサイルと、上部の超高圧放電装置。本部基地の地下格納庫に格納されている。オープニング映像にのみ登場。玩具も発売されているが結局本編には登場しなかった。全長46m、全幅17m、全高31m、水上時速40ノット、水中時速35ノット、水深2万mまで潜航可能、定員10名。
- アンドロメダ
- 宇宙航行用大型ロケット。ウルトラホーク2号、サンダーバード3号に似た姿の宇宙船。光子力エネルギーで飛び、船体の周囲に3基のロケットエンジンを配置。恒星間航行も可能とした。武装はハイパーミサイル、プラズマミサイル、宇宙魚雷など多彩。オープニング映像にのみ登場。全長167m、全幅32m。
- マゼラン
- アンドロメダに搭載されているの小型宇宙戦闘円盤。惑星調査のための着陸船としての役割を持つ、地球では珍しい円盤形の宇宙艇である。宇宙戦闘機としても使える。玩具は発売されたが、オープニング映像にも未登場でスチル写真のみとなっている。全長6.7m、定員2名。
- ZATステーションNo.S1009
- 第13話登場。第7話より異動になった西田隊員の転任先。九州で演習を行うZATを宇宙からサポートした。
- ZAT第1ステーション
- 第29話に登場。月の軌道上を回るZATの宇宙ステーション。ZAT本部の隊員たちとも親交があった佐野隊長が勤務していたが、改造ベムスターに奇襲されZAT本部から救助を間に合わずステーション丸ごとをベムスターに飲み込まれた。
[編集] 放映リスト
※各怪獣の詳細はウルトラマンタロウの登場怪獣を参照
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 | ゲストウルトラマン | スタッフ |
---|---|---|---|---|---|
1973/4/6 | 1 | ウルトラの母は太陽のように | 宇宙大怪獣アストロモンス オイル超獣オイルドリンカー 吸血植物チグリスフラワー |
ウルトラの母 ウルトラ5兄弟 |
監督-山際永三 特殊技術-佐川和夫 脚本-田口成光 |
1973/4/13 | 2 | その時ウルトラの母は | 液体大怪獣コスモリキッド 再生怪獣ライブキング |
― | 監督-山際永三 特殊技術-山本正孝 脚本-田口成光 |
1973/4/20 | 3 | ウルトラの母はいつまでも | ウルトラの母 | ||
1973/4/27 | 4 | 大海亀怪獣東京を襲う! | 大亀怪獣クイントータス 大亀怪獣キングトータス |
― | 監督-吉野安雄 特殊技術-鈴木清 脚本-上原正三 |
1973/5/4 | 5 | 親星子星一番星 | 大亀怪獣クイントータス 大亀怪獣キングトータス 大亀怪獣ミニトータス |
ウルトラセブン | |
1973/5/11 | 6 | 宝石は怪獣の餌だ! | なめくじ怪獣ジレンマ | ― | 監督-筧正典 特殊技術-川北紘一 脚本-田口成光 |
1973/5/18 | 7 | 天国と地獄 島が動いた! | 大ガニ怪獣ガンザ 大ダコ怪獣タガール |
― | 監督-筧正典 特殊技術-川北紘一 脚本-石堂淑朗 |
1973/5/25 | 8 | 人喰い沼の人魂 | 大蛙怪獣トンダイル | ― | 監督-岡村精 特殊技術-山本正孝 脚本-田口成光 |
1973/6/1 | 9 | 東京の崩れる日 | 大羽蟻怪獣アリンドウ | ― | 監督-岡村精 特殊技術-山本正孝 脚本-石堂淑朗 |
1973/6/8 | 10 | 牙の十字架は怪獣の墓場だ! | 海象怪獣デッパラス 海象怪獣 再生デッパラス |
― | 監督-山際永三 特殊技術-大平隆 脚本-木戸愛楽 |
1973/6/15 | 11 | 血を吸う花は少女の精 | 蔦怪獣バサラ | ― | |
1973/6/22 | 12 | 怪獣ひとり旅 | 噴煙怪獣ボルケラー | ― | 監督-深沢清澄 特殊技術-山本正孝 脚本-田口成光 |
1973/6/29 | 13 | 怪獣の虫歯が痛い! | 虫歯怪獣シェルター | ― | |
1973/7/6 | 14 | タロウの首がすっ飛んだ! | えんま怪獣エンマーゴ | ― | 監督-山際永三 脚本-石堂淑朗 |
1973/7/13 | 15 | 青い狐火の少女 | 狐火怪獣ミエゴン | ― | 監督-筧正典 特殊技術-大平隆 脚本-斎藤正夫 |
1973/7/20 | 16 | 怪獣の笛がなる | 笛吹き怪獣オカリヤン | ― | 監督-筧正典 特殊技術-大平隆 脚本-田口成光 |
1973/7/27 | 17 | 2大怪獣タロウに迫る! | 食葉怪獣ケムジラ 火山怪鳥バードン |
― | 監督-深沢清澄 特殊技術-小林正夫 脚本-田口成光 |
1973/8/3 | 18 | ゾフィが死んだ! タロウも死んだ! | ゾフィー | ||
1973/8/10 | 19 | ウルトラの母愛の奇跡 | 火山怪鳥バードン | ウルトラの母 ゾフィー |
|
1973/8/17 | 20 | びっくり! 怪獣が降ってきた | 鳥怪獣フライングライドロン(母、子) | ウルトラの母 | 監督-山際永三 特殊技術-山本正孝 脚本-石堂淑朗 |
1973/8/24 | 21 | 東京ニュータウン沈没 | 蝉怪獣キングゼミラ | ― | 監督-山際永三 特殊技術-山本正孝 脚本-田口成光 |
1973/8/31 | 22 | 子連れ怪獣の怒り! | カンガルー怪獣パンドラ カンガルー怪獣チンペ |
― | 監督-筧正典 特殊技術-大平隆 脚本-大原清 |
1973/9/7 | 23 | やさしい怪獣お父さん! | しんきろう怪獣ロードラ | ― | 監督-筧正典 特殊技術-大平隆 脚本-石堂淑朗 |
1973/9/14 | 24 | これがウルトラの国だ! | 宇宙大怪獣ムルロア 宇宙蛾スペースモス |
― | 監督-山際永三 特殊技術-佐川和夫 脚本-田口成光 |
1973/9/21 | 25 | 燃えろ! ウルトラ6兄弟 | ウルトラ5兄弟 | ||
1973/9/28 | 26 | 僕にも怪獣は退治できる! | 百足怪獣ムカデンダー | ― | 監督-深沢清澄 特殊技術-小林正夫 脚本-阿井文瓶 |
1973/10/5 | 27 | 出た! メフィラス星人だ! | 悪質宇宙人メフィラス星人(二代目) 怪草マンダリン草 |
― | 監督-深沢清澄 特殊技術-小林正夫 脚本-大原清 |
1973/10/12 | 28 | 怪獣エレキング満月に吼える! | 月光怪獣 再生エレキング | ― | 監督-高橋勝 特殊技術-山際永三 脚本-石堂淑朗 |
1973/10/19 | 29 | ベムスター復活! タロウ絶体絶命! |
異次元超人 改造巨大ヤプール 宇宙怪獣 改造ベムスター |
― | 監督-山本正孝 特殊技術-高野宏一 脚本-田口成光 |
1973/10/26 | 30 | 逆襲! 怪獣軍団 | 異次元超人 改造巨大ヤプール 宇宙大怪獣 改造ベムスター サボテン超獣 改造サボテンダー ミサイル超獣 改造ベロクロン二世 |
― | |
1973/11/2 | 31 | あぶない! 嘘つき毒きのこ | きのこ怪獣マシュラ キノコ人間 |
― | 監督-筧正典 特殊技術-深沢清澄 脚本-大原清秀 |
1973/11/9 | 32 | 木枯らし怪獣! 風の又三郎 | 木枯らし怪獣グロン | ― | 監督-筧正典 特殊技術-深沢清澄 脚本-阿井文瓶 |
1973/11/16 | 33 | ウルトラの国大爆発5秒前! | 極悪宇宙人テンペラー星人 | ウルトラ5兄弟 | 監督-真船禎 特殊技術-山本正孝 脚本-佐々木守 |
1973/11/23 | 34 | ウルトラ6兄弟最後の日! | |||
1973/11/30 | 35 | 必殺! タロウ怒りの一撃! | めつぶし星人カタン星人 | ― | 監督-深沢清澄 特殊技術-高橋勝 脚本-田口成光 |
1973/12/7 | 36 | ひきょうもの! 花嫁は泣いた | ねこ舌星人グロスト | ― | 監督-深沢清澄 特殊技術-高橋勝 脚本-阿井文瓶 |
1973/12/14 | 37 | 怪獣よ故郷へ帰れ | 逃亡怪獣ヘルツ 醜悪星人メドウーサ星人 |
― | 監督-筧正典 特殊技術-大木淳 脚本-石堂淑朗 |
1973/12/21 | 38 | ウルトラのクリスマスツリー | エフェクト宇宙人ミラクル星人 緑色宇宙人テロリスト星人 |
― | 監督-筧正典 特殊技術-大木淳 脚本-田口成光 |
1973/12/28 | 39 | ウルトラ父子餅つき大作戦! | うす怪獣モチロン | ウルトラの父 | 監督-山際永三 特殊技術-山本正孝 脚本-石堂淑朗 |
1974/1/4 | 40 | ウルトラ兄弟を超えてゆけ! | 暴君怪獣タイラント | ウルトラ5兄弟 ウルトラの父 ウルトラの母 |
監督-山際永三 特殊技術-山本正孝 脚本-田口成光 |
1974/1/11 | 41 | 母の願い真冬の桜吹雪! | らくがき怪獣ゴンゴロス | ― | 監督-深沢清澄 特殊技術-高橋勝 脚本-阿井文瓶 |
1974/1/18 | 42 | 幻の母は怪獣使い! | おうむ怪獣エレジア アンドロイド聖子 |
― | 監督-深沢清澄 特殊技術-高橋勝 脚本-大原清秀 |
1974/1/25 | 43 | 怪獣を塩漬にしろ! | 食いしん坊怪獣モットクレロン | ― | 監督-真船禎 特殊技術-東條昭平 脚本-阿井文瓶 |
1974/2/1 | 44 | あっ! タロウが食べられる! | きさらぎ星人オニバンバ | ― | 監督-真船禎 特殊技術-東條昭平 脚本-田口成光 |
1974/2/8 | 45 | 日本の童謡から 赤い靴はいてた… |
うろこ怪獣メモール 凶悪宇宙人ドルズ星人 |
― | 監督-筧正典 特殊技術-矢島信男 脚本-阿井文瓶 |
1974/2/15 | 46 | 日本の童謡から 白い兎は悪い奴! |
わんぱく宇宙人ピッコロ | ― | 監督-筧正典 特殊技術-矢島信男 脚本-石堂淑朗 |
1974/2/22 | 47 | 日本の童謡から 怪獣大将 |
冬眠怪獣ゲラン 宇宙怪獣ゴルゴザウルスII世 |
― | 監督-山際永三 特殊技術-大木淳 脚本-阿井文瓶 |
1974/3/1 | 48 | 日本の童謡から 怪獣ひなまつり |
酔っぱらい怪獣ベロン 宇宙少年 ファイル星人 |
― | |
1974/3/8 | 49 | 歌え! 怪獣ビッグマッチ | 歌好き怪獣オルフィ 宇宙怪人カーン星人 |
― | 監督-前田勲 特殊技術-矢島信男 脚本-石堂淑朗 |
1974/3/15 | 50 | 怪獣サインはV | 球好き怪獣ガラキング | ― | 監督-前田勲 特殊技術-矢島信男 脚本-阿井文瓶 |
1974/3/22 | 51 | ウルトラの父と花嫁が来た! | 不死身怪獣リンドン | ウルトラの父 | 監督-筧正典 特殊技術-大木淳 脚本-阿井文瓶 |
1974/3/29 | 52 | ウルトラの命を盗め! | 泥棒怪獣ドロボン | 帰ってきたウルトラマン | 監督-筧正典 特殊技術-大木淳 脚本-石堂淑朗 |
1974/4/5 | 53 | さらばタロウよ! ウルトラの母よ! | 海獣サメクジラ 宇宙海人バルキー星人 |
ウルトラの母 | 監督-筧正典 特殊技術-大木淳 脚本-田口成光 |
[編集] 他メディア展開
[編集] 雑誌
小学館が権利を持っており、学年誌や週刊少年サンデーに掲載された。学年誌の高学年向けには特撮の解説が掲載された。
[編集] 漫画連載
- 週刊少年サンデー
- 小学二年生
- 小学三年生
- みやぞえ郁夫
- 小学四年生
- 斉藤ゆずる
- 小学五年生
- 内山まもる
- 小学六年生
- 森藤よしひろ
- 小学館ブック
[編集] 映画
『東宝チャンピオンまつり』にてテレビ版をベースにした作品が3シーズンにわたって公開された。
- 『ウルトラマンタロウ』:1973年7月21日公開
- 第1話の劇場版
- 『ウルトラマンタロウ 燃えろ! ウルトラ6兄弟』:1973年12月20日公開
- 第25話の劇場版
- 『ウルトラマンタロウ 血を吸う花は少女の精』:1974年3月21日公開
- 第11話の劇場版
また、本編終了の11年後、新撮シーンを含めたタロウの成長を描いた映画が公開された。
- 『ウルトラマン物語』:1984年7月14日公開
- 超合体怪獣グランドキング
- 宇宙の帝王 ジュダ
- 小型怪獣 ドックン登場
[編集] 登場人物・出演者
- 東 光太郎:篠田三郎(18話では声のみ)
- 朝日奈勇太郎:名古屋章(1~8・10・35・51・53話)
- 荒垣修平:東野孝彦(35・51~53話は出演せず)
- 二谷一美:三谷昇(51~53話)
- 西田次郎:三ツ木清隆(1~7・13話)
- 南原忠男:木村豊幸
- 北島哲也:津村秀祐
- 上野 孝:西島昭彦(8~35話)
- 森山いずみ:松谷紀代子(20・43話は出演せず)
- 白鳥さおり:あさかまゆみ(1~16話)、小野恵子(20話~)
- 白鳥健一:斎藤信也
- 緑のおばさん、ウルトラの母の声:ペギー葉山(1・3・19・20・24・53話)
- 白鳥潔:中村竹弥(1話のみ)
- ウルトラマンタロウ アクター:長沢寛、声:篠田三郎
- ナレーター:瑳川哲朗(1~50話、53話は予告編のみ)、名古屋章(51~53話)
[編集] 主題歌と挿入歌
東京レコード(AMONレーベル、ディスコメイトの前身/販売元はビクター音楽産業)からEPが発売。初版約30万枚という、当時としては大きな売り上げを誇った。
- 『ウルトラマンタロウ』
- 『ウルトラ六兄弟』
- 歌:武村太郎、少年少女合唱団みずうみ
- 作詞:阿久悠
- 作曲・編曲:川口真
- ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟でも使用された
- 『ウルトラの母のバラード』
[編集] こぼれ話
- 2005年、ウルトラマンタロウのDVDが発売された際、イベントにゲストとして招かれた篠田三郎の証言によると、東光太郎役のオーディションを受けた役者の中に松平健がいたとのこと。
- 大場久美子主演の『コメットさん』第43話「初恋の人ウルトラマン」にウルトラマンタロウが登場しているが、タロウの変身前の姿を演じているのは篠田三郎ではなく、下塚誠(『スーパーロボット マッハバロン』の嵐田陽役)である。このエピソードは、地球で生活していたタロウが光の国に帰還するというものだが、前述の通り、タロウは『ウルトラマンメビウス』劇場版の冒頭での事件により、光の国に帰還したという公式設定が存在しており、このエピソードはメビウスとは繋がっていない。
- 関西の朝日放送ラジオで1973年6月~89年3月に放送された浪速のモーツァルト・キダタローがメインパーソナリティーを務めた「フレッシュ9時半!キダ・タローです」の番組ジングルに「タロウ、タロウ、タロウ”フレッシュ9時半!キダ”タロウ」と、テーマソングの一部に”フレッシュ9時半!キダ”をかぶせる形で使われていた。
[編集] 関連項目
TBS系 金曜19時台前半 |
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