スポーツ解説者
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スポーツ解説者(かいせつしゃ)とは、スポーツ中継等でアナウンサーと共に出演して技術・戦術・選手心理等の解説をする人を指す。主にその競技の元一流選手または著名な監督・コーチが解説者になる場合が多く、実績のない人物が登場することはほとんどない。例外的にプロレスの場合は、力道山時代(元選手が皆無であった)以来の慣習で現在でもプロレスマスコミ出身の解説者が存在する。
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[編集] エピソード
解説者はアナウンサーと違ってしゃべりの訓練を受けているわけでもしゃべりが評価されて座っているわけでもないので、えてして「迷解説」で伝説を残すことがある。以下はその主な例。
- 金田正一。あまりにも有名な400勝投手だが、「ありえます」というところを「ありうります」などという奇怪な表現を駆使していたらしい。
- 長嶋茂雄。「1964年といえばあの有名な東京オリンピックがはじめて日本にやってきた年」をはじめとする「長嶋語」の数々はあまりにも有名。
- 遠藤幸吉。力道山のアメリカ修業時代からの古いキャリアをもつが、後年の解説者時代は「オスメスを決する」などの珍解説で伝説になってしまった。なにしろ、レスラー出身らしい解説がほとんどなかったのである。
- 山田隆。日本テレビの全日本プロレス中継の解説をしていた東京スポーツ記者。実況中に「ザ・シークがあんな大きな凶器を持ってきてますからねえ、これはちょっと手の施しようがないですねえ」と言って「反則取ればいいだろ」と全国プロレスファンの突っ込みを受ける。ちなみにその試合は結局、シークの反則負けではなく両者リングアウト。
- このほか、大相撲の八百長暴露本を出した大鳴戸親方は著書の中で、NHKの解説で千代の富士の連勝を止めるのは誰かと聞かれて「そんなこと言ったってガチンコが一人しかいないんだから」と言ったことがあると称している。当然ながら「二度とお呼びがかからなかった」とのことである。
[編集] 主なスポーツ大会での解説者≪テレビの場合≫
- 宗茂(旭化成男子陸上部総監督)・・・全国高等学校駅伝競走大会男子&全国都道府県対抗男子駅伝競走大会
- 山下佐知子(第一生命陸上部総監督)・・・全国高等学校駅伝競走大会女子
- 金哲彦(ニッポンランナーズ理事長)・・・全国都道府県対抗女子駅伝競走大会
- 尾藤公(元和歌山県/箕島高校監督)・・・選抜高等学校野球大会&全国高校野球選手権大会
[編集] 主なプロ野球解説者≪テレビの場合≫
[編集] 主な相撲解説者≪テレビの場合≫
[編集] 主なサッカー解説者≪テレビの場合≫
- セルジオ越後(元プロサッカー選手)
- ベリッシモ・フランチェスコ・喜広(ローマクラブ日本会長)
[編集] 主なバスケットボール解説者
[編集] 過去の著名な解説者≪テレビの場合≫
[編集] 漫画などの架空の解説者
スポーツを扱った漫画などでは、当然解説者が登場するものがある。大きく分けて二つの傾向があり、実在の解説者をそのまま登場させて漫画の筋書に沿った台詞をしゃべらせるものと架空の解説者を登場させるものがある。前者の例として『巨人の星』の金田正一、『タイガーマスク』のジャイアント馬場など、後者の例として『キン肉マン』のタザハマ(プロレス評論家の田鶴浜弘がモデル)などがある。後者の場合は実在のモデルが(似ている度合いの差はあるにせよ)いることが多い。