ナイトシャッフル
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ナイトシャッフル(ないとしゃっふる)は、FBS福岡放送で日曜22時30分から23時25分まで生放送されているローカル番組。合言葉は日曜の夜は、家族みんなでナイトシャッフル。プライムタイム枠の情報バラエティ番組である。ハイビジョン制作。データ放送実施。
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[編集] 放送内容
- 当初は現在FBSアナウンサーのチーフである古賀ゆきひとと女性ジャズ歌手がMCとなり、大学教授(当時)らも出演していた。その後古賀が「めんたいワイド」に転出し、山本華世とFBS若手男性アナウンサーが進行する現在のスタイルとなった。なお、今井雄太郎だけが番組開始当初から出演。
- 内容は2つの大きな特集を軸にしている。
- 福岡の番組では珍しく、全国区で活躍する芸能人がほぼ毎週出演し、競艇対決、釣り対決、パチンコ対決、ボウリング対決などを繰り広げる。
- 番組内ではFAX、メールを受け付けており、一部番組内で紹介する他、抽選で特製クオカードのプレゼントがもらえる。
- 元プロ野球選手の今井、ホークスファンの山本、スポーツ実況もする福岡が司会であるためか、福岡ソフトバンクホークスの試合が行われた場合は必ずといっていいほど冒頭で結果を伝えて一喜一憂している。
- そのためか、FBSがホークス戦のデーゲーム中継を行う際は、日によっては「ナイトシャッフル」チームが出動し、「解説・今井、ゲスト・山本、実況・福岡」のスタイルで副音声実況を行うことがある。
- これに関連する企画として「人文字応援」がある(詳細は後述)。
- かつてはキリンビールがメインスポンサーとなっていたが、現在は西部ガス、西日本シティ銀行を中心としたスポンサー構成となっている。
- 2006年8月20日の放送で福岡のデザイン会社「空気モーショングラフィックス」が制作した新オープニングCGが発表され、バックストリート・ボーイズのブライアンが手掛けたオリジナルテーマソングとともに翌週8月27日の放送から使用されている。
[編集] 主なコーナー
- おもてなし / 一日デート
- キャンペーンや舞台出演などで来福するタレントをニューオープンのお店数件に案内し、料理を頂きながら裏話を聞き出すコーナー。この企画がきっかけとなり、後に準レギュラーとして参加するタレントや、来福時に常連ゲストとなるタレントも多い。
- 以前はレギュラー出演者やレポーターがエリア内の飲食店を紹介するコーナーだったが、博多座オープンの頃から放送頻度が上がり、現在はほぼ毎週放送され、総集編も組まれるほどの人気企画。
- 今井弁慶に挑戦
- 昭和最後の完全試合投手・今井雄太郎が、バッティング自慢の一般視聴者と一打席勝負を行う。会場は福岡ドーム。ヒットなど視聴者が結果を出した場合は、スポンサーから賞品が贈呈されるが、バックスクリーンへのホームランが飛び出した場合はFBSより賞金100万円が贈られる。尚、今井が三振を奪った場合は「弁慶」に因み、一般視聴者のバット没収。合言葉は『全員三振!』。現在は殆ど放送されていない。
- 今井雄太郎、世界を釣る
- 「世界の釣り師」を自称する割に全く釣れないことも多く、挙句の果てには船酔いまでしてしまう今井雄太郎が、安田栗之助、田中健ら釣り自慢の準レギュラー、もしくはゲストと釣り勝負を行う。負けた者には「人間魚拓」などの厳しい罰ゲームが課される。
- この企画では今井が勝ちたい一心で勝手にルールを変更したり、釣り船には慣れているはずなのに船酔いしてゲロを吐いたりするなど、釣りをよく知らない素人にも受け入れられやすい要素も盛り込まれている。また情報番組らしく、釣り場周辺のレジャー情報も織り込まれる。
- 福岡競艇場、唐津競艇場、小倉競馬場などで行われる。二人一組となって予想するが、主にコーナーの勝負対象となるレースは中盤から後半の3~5レースほどである。1万円を持ち金として始め、昼食代などもその中から払わなければならない。最終レースは持ち金全てを賭けるルールで、ゼロとなったチームは罰ゲーム。
- 博多華丸らは毎回場内に常駐している顔馴染みのスポーツ新聞の記者と予想を相談している。
- パチンコ対決
- 福岡市内のパチンコ店を借り切って行われる(主に開店前の早い時間)。ドル箱一箱よりスタートで、最終的に一番玉数の少ない者が罰ゲーム。
- ボウリング対決
- 対決モノでは一番行われる頻度が高い。二人一組、3チームの対決。
- 尚、1ゲーム中、2つのフレームが「ボーナスフレーム」となっている。3人の覆面をした人物が現れ、その時点でトータルスコアの低いチームから代わりに投げてもらう人物を決める。3人のうち一人が、天才少年、ボウリング歴が長い老人、プロボウラーなどボウリングが上手な人物であることが多い反面、他の二人はズブの素人であることが多い他、紹介で出演者を騙しておいて、後で裏切ることもある(例:ボーリングの達人)。
- もう一つのボーナスフレームは、レーン上のピンが3本のスプリットになっており、スコアの低いチームから難易度の低いゲームに挑戦する。一投目で3本全て倒すと10ポイント、二投目で残りを倒せば5ポイント、1本でも残ればゼロとなる。
- この対決では、毎回川満聡がマイボール・マイシューズを持ち込み、さらにはカーブボールを放るのが恒例となっている。
- ホークス人文字応援
- 毎年夏に一回行う。ホークス選手がダッグアウトから見えるようにヤフードームの三塁側スタンドの一角を買い取り、視聴者からボランティアスタッフになってくれる者を募る。
- 山本華世や今井雄太郎が中心となり、また準レギュラーとして出演している松村邦洋や坂本ちゃんなども参加して、ボンボンなどを使い、見事な人文字を作り出しており、ホークス選手からも毎年楽しみにしているという声が多く聞かれる。
- ちなみにこの企画が行われる試合についてはFBSが中継し、人文字の模様を生で伝えている。
- 温泉放浪記
- お笑いコンビ「パタパタママ」の下畑博文が、ゴールである二日市温泉(筑紫野市)を目指して温泉を渡り歩く企画。訪れた温泉に来ていた客にお勧めの温泉を聞き、その温泉に行かなければならず、客が「二日市温泉」と言わない限りゴールできないというルールとなっている。
- このシステムからも判るとおり、CBCテレビ『ノブナガ』の名企画「ワッキーの地名しりとり」に範を取っている(企画拝借とも言える。なお、地名しりとりは福岡でも放送されていた)。
- その他不定期に、博多華丸が今井のマネージャーとなって奮闘するコーナー(逆もあり)、今井や準レギュラーらがフルマラソンに参加するドキュメントなどが放送されている。
[編集] MC
[編集] 準レギュラー
(五十音順)
- 安倍麻美
- 市川猿之助一門(スーパー歌舞伎)
- 市川右近
- 市川笑也
- 市川春猿
- 井上公造
- おおぎけいこ
- 桂小枝
- 川上泰生
- 川満聡(しぇんしぇー)
- 日下部基栄
- 寿一実
- コンバット満
- 坂本ちゃん
- 芝田山親方
- 島田誠
- 鈴木ヒロミツ
- 田中健
- チング
- どんぴしゃ
- 長池徳士(FBS野球解説者)
- 博多華丸・大吉
- 福田健次
- 船越英一郎
- 松村邦洋
- 安田栗之助
- 若菜嘉晴
- その他、来福の際に出演する常連ゲスト
[編集] 歴代司会者
[編集] めんたいワイドとのつながり
- 24時間テレビ時に、ホークスタウンを会場にFBS平日の夕方番組『めんたいワイド』とフードバトルを行っている。2004年の場合、めんたいワイド側はそばめし、ナイトシャッフル側はスープカレーを提供。ちなみに2004年は同数で引き分けとなった。
- 2005年春にはこの二つの番組が組んで、天神岩田屋でイベント「全国グルメ紀行」を行う。ここでも、スイーツ対決を行っているが、奇しくもこの期間中に福岡県西方沖地震が発生してしまった(ちなみに当日の夜にも番組は放送されたものの、当時担当していた浜崎アナは玄界島に渡り、番組は地震情報一色となった)。
- 2005年のフードバトルでは、めんたいワイド側がオムそば、ナイトシャッフル側が角煮まんを提供。結果はナイトシャッフルがトリプルスコアで勝利を収めた。
- 2連勝を掛けた2006年は、めんたいが「ケバブサンド」、シャッフルが「焼きラーメン」を提供。途中激しい夕立に遭い、配膳がストップするアクシデントに見舞われ、結果もめんたい勝利に終わった。
[編集] 戦場カメラマン・橋田信介とのつながり
- 以前タイ・バンコクでのロケを行っていた際、山本華世を始めとするスタッフはある現地在住の日本人男性と知り合った。その男性はここを取材拠点にしている関係で裏の裏までバンコクに詳しく、その後この収録のブレーンとして携わり、番組にも出演した。その男性こそが、戦場カメラマンとして世界を渡り歩くジャーナリストの橋田信介であった。
- この収録で華世は橋田と懇意となり、その後一日デート企画に出演を依頼、福岡のおいしいスポットを渡り歩いた。橋田は博多ラーメンや新鮮な刺身に舌鼓を打ち、「タイはろくな魚がない」などの名(迷?)言も残した。
- その後も橋田はシャッフルの企画に関わる予定であった。しかし、「これが最後の戦場取材になるだろう」と漏らしていたイラクで襲撃に遭い、2004年5月27日、帰らぬ人となった。
- 橋田の死の直後、番組では追悼企画が組まれ、元気だった橋田の姿が改めて電波に乗った。視聴者からは橋田を悼むメッセージが多く寄せられ、華世が思わず涙ぐむほどであった。
- 橋田は死の直前、現在も続く「ホークス人文字応援企画」(福岡ドーム内野スタンドの一角を買い切り、高校野球の応援に見られるような人文字を使ってホークスを応援する企画)を大変楽しみにしていたという。その事もあり、人文字応援は単なるホークスの応援だけでなく、橋田への、そして平和への祈りの意味も込められ、現在も続く人気企画となった。
- ちなみに橋田の死後、「久留米ラーメンがタイ進出を目指す」というロケ企画に、妻である橋田幸子が参加。夫婦ともども番組に関わることとなった。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: ローカル局テレビ番組 | 福岡放送