ヤクト・ドーガ
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ヤクト・ドーガ(JAGD DOGA)は、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する架空の兵器。
ネオ・ジオン軍が開発したニュータイプ専用モビルスーツ(MS)である。(型式番号:MSN-03)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ヤクト・ドーガ
[編集] 機体解説
ヤクト・ドーガ | |
型式番号 | MSN-03 |
所属 | ネオ・ジオン |
建造 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
生産形態 | 試作機 |
頭頂高 | 21.0m |
本体重量 | 28.0t |
全備重量 | 64.6t |
ジェネレーター出力 | 3,340kw |
スラスター総推力 | 60,000kg |
センサー有効半径 | 16,400m |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
武装 | ミサイル ヒート・ナイフ付ビームサーベル ビームアサルトライフル(ギュネイ機) ビームガトリングガン(クェス機) 4連装メガ粒子砲 ファンネル×6 |
主な搭乗者 | ギュネイ・ガス クェス・パラヤ |
第二次ネオ・ジオン抗争時の主力量産機ギラ・ドーガをベースに総帥専用機として開発されたレーテ・ドーガ(型式番号:AMS-119N)が前身。しかしレーテ・ドーガが総帥専用機として要求されたスペックを満たせなかった為、中間実験機ギラ・ドーガサイコミュ試験型(型式番号AMS-120X)を経由して本機が開発される事となった。とは言え、大型のジェネレーターやスラスターの追加等により大型化され、外見からはとてもギラ・ドーガ系には見えない。当初は総帥シャア・アズナブル専用機としての開発が進められていた機体だったが、レーテ・ドーガがシャアの要望を満たせなかった為「サザビー(型式番号:MSN-04)」が総帥専用機として新規開発される事になり、ヤクト・ドーガにはニュータイプ研究所出身の強化人間であるギュネイ・ガスとシャアに共感してネオ・ジオンに参加した少女クェス・パラヤの2人が搭乗する事となった。
大きな特徴としてはMSN-04サザビーと同型のファンネルを両肩に6基搭載している事で、ファンネルの稼働時間はサザビーと比べて短いものの、第一次ネオ・ジオン抗争当時のものより格段に進化している。機体本体も優秀ではあるが、量産機をベースにニュータイプ専用機として半ば強引に仕上げた為、機体バランスに多少問題がある。
その他の武装はビームライフル(クェス機はビームガトリングガン)、ビームサーベル、シールドと一般的ではあるが、シールドに関しては過去のYMS-15ギャンやAMX-103ハンマ・ハンマやPMX-001パラス・アテネの様な武器内蔵型でメガ粒子砲を装備していた。
ギュネイ・ガスには深緑と金色で塗装された指揮官用アンテナ付の機体が与えられ、後にネオ・ジオン軍に加わったニュータイプ少女クェス・パラヤの機体は赤と銀色をベースに塗装されている。実戦投入されたのはこの2体のみである。しかしスーパーロボット大戦シリーズではクェス・パラヤの機体に似た一般兵用の緑のヤクト・ドーガが登場。武装はギュネイ・ガス専用機のものと一緒である(但し、これは初期の第2次~4次までの作品と新のみ。これ以降の作品ではギュネイ機とクェス機がそのまま量産された形で出て来る)。
劇中では、物語当初からアムロ・レイの駆るリ・ガズィと激しい戦いを繰り広げていたが、その後登場したνガンダムの前では格の違いを見せつけられる事となってしまった。
[編集] 劇中での活躍
- ギュネイ機
少数精鋭のネオ・ジオン軍にあって中核として活躍した。 5thルナ降下作戦においては、アムロ・レイの駆るリ・ガズィを相手に5thの核ノズルを守りきり、降下作戦を成功に導いた。その際リ・ガズィの銃撃によりあわや撃墜されかけたところを駆けつけたシャア・アズナブルのサザビーに救われ、機体を損傷したものの帰還する。
ニュータイプであるアムロには後れを取ったものの、その他の一般兵に対しては圧倒的な強さを発揮。ルナツー占拠の際はクェス・パラヤのヤクト・ドーガに随伴し、切り札のファンネルを始め、ビームライフル、ミサイル、シールド内蔵のメガ粒子砲、ビームサーベルなど、搭載装備を自在に繰り出しジェガン8機を瞬く間に撃破している。また、アクシズ攻撃の第一陣として突入してきたケーラ・スゥのリ・ガズィを、殆ど反撃を許さず戦闘不能にし、彼女を捕獲している。
ギュネイは、ラー・カイラムからアクシズに向け発射された核ミサイルを本機で全て撃墜、シャアをして「あれが強化人間の仕事だ」と言わしめた。
最終決戦においては、クェスのα・アジールと共にνガンダムに挑むも、完全なコンディションとなった最高の機体を得て自らの能力を遺憾なく発揮出来る様になったアムロの前には最早敵ではなく、ニューハイパーバズーカとシールドを囮にした戦法に一瞬の隙を突かれ、上方からビームライフルの直撃を受けて搭乗者諸共宇宙の塵と消えた。
- クェス機
クェス・パラヤが、主にMSの操作訓練を行う際に使用した。クェスは、僅か4~5回の搭乗でほぼ完全に本機を操り、(恐らくは初めての訓練で)ファンネルを使いこなして見せ、ネオ・ジオン上層部を驚嘆させた。
初の実戦となったルナツー占拠においてはギュネイ機と行動を共にし、後方に待機していた連邦軍のクラップ級巡洋艦を発見、ブリッジを破壊するが、同艦の放ったミサイルにより右腕を破損する。作戦終了後ムサカに帰還したものの、クェスがアクシズに先行したシャアを追って破損したままの本機で発進、その後クェスはα・アジールに搭乗した為、本機は乗り手のないまま放置された。
[編集] メカニカルデザイン
デザインは出渕裕。ザクの流れを汲むギラ・ドーガの基本構造を流用しているという設定ではあるが、腰部と脚部を中心にボリュームアップされた重厚なシルエットはドム系MSを髣髴とさせる。ローマのガレー船のイメージでデザインしたという頭部は、猛禽の嘴を模したかのようにも、また仮面の様にも見え、出渕が『機動戦士ガンダムΖΖ』のズサ、『機動警察パトレイバー』(TVシリーズ)のファントムレイバーや、『仮面ライダーアギト』のアンノウン等にも取り入れている、特徴的な意匠である。同作品の登場MSの中にあって、特に出渕のデザイン上の好みが現れた機体である。
[編集] バリエーション
- MSN-X4 バギ・ドーガ
- MSN-03-2 サイコ・ドーガ(サイコ・ギラ・ドーガ)
[編集] バギ・ドーガ
アンダーザ・フェイクとGジェネレーションFに登場した機体。 モビルビットを所持している。
[編集] サイコ・ギラ・ドーガ
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- 小説版『ベルトーチカ・チルドレン』に登場。作中での表記は「サイコ・ドーガ」となっており、『CCA-MSV』に登場した、NZ-222 サイコ・ドーガと混同される事が多いが、全く別の機体である。
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