ロックマンロックマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

『ロックマンロックマン』は、カプコンから2006年3月2日に発売されたプレイステーション・ポータブル専用のアクションゲームである。

ファミコン版『ロックマン』のリメイク作品である。しかし原作の6大ボスに加えて2体の新しいボスキャラクターの追加、それに伴う弱点相関図やステージ構成の変更、豊富なオリジナル要素の追加など、単なる原作に忠実な改良作品と言うに留まらない内容になっている。また、ロックマンないし登場キャラクターのデザインは2等身に改められ、グラフィックもポップになっている。

8大ボスを加えた11体(14種)のキャラクターの使用可能化、ステージごとに難易度を選択し調整できるシステム、無線LAN機能を利用して自作ステージをやりとりすることができる「コンストラクション」モード、特別ルールに則った特殊ステージ群「チャレンジ」モードなど、様々な面でボリュームアップをしている。

目次 1 ストーリー 2 登場キャラクター 3 ボスキャラクター 3.1 8大ボス 3.2 大ボス 4 特殊武器 5 オリジナル要素 5.1 プレイヤーボス 5.2 メインモード 5.3 チャレンジモード 5.4 コンストラクション 5.5 難易度 5.6 Dr.ライトナンバーズの設定とキャラクター相関図 6 外部リンク

[編集] ストーリー

20XX年―人類が新たなる友達を手に入れた未来。

ロボット工学の第一人者トーマス・ライト博士の尽力により、人間とロボットは仲良く共存していた。そして「人間の役に立つロボット」の出現により、人々の暮らしはより豊かになっていった。家庭用お手伝いロボット"ロック"がライト博士によって造られたのも、そんな時である。

しばらくしてより高性能なロボットが活動するようになったある日、突然、ライト博士の研究所を、悪の科学者Dr.ワイリーが襲ってきた。そしてDr.ワイリーは世界制服の野望のため、ライト博士のロボットたちをさらっていってしまった。

肩を落とすライト博士に、ロックは、自らの戦闘用ロボットへの改造を志願する。ライト博士は躊躇したが、ロックのその強い意志を汲み取り、ロックを戦闘用ロボット『ロックマン』へと改造する。

こうしてロックマンは、Dr.ワイリーの野望を阻止するため、戦いに向かうのであった。

[編集] 登場キャラクター

ロックマン(Rockman)- 声優：小林由美子

元はライト博士に作り出された男の子型の家庭用お手伝いロボットであったロックが、Dr.ワイリーに連れ去られたロボットたちを救うべく、戦闘用ロボットとしてライト博士に改造してもらうことで生まれ変わった姿。元来戦いを好まない優しい性格であり、実際戦う前は被害を最小限に抑えるために相手を説得することが多い。しかしながら、巨悪に立ち向かい、正義のために戦うロボットである自分に対して僅かながらプライドも持っており、そのために根拠無く「悪」呼ばわりされると複雑な感情を抱いてしまう。精神的にはまだまだ発展途上段階であるが、今後の成長が期待される。

装備武器は「ロックバスター」。小型のエネルギー弾を発射する。連射や撃ち分けが容易であり、汎用性が高い。また、他のライト博士のロボットが所有する特殊武器も扱う事ができる。

ロックマンS

特定の条件を満たすことで出現する、ロックマンの別形態。通常のロックマンの性能に加えてスライディングが使用可能となっている。攻略進行度は通常のロックマンと並行する。

装備武器は「ロックバスター」。性能は通常時のロックマンと変わらない。

ロックマンC

特定の条件を満たすことで出現する、ロックマンの別形態。通常のロックマンの性能に加えてスライディングとチャージショットが使用可能となっている。攻略進行度は通常のロックマンと並行する。

装備武器は「ロックバスター」。チャージ攻撃以外の性能は通常時のロックマンと変わらない。チャージは3段階あるが、2段目の時点で攻撃力の増加と敵の防御を弾く効果が追加される。

ロック

ロックがロックマンとなる前の姿。家庭用ロボットなので、まともな戦闘能力は発揮できない。ストーリー上ではロックマンと同一人物であるが、それとは別の独立した使用キャラクターとなっている。そのため、攻略進行度はロックマンとは並行しない。

装備武器は「キック」。足元と正面の僅かな距離に攻撃する。

ロール(Roll)- 声優：二宮圭美

ライト博士によって作り出された女の子型の家庭用お手伝いロボット。仲間思いの優しい性格であり、戦いに巻き込まれるロボットたちの身を案じている。しかし使用キャラクターとなると多少気が強くなり、敵味方共にはつらつとした態度で相手をする。特にライト製のロボットに対しては、姉としての厳しさも併せ持って接する。戦うことについて、ロックマンと比べるとある程度割り切っている様子である。

ロールをゲーム中で使用するには、専用webページであるRRWEBにアクセスし、ロールちゃんのキャラクターデータをダウンロードする必要がある。また、同ページで配信されているコスチュームのデータをダウンロードすることでゲーム中のロールの服装を変えられるが、この場合はロックマンとロックのように別キャラクターの扱いにはならない。

装備武器は「ロールスウィング」。手に持っている道具で上からはたくように攻撃し、続けて振り上げる攻撃に繋げる事ができる。戦闘用の武器ではないにも関わらず、製作者であるライト博士もビックリの威力を誇る。スウィングする道具はコスチュームによって変化するが、攻撃力やリーチといった性能は変化しない。

ロールのコスチューム一覧

ロール(デフォルト)

ロックマン7までの赤いワンピースを身につけたロール。スウィングする道具は箒。

ロックマン8ロール(2006/3月)

ロックマン8以降の赤色基調の服を身につけたロール。スウィングする道具はデフォルト版と同じ箒。

スポーツロール（2006/4月）　

白の体操着+ブルマを身につけたロール。スウィングする道具は運動会などで用いる旗。

ナイトロール（2006/5月）

魔界村シリーズのアーサーを思わせる鎧を身につけたロール。スウィングする道具は槍。

雨の日ロール（2006/6月）

ロックマン4のトードマンを思わせる雨がっぱを身につけたロール。スウィングする道具は雨傘。

麦わらロール（2006/7月）

白のワンピースと麦わら帽子を身につけたロール。スウィングする道具は虫取り網。

バカンスロール（2006/8月）

ボーイズレッグの水着を身につけたロール。スウィングする道具はパラソル。

お月見ロール（2006/9月）

うさぎを思わせる服を身につけたロール。スウィングする道具は杵。

ハロウィンロール（2006/10月）　

紫色基調の魔女風の服を身につけたロール。スウィングする道具は庭箒。

のらねこロール（2006/11月）　

ねこを思わせる服を身につけたロール。スウィングする道具はサンマ。

サンタロール（2006/12月）

赤いサンタ帽とサンタ服を身につけたロール。スウィングする道具はステッキ。

くのいちロール（2007/1月）

くのいちの装束を身につけたロール。スウィングする道具は刀。

バレンタインロール（2007/2月）

チョコレート色のコートを着た冬物ロール。スウィングする道具は赤いリボンをかけたハート型のチョコレート。

ブルース(Blues)- 声優：佐々木大輔

ライト博士が最初に造った人型ロボット。ロックマンを初めとする他のロボットたちの原点ともいえる存在。科学の発展を追及するライト博士を敵視している。本作ではライト博士の手を離れたさすらいのロボットとして登場し、悪事を働くワイリーを退治するために戦いに赴く。ブルースを選択してゲームを始めた冒頭で、ワイリーがブルースのことを前から知っているような台詞を言うことから旧作と同じようにワイリーに何らかの改造を受けたと思われる。使用キャラクターとしての特徴として、他のキャラクターより防御力が低いが、ジャンプ力や移動スピードが圧倒的に高い。

装備武器は「ブルースストライク」。ロックマンのチャージバスター級の威力を誇るバスター弾を、チャージなどのリスクもなく発射する事ができる。また、敵の盾といった防御などを吹き飛ばすことも可能。

トーマス・ライト(Dr. Right)- 声優：麻生智久

ロボット工学の第一人者にして、ロボットの父と呼ばれる人物。ローバート工科大学電子工学科卒業。人類の発展と平和を願っており、そのために日夜尽力している。ゲームが趣味など、割りと子供っぽい一面がある。争いを望まない性格であるが、悪事を働くワイリーを見逃せない正義感も持ち合わせており、苦しくも自らのロボットたちにワイリー退治の使命を託す。

Dr.ワイリー(Dr. Wily)- 声優：青野武

ロボット工学者としてはライト博士に勝るとも劣らない実力を持つ悪の科学者。ローバート工科大学電子工学科卒業。かつてはライト博士の学友だったが、過激なロボット理論を展開したために学会を追放された事から、自分の思想を理解できない人類を敵視し、世界征服をたくらむ。その第一歩として、無二のライバルであるライト博士のロボットたちを盗み出した。

[編集] ボスキャラクター

[編集] 8大ボス

本作では8大ボスを使用キャラクターにできる「プレイヤーボス」の要素がある。プレイヤーボスの詳細はオリジナル要素項参照。

カットマン(Cutman)- 声優：高木礼子

森林開発用ロボット。特殊金属であるセラミカルチタン製のカッターを頭部に装備している。一人称は「オイラ」。

ロールを「ねえさん」、アイスマンを「舎弟」、その他ロックマン含むライト製ロボット達を「アニキ」と呼ぶ。正義感が強く、たとえ相手がかつての仲間であろうとも、敵であれば真っ二つにしてでも止めようとする。全天候型なので雨風に強いが、身軽に動けるよう装甲が薄く作られたために強い物理的衝撃に弱い。

敵ボス時の大技は、床、壁に沿う巨大なローリングカッターを投げつける。難易度･きつきつ時は1回の発動につき2回投げつける。

余談だが、作中では一度だけ「ボク」と言う場面がある。

プレイヤーボス

攻撃手段であるローリングカッターは攻撃力や連射性能が特筆するほど高くないため、難易度によってはザコ敵相手でも苦労を強いられる。

限定アクションは「空中で壁に触れているときにジャンプボタンを押すことで、壁を蹴ってさらにジャンプする」。ゲーム本編ではあまり活用の場面はないが、単に壁があるだけで移動できる範囲を広げられるため、コンストラクションのアイデア材料としては汎用性が高い。

装備武器は「ローリングカッター」。ロックマンの場合は画面に一つしか出せないが、カットマンの場合は二つ出す事ができる。

ガッツマン(Gutsman)- 声優：乃村健次

土地開発作業用ロボット。ボンバーマンと共に土地開拓等をこなしている。一人称は「ワシ」。

仕事仲間を優しく、そして厳しく見守る親方。彼にとって、戦場は「現場」、戦闘は「作業」であり、現場に油を売っている輩、仕事の邪魔をするような輩は絶対に許さない。そして時にイエローデビルのガタイの良さに関心を見せ、コピーガッツマンを仕事現場にスカウトしようとするなど、その行動はいつも仕事のことを考えている。ボディは特殊合金でできているために頑丈であるが、時間に干渉する力には耐性が無い。

敵ボス時の大技は、地面に潜り、間を置いて巨石を持ちながら地中から突進する。難易度･きつきつ時は1回の発動につき同じ攻撃を3度繰り返す。

プレイヤーボス

攻撃時はその度にガッツブロックを持ち上げなければならないため、必然的に攻撃の間隔が長くなってしまう。そして周囲にガッツブロックが無い、ブロックを生成できない場合は攻撃さえできない。また、体が大きいために他のプレイヤーボスに比べ当たり判定が大きい。これらのデメリットの割りに、スーパーアームの攻撃力は並であり、さらには攻撃範囲も動作の仕様上カバーしづらい部分がある。ブロック生成を利用して敵の攻撃を防いだり敵自体を閉じ込める事はできる。利便性はあまり高くないが、ワイリーマシーン戦やエレキマン戦等のような特定の状況下では非常に強い。

限定アクションは「地面に立っている時に目の前にガッツブロックを生成する」「方向キー下を押すことで足下のガッツブロックを持ち上げる事ができる」「特定の地形に頭突きをする、着地することでその地形を破壊する」。

装備武器は「スーパーアーム」。ブロック生成アクションの併用によって真価を発揮できる。性能自体はロックマンが使用する場合と変わらない。

アイスマン(Iceman)- 声優：神田朱未

南極大陸探査用ロボット。一人称は「わたくし」。

探査終了後は冷凍倉庫内の荷物運搬などにも尽力していた。礼儀正しい男の子。探査用ロボット時代からの習慣なのか、「～であります」口調で喋る。気が弱くおとなしい性格だと思われがちだが、内に秘めたる意志は強い。また、時間に関する決まりごとはキッチリ守るのがモットー。装備武器は「アイススラッシャー」。氷に足をとられて滑ることが無いという特性に加え、凍らせた敵を足場として利用する能力を持つ。初心者向け。寒い場所で活動するために作られたので内部メカはわずかな電流で動けるようにできている。これによって、ボディの小型化に成功した。ただし、爆弾等による被害率は他のロボットより高い。原作ではロールのことが好きという設定があったが、本作ではむしろ彼女のことを恐れている。

敵ボス時の大技は、相手の動きを制限するための氷柱。難易度･きつきつ時は３、４本同時に落としてくる。

プレイヤーボス

アイススラッシャーは真っ直ぐ飛ぶ上に連射が利き、足場に成り得るザコ敵に対しては威力が低く、ボス敵に対しては並みのダメージが与えられるという嬉しい仕様になっている。

限定アクションは、アイススラッシャーで凍らせた敵を足場として活用することと氷に足をとられないこと。特に前者はメインモード、コンストラクションの双方において大いに活用され得る特性である。

装備武器は「アイススラッシャー」。アイスマンの場合、地上で使うと隙ができるので注意。

ボンバーマン(Bombman)- 声優：うすいたかやす

岩盤及び建築物破壊用ロボット。一人称は「おらっち」。

ガッツマンと同様開拓作業などで活躍している。絵に描いたようなチャキチャキの江戸っ子。ケンカと花火に生きる男で、イナセな兄ちゃんと色っぺえ姉ちゃんが好き。爆弾の取り扱いに極めて長けており、自分の技術に誇りを持っている。装備武器は「ハイパーボム」。爆弾を真上、真下、前方近距離、前方遠距離に投げ分けることができる。やや中級者向け。この爆弾は、爆発の衝撃が周囲に広がり過ぎないようにハイパーボム内部に仕込まれた複数のマイクロボムの爆風によりある程度衝撃が相殺されているため、余計な被害を出さないという長所がある。

敵ボス時の大技は、巨大なハイパーボム。地面をバウンドしながら迫ってくるパターンと、プレイヤーをめがけて飛んでくるパターンがある。

ファイアーマン(Fireman)- 声優：いずみ尚

廃棄物処理用ロボット。一人称は「オレ」。

頭の炎が激しく燃えている。ヒーロー道一直線な男であり、正義の炎で悪を焼き尽くす。あまりにも熱いため、雪で出来たブロックも触っただけで融けてしまう。「偽者の登場」こそヒーローたり得る絶対条件と考えており、コピーファイヤーマンと対面するや否やますますヒートアップした。また、可愛い子（男女不問）に萌える性癖があり、ロールやアイスマンのこととなると目の色が変わる危険人物でもある。装備武器は「ファイヤーストーム」。圧倒的な火力を誇るが、頭の炎が消えると性能が下がってしまう。やや初心者向け。冷気や水分が弱点だが、それでもアイスマンが大好き。

敵ボス時の大技は、フレイムマンのフレイムブラストを彷彿とさせる、地を這って進む火柱。難易度･きつきつ時では壁に当たると１回だけはね返って逆方向に進む。

エレキマン(Elecman)- 声優：小林康介

原子力エネルギーの電圧制御作業をしているロボット。一人称は「私」。

危険な仕事内容に見合った鋭い判断力と素早い動きを兼ね備えている、ライト博士の成功作の一つ。芸術肌で気取り屋。あらゆるものに美を求め、醜さは罪だと思っている節がある。その天才的な感性は、カチンコチンを素敵な表現だと思ったり、敵の断末魔を素敵だと感じたりと、世間一般のそれとはかなりズレがある。装備武器は「サンダービーム」。エルキプルと呼ばれる特殊なブロックを操る能力を持つ。中級者向け。

敵ボス時の大技は、プレイヤーの頭上に雷を落とす「サンダーボルト」。難易度･きつきつ時は１回の発動につき３発使う。

タイムマン(Timeman)- 声優：成田紗矢香

ライト博士が時間旅行を実現させるために作った実験用ロボット。一人称は「ボク」。

おませさん。不完全且つ未完成とも言える自分の存在にコンプレックスを抱いており、そのせいかやや高圧的な態度をとる。遅刻にはやたらうるさい癖に、時間にマジメなアイスマンのことが「それはそれで」気に食わなかったり、ファイヤーマンの「ゴミ」発言に逆上したりと、子供っぽい一面がある。因みに優秀と名高きエレキマンに嫉妬している。装備武器は「タイムスロー」。斜め２方向に発射できる針型ショットがメイン武器であり、チャージするとタイムスローを発動できるというなかなか便利なキャラクター。初心者向け。

敵ボス時は、体を前転させ、プレイヤーの放った弾等をすり抜けて針型ショットで反撃する。難易度･きつきつ時で尚かつタイムスロー発動中でないと使わない

オイルマン(Oilman)- 声優：私市淳

最新型高性能メンテナンス用ロボット。一人称は「オレっち」。

どんな機械にも対応できるオイルを体内で作り出し、腕から発射することができる。独特過ぎる喋り方と陽気な性格でどんな局面も乗り切ってしまう男。いつもヘラヘラしていたりあまり面白く無いシャレをかましたりするので、彼のことを理解してくれる人物は少ない。そんな彼だが、ボンバーマンとはバカなことをして遊ぶ仲。装備武器は「オイルスライダー」。油に足をとられない、オイルスライダーのスピードが速い、スライダー乗り捨てジャンプの能力が高いといった利点はあるが、戦闘には向いていないようだ。マニア向け。余談だが、海外版「Megaman Powered UP」における彼の体色は何故かコピーオイルマンと同じものに変更されている。

敵ボス時は、無敵状態になってオイルスライダーで突撃してくる。難易度･きつきつ時では１セットの発動につき１往復する。

[編集] 大ボス

プロトアイ

ライト博士のロボットを奪ったDr.ワイリーを追うロックマン達を足止めするために現れたロボット。ビッグアイの試作品と思われるが、ボディの大きさはビッグアイの二倍以上である。また、眼の部分からはエネルギー弾を放つ事ができる。しかし行動パターンにランダム性がないため、戦闘力はビッグアイよりも劣る。

コピーロックマン

ロックマンの姿を模した偽者。プレイヤーボス使用時に本来そのボスキャラクターがいるはずのステージのボスとして登場し、やってきたキャラクターをワイリー軍にスカウトしようとする。その外見は、顔とヘルメットのデザイン以外はオリジナルと殆ど同じである。他の特徴として、首に紫色のマフラーを身に着けている。性能についても、スライディングからチャージバスターまでオリジナルに劣らないものを発揮できる。

イエローデビル- 声優：乃村健次

ワイリーステージ1のボス。形状記憶パーツを用いて作成された戦闘用ロボット。その特性を利用し、本体を計15個のブロック状パーツに変換して自由に分裂、合体させることができる。合体時は移動こそ出来ないが、手を伸ばすことで広範囲に打撃を放つことができる。核となる眼は強力なレーザー砲であるが、同時に唯一の弱点でもある。また、一応は喋ることができるが、「ぶも」としか言葉を発せられず、彼の内に秘めたる思惑はアイスマンにしか汲み取ってもらえない。

CWU-01P- 声優：私市淳

ワイリーステージ2のボス。領域内の異物を排除するようプログラムされたロボット。元々は海水の水質調査用に開発された。本作の世界観内では古いタイプのロボットらしく、プログラムを忠実にこなすだけで自己判断ができず、侵入者とあらば無差別に撃退するために融通が利かない。しかしながら一応は感情があり、時には相手の言葉に怒る一面を見せる。また、一応は喋ることができるが、拙さが伺える。

コピーロボット

ワイリーステージ3のボス。3次元コピーシステムによって生み出されたダミー体の総称。ロックマンに限らず、対象となったロボットは誰でもコピーすることができる。外見、性能はほぼ忠実であるが、思考についてはどれも似たり寄ったりになってしまっている。記憶も継承しているらしく、オリジナルの秘めた本音を垣間見せてからかう場面も見られる。また、相手をオリジナルとして認識していることから、自身をコピー体と認識しているといえるため、相手をコピーする前のコピーロボット自体にも自我が存在していると思われる。ちなみにボディはDr.ワイリーに頼めばいくらでも取り替えてもらえるらしい。

ワイリーマシーン

最終ステージであるワイリーステージ4のボス。正式名称「究極戦闘メカ・ワイリーマシーン１号」。対ライトナンバーズ戦用兵器としてワイリー博士が製作した戦闘メカ。第一形態はワイリーカプセルとドッキングした戦車型、第二形態は破壊された第一形態に急遽手を加えて復活した飛行船型となる。第一、第二形態共にライト博士のロボットたちの特殊武器を利用した攻撃をする。一定の攻撃を終えるか弱点武器での攻撃を受けるたびに特殊武器を変えてくるが、どの武器に変えるかは全く予想がつかずランダムであるため、特に第二形態を撃破するには時として至難の業となることもある。難易度･きつきつ時でプレイヤーがロックマンの場合、第二形態での行動パターンに突進攻撃が追加され、弱点武器を使わないと回避できない（スライディングを使う手もあるが、かわし切るのは大変）。

[編集] 特殊武器

MAIN

特殊武器名 - 所有するボス

ローリングカッター - カットマン

はさみの形をしたブーメラン状の武器。一定距離を飛んだらプレイヤーの元に戻ってくる。

スーパーアーム - ガッツマン

ガッツブロックを持ち上げられる武器。その後ブロックは投げることができる。ガッツブロックが無い場合は効果を発揮できない。

アイススラッシャー - アイスマン

冷気を発射する武器。当たった敵は凍りつき一定時間動きが止まる。

ハイパーボム - ボンバーマン

爆弾を投げる武器。爆弾自体と、一定時間後に爆発する際の爆風に攻撃力がある。ただし、oldモードの場合は爆風にしか攻撃力がない。

ファイヤーストーム - ファイヤーマン

前方に1発の炎を発射するのと同時に、周囲に1発の炎を回転させる武器。

サンダービーム - エレキマン

高圧電流ビームを上・前・下の3方向に同時発射する武器。oldモードのみガッツブロックを破壊可能。

タイムスロー - タイムマン

一定時間周囲の時間の経過を遅くする事ができる武器。タイムマンはチャージをしなければ発動できない。

オイルスライダー - オイルマン

ドロップオイルを発射する武器。床に落ちたドロップオイルに乗ることでオイルスライダーとなる。スライダー時は高速で前方に進む。ただし攻撃力はドロップオイルそのものにしかなく、無敵時間もないため、スライダーに乗って体ごとタックルした場合、スライダーによって敵を破壊できないとダメージを受けてしまう。また、ロックマンよりもオイルマンの方がスライダーの進行速度が速い。

SUB

特殊武器名 - 入手方法

マグネットビーム - 特定のステージにてアイテムを入手

oldモードでのみ登場。足場として乗ることが出来るビームを発射する。攻撃力はない。

[編集] オリジナル要素

[編集] プレイヤーボス

本作の8大ボスの別称、及び使用可能となるボスキャラクターの総称。

本作では「NEW STYLE」でロックマン使用時、弱点武器を使わずにロックバスター（チャージショットではない）だけで8大ボスを倒すと、そのボスが使用可能キャラクターとなる。各ボスの使用時の攻撃手段はボスごとに所持する特殊武器であり、基本的にはロックマンが使用する場合のものと変わらないが、一部効果が変化するものもある。

プレイヤーボスとなった各キャラクターはそれぞれ限定アクションを備えており、ゲーム本編では特定のプレイヤーボスの限定アクションを用いなければ入手できないアイテムがある。また、それを利用することで、ゲーム本編の攻略を有利に進めたり、コンストラクションでのアイデアあるステージ製作をすることができる。

他、ロックマン以外のチャレンジを進行するには、該当するボスキャラクターをプレイヤーボスにしなければならない。

[編集] メインモード

NEW STYLE

本作のメインとなるスタイル。

OLD STYLE

原作であるFC版ロックマンをロックマンロックマン風に再現したスタイル。NEW GAME開始時に選択することで遊ぶ事ができる。

ステージ構成、敵の配置、8大ボスのアルゴリズムなど、多くの部分がFC版のものを再現しているが、ゲームの仕様の都合で再現しきれていない部分もある。セーブデータはNEW STYLEとは別に作成可能である。攻略の進行度による特典といった要素はない。

[編集] チャレンジモード

特定の条件、課題を与えられた上でステージを攻略するモード。ロックマン(S、C含む)、各8大ボス、内9体から使用キャラを選択するもの、各10ステージずつで計100ステージが用意されている。チュートリアル的なステージ、パズル的な要素の強いステージ、非常にシビアな操作を要求するステージなど、その内容は様々である。また、全100ステージを攻略すると特典がある。

[編集] コンストラクション

本編で入手したパックをベースにオリジナルステージを作成することができるモード。作成したステージは無線LAN機能を用いて専用サイトであるRRWEBにアクセスすることでアップロードが可能、アップしたステージは他のプレイヤーにダウンロード、そしてレビューされることで数字的評価が付く。また、他のプレイヤーのアップしたステージをダウンロード、そして実際に遊ぶ事も可能であり、攻略の際はそのステージのレビューをし、次回RRWEBにアクセスする際にその内容を反映させられる。なお、ステージの難易度は「そこそこ」で固定されている。

公式サイトからも定期的にオリジナルステージが配信されており、過去の配信内容は今現在でもダウンロードが可能である。他、オリジナルのコンストラクション用パックもまた配信されている。

[編集] 難易度

本作ではステージセレクト時に3段階の難易度から一つを選択する。そしてその選んだ難易度によってゲーム内容に変化が現れる。本項ではその内容の特徴的な部分を難易度別に列挙する。

らくらく

一部のザコ敵がそこそこ、きつきつに比べて弱体化(動きが遅くなる、攻撃の弾の数が減る、など)する。

一部トラップの稼働が遅くなる。

一部の穴やトゲといった一撃死トラップが特殊ブロックによって塞がれる。

8大ボスキャラクターが、弱点などは関係なくダメージを受けるとノックバックする。

ボスキャラクターが弱点武器で攻撃されるとダウン、もしくは行動パターンのリセットをする。

ボスキャラクターが大技を使用しない。

リトライフラッグの設置数が増える。

そこそこ

ボスキャラクターが弱点武器で攻撃されるとダウン、もしくは行動パターンのリセットをする。

ボスキャラクターが残存体力が半分以下になると大技を使用するようになる。因みに大技の発動中はこちらの攻撃が一切効かない。

きつきつ

一部のザコ敵がらくらく、そこそこに比べて強化(動きが素早くなる、弾速が増す、行動パターンが増える、など)する。

殆どのボスキャラクターが弱点武器も含めてあらゆる攻撃に対してノックバック、ダウン、行動パターンのリセットをしなくなる。

ボスキャラクターが残存体力に関係なく大技を使用する。

ボスの無敵時間が長くなる。

[編集] Dr.ライトナンバーズの設定とキャラクター相関図

本作の世界観は原作であるロックマン第1作がベースとなっているが、原作のDr.ライトナンバーズ(DRN)の設定については、本作の公式サイト、説明書などでは言及されておらず、そもそもDRNに関する情報自体が出てこない。これは恐らく、タイムマンとオイルマンの登場により、ライトナンバーズの番号と連番になっているロックマン2以降のボスキャラクターの番号が２つズレてしまうことが原因であると考えられる。

実際ゲーム内でも、カットマンが本来弟であるDRN.004～008のロボット達をアニキと呼ぶ、ガッツマンが本来兄であるロックマンをガキんちょ呼ばわりするなど、原作の設定が反映されていないような場面がある。一応は反映されているらしい場面(ロールが一部のボスに姉として扱われる、カットマンがアイスマンを弟分と認識している、など)はあるが、上述のようにDRNについての情報自体はないことから、本作にはDRNという設定はなく、本作でのライト博士製ロボットのキャラクター相関図はあくまでオリジナルのものであると考えられる。そしてDRNという設定がない以上、ライト博士製のロボット群をナンバーズと呼ぶ事は正しくないと言える。

[編集] 外部リンク

• ロックマンロックマン公式サイト

ロックマンシリーズ
ゲーム(主要)	ロックマン - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7 - 8 - ロックマン&フォルテ - ロックマンロックマン
ゲーム(ワールド)	ワールド - ワールド2 - ワールド3 - ワールド4 - ワールド5
ゲーム(その他)	メガワールド - 未来からの挑戦者 - パワーバトル - パワーファイターズ - バトル&ファイターズ - パワーバトルファイターズ
ゲーム(他ジャンル)	ロックボード - バトル&チェイス - スーパーアドベンチャー
漫画	池原しげと - 有賀ヒトシ(リミックス/メガミックス/MANIAX) - 出月こーじ
関連	メットールシリーズ
Xシリーズ
ゲーム	X - X2 - X3 - X4 - X5 - X6 - X7 - X8 - サイバーミッション - ソウルイレイザー - コマンドミッション - イレギュラーハンターX
漫画	岩本佳浩(ロックマンX～X4) - 池原しげと
カードダス	メガミッション - メガミッション2 - メガミッション3
DASHシリーズ
エグゼシリーズ
ゲーム(本編)	エグゼ - エグゼ2 - エグゼ3（BLACK） - エグゼ4 - エグゼ4.5 - エグゼ5 - エグゼ5DS - エグゼ6
ゲーム(外伝)	トランスミッション - バトルチップGP - N1バトル - ファントム オブ～ - レジェンド オブ～ - バトルチップスタジアム - WS
メディアミックス	アニメ版 - 劇場版 - 漫画版(鷹岬諒) - 漫画版(けいじま潤/あさだみほ)
ゼロシリーズ
ゲーム	ゼロ - ゼロ2 - ゼロ3 - ゼロ4
ゼクスシリーズ
ゲーム	ゼクス - アドベント
流星のロックマン
ゲーム	流星のロックマン
アニメ	流星のロックマン(アニメ)