ロックマンゼクス
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ロックマンゼクス(ROCKMAN ZX)は、2006年7月6日にカプコンから発売されたニンテンドーDS専用のアクションゲームである。
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[編集] 概要
製作はロックマンゼロシリーズを製作したインティ・クリエイツ。タイトルは新しいが、ゼロシリーズ内の要素を引き継いでる部分もあり、DSへのハード移行を機にした、ゼロシリーズの正統な後継作と言える。
様々なモデルで多種多様なアクションを楽しめるR.O.C.Kシステム、ボスの特定部位に弱点が設定されているT.F.S(テクニカル・フィニッシュ・システム)など、数多くの新システムが導入されているが、全てのマップが繋がっていて徒歩で移動可能、ミッション選択時にボスの顔写真が登場しないなど、全体的な構成はゼロ1に近いものとなっている。また、随所でムービーが挿入される、イベント時のキャラクターの台詞はほぼフルボイスなど、演出面は大幅にパワーアップしている。ゲーム画面はゼロシリーズ同様にドット絵にて構成されており、いわゆるポリゴン化はされていない。
良くも悪くも従来の作品群と比べて癖の強いシステムが多い為、戸惑いを見せるファンも少なくはない。が、アクションゲームとしての完成度は高い。
また、ゲーム雑誌『ファミ通DS+Wii』ではおぎのしんによる漫画版が連載中。ゲームの公式サイトにて第3話まで見る事が出来る。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
運び屋ジルウェ・エクスプレスに所属する主人公(ヴァンかエール)は、ガーディアンの司令官から依頼を受け、謎の荷物(ライブメタル)を先輩ジルウェと共に運ぶ事になった。主人公が合流地点の近くまで来ると、ライブメタルを狙ったイレギュラーたちの襲撃を受け、ジルウェとも別れてしまう。攻撃を受け崖下まで落下した主人公だが、そこでガーディアン司令官・プレリーに遭遇する。しかし、先のイレギュラーの親玉に見つかってしまう。ガーディアンも応戦するが、全く歯が立たない。プレリーは必死でライブメタルを守ろうとする。そんなプレリーを守るべく、主人公は前に出るが、なすすべが無い。その時、ライブメタル・モデルXが呼びかけてくる。
「大丈夫、僕が力を貸してあげる・・・適合者確認。R.O.C.K.システム、起動開始」
主人公は、ライブメタルの力でロックマン・モデルXへと変身(ロックオン)し、ひとまずイレギュラーを退ける。モデルXの「適合者」となり力を得た主人公は、世界を、全てを守る戦いを始める。
[編集] キャラクター
- ヴァン(Vent)(声優:小林沙苗)
- 本作の主人公。10年前のイレギュラー襲撃事件で母親を亡くし、運び屋「ジルウェ・エクスプレス」で働いている少年。
- モデルXに変身する。おぎのしんの漫画では、ヴァンが主人公となっている。
- 独走しがちで、他人のピンチを無視できないという正義感の持ち主。
- エール(Aile)(声優:小林沙苗)
- 本作のもう1人の主人公。ヴァンと同じ経緯をもつ。同じくモデルXに変身する。シリーズ初の女性ロックマン。
- 性格は男勝りで、周囲とはざっくばらんな付き合いを好む。密かにジルウェに想いを寄せている。
- ヴァンとは違い、ライブメタルの真の力を引き出す可能性を秘めた、特別なロックマンである。
- 2人の主人公は排他の存在で、本編中で同時に登場することはない。
ストーリーに関してはヴァン・エールで内容がやや異なる。ヴァン編は新規のプレイヤー層を意識してか、王道を行くシンプルなストーリーに味付けされているのが特徴で、ロックマンゼロ4におけるラグナロク作戦のその後について語られる(ただしゼロシリーズから少し矛盾する点が存在する)。
対するエール編は、ライブメタルの出生の秘密や主人公がライブメタルに選ばれた理由などが明かされ、設定面に関してより深く掘り下げる形でストーリーが展開される。
- 2人の主人公は排他の存在で、本編中で同時に登場することはない。
- ジルウェ(Girouette)(声優:風間勇刀)
- ヴァン(エール)の働いている「ジルウェ・エクスプレス(Girouette Express)」を営む青年型レプリロイド。ガーディアン所属。
- 幼くして親を亡くしたヴァン(エール)の良き理解者。モデルZに変身する。
- エリアDにてセルパンらに敗北、洗脳され主人公と戦った後主人公にモデルZを託し、消滅。
- その後はサイバーエルフになっている。
- 英語バージョンで、ニックネームが「Giro(ジロ)」。
- プレリー(Prairie)(声優:広橋涼)
- NGOである辺境警備隊、ガーディアン(The Guards)の二代目リーダー。
- 見た目は少女であるが、数百年前のイレギュラー戦争時代に生まれたレプリロイドであるため、実年齢は軽く100歳を超えている。
- 先代リーダー、シエルが失踪した事件の行方を追っている。
- 司令官席の隣に特別席を作る程人形を大切にしている。
- 外見や所持物(人形)などから彼女の正体はゼロシリーズのアルエットではないかと思われる。
- セルパン(Serpent)(声優:梁田清之)
- 世界にエネルギーを供給する巨大企業「セルパン・カンパニー(Serpent Company)」の社長。
- インナーには警備隊を置き、イレギュラー襲撃から何度も町を守っている(ように装っている)。
- 正体はオリジナルライブメタル、モデルVの適合者。エールの出生経緯を知っている模様。
- パンドラ(Pandora)(声優:伊藤静)
- 杖と遠隔操作する二つのビットを使い、氷属性と雷属性で攻撃する。プロメテと行動を共にする謎の少女。
- 感情をあまり表に出さない。モデルVの代弁者。
- 名前の由来はギリシャ神話の「パンドラ」。
- プロメテ(Prometheus)(声優:岸尾大輔)
- 大鎌を使い、炎属性と無属性で攻撃する。パンドラとは対照的に感情的。
- モデルVの代弁者。彼曰く、すべての出来事は「あの男が仕組んだゲーム」。
- 名前の由来はギリシャ神話の「プロメテウス」。
[編集] ライブメタル
謎の物質。ヴァンやエール、ジルウェの変身(ロックオン)の他にフォルスロイドの強化にも使用できる。 ライブメタル(Live Metal)を扱うことができる者は、正義の為に使うこともできれば、世界を支配することもできる。モデルX、Z、H、F、L、PはモデルVを元にシエルが製作した。ただし、シエルの製作したライブメタル達は製作された時期の記憶を失っており、誰が作成者なのかは知らない様子。
ヴァン・エールが使用する際、モデルXのみは単体で、それ以外のモデルはモデルXとダブルロックオンで使用することになる。モデルVは使用できない。
- モデルX(声優:水島大宙)
- 青いライブメタル。元のモデルは伝説の英雄、ロックマンエックス。
- ヴァン達はガーディアンからこれの輸送依頼を受けていた。二人の勇気に応え、力を貸す。
- モデルZ(声優:風間勇刀)
- 赤いライブメタル。元のモデルはエックスの戦友、ゼロ。モデルX同様輸送依頼を受ける。
- 初めはジルウェに力を貸すが後にヴァンとエールにジルウェから託され、二人はロックマン・モデルZX(ゼクス)へロックオンする。
- モデルH(声優:緒方恵美)
- 緑色のライブメタル。特定のフォルスロイドが強化パーツとして装備している。
- 元のモデルはネオ・アルカディア四天王の賢将ハルピュイア。電気属性。
- モデルF(声優:中井和哉)
- 赤いライブメタル。特定のフォルスロイドが強化パーツとして装備している。
- 元のモデルはネオ・アルカディア四天王の闘将ファーブニル。炎属性。
- モデルL(声優:今井由香)
- 青いライブメタル。特定のフォルスロイドが強化パーツとして装備している。
- 元のモデルはネオ・アルカディア四天王の妖将レヴィアタン。氷属性。
- モデルP(声優:稲田徹)
- 紫色のライブメタル。特定のフォルスロイドが強化パーツとして装備している。
- 元のモデルはネオ・アルカディア四天王の隠将ファントム。無属性。
- モデルO
- 謎のライブメタル。「ふしぎないし」の正体がモデルO。
- 元のモデルはゼロ3の最終ボスであるオメガ(第3形態:つまりゼロのオリジナルボディ)。
- 特定の条件を満たすことで使用可能になる。
- ちなみに、フランマールが感じていたライブメタルの気配とはモデルOの気配である。
- モデルV
- 世界を破滅へと導くライブメタル。イレギュラー発生の原因の元。
- その正体は、バイルと融合したラグナロクが地球落下の際に飛び散らせた破片。
- もっと大きな本体がある。元のモデルはDr.バイル。
[編集] モデル
ヴァンとエールがライブメタルによって変身したロックマンの姿。
- モデルX
- 同名のライブメタルがヴァン、エールの勇気に応えることで変身する。
- 基本装備はXバスター(2段チャージ可能)。基本のスタイルだが、全モデルの中でも随一の攻撃力を誇っている。
- 特に、ダブルチャージショットはボスにも連続でヒットする為、非常に強力。
- ストーリー上、ゲーム序盤でモデルZとのダブルロックオンとなるため、単体で使用できるのは最初の数ステージのみである。ただし、ある条件を満たすことで最後まで使用できるようになる。
- モデルZX
- モデルXとモデルZをダブル・ロックオンすることで変身する。
- 基本装備はZXバスターとZXセイバー。射撃、格闘どちらもこなすバランスのよいモデル。
- しかしながらO.I.S(オーバードライブ・インヴォーク・システム。エネルギーを消費して潜在能力を発揮させるシステム)を使用できないなどの欠点もある。
- モデルHX
- モデルXとモデルHをダブル・ロックオンすることで変身する。
- 基本装備はダブルセイバー(二刀流)。空中戦に長けている。
- O.I.Sを発動すると、攻撃に電気属性が追加される。
- モデルFX
- モデルXとモデルFをダブル・ロックオンすることで変身する。
- 基本装備はナックルバスター(二丁)。パワフルな陸上戦が得意。
- O.I.Sを発動すると、攻撃に炎属性が追加される。
- モデルLX
- モデルXとモデルLをダブル・ロックオンすることで変身する。
- 基本装備はハルバード(両側に刃のついた槍)。水中戦において無類の強さを発揮。
- O.I.Sを発動すると、攻撃に氷属性が追加される。
- モデルPX
- モデルXとモデルPをダブル・ロックオンすることで変身する。
- 基本装備はクナイ(チャージ攻撃は十字手裏剣)。隠密行動に優れる。
- O.I.Sを発動すると、ダッシュ中のみほとんど攻撃を回避できる能力「シャドウダッシュ」を使用できるようになる。
- モデルZ
- ジルウェがモデルZで変身する。基本装備にZセイバーを持つこと以外すべて不明。
- モデルOX
- モデルXとモデルOをダブル・ロックオンすることで変身する。ロックマンゼロ3に登場したオリジナルゼロ・オメガと同じ姿になる。
- 基本装備はセイバーとバスターショット。反則的な強さを持つ隠しモデル。
- O.I.Sを発動すると、龍炎刃や裂光覇などのロックマンXシリーズの必殺技を使用できるようになる。また、このモデルはO.I.Sによるエネルギー消費がない。
[編集] ボス
ライブメタルによって強化されたフォルスロイド(Falseroid)。ライブメタル別に表記。
- モデルH
- モデルF
-
- フィストレオ・ザ・プレデトロイド(Fistleo the Predatoroid)(声優:松山鷹志)
- 各部のバーニアを利用して攻撃する独自の拳法「霊央拳」を扱う。
- 限界の先にある強さを求め、ある計画に協力している。弱者には興味がない。デザインモデルはライオン。
- 弱点である頭部が剥き出しになっている為、攻撃がライブメタルに当たりやすく、LV4達成は至難の技。
- フランマール・ザ・モルロイド(Flammole the Moleroid)(声優:福原耕平)
- 両腕に火炎放射器とドリルの機能を併せ持つ。腕のドリルと小型のボディを駆使した素早い地中移動が特徴。
- 何故か関西方面の口調で喋る。デザインモデルはモグラ。プレイヤー達には一番嫌われている。
- モデルL
- モデルP
[編集] 遺跡に眠る赤きレプリロイド
- モデルO
-
- オメガ(Omega)(声優:諏訪部順一)
- エリアNの最深部にいる。数百年前、ゼロが死闘の末に倒した、ゼロのオリジナルボディを持つレプリロイド。
- 戦闘前の台詞は数百年前(ゼロ3)のときと同じく「我はメシアなり!はーっはっはっ!!」
[編集] 漫画版とゲーム版との相違点
- 今のところ漫画版にはエールは登場していない。
- 漫画版にはシュウというキャラクターが登場している。ヴァンのゲーム仲間の少年である。
- 漫画版ではパープリルがモデルF、モデルH、モデルLを取り込み、強化する。
[編集] 備考
- 物語の途中で見つかるレポートに振られている番号が、「555913」「315000」と仮面ライダー555に関係したものになっている。
- 「ロックマンゼロ」に関連したキャラクターが背景などに紛れ込んでいる。
- エリアH-1のメリーゴーランド(よく見るとアステファルコンがいる)
- エリアC-1の地下(パンテオンがごみと一緒に捨てられている)
- エリアF-3の入り口から右上に上がった所にある、凍ったブロックと普通のブロックが固まっている所の背景に、チルドレ・イナラビッタが逆さまに吊るされている。
- エリアA-2のギガアスピス(蛇型メカニロイド)と戦ったあたりの折れた木の中にヒューレッグ・ウロボックルがめり込んでいる。(よく見ると目(?)が光っている。)
- オメガとの戦闘中、背景にロックマンゼロのゼロが最初に発見された場所(ゼロとオメガ第3形態の決戦の場でもある。)がちらつく。
- エリアH-3のUFOキャッチャーの背景にハルピュイア・ファーブニル・ファントム・レヴィアタン・エルピス・ゴーレムがいる。
- ちなみにUFOキャッチャーが掴んでくる人形はロックマンゼロ・ロックマンEXEのキャラクターである。
- 他のロックマンシリーズを意識した要素がいくつかある。
- エリアDの構成が、ロックマンXのオープニングステージ風になっている。
- アイテム「E缶」「W缶」。(ロックマンのアイテム)
- 台詞「コンロみたいなおもちゃ」。(ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者のボスの一人、コンロマン)
- 台詞「鋼の冒険心を持ち続けたい」。(ロックマンDASHのサブタイトル)
- スタッフロール中のヴァン、又はエールがハイウェイを走っているシーンがロックマンXと同じ。
[編集] u-capcom連載コーナー『ヴァンとエールから質問』
カプコンの公式ファンサイト「u-capcom」スタッフコーナー内にて連載されていたミニコーナー。現在はゼクスシリーズ公式ブログ「ロックマン ゼクス通信」へ引っ越している。かつては毎週更新されていたが、連載27回目からは隔週更新となった。
毎回出されるお題にユーザーが答え、その回答をヴァンやエールが紹介する、というのが基本的な内容。全体的に「お遊び」な雰囲気が強く、プレリーが勝気、プロメテがパンドラの尻に敷かれているなど、キャラクターの性格もかなり異なっている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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関連 | メットールシリーズ |
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漫画 | 岩本佳浩(ロックマンX~X4) - 池原しげと |
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