入間基地
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入間飛行場 | |||
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IATA:N/A-ICAO:RJTJ | |||
概略 | |||
空港種別 | 軍用 | ||
航空管制 | 航空自衛隊 | ||
海抜 | 295ft(90m) | ||
位置 | 北緯35度50分31秒東経139度24分38秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | ILS | m×幅 | 表面 |
17/35 | NO | 2,000×45 | 舗装 |
入間基地(いるまきち)は埼玉県狭山市・入間市域にまたがる(本部等は、狭山市)航空自衛隊の基地。基地司令は中部航空警戒管制団司令が兼務する。
飛行隊、航空救難団、航空点検隊の配備のみならず第一高射群の本部があり、有事首都防衛の要となっている。ただし、周りを住宅地に囲まれており、地元と協定を結んでいることから、戦闘機や支援戦闘機の運用は出来ない。
目次 |
[編集] 歴史
- 1938年(昭和13年) - 豊岡飛行場(現入間基地)に日本陸軍航空士官学校が開設。陸軍所沢飛行学校より航空神社が遷座。
- 1941年(昭和16年) - この地に行幸した昭和天皇により、「修武台飛行場」と改名される。
- 1945年(昭和20年) - 戦後進駐軍に接収され「ジョンソン基地」になる。航空神社は所沢市北野の北野天神社境内へ移設(1965年11月廃社)。
- 1954年(昭和29年) - 東部訓練航空警戒隊が編成(中部航空警戒管制群の前身)
- 1958年(昭和33年) - 中部航空方面隊司令部編成・中部航空警戒管制群発足により、入間基地開設。ジョンソン基地の米軍機が市内で墜落事故を起こし、死傷者14名を出す。
- 1960年(昭和35年) - 航空救難隊本部(浜松)が移動。
- 1961年(昭和36年) - 日米共同使用協定を締結。
- 1962年(昭和37年) - 第7航空団、偵察航空隊が松島基地から移動。
- 1967年(昭和42年) - 第7航空団、百里基地へ移動。
- 1968年(昭和43年) - 木更津から輸送航空団が移動。
- 1973年(昭和48年) - 入間航空隊にC-1輸送機が配備される。
- 1974年(昭和49年) - 偵察航空隊、百里基地へ移動。
- 1978年(昭和53年) - 輸送航空団を第2輸送航空隊に改編。基地が米軍から全面返還される。
- 1981年(昭和56年) - F-86ブルーインパルス最後の展示飛行が行われる。
- 1986年(昭和61年) - 旧陸軍航空士官学校本部建物を利用し「修武台記念館」を開館。
- 1988年(昭和63年) - 入間ヘリコプター空輸隊が新編。「修武台記念館」開館を契機に航空神社が奉還再興される。
- 1997年(平成9年) - 多用途支援機U-4が第2輸送航空隊に配備される。
- 1999年(平成11年)11月22日 - T-33練習機が入間川河川敷に墜落し、その際送電線を切断したために埼玉県南部及び東京都西部を中心とする約80万世帯が停電、並びに信号機及び鉄道が停止する。
- 2000年(平成12年) - 倉庫建物より火災を起こし、付近を通る西武池袋線が運休する等の影響を与えた。
- 2005年(平成17年) - 建物老朽化のため「修武台記念館」を閉館(2010年に航空歴史資料館としてリニューアルオープンする予定)。
[編集] 航空管制
GND | 275.8MHz |
TWR | 122.05MHz,126.2MHz,236.8MHz,322.2MHz |
GCA | 125.30MHz,225.40MHz |
YOKOTA APP | 118.3MHz,270.6MHz |
YOKOTA DEP | 122.1MHz,363.8MHz |
RESCUE | 123.1xMHz,138.05MHz,247.0xMHz |
- GND,TWR,RESCUEは、空自入間基地航空保安管制群が担当
- APP,DEPは、横田基地が担当
- 小文字のxは、周波数が変動することを示す
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 |
入間 | TACAN | YLT |
- 保守は、空自入間基地航空保安管制群が担当
[編集] イベント
- 毎年7月末頃納涼花火大会が行われる。
- 毎年11月3日に航空祭が開催され、基地敷地内が一般に開放される。また、ブルーインパルスによる曲技飛行も行なわれる。(池袋から西武池袋線で40分程度、西武池袋線には東京地下鉄有楽町線・有楽町新線が乗り入れている、基地内に駅がある、という好条件のため、非常に混雑する)
[編集] 主な配備部隊
幕僚機関 |
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航空幕僚監部 |
主要部隊 |
航空総隊 |
航空支援集団 |
航空教育集団 |
航空開発実験集団 |
空自の団一覧 |
空自の群一覧 |
空自の隊一覧 |
主要機関 |
空自幹部学校 |
空自幹候学校 |
術科学校 |
空自補給本部 |
その他 |
空自の基地一覧 |
空自の装備品一覧 |
人員・面積で航空自衛隊最大の規模を誇る基地のため、様々な部隊が所在している
中部航空方面隊隷下
航空総隊直轄
- プログラム管理隊
- 航空総隊司令部飛行隊
- 電子戦支援隊
- 電子飛行測定隊
航空支援集団隷下
- 航空救難団司令部
- 飛行群
- 入間ヘリコプター空輸隊
- 飛行群
- 第2輸送航空隊
- 第402飛行隊
- 航空保安管制群
- 入間管制隊
- (航空気象群)
- 入間気象隊
- 飛行点検隊
航空開発実験集団隷下
- 航空開発実験集団司令部
- 電子開発実験群
航空自衛隊直轄
補給本部隷下
[編集] 主な所属機
航空自衛隊
- YS-11:航空総隊司令部飛行隊(EA, EB)、飛行点検隊(FC)
- T-4 練習機:航空総隊司令部飛行隊
- C-1 輸送機:第2輸送航空隊、航空総隊司令部飛行隊(EC-1)
- U-4:第2輸送航空隊、航空総隊司令部飛行隊
- U-125:飛行点検隊
- CH-47:入間ヘリコプター空輸隊
埼玉県警察
- ベル206L-3「さきたま」
- BK117-C-1「むさし」
[編集] 主なその他装備
- 地対空誘導弾ペトリオット(第1高射群)
[編集] 関連項目
- 航空自衛隊の基地一覧
- 西武池袋線稲荷山公園駅(入間基地の敷地内に駅がある)
- 狭山稲荷山公園(米軍管轄時に住宅街となった)
- 彩の森入間公園(入間基地の敷地から県営公園に緑地化された)
- 青空少女隊(清水としみつ原作の漫画。入間基地が舞台)
- 日本沈没(2006年公開のリメイク版:入間基地でも撮影が行われた)
[編集] 外部リンク
空港情報 (RJTJ) |
空港情報(worldaerodata.com) | 定時航空気象(METAR) | 飛行用飛行場予報(TAF) | 定時航空気象 |