千原ジュニア
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千原ジュニア(ちはら - 、本名:千原 浩史(ちはら こうじ)、1974年3月30日 - )はお笑い芸人。コンビ「千原兄弟」のボケを担当。京都府福知山市出身。NSC8期生(卒業はしていない)。2005年、芸名を千原ジュニアに正式に改名。しりとり竜王戦九段。
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[編集] 概要
- 「冠番組を持つと死にかける」という不幸な一面を持っており、急性肝炎、オートバイ事故で2度生死の境をさまようが無事に復帰し、現在に至る。急性肝炎を患った際には、同時期に「ベイブルース」の河本栄得が劇症肝炎で急逝したこともあり、彼も同じ病気なのではと噂された。
- 大阪時代には「マンスリーよしもと」(吉本の月刊誌)にカリスマの触れ込みでデビュー。当時わずか18歳で2丁目劇場を仕切っていたという伝説を持つ。現在は東京を中心に活動中。お笑いの他に俳優活動も行っており、出演作品は多数(主に映画)。今田耕司、東野幸治に「ジャックナイフ芸人」「2丁目劇場の黒いナイフ/黒いバラ」と称されるなど、カリスマ性の高い孤高の芸風である。しかし、東京進出後はやや角が取れてきている。
- ナインティナイン・ココリコ・ロンドンブーツ1号2号の田村亮(ちなみに田村淳は同学年)・藤井隆・ペナルティ・DonDokoDon・ガレッジセール・ほっしゃん。・宮川大輔・中川家・ケンドーコバヤシなどより歳は下だが、芸歴は彼らよりも長いため、彼らは全員事務所の後輩にあたる。番組などで共演した場合、彼らはジュニアを「ジュニアさん」と敬称で呼ぶ。
- 後輩のナインティナイン岡村が先に出世したことに大阪時代は嫉妬していた。上京し雨上がり決死隊の宮迫を含めた3人で飲みに行った時、先輩である自分に挨拶がない岡村に対し「先輩に対して挨拶がないのはおかしいんちゃうか」と激怒するが、実は彼のほうが店に入ってから何度も挨拶する岡村に気づいておらず、宮迫に「おかしいのはお前の方や」と叱られた。
- 板尾軍団の一員。なお団員はジュニアのみである。
- リズム感、及び音楽の才能がまるで無い。
- アメトークに出演した際、FUJIWARA・原西孝幸の一発ギャグ「ポクチン!」を出演者が順番にやっていった時、他の出演者(FUJIWARA藤本・兄靖史・ほっしゃん。・宮川大輔・ジャリズム)に対してジュニアだけ全く違う動きになり、宮迫博之に「リズム感が死んでいる。」とツッコまれた。
- 近年は喋りの他、動きの芸も多い。「やりすぎコージー」でのバーベキュー企画でペナルティのワッキーによる「ワキササイズ(ダンスのようなエクササイズ)」を全員でやった際、リズムに全く乗れずひどいダンスを披露したが、自身はどんどんテンションが上がり踊り続けていた。今田耕司や東野幸治がカメラを遮り、「この子は喋ると面白いんです!!」と必死にかばうほどだった。
- 歌が下手なことは自身も認めている。「お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル」や「爆笑問題の検索ちゃん」に出演した時、「歌は上手いの?」と訊かれ「僕は声帯がですね・・・残念です。」と答えている。
- ただしメロディラインをある程度とることができるため、音痴といえるほどではない。
- 「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の人気企画「七変化」では兄・靖史の高記録(43,000円)の後を受けて挑戦したが、素人の外国人を起用したり、わかりづらい設定があった為、結果は靖史に及ばず26,000円(歴代13位タイ。もう1人は宮迫博之)と中途半端な結果だった。ちなみにこの企画の本番前日はプレッシャーでほとんど寝れなかったらしい。
- 「虎の門」の「しりとり竜王戦」では優勝したのが第9回のみでありながらも常に決勝か悪くても準決勝に進むほどのセンスとボキャブラリーを持つ。「話術王選手権」では第4回チャンピオン、「話術王選手権ダブルス」では第1回・第2回のチャンピオンになった。特に第1回「話術王選手権」では1回戦トップバッターという、企画の方向性を決める重要な場面でありながらも巧みな話術で企画のレベルを高いものにした。
- 一時期トーマスのかぶりものをしていた。
[編集] エピソード
- 公判傍聴マニアで、大阪時代には大阪地方裁判所の公判をよく傍聴に来ていた。ある公判を傍聴中、入廷したある被告が彼を指差して「あっ!ジュニアや!」とはしゃいだ為、退廷を命じられる一幕もあった。
- APECが大阪で開かれた際、会場の大阪国際会議場を臨むマンションに当時住んでいた彼の元に、過激派警戒の大阪府警機動隊がやってきたことがある(そのマンションが狙撃に最適の位置にあったため)。ドアを開くのと同時に機動隊員から「過激派?!」と問いただされ、ムッとして「どちらかと言うと過激派!」と即答し、「いちびるな!」と一喝された。
- ※いちびる・・興奮して騒ぐ、調子にのる
- 自他共に認めるマゾヒストである。
- 好きな女の子のタイプは小さくてぽっちゃりした子。例えば加護亜依、相原勇。
- 生まれた当時、父親は商売をしていたため、「赤ちゃんはうるさい」との理由で祖母に預けられ、3歳頃まで育てられた。そのせいか、かなりのおばあちゃんっ子であり、祖母にも溺愛されている。
- ヘビースモーカー。ホープを愛用。禁煙する気はないらしい。一度吸い出したらずっと吸い続けるべき、という精神をもっている。また、着火の際はライターではなくマッチを使用している。
- 以前住んでいた所のゴミ出しの日が「月・木が可燃物、火が不燃物だったこと」を語り、「なぜ、曜日の中で唯一“火”のつく日をよりによって不燃物にしたんやと。考えられへん。水曜日やろ、燃えへんゴミは!!」と怒っていた。
- 14歳の頃から学校に行けなくなり、部屋で壁に渦巻きを描いたりしていた。本屋などに行く際にはユニフォームパジャマのままで外出し、道を歩いていると、家の近所に脳神経外科病院があったこともあり、入院患者だと思われていたのか、頻繁にその病院までの道を聞かれたとのこと。
- 不登校だった当時、テレビの砂嵐(スノーノイズ)をずっと見つめていた。不審に思った兄が問いただすと「ずっと見つめているといろんなもんに見えてくる」と答えた。砂嵐を自由に操ることができたらしい。
- 芸風に反し、実はかなりの天然ボケである。様々な逸話があり、後輩芸人にネタにされることも。
- 小泉首相(当時)を「小泉大統領!」と言ってしまったことがある。
- 車に乗っている際に「カギどっか落とした……どうしよう……」と言い出したことがある。当然、鍵は車についている。
- 「JKKの法則」(J・ジュニア K・かわいこぶったら K・きしょい)というのがあるらしい。
- BLANKEY JET CITYのファン。TV番組での共演が元で現在もメンバーと交流があり、ドラムの中村達也は2005年に行われた単独公演「詩」の音楽を手がけた事もある。
- 映画監督の豊田利晃とは親友同士。初めて出会ったその日に意気投合した豊田は「俺はお前で映画を撮る」と宣言。そして数年後に、その約束通り彼の主演映画「ポルノスター」が完成した。
- 2006年9月17日放送の『やりすぎコージー』では若手芸人「ノスタルジック」をツボの芸人に挙げていた。
- 改名の理由は、吉本芸人で占いを得意とする小笠原まさやに占ってもらったところ、「『浩史』ではトガリすぎて周りに敵をつくり、『Jr.』では女性的過ぎて結婚できない、だが『ジュニア』にすれば巨万の富を手に入れます!」と言われたからである。
- 著書「題と解」のサイン会では前日のイベントが成功したことで深酒をしたために遅刻し、現れたときは二日酔いと体調不良でイベントを行うことができなかった。
- 1年間を春夏秋冬各1パターン計4パターンの服装で通す。「洋服を選ぶ時間があるのなら面白いことを考えたほうがマシ」だからと本人は語っている。
[編集] 出演
[編集] バラエティ
- 働くおっさん劇場副音声
- てっぺん 水曜日 クイズマジジャン(2005年、ヨシモトファンダンゴTV、CASTY)
- ドスペ2 クイズマジジャン(2006年、テレビ朝日)
- やりすぎコージー(2005年4月~、テレビ東京)
- よしもとサンサンTV(一回のみ)
- 着信御礼!ケータイ大喜利(2006年~、NHK)
- ヨシモト∞※不定期(ヨシモトファンダンゴTV)
- ジュニアのススメ(2006年3月~、EXエンタテイメント)
- 千原ジュニアの大喜利塾 「題と解」(2005年~、隔週木曜22時~24時頃CASTYひかり荘)
- 人志松本のすべらない話
- 水野キングダム(2006年10月~、東京MXテレビ、ヨシモトファンダンゴTV)
- でじたるのバカ2(2006年10月~、日本テレビ)※準レギュラー
[編集] ドラマ
- ドラマDモード『深く潜れ~八犬伝2001~』(2000年、NHK総合テレビ)及川正人役
- ほんまもん(2001年10月~2002年3月、NHK総合テレビ)
- 火曜ドラマゴールド『地方紙を買う女』(2007年1月、日本テレビ系)
- 翼の折れた天使たち『時』(2007年2月、フジテレビ系)
[編集] 劇場作品
- 日が暮れても彼女と歩いてた/GIRL FRIEND(2006年)
- 難波金融伝 ミナミの帝王スペシャル Ver.50 金貸しの掟(2004年)
- カミナリ走ル夏(2003年)
- ナイン・ソウルズ(2003年)
- 岸和田少年愚連隊 EPISODE FINAL スタンド・バイ・ミー(2002年)
- ICHI(2002年)
- セクシードリンク大作戦~神様のくれた酒(2002年)
- MOON CHILD(2002年)
- RUSH!(2001年)
- UNCHAIN(2001年)※ナレーション
- HYSTERIC(2000年)
- ポルノスター(1998年)
- 岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇(1997年)
[編集] 書籍
- 答え(2004年)
- 少年(2005年)
- 千原ジュニアの題と解(2006年)
- 14歳(2007年)