着信御礼!ケータイ大喜利
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『着信御礼! ケータイ大喜利』(ちゃくしんおんれい けーたいおおぎり)は毎月1回、NHK総合テレビジョンと海外向けのNHKワールド・プレミアムにて深夜に生放送されているバラエティ番組である。
目次 |
[編集] 概要
『土曜の夜はケータイ短歌』同様、NHK教育テレビとNHKラジオ第1で放送された『眠れない夜はケータイ短歌』が起源とされている。
初回は2005年1月5日深夜25時6分 - 26時26分(JST)。当初は不定期だったが、2006年3月28日分以降から毎月一回の放送となった。同年4月29日からの生放送日時は原則として毎月最終土曜深夜の放送し、放送時間は当初50~60分だったが、2007年以降は必ず24時55分に終了しなければいけない為か、40分・45分になることが多い。また月曜日連休がある場合日曜深夜=月曜未明に放送することがある。(例:7月=7月16日深夜、9月=9月17日深夜)。10月からは月曜日も休みの7,8日ではなく、15日深夜に放送となり、初めて暦の上では平日の放送となった。11月と12月も日曜深夜(平日の月曜日)に放送された。しかし、視聴者からは不評のため、翌2007年に以前の日曜未明(土曜深夜)放送に戻された。
2006年9月の放送は当初17日深夜24時35分 - 25時35分に放送する予定だったが、「台風13号関連ニュース」のため17日深夜24時10分 - 25時00分の「25分繰り上げ・10分短縮」というテレビ業界としても異例の措置が取られた。
NHKワールド・プレミアムでは1週間後以降に録画放送されることが多い。
NHKでは数少ない、スタッフの笑い声が聞こえる番組である。
NHKは、この番組を「放送とインターネットの融合のあり方を実験する番組」と位置づけており、ここでの経験を、他の番組作りに活かしている。毎回アクセス数が十数万件を超えて今尚、増加傾向にあるために常に投稿システムの見直し(改良)が行われている。2006年10月放送からは大喜利の参加方法そのものが変更された。
[編集] ルール
- 出題される大喜利のお題に対して視聴者(オオギリーガー)が携帯電話を使って回答を送信する。構成作家陣の第一次審査を経た上で、千原ジュニアのパソコンに送られてくる作品をジュニアが選び今田耕司がお題を振った後、読み上げる。投稿された作品を板尾創路が判定。携帯電話の電波範囲になぞらえて、アンテナ3本、2本、1本、圏外の4段階で判定する(圏外の判定が下されることは滅多にないが、マニアックすぎる内容だったり、番組の始まる前のニュースを見ていないとわからないような内容の場合は、若干の躊躇の後に圏外の札が上げられる)。エンディングでアンテナ3本の中から大賞とゲスト賞を決める。
- 回答者である視聴者はメジャーリーガーになぞらえてオオギリーガーと呼ばれる。ルーキー、メジャー、スター、殿堂入りの4段階に分けられ、最初はルーキーからスタートする。番組外で行われているメジャー昇格の企画をクリアするか、あるいは番組中に回答が採用されアンテナ1~2本の判定を受けるとメジャーに昇格する。ルーキー及びメジャーが番組中に採用されてアンテナ3本の判定を受けるとスターに昇格できる。スターがアンテナ3本の判定を受けると殿堂入りとなる。なお、番組開始以来、メジャー以上に昇格した視聴者に対して降格はなかったが、2007年3月31日の放送で「メジャーオオギリーガー入れ替え戦」が実施された。今後は1年を1期として、1期の間のみメジャー以上の称号が有効になるものと思われる。
[編集] 問題
- 第1問
- 大喜利らしいオーソドックスな問題が出される。
- 第2問
- 第3問
- ルーキーオオギリーグ。この問題はルーキーのみ投稿可能。放送日前にホームページ上に出題されており、じっくり考えることができる。初めの一度は放送日前に募集して(締め切って)いたが、現在は他の問題と同様、放送中に投稿する。
- 第4問
- 10文字作文。5月より登場。指定されたテーマに沿って回答はぴったり10文字でなければならない。ひながな・カタカナはちもろん、漢字・アルファベット・記号等も1文字として扱う。
[編集] 出演者
[編集] 過去の司会陣
[編集] これまでに出演した女性ゲスト
[編集] 毎月放送移行後のアシスタント女性アナウンサー
放送日 | 担当者 | 放送日当時の勤務先 | NHK入局年次 |
---|---|---|---|
2006年3月28日 | 守本奈実 | 福岡 | 2004年 |
2006年4月29日 | 鈴木奈穂子 | 松山 | 2004年 |
2006年5月20日 | 井上あさひ | 広島 | 2004年 |
2006年6月24日 | 久保田祐佳 | 静岡 | 2005年 |
2006年7月16日 | 松村正代 | 盛岡 | 2004年 |
2006年8月13日 | 高橋さとみ | 長野 | 2006年 |
2006年9月17日 | 渡邊佐和子 | 熊本 | 2006年 |
2006年10月15日 | 中村慶子 | 徳島 | 2005年 |
2006年11月26日 | 中村愛 | 松江 | 2005年 |
2006年12月24日 | 出田奈々 | 山口 | 2006年 |
2007年1月27日 | 杉浦友紀 | 福井 | 2006年 |
2007年2月24日 | 高橋さとみ | 長野 | 2006年 |
2007年3月31日 | 渡邊佐和子 | 熊本 | 2006年 |
2007年4月21日 |
原則として、全国放送デビューを果たしていないアナウンサーを選び、お披露目の場としていたが、3年目以内のアナウンサーがほぼ出尽くしてしまったため、2007年1月は、既に『夢見るタマゴ!熱血浜田塾』のアシスタントを務めた杉浦が起用された。2007年2月以降は、2巡目に入った。
[編集] 回答読み上げゲスト
以下は、番組に出演した声優ゲストと、お題となったアニメ及びキャラクターである。
- 大平透(『ハクション大魔王』の魔王役)
- 神谷明(『北斗の拳』のケンシロウ役)
- 千葉繁(『キン肉マン』のキン肉アタル役?)
- 日髙のり子(『タッチ』の浅倉南役)
- 平野文(『うる星やつら」のラムちゃん役)
- 古谷徹(『機動戦士ガンダム』シリーズのアムロ・レイ役、『巨人の星』の星飛雄馬役)
- 三石琴乃(『美少女戦士セーラームーン』シリーズの月野うさぎ役)
[編集] その他
- 古屋明信 - NHKアナウンサーOB、現在日本語センター在籍でラジオのニュースを担当している。2006年8月13日深夜放送分で臨時ニュース「番組の途中ですが」という文を用いた回答の読み上げ、2007年1月28日深夜放送分ではマラソン中継で「その実況いらん!」というお題で回答の読み上げを担当。
- 桶谷早苗 - 実際にカーナビの音声ガイダンスを担当している。2006年9月17日深夜放送分で「腹の立つ音声ガイダンス」のお題で回答の読み上げを担当。
[編集] その他
- この放送はハイビジョン製作だが、4:3画面にあわせるため、お題と名前が出たときは両端にかなりの余白が発生し、完全なる16:9の画面は全体の半分ほどである。
- 2006年8月放送分では夏休みとして、特別にオオギリーガー以外のプロ枠で宮川大輔、レギュラー、まちゃまちゃが出場したがオオギリーガーの紹介が少なくなってしまった。
- 番組宣伝を兼ねて芸能人がVTRでフリップを用い回答することがある。過去には釈由美子、北島三郎などが出演。
- 2006年12月24日放送時、3問目でコンピュータシステムが一時的に停止したため、ごくわずかしかネタを紹介できなかった。その後の4問目は問題なく進められた。
- 同日は、司会の今田は数時間前まで『M-1グランプリ』の司会をこなしており、6時間ほどの間に2つのお笑いの番組の司会を取り仕切った。同日のゲストだった中川翔子も数時間前にはナインティナイン司会のTBSの番組に生放送出演していた。
[編集] アナウンサーメモ
- 毎月放送移行後は、毎回「アナウンサーメモ」なるものが登場する。これは、その回投稿受付センターを担当する女性アナウンサーについて紹介するために用意されたものである。というのも、起用されるのは入局して3年以内の若手ばかりなので、早く皆さんに覚えてもらおうという意味が込められている。
- しかしこれ以後、記載内容がどんどん増えて、「メモ」ではなく「リポート」になっていき、遂には高橋アナ登場(2006年8月13日深夜放送分)に際してはホッチキス留めのリポートが出される始末。さすがの今田も「生放送やっちゅうことを忘れとる!」とツッコミを入れる。
- この今田のツッコミを、スタッフは「ダメ出し」と解釈したのか、次の回の渡邊アナ登場(2006月9月17日深夜放送分)に際しては、渡邊アナについての「アナウンサーメモ」と同時に、スタッフからの「お詫び」のメモが今田に手渡された。内容は、「メモ」にまとめるべきところを「リポート」にまで膨らんでしまったことについて、今田からお叱りを受けたことに対する反省とお詫びであった。これに対し今田は、「別にスタッフに怒ったわけやなく、ツッコミやから!」と再びツッコミを入れた。この「お詫び」のメモが、スタッフの生真面目さとバラエティ番組への不慣れさゆえに作成されたものなのか、それともスタッフのシャレなのかは、定かではない。
- このメモを作成しているのは本人ではなく、別のNHK職員。最初の担当者は、定期異動で広島放送局へ。そのことも番組で発表され、笑いを誘っていた。
[編集] スタッフ
- 制作統括:横大路順一
- 演出:三好健太郎
[編集] 外部リンク
カテゴリ: NHKのバラエティ番組 | 携帯電話