地下鉄に乗って
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『地下鉄に乗って』(メトロにのって)は、浅田次郎の長編小説。1994年(平成6年)に徳間書店から刊行された。第16回(1995年)吉川英治文学新人賞受賞作品。
過去と現在を地下鉄を通じて行き来し、家族の過去をたどる男を描いた作品。堤真一、岡本綾主演で映画化された。
目次 |
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
主人公の小沼真次は、女性用下着を売り歩くセールスマンだが、真次の父親である小沼佐吉は、世界的に有名な「小沼グループ」の創立者であり、真次はその御曹司であった。真次は父親の母や兄への傲慢な態度に反発し、高校卒業後、家を飛び出していたのだ。
ある夜、永田町駅の地下鉄の階段を上ると、そこには30年前の1964年(昭和39年)の風景が広がっていた。そこで真次は、在りし日の兄を目撃する。
その後真次は、同僚であり、自立した愛人関係でもある軽部みち子と共に、現実と過去を行き来しながら、兄の過去、そして、父の生き様を目撃してゆく。
[編集] 登場する主な駅 (東京地下鉄線のみ)
- 新中野駅 真次の実家が近くにあるという設定で、1964年の鍋屋横丁の商店街も描かれている。下記映画での商店街シーン撮影は、伊東市で行われた(出典:映画DVD)。
- 永田町駅 ここの地下道から、最初のタイムスリップが起こるという展開
- 神田駅 真次とみち子の勤務先が地下街にあるという設定
- 赤坂見附駅
- 中野坂上駅
- 中野富士見町駅 みち子の住居が近くにあり、中野検車区に近接しているという設定
- 銀座駅
- 新橋駅
- 上野駅
- 三ノ輪駅
[編集] 登場する主な昭和関連項目
~25年頃
39年頃
[編集] 書籍
- 「地下鉄に乗って」 徳間書店 初版1994年3月 ISBN 4-19-860081-3
- 「地下鉄に乗って」 徳間文庫 初版1997年6月 ISBN 4-19-890698-X
- 「地下鉄に乗って」 講談社文庫 初版1999年12月 ISBN 4-06-264597-1
- 「特別版 地下鉄に乗って」 徳間書店 初版2006年7月 ISBN 4-19-862191-8
[編集] 映画
なお、作中に登場した帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)丸ノ内線の300形電車は1996年に同線での営業運転を終了したため、当時東西線で使用されていた5000系電車の車体(アルミニウム合金製)全体にラッピングシールを貼って再現している。
- キャスト
- スタッフ
- 音楽:小林武史
- 監督:篠原哲雄
- 脚本:石黒尚美
- 編集:キム・ソンミン
- 主題歌:Salyu「プラットホーム」(TOY'S FACTORY)
- 特別協力:東京地下鉄(東京メトロ)
- 配給:ギャガ・コミュニケーションズ + 松竹
[編集] 撮影が行われた主な駅
[編集] 関連テレビドラマ
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