川崎競輪場
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川崎競輪場(かわさきけいりんじょう)は、神奈川県川崎市川崎区にある競輪場。主な主催は川崎市。競技実施は南関東自転車競技会。電話投票での競輪場コードは34#。実況は東京電設工業の西山栄一が主に担当している。
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[編集] 概要
川崎競輪場は1949年4月に開設された。毎年4月に記念競輪 (GIII) の「桜花賞」が開催されており、一時期は特別競輪に近い開催として扱われたほど威厳ある記念競輪の一つである。なお2003年からは南関東自転車競技会副会長を務めた海老澤清文の功績を称え「桜花賞・海老澤清杯」として開催されている。また現役時代は生涯先行一本として特別競輪を数多く制した地元出身の高原永伍を称え「高原永伍杯」も開催されている。
1999年6月4日からは薄暮競走「サマータイム競輪」が実施され、2001年7月10日からはナイター競走「アーバンナイトレース」に移行し実施している。また2004年の7月からA級ツイントーナメントで前半戦「ファーストステージ」・後半戦「セカンドステージ」を実施していたが、2005年6月20日をもって終了した。
都心からも近い事に加え人口密集地域に立地する事から、入場者数日本一を誇る。だが有数規模の競輪場ながら敷地上は富士見公園内に所在していることから、都市公園法により選手関係の施設や観戦スタンドの改修に制限あったためGII以上のグレードレースを開催することが難しかったが、2005年8月に40年ぶりにGIIのサマーナイトフェスティバルが開催された。
近年まで中央競馬などと同様に最終競走の1つ前にメイン競走が実施されていたが、これは来場客の帰宅を分散させ近隣の歩道橋などが滞らないようにしていたもので、現在は他場同様にメイン競走は最終競走に実施している。
マスコットキャラクターはネコの「九ちゃん」だが、名前の由来は川崎区出身の坂本九と、競輪が9人戦が基本であることを掛けて命名された。
場内店舗で販売される飲食物の種類は、競輪場で最も充実しており、価格設定も比較的廉価。
[編集] バンク特徴
一周400mの標準的なバンク。ややカント(傾斜)が大きいからかコーナーから捲りが決まりやすく、特に3~4コーナーからは選手が勢いをつけて最後の直線でよく伸びるので、後方にいてもチャンスはまだある。捲りが有利な展開が多いが最後の直線で後ろの選手数人に抜かれる「ズブズブ」を食らいやすく、自力型の選手には厳しいバンクと言えよう。
海に近い立地からか海風が吹きやすく、その風向きはゴール前で追い風となるので、これがゴール前での伸びに影響している一因とも言えなく無い。
なおバンク内側には、陸上競技対応のミニトラックが敷設されている。
[編集] 観戦スタンド
バンクを取り囲む様に観戦スタンドがあり、360度好きな所から観戦する事が出来る。建物がそれ程高く無いので圧迫感はなく開放的で風も吹いても渦巻く事は無い。
前出の通り、法令によりスタンドの改修には制限がかかり大変古い建物もある。特にコーナーにあるスタンドではベンチが斜めになっている等おおよそ快適とは言い難い。
そこで施設を所有する川崎市では法令の「建て直す事は許可がいる」を逆手に取り、「内装を変更する(つまりリフォーム)」で観戦設備のグレードアップを行っている。これによって旧発売窓口を利用したシアター指定席、短期間で建築物の新築とリフォームを二段階で行なったバック側特別観覧席、既存のホーム側特別観覧席にガラスをはめ込む工法で2006年4月に完成した新特別観覧席などを造営している。
[編集] アクセス
- JR川崎駅・京浜急行電鉄京急川崎駅下車、それぞれから徒歩15分。
- 川崎地下街アゼリアに入り17番出口、13番乗り場から無料送迎バス(10時~15時)で約5分。(川崎鶴見臨港バスおよび川崎市交通局が運行)
[編集] 暴動
[編集] 外部リンク
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