常盤木学園高等学校
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常盤木学園高等学校 | |
過去の名称 | 常盤木学園高等女学校及び専攻科 常盤木学園中学校・高等学校 常盤木学園高等学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 松良千廣(まつら ちひろ) |
併合学校 | なし |
設立年月日 | 1928年(昭和3年)5月20日 |
校是 | 自由と芸術 |
創立記念日 | 5月20日 (1928年(昭和3年)制定) |
共学・別学 | 普通科:女子のみ 音楽科:男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型・連携型ともになし |
教育課程の特例 | 行政指定なし |
課程 | 全日制の課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
学科 | 普通科・音楽科 |
学科内専門コース | 普通科- 1年次:なし |
専攻科 | なし |
別科 | なし |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒980-0003 宮城県仙台市青葉区 小田原四丁目3番20号 |
電話番号 | 022-263-1755 |
FAX番号 | 022-211-1483 |
外部リンク | 常盤木学園高等学校 |
常盤木学園高等学校(ときわぎがくえんこうとうがっこう)は、宮城県仙台市青葉区にある私立の高等学校である。通称は、常盤木(ときわぎ)であり、近年では、トッキーと略されている。
全日制の課程に普通科と北海道・東北地区で最も早く昭和36年に音楽科を設置しており、2005年度より音楽科のみ男女共学となった。
目次 |
[編集] 校風
常盤木学園高等学校は、創立以来デザインを変更したことの無いセーラー服を制服としている。襟や袖に白4本のラインが入っているのが特徴である(ただし、戦前はセーラー襟のみ冬服が緑地に白4本、夏服が白地に赤4本ラインであった時期があり、左腕のワッペンも現行の菱形ではなく六角形、校章バッヂも戦前は"丸に松の葉"を意匠化したデザインのものであった。全体的なバランスは創立当時から変更がない)。 この制服は人気が高く、2005年7月に玩具メーカーのタカラから発売された、リカちゃんストラップ・常盤木学園バージョンは、予約開始から20分で受付終了となったほどの人気を誇っている。 2006年6月にもコートつきの冬服バージョンが発売され、即日完売した。
部活動では、運動部ではサッカー部が全日本高等学校女子サッカー選手権優勝1回、準優勝4回の強豪。2007年1月に平成18年度第10回全日本女子ユース(U-18)選手権で初優勝を果たした。
また、体操部、水泳部、ソフトテニス部、弓道部が全国大会・インターハイレベル、バスケットボール部、バレーボール部、バドミントン部、卓球部などが東北大会レベルと各部とも活発に活動している。
文化部では吹奏楽部が全日本吹奏楽連盟の吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストにおいて活躍が著しい。地域においてもミニコンサートの開催をはじめ、the定禅寺ストリートJAZZフェスティバルin仙台に出演するなどしている。
放送部はNHK杯全国高校放送コンテストの常連校。2006年度も全国大会へ出場した。 囲碁部も全国大会への出場を果たしている。
1999年(平成11年)には、TBS系学校へ行こうの「未成年の主張」コーナーに取り上げられた。
進学実績は大学への進学者が多く、宮城県内の東北学院大学、宮城学院女子大学、東北福祉大学をはじめ、国公立大や慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学等の有名私大への現役合格者も出している。また音楽科からは東京芸術大学に2005年度2名、2006年度1名の合格者を出した。
[編集] 沿革
昭和3年(1928年)、資産家であった松良善熈・みつにより、仙台市元柳町(現在の西公園内で偕行社の北側。虎屋横丁・元櫓丁・元柳町と続く一直線の道路の突き当たり。門前には仙台市電の元柳町電停があった)に、常盤木学園高等女学校及び専攻科として設立された。自らの財産である松良銀行(明治33年、東四番丁にて創業)を営業譲渡し、またその他の会社への投資(宮城電気鉄道-現在のJR東日本・仙石線など)も精算して、次代を任せられる人間育成を目標に建学したとされる。
創立当時は、かのフランク・ロイド・ライトの建築様式に似た優美なデザインの校舎群を擁していたが、1945年(昭和20年)7月9日から7月10日にかけてのアメリカ軍による仙台空襲で校舎を消失し、戦後は仙台市より火よけ地として校地を接収され、跡地は西公園となった。また、創立者松良善熈が心労から急逝し、尚絅女学校(現在の尚絅学院)や仙台市立東六番丁小学校等に校舎を間借りして授業するなど厳しい時期が続いた。1947年(昭和22年)に現在地の仙台市青葉区小田原に移転し、以後発展を続けている。
かつては中学校を併設していたが、1986年(昭和61年)に生徒募集を停止している。
現在では、校地7,115m²に普通教室35室、特別教室52室やプール、コンサートホール(シュトラウスホール)等の充実した設備を備え、JR仙台駅至近という地の利にも恵まれ、多くの生徒が集い学ぶ学園を形成している。
平成18年度より、女子教育の専門家長野雅弘氏が校長に就任した。
[編集] 教育方針
- 校是
- 「自由と芸術」
[編集] 校歌
創立時に制定されて以来歌い継がれている。また、常盤木学園「歌集」には15曲以上の学園歌が掲載され、さまざまな学校行事の中で歌われている。
- 作詞 土井晩翠
- 作曲 福井文彦
- 一、青葉の山と 広瀬の水と
- 聳ゆるところ 流るるほとり
- まども常盤木 学びの園よ
- 明け暮れ我等の つとむる園よ
- 二、園に匂える いみじきさかり
- 若きつぼみと 若き花と
- 高き教えの 諭し畏み
- 努めて期せん 明日の栄えを