押角駅
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押角駅(おしかどえき)は、岩手県宮古市和井内にある東日本旅客鉄道(JR東日本)岩泉線の駅。
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[編集] 駅構造
元はスイッチバック駅で、かつては横取線のある方に駅舎とホームとがあった。旧駅本屋があった場所は現在、川を利用した養魚場となっている。また、現在も横取線の線路は残っている。
無人駅となっている。
[編集] 駅周辺
駅附近には押角の集落があったが、現在は養鱒場が一軒あるのみで、周囲は山である。このためこの駅は一部の鉄道ファンに秘境駅であるといわれている。国道340号に隣接しているが、駅があることを示す小さな標識があるのみ。雑草に埋もれた駅前広場の奥に仮設にしか見えない階段があるが、その階段を上って線路脇を50mほど歩くとようやく駅のホームにたどり着く。
駅は岩泉線のサミットに近い。駅から約1.3km北には、同線最長の押角トンネル(2987メートル)があり、ほぼ全線にわたり勾配やカーブが連続する路線中で、この区間に限って列車は時速70kmを超える速度を出す。
また、周りは山であるが、NTTドコモのFOMAプラスエリアのため、FOMAが使える。これは、NTTドコモ東北が管内のJRの全ての駅でFOMAを使えるようにしたためである。同じ秘境駅といわれる大志田駅や浅岸駅も同様である。
[編集] 歴史
- 1944年(昭和19年)7月20日 貨物駅として開業。
- 1947年(昭和22年)11月25日 旅客も扱う一般駅となる。
- 1948年(昭和23年)11月26日 風水害により営業休止。
- 1949年(昭和24年)3月5日 営業再開。
- 1961年(昭和36年)11月1日 貨物取扱廃止。
- 1972年(昭和47年)2月6日 小本線が岩泉線に改称。同時にスイッチバックを廃止し無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道に承継。