新潟大学前駅
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新潟大学前駅(にいがただいがくまええき)は、新潟県新潟市西区坂井砂山四丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)越後線の駅。
1984年、越後線の電化完成と共に開業した。駅名は近くにある新潟大学五十嵐キャンパスに由来する。地元では「新大前駅(しんだいまええき)」「新大前」「新大駅」などといった略称が使われている(新潟大学の略称については新潟大学#概観を参照)。
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[編集] 駅構造
- 築堤上にある地上駅。みどりの窓口設置の有人駅となっている。
- ホームは単式1面1線。東西に走る線路に対して南側にホームがある。
- 自動改札機が3通路設置されており、全通路でSuicaが利用できる。
- 砂丘の南斜面に位置するため、ホームと駅前広場との間に高低差がある。また地平部が狭隘でスペースの確保が難しいため、駅の機能のほとんどがホーム上に集中して設けられている。改札口付近にはみどりの窓口(有人改札兼用)、券売機の他、待合室、自動販売機、トイレなどがある。出入口には東側(新潟寄り)・西側(吉田寄り)の2本の階段が設けられている。
- 国道116号、新潟大学五十嵐キャンパス、新潟清心女子高校など、駅北側(線路を挟んで反対側)へ向かう場合は、一旦東側階段を下りて駅構内から出た後、東側にある地下通路を利用することになる。概ね徒歩約5分前後で国道116号に出る。
[編集] 利用状況
- 1日平均の乗車人員 2,863人(2005年度)
[編集] バス
駅南側、北側に新潟交通のバス停留所が設けられている。新潟大学へは徒歩の他、駅北側の「新大入口」バス停からバス乗換えによるアクセスも可能。
- 西坂井バス停(駅南側徒歩約4分)
- 郊外方面
- 630 内野営業所 行
- 631 上新町 行
- 新潟市中心部方面
- 630・631 寺尾経由 新潟駅前 行
- 郊外方面
- 新大入口バス停(駅北側、地下通路経由徒歩約5分)
- 郊外方面
- 600・603・605 坂井経由 内野営業所 行
- 601 新潟大学前(新大西門)行
- 602・606 新潟大学・新大工学部・五十嵐二ノ町経由 内野営業所 行
- 607・612 坂井経由 信楽園病院 行
- 新潟市中心部方面
- (下記を除く系統) 西小針経由 新潟駅前 行
- 603 (快速)西小針経由 新潟駅前 行
- 605・606 西小針経由 県庁前・美咲合同庁舎 行
- 612 有明経由 新潟駅前 行
- 郊外方面
[編集] 駅周辺
- 駅周辺は住宅地となっており、また大学の隣接地域であることから学生向けのアパートが数多く軒を連ねる。ただし駅自体には駐輪場以外にこれといった施設は無い。また、新潟県道16号新潟亀田内野線(旧国道116号)から駅周辺の宅地に通じる市道が、駅へのロータリーを兼ねている形となっている。
- 駅構内にはキヨスクがなく、また駅前にはコンビニエンスストアがないため、飲食物は自販機で売られているのみ。但し駅から徒歩5分圏内にはコンビニエンスストアやスーパー、飲食店が立地している。
- 県道16号と国道116号の沿道には、飲食店やスーパーマーケット、パチンコ店、レンタルビデオショップ、書店などが並ぶ。またこれら店舗は「新大前店」という店舗名を使用しているところが多い。
[編集] 新潟大学へのアクセス
- 新潟大学五十嵐キャンパスの正門までは、徒歩で約15~20分かかる(順路は上記「駅構造」参照)。大学までの順路には案内標識がある。
- 尚、この駅からバスを利用して新潟大学へ向かう場合は、駅北側を通る国道116号上にある、新潟交通「新大入口」バス停から、新潟大学方面行きのバスを利用して5分前後。
- 五十嵐キャンパスのうち、工学部はキャンパスの西側に配置されているため、越後線から徒歩の場合は、当駅よりも隣駅の内野駅が最寄り駅となる。また、当駅よりバス利用の場合は、上記「新大入口」バス停から、新潟大学経由内野行きのバスを利用して「新大工学部前」下車。
- 尚、新潟大学のうち、医学部・歯学部及び医歯学総合病院(新大病院)は五十嵐キャンパスにはなく、市内中心部の旭町キャンパスにある。最寄り駅は白山駅より徒歩約10分(但し、経路がやや煩雑である上、案内標識も乏しいため注意を要する)。また新潟駅からは万代口バスターミナル発の路線バス各方面で「市役所前」下車、徒歩3分前後。
[編集] 周辺の主な施設・店舗
[編集] 駅南側
- セーブオン 新大駅前店 → 閉店
- ウオロク 大学前店
- 新潟県警察 機動捜査隊・・・徒歩約5分
- 日本文理高等学校・・・徒歩約20分
[編集] 駅北側
- 新潟大学 五十嵐キャンパス・・・上記参照
- セブンイレブン 新潟五十嵐店
- 清水フードセンター 大学前店
- かっぱ寿司 新潟坂井店
- 新潟清心女子中学校・高等学校・・・徒歩約20分(地下通路経由)
[編集] 歴史
開業当初は無人駅であったが、ホーム上には国鉄新潟支社が直営する売店「ハローしんだいまえ」が設けられ、乗車券は売店で委託販売する形が執られていた。その後、乗客数の増加に伴って昼間に限り有人(集札のみ)となり、JR移管後にはみどりの窓口も増設され、その後も設備の増設・改善が図られている。新興住宅地の新設駅が徐々に設備内容を充実させていった顕著な例といえる。