東京スポーツ杯2歳ステークス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京スポーツ杯2歳ステークス(とうきょうスポーツはいにさいステークス)は、日本中央競馬会 (JRA) が東京競馬場の芝1800メートルで施行する2歳馬限定の重賞 (JpnIII) 競走である。
[編集] 概要
1995年までオープン特別競走として施行されていた府中3歳ステークスを1996年に重賞に格上げし、GIIIとして格付けした。翌1997年からは東京スポーツより寄贈賞を受け東京スポーツ杯3歳ステークス、そして2001年には競走馬の年齢表示の変更により現競走名に改称された。施行距離は重賞化されてから変更されていないが、2002年は東京競馬場改修工事の影響で中山競馬場で施行されている。
例年第5回東京競馬の時期に施行されており、同開催に設けられている京王杯2歳ステークスとともに朝日杯フューチュリティステークスへの前哨戦に位置付けられている。ただし格付・距離の面で差別化が図られており、前者が芝1400mなのに対し当競走は2歳戦としては長めの距離ということから3歳クラシック競走を見据えての出走が想定されている。ちなみに、重賞昇格後の歴代優勝馬では、キングヘイロー、アドマイヤコジーン、アドマイヤマックスがのちに古馬の平地GI制覇を果たしているものの、ともに短距離の競走である。出走馬からのクラシック競走の優勝馬としては、1997年の皐月賞と東京優駿(日本ダービー)に勝利したサニーブライアン(当競走は13頭中7着)、2006年の皐月賞と日本ダービーに勝利したメイショウサムソン(当競走は11頭中2着)がいる
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1996年11月17日 | ゴッドスピード | 牡2 | 1:49.7 | 石橋守 | 瀬戸口勉 | 近藤俊典 |
第2回 | 1997年11月16日 | キングヘイロー | 牡2 | 1:48.0 | 福永祐一 | 坂口正大 | 浅川吉男 |
第3回 | 1998年11月21日 | アドマイヤコジーン | 牡2 | 1:49.5 | 南井克巳 | 橋田満 | 近藤利一 |
第4回 | 1999年11月20日 | ジョウテンブレーヴ | 牡2 | 1:48.6 | 蛯名正義 | 相沢郁 | 田邉久男 |
第5回 | 2000年11月18日 | タガノテイオー | 牡2 | 1:48.5 | 藤田伸二 | 松田博資 | 八木良司 |
第6回 | 2001年11月17日 | アドマイヤマックス | 牡2 | 1:48.2 | 福永祐一 | 橋田満 | 近藤利一 |
第7回 | 2002年11月16日 | ブルーイレヴン | 牡2 | 1:50.2 | 武豊 | 角居勝彦 | 金子真人 |
第8回 | 2003年11月22日 | アドマイヤビッグ | 牡2 | 1:48.9 | 武豊 | 橋田満 | 近藤利一 |
第9回 | 2004年11月20日 | スムースバリトン | 牡2 | 1:48.2 | 蛯名正義 | 国枝栄 | 金子真人 |
第10回 | 2005年11月19日 | フサイチリシャール | 牡2 | 1:46.9 | 福永祐一 | 松田国英 | 関口房朗 |
第11回 | 2006年11月18日 | フサイチホウオー | 牡2 | 1:48.7 | 安藤勝己 | 松田国英 | 関口房朗 |