東京・横浜・千葉~京都・大阪梅田・神戸線
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項目統合の提案:アンカー号は、この項目への統合が提案されています。統合に関する議論はノート:シャトー号を参照してください。 |
東京・横浜・千葉~京都・大阪梅田・神戸線は主に東京都23区の山手線の主要駅前と阪急三番街(大阪市)などを結ぶ夜行高速バス路線である。運行会社の別により4路線が存在し、各系統で発着地・経由地が異なる。本項目ではこれらについて一括して記す。
いずれの路線も全席指定制なので、あらかじめ乗車券を購入しなければならない。
目次 |
[編集] 運行系統
- 品川・浜松町・横浜~京都・大阪線、渋谷・新宿~大阪線、池袋~京都・大阪線、千葉・東京駅~大阪・神戸線の4路線があり、それぞれ運行事業者が異なる。
- 全路線が関東側・関西側それぞれの事業者が共同運行する路線である。いずれの路線も、東京側・大阪側各事業者がそれぞれ隔日1往復ずつ運行する(2社合わせて毎日1往復となる。なお、増車などの際はこの限りではない)。
- 羽田京急バス・阪急バスが運行する品川・浜松町・横浜~京都・大阪線には「シャトー号」の愛称がある。
- 千葉線の阪神便は、同社の高速バスの統一名称「サラダエクスプレス」の愛称がある。
- 他の2路線および千葉線の京成便は愛称が定義されていない。このため路線についてPRされにくいという問題点がある。
- 全路線に阪急バスが共同運行事業者あるいは予約取り扱い事業者として関与している。このため、全路線が大阪梅田(阪急三番街)を発着する。
[編集] 品川・浜松町・横浜~京都・大阪線「シャトー号」
- 運行会社
- 停車地
- 実質的に東京~大阪・東京~京都・横浜~大阪・横浜~京都の4ルートを兼ねているため、競合が激しい。しかし、1路線でこの4ルートを兼ねているため、運行効率はよいともいえる。東京・横浜に拠点を持つ京急と、京都・大阪に拠点を持つ阪急が共同運行することにより実現している。詳細は、競合路線の欄を参照。
- 当初は京都深草は通過、横浜駅東口・京都駅前を経由しなかった。また、当初は東京側は京浜急行バス・大阪側は阪急バスの共同運行だった
[編集] 渋谷・新宿~大阪線(愛称なし)
- 新宿駅~梅田(大阪駅)間ではJRバスの中央ドリーム大阪号と完全にバッティングするが、渋谷駅も発着するアドバンテージがある。また、下り(梅田行き)はJRバスよりも早めに出発し大阪到着も早いため、遅延の原因となりやすい新御堂筋での渋滞に巻き込まれにくいというメリットもある。
[編集] 池袋~大阪線(愛称なし)
- 運行会社
- 停車地
- 西武池袋線の起点である池袋をターミナルとし、西武新宿線の下落合駅を経由するため、西武線や東武東上線からの利便性が高く、また赤羽を経由するやまと号(大宮~大阪線)が廃止された現在では埼京線沿線からも利便性が高い。他社路線との競合が比較的少ない路線である。
- 当初は京都深草は通過、京都駅前を経由しなかった。
[編集] 千葉・TDR・東京駅~大阪・神戸線「サラダエクスプレス号(愛称は阪神便のみ)」
- 運行会社
- 停車地
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- 双方向で東京ディズニーリゾート内の停車順序が入れ替わる。
- 大阪・神戸行き ・・・東京駅←TDL←TDS←西船橋駅・・・
- 東京・千葉行き ・・・東京駅→TDS→TDL→西船橋駅・・・
- 双方向で東京ディズニーリゾート内の停車順序が入れ替わる。
- 当路線も千葉・TDR・東京~大阪・神戸の各相互間で競合路線が多い。詳細は、競合路線の欄を参照。
- 2007年2月までは阪急バスも共同運行に参加していた。このため現在でも阪急の持ち場である阪急三番街に停車し、阪急バスでも予約・発券を取り扱う。
[編集] 運行会社
[編集] 運行経路
- 東京都内~小牧IC間はシャトー号と千葉系統が東名高速道路経由、新宿系統と池袋系統が中央自動車道経由で小牧~京都間は何れも名神高速道路経由となる。但し集中工事や事故・災害等で通行止めが発生した場合、名阪国道等を迂回する場合もある。
[編集] 沿革
- 1990年頃 - 千葉線運行開始。
- 1999年7月24日 - 池袋線運行開始。
- 2003年3月 - 千葉線を大阪系統と大阪経由神戸線の二本立てに変更。
- 2003年7月18日 - 「シャトー号」・新宿線運行開始。
- 2005年3月16日 - 「シャトー号」東京側の運行会社が京浜急行バスから羽田京急バスに移管される。
- 2005年10月21日 - 池袋線、京都深草・京都駅前に停車開始。
- 2006年3月 - 千葉~神戸線、上野駅経由を東京駅経由に変更。
- 2006年10月1日 - 「シャトー号」、横浜駅東口・京都深草・京都駅前に停車開始。学生割引運賃新設。
- 2006年11月 - 新宿線、渋谷マークシティ乗り入れ開始。
- 2007年3月1日 - 千葉線を大阪系統と大阪経由神戸線を統合。上野駅経由を廃止、その引き替えに「ドリーム大阪号」の一部便を上野延伸することで対処。
[編集] 運行時刻・停車地
[編集] 品川~阪急梅田線「シャトー号」
- 下り(大阪梅田行き)
- 品川バスターミナル22:20→浜松町バスターミナル22:40→横浜駅東口23:30→京都深草5:56→京都駅前6:07→大山崎6:28→名神高槻6:38→名神茨木駅6:44→千里中央6:56→千里ニュータウン7:06→新大阪7:16→大阪梅田7:25
- 上り(品川BT行き)
- 大阪梅田22:20→新大阪22:29→千里ニュータウン22:40→千里中央22:50→名神茨木23:02→名神高槻23:08→大山崎23:18→京都駅前23:40→京都深草23:55→横浜駅東口6:15→浜松町バスターミナル7:00→品川バスターミナル7:15
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- 途中、1度だけ乗客が車外に出られる休憩がある。その他の停車は乗務員交代のためであり、乗客は車外に出られない。
[編集] 渋谷・新宿~阪急梅田線
- 下り(大阪梅田行き、9301便)
- 渋谷マークシティ22:15→新宿駅西口22:45→中央道三鷹23:05→中央道深大寺23:07→中央道府中23:11→中央道日野23:18→中央道八王子23:37→大山崎5:33→名神高槻5:43→名神茨木駅5:49→千里中央6:01→千里ニュータウン6:11→新大阪6:21→大阪梅田6:30
- 上り(渋谷マークシティ行き、9302便)
- 大阪梅田23:00→新大阪23:09→千里ニュータウン23:20→千里中央23:30→名神茨木23:42→名神高槻23:48→大山崎23:58→中央道八王子5:53→中央道日野6:12→中央道府中6:19→中央道深大寺6:23→中央道三鷹6:25→新宿駅西口6:45→渋谷マークシティ7:15
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- 途中、原則石川P.Aと桂川P.Aで乗客が車外に出られる休憩がある。その他の停車は乗務員交代のためであり、乗客は車外に出られない。
[編集] 池袋~京都・阪急梅田線
- 下り(大阪梅田行き、大阪1便)
- 池袋サンシャインシティプリンスホテル22:10→池袋駅東口22:15→下落合駅22:30→京都深草5:31→京都駅前5:42→大山崎6:03→名神高槻6:13→名神茨木駅6:19→千里中央6:31→千里ニュータウン6:41→新大阪6:51→大阪梅田7:00
- 上り(池袋行き、大阪2便)
- 大阪梅田22:10→新大阪22:19→千里ニュータウン22:30→千里中央22:40→名神茨木22:52→名神高槻22:58→大山崎23:08→京都駅前23:30→京都深草23:45→下落合駅6:35→池袋駅東口6:50→池袋サンシャインシティプリンスホテル6:55
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- 途中、原則双葉S.Aと草津P.Aで乗客が車外に出られる休憩がある。その他の停車は乗務員交代のためであり、乗客は車外に出られない。
[編集] 千葉~阪急梅田・神戸三宮線「サラダエクスプレス号」
- 下り(神戸三宮ゆき)
- 千葉中央駅21:05→海浜幕張駅21:30→西船橋駅21:55→東京ディズニーシー22:20→東京ディズニーランド22:30→東京駅八重洲口23:00→大山崎5:53→名神高槻6:03→名神茨木駅6:09→千里中央6:21→千里ニュータウン6:31→新大阪6:41→大阪梅田6:50→ハービスOSAKA7:00→神戸三宮7:50
- 上り(千葉中央行き)
- 神戸三宮21:15→大阪梅田22:20→ハービスOSAKA22:30→新大阪22:44→千里ニュータウン22:55→千里中央23:05→名神茨木23:17→名神高槻23:23→大山崎23:33→東京駅八重洲口6:20→東京ディズニーシー6:45→東京ディズニーランド6:50→西船橋駅7:20→海浜幕張駅7:40→千葉中央駅8:00
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- 東京ディズニーリゾート休園日はディズニーシー・ディズニーランドは経由せず。
- 途中、S.AまたはP.Aに何度か停車するが、原則乗務員交代のためであり、乗客は車外に出られない。
- なお、各路線とも予約段階で乗客全員の降車地がわかっているため、降車客がいない停車地は通過または非経由となる。このため、乗車後の降車地変更は乗務員に申告する必要がある。また降車停留所を通過または非経由した場合と千葉線上り便で東京ディズニーリゾート休園日は終着地に早着することが多い。
[編集] 車両
全路線において、独立3列シートのスーパーハイデッカーバス(定員29名)を使用する。但し千葉線の京成バス運行便については運用の都合上ハイデッカー車両が充当される場合もある。
[編集] 設備
- 独立3列シート(シートヒーター付き)
- 膝掛毛布
- トイレ(車両中央部)
[編集] 競合路線
- 無名(銚子駅【中略】成田空港【中略】浜松町BT-京都駅-OCAT-なんば高速バスターミナル)(千葉交通・南海バス)
- 浜松町BT-京都駅・大阪市内で完全に重複する。
- ドリーム大阪号(ジェイアールバス関東・西日本ジェイアールバス)
- ドリーム京都号(ジェイアールバス関東・西日本ジェイアールバス)
- ハーバーライト号(湘南神奈交バス・西日本ジェイアールバス)
- ブルーライト号(相模鉄道・近鉄バス)
その他東京23区内⇔大阪市内を結ぶ競合路線については、ドリーム大阪号#競合他社を、東京23区内⇔京都市内を結ぶ競合路線については、ドリーム京都号#競合他社を参照されたい。
[編集] 特記事項
- 千葉線以外の3路線は東阪間で東海道新幹線と航空機の顧客獲得競争激化の中で夜間移動に伴うメリットを生かして1999年~2003年に相次いで新設された路線で平日はビジネス客が比較的多くなっている。しかし2005年頃からツアー型長距離バスが相次いで運行されると特に観光目的の乗客が減少傾向にあり、2003年度には多客期には2~3台の続行便がしばしば運行されたが、最近は多客期でも続行便が運行されるのは稀である。
- 渋谷・新宿線と池袋線は事実上殆どの区間を同じ経路で運行しており東京~大阪間は同一運賃でありながら座席予約システム等の相違からダブルトラック路線となっている。同じようなケースはやはり京王と西武がそれぞれ運行する昼行路線東京~長野線でも見られる。
- 千葉線運行開始直後から京成バスの一般路線バスの主要系統で夜行高速バス運行をPRする車内放送が行われているが、運行開始当初は一部系統で次の停留所の案内の前に放送していたため次の停留所の案内放送が流れる前に到着してしまうケースがった。現在(和歌山線・仙台線運行開始後)は乗り過ごし防止のためか次の停留所の案内の後に夜行高速バス運行の放送が行われている。