東京都立駒場高等学校
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東京都立駒場高等学校(とうきょうとりつこまばこうとうがっこう)は、東京都目黒区大橋にある都立高等学校。
東京都立駒場高等学校 | |
過去の名称 | 東京府立第三高等女学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 東京都 |
設立年月日 | 1905年4月1日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
学科 | 普通科(7クラス) 保健体育科(1クラス) |
高校コード | 13168H |
所在地 | 〒153-0044 |
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電話番号 | 03-3466-2481 |
FAX番号 | 03-3466-5240 |
外部リンク | 公式サイト |
目次 |
[編集] 概要
府立第三高女を前身とする都立校。1946年に現在地に移転してくるまで麻布(旧麻布日ヶ窪町、現六本木ヒルズ付近)の地に校舎があった。戦前から女子高等教育の名門としてその名を馳せ、「浅草の一女(白鴎高校)・小石川の二女(竹早高校)・麻布の三女」として並び称されていた。戦後の学制改革により男女共学に移行した後も、各界に多彩な人材を送り出してきた。普通科と保健体育科を併設する。当校から分離独立した芸術高校および目黒区立第一中学校と校地が隣接している。バスケットボール部をはじめ、バレーボール部やサッカー部、陸上部、水泳部などは全国的にも強豪として知られている。
[編集] 沿革
- 1905年4月 - 東京府立第三高等女学校として開校。
- 1950年1月 - 東京都立駒場高等学校と校名を変更。
- 1950年4月 - 普通科に加え保健体育科と芸術科を併設、全国初の総合高校となる。
- 1967年 - 学校群制度導入、旧第二学区内で新宿高校と21群を組む。
- 1972年 - 芸術科が東京都立芸術高等学校として分離独立する。
- 1982年 - グループ選抜制度導入、戸山高校・青山高校・新宿高校・都立大付属高校・広尾高校・目黒高校・赤城台高校と共に21グループを組む。
- 1994年 - 単独選抜制度へ移行。
- 1996年 - 校舎改修工事終了。この年度をもって定時制廃止される。
- 2005年 - 創立100周年記念式典挙行。
[編集] 体育設備
- 体育館
- 第一アリーナ
- 第二アリーナ
- 屋内プール
- 柔道場
- 器械体操場(剣道場)
- ジム
- 屋外施設
- グラウンド
- 陸上競技場(250mトラックとフィールド)
- テニスコート(砂入り人工芝4面)
[編集] 仰光寮
敷地内には「仰光寮」と呼ばれる木造二階建ての建築物が残されている。これはもともと香淳皇后が当時の皇太子(後の昭和天皇)の后に内定した際、そのための勉学の場として建てられたものである。現在は老朽化が進み立ち入り禁止の措置がとられているが、学園祭の際には例外的に寮中を見学することができる。
[編集] 著名な出身者
括弧内は卒業年。但し、中退者等は例外あり。
- 山谷えり子(政治家)
- 小森和子(映画評論家、故人)
- 岸朝子(料理評論家)(昭和16)
- 張富士夫(トヨタ自動車前社長)(昭和30)
- 炭竈紘樹(東日カーライフグループ社長)
- 大宅映子(評論家、大宅壮一の娘)
- 森山真弓 (衆議院議員、元労働省官僚)
- 加賀美幸子(NHKアナウンサー)
- 桐島洋子(作家)(昭和31)
- 加藤登紀子(歌手)(昭和38)
- 吉永小百合(女優)(昭和35年入学、翌年転校)
- 阿木燿子(作詞家)(昭和36年入学、翌年転校)
- 小林一枝(元テレビ朝日アナウンサー)(昭和44)
- 鮫島有美子(オペラ歌手)(昭和45)
- 立川和男(国立音楽大学助教授、日本フィルハーモニー交響楽団前首席フルート奏者)
- 大里洋子(声楽家)
- 岡野壽子(ピアニスト)
- 田畑祐一(テレビ朝日アナウンサー)(昭和54)
- 田辺陽子(柔道選手)(昭和59)
- 高畑百合子(TBSアナウンサー)(平成11)
- 長谷直美(女優)
- 歌田紀子(洗足学園大学ピアノ専攻科教授)
- 岡田伊登子(日本画家)
- 渡辺やよい(漫画家)
- 荒井照石(水墨画家)
- 小川亜佐美(女優)
- 加藤到(映画監督)
- 四家文子(声楽家)
- 阿部光子(作家)
- 大月早苗(東邦音楽大学教授)
- 羽鳥栄(洗足学園大学教授)
- 川口恒子(金沢大学名誉教授)
- 井上千恵子(日本語講師)
- 影山仁美(女優 / さすらい刑事旅情編、青春の門など)